金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

いいぞ、毎小!

  1. 2017/01/29(日) 14:48:52_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
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毎日小学生新聞がおもしろい。

一面には、政治の話もよく登場する。
例えば、1月26日の一面は、
「教えて!池上さん」という、長めの記事。
池上彰さんが、トランプ氏の大統領就任演説について、
鋭いメスを入れている。

1月28日では、
「世論調査って何だ 質問に隠されたわなを見逃すな」というタイトルで、
世論調査が必ずしも国民の意見を反映するものではない、と説いている。

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集団的自衛権が国会で論議されているときも、
鋭い批判記事を掲載していたな。
一般紙の毎日新聞よりもよっぽどキチンと書いてある、と感じたのはわたしだけ?
小学生諸君、しっかり読んでね。
権力に都合のいい方向に流される大人に、ならないために。

連載の物語もおもしろい。
現在は、いとうみくさんの「唐木田さんち物語」。
大家族の泣き笑いをさすがの筆致で暖かく描いている。
その前は、間部香代ちゃんの「よろしくパンダ!」
広告業界という、筆者ならではの世界を
からっとユーモラスに描いていた。
この連載紙面からは、
長井理佳ちゃんの『まよいねこポッカリをさがして』(アリス館)

       無題

光丘真理ちゃんの『ようこそ、ペンションアニモーへ』(汐文社)などなど、

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たくさんの物語が単行本化されている。
連載から単行本へという流れ、
雑誌などの媒体の少ない児童書界では、貴重なんですわ。

いいぞ、毎日小学生新聞!


おーりとーり(いらっしゃい)八重山

  1. 2017/01/22(日) 15:00:42_
  2. 金亀のひとりごと
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八重山諸島に旅してきました。といっても、三日間のツアーです。
訪れた島は、石垣島、竹富島、西表島、由布島の四島。
見どころは多く、日本有数の珊瑚礁や、亜熱帯の植物や、
日本で7番目に大きい鍾乳洞など、どこも一見の価値があります。

西表島。樹齢400年の「サキシマスオウノキ」板根というめずらしい寝っこがあります

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 石垣島の鍾乳洞
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竹富島では、古民家の集落の見学。
赤い屋根瓦の民家や石垣。
石垣は、珊瑚でできた石灰岩だそうです。

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島の人たちがふつうにお住まいですが、
重要伝統的建造物保存地区に指定されているので、
新築やリフォームも、昔ながらの建築方法が義務づけられているそうです。

ひっそりとした島内の道。

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由布島は、あちこちで紹介されている、西表島から水牛車で渡る小島です。
島全体が植物園となっていました。
水牛車、お客を乗せると2トンもの重さがあるそうで、
かわいそうな気もしますが・・・まあ、「非番」の日もちゃんとあるそうです。

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石垣島の「やいま村」では、島の民家を7棟移築し、公開していました。
旧士族の家、農民の家、海人(うみんちゅ・漁師)の家など、
どれも開放的な田舎家で、なつかしい匂いがします。
 
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水牛車や古民家、それに郷土料理、かなり観光産業に力を入れているようでした。
多くの観光客が来ないと、こうした文化が消えていってしまうのでしょうね。
もちろん、それは世界中の歴史的建造物などみんな当てはまることで、
次世代へ受け渡していくためには、
観光という大きな消費活動に頼らなくてはならないでしょう。
観光客として訪れながら、あまり観光地化してほしくない・・・というのが本音ですが。ワガママですね~。

せめて、つかの間の観光客であっても、上っ面だけ見て帰るのではなく、
文化伝統をちょっとでも学んで、好きになって帰りたいなあ。
ええ、わたしは八重山地方、とっても好きになりました。
海と太陽と風と折り合い、毎夜集って歌を歌い笑って暮らしてきた
本州とは違うのびやかな文化を感じます。

お料理もおいしかった。
あぐー豚と島野菜のしゃぶしゃぶ。

         7 1日目夕食あぐー豚のしゃぶしゃぶ

あぐー豚は、沖縄県のブランド豚で、赤色が濃く、
脂肪はやや多めなのに、あっさりとしています。
野菜は、ほんまにオール石垣島産の「島野菜」ばかりだそう。
レタス、もやしなどに混じって、ゴーヤや、
青パパイヤとナーベラ(ヘチマ)もありました。

   8 1日目夕食しゃぶしゃぶの野菜

もちろん、八重山そばやもずく、らふてーなども食べてきました。

それにしても、風が強く寒くて、たまげた! この冬一番の寒さだそうです。
亜熱帯だというのに、家を出たときのコートに、大判ストールを巻きつけて過ごしました。 
三日間とも曇天で小雨もよう、海は暗く、おーい海よ、おまえ日本海か!

9‘

やはり、雨女カナジは健在でした。



小指の思い出

  1. 2017/01/15(日) 16:03:05_
  2. 金亀のひとりごと
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小指が痛い。じんじんする。
右手の小指の先だ。
見ると、爪の内側の右はじ、皮膚との境目に、わずかに一すじ、血の色。
どこかで、尖ったものを刺したらしい。
しかし、いつどこでやったものか、さっぱりわからん。
今これだけ痛むってことは、
「ぎゃっ」というくらいの衝撃はあったはずなのに。
傷バンを貼って様子を見たけれど、その晩はかなり痛んだ。

こういうことっていっぱいある。
知らないうちに足に青あざができていたり、
指に包丁あととおぼしき小さな切り傷があったり。
あまりに生傷が多いので、いちいち覚えてられないのだ。
つまり、不器用でトロくさて鈍い。

指の痛みは、4日たってもおさまらなかった。
もう一度よーく見ると、血のあとではないようだ。
赤茶色の細いトゲ?
トゲ抜きでは爪の中に届かず、縫い針でひっかけてみた。
出ました~! 4ミリもある立派なトゲだった。
ほんとうに、トゲを刺したときになぜ気がつかない?
鈍いにもほどがある。殺されても気がつかないんじゃないだろか。

いや、気がついていたと思う。
「あいたっ!」とかいって、手をぶんぶん振ったような気もする。
おそらく、お正月の生花を活け直すときに、
松の枝に指をひっかけたのだ。
爪と皮膚との境目にうまく入り込んだようで、激痛というほどではなかったこともあり、
トゲが入ったとは思わずにスルーしちゃったんだ。
たいしたことではない、と。

正常性バイアスとでもいうのかな。
だいじょうぶだろうと決めつける心理だ。
幸い今回のトゲ痕は、化膿することなくすぐにおさまったが、
年を重ね、こういうことが増えてきた気がする。
子どものころみたいに、痛い痛いと泣きわめくことができない。

昨年の正月そうそうに母を亡くした。
病院で、浅い呼吸の母の枕元に詰めていたとき、
トイレに立つたびに、スマホでメールの確認をしたり、
Facebookを開いてみたりしていた。
そんなことをしている場合じゃないことは、わかっていた。
急ぎの用事があるわけでもない。
なんたる親不孝。
でも、Facebookでいつもの友人たちの
明るい日常のヒトコマを眺めて、ほっとしたのは確かだ。
「だいじょうぶ、日常は続いている」と。
非日常の緊迫した時間のなかにあり、
日常に片足を置いていたかったのだろう。

大人って、姑息だなあ。でも、それも生きる知恵だなあ。
小指の先のトゲから、ふとそんなことを思い出した。
あ、怪我や病気は大げさなくらいに対処したほうが、治りは速いですが。

画像は、文とは関係ないけれど、
わたしのコレクションから。火鉢とお餅。焼き網のサイズ、2センチ角

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焼き網の下では、ちゃんと炭が燃えています。

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クラーナハの妖しい眼力

  1. 2017/01/08(日) 16:42:49_
  2. 金亀のひとりごと
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上野の国立西洋美術館で、「クラーナハ展」を観てきました。

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実はわたし、美術館よりもだんぜん博物館派で、
この美術館は超メジャーなのに初めてです。
ハイ、どっちかというと美術オンチです。

ではなぜ、クラーナハを観に行く気になったのかというと、
描かれた女性たちの体形に親近感があったから・・・ですな。
胸がちっちゃくて、その割にお尻が大きくて、
おなかがつるりんとビミョーに出ているという、
どちらかというと東洋人体形です。
 
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  おみやげで買った栞です。これは『ヴィーナス』

このクラーナハの女性像には、
ボンボンボーン!とした西洋人女性の裸体画にはない、
独特のエロティシズムがある、とされています。
う~~む、たしかに。
ボンボンボーン!のニクニクしい裸体画に感じるある種のグロさはなく、
妖しい美しさは、神秘的ともいえます。

わたしがドキッとしたのは、眼。
な、なんて冷静。どの眼も笑っていません。
でも、無表情なのではなく、
ものすごくなにかを語りかけてきます。
いろいろな思いを、激情のままに吹きださせるのではなく、
理性の力で統括しているような・・・。

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『ホロフェルネスの首を持つユディト』(これもミュージアムショップで買った栞)
『正義と寓意」(上から二番目の写真)などなど。
この眼力、クセになりそう!

クラーナハは、女性の魅力を、
たおやかさに秘めた鋭敏で冷静な理性、という感じでとらえていたのかな?
まったくの素人目ではありますが。
500年前の画家さんなのに、すごく新鮮です。

この眼、だれかに似ているな。
そうそう、『バナナフィッシュ』(吉田秋生作・小学館)のアッッシュ。

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そして、『日出処の天子』の厩戸の皇子。
(あれ、どっちも少年だ。そして、二人とも天才的頭脳と感性)

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どちらも後世に残る名作です。
そういえば、美術オンチのわたしがクラーナハのことを知ったのは、
「エロイカより愛をこめて」(青池保子作・秋田書店)からでしたわ。
マンガネタ、多し(えへ)。

展示室前には、「ホロフェルネスの首を持つユディト」の顔ハメが!

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外国人女性に頼まれて、シャッター押してあげました。
顔ハメも日本の名物かもね。
しかし、生首を持つ絵の顔ハメって・・・。



変わったものとお馴染みのもの

  1. 2017/01/01(日) 15:36:56_
  2. 金亀のひとりごと
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明けました(我が家が喪中なので、こんなご挨拶で失礼します)
今年も、「金亀苑」をよろしくお引き立てくださいませ。

昨日の大晦日は、「投じ蕎麦」を食べた。
お蕎麦のしゃぶしゃぶのような鍋で、
信州の友人に教えてもらった郷土料理だ。
野菜や鶏肉の寄せ鍋に、茹でた蕎麦を「投じ」て、
さっと取り出し、鍋のお汁といっしょに食べる。
うどんすきなら、コシの強いうどんを鍋に入れてぐつぐつ煮てもOKだが、
さすがにお蕎麦は無理、そこで、こんな道具の登場だ。
信州には、専用の小さな竹製のものがあるようだが、
手に入らないので100均にあった「味噌漉し」で代用した。

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一口分のそばをこれに入れ、鍋に沈めて温める。
お肉は、今回は蕎麦に合いそうな鴨にしてみた。
薄味でも、鴨のダシでしっかりがっちりした深い味になった。

DSC_0702.jpg

これまで大晦日は普通にお蕎麦にして天ぷらを揚げたり、
(お節を造りながらの揚げ物は辛い・・・)
頂き物の蟹を寄せ鍋にしてシメにうどんを入れたりしていたが、
この投じ蕎麦、新しい我が家の味となりつつある。

明けて元日、新しい台所グッズを試した。
カセットガスを熱源とするロースターだ。

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焼き鳥や焼き肉もできるが、もっぱらお餅用になりそう。
コタツでテレビを見ているヤツをとっつかまえて、焼いてもらえるから便利!

できあがったお雑煮は、30余年変わらない味。

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三つ葉や小松菜ではなく、水菜を入れるのが我が家流だ。
今年も無事にこのお雑煮を食べられたことに感謝(喪中なんですけどね)。

変わったものとお馴染みのもの。
新しい味といつもの味。

どっちも楽しめるっていいね。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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