金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

いっしょに楽しんでね、大人諸君!

  1. 2014/11/20(木) 19:30:05_
  2. 読み語りは楽しいな
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
昨日は、地元の小学校の、年に一度の全校おはなし会でした。
授業を,わたしが所属する読み語りボランティアグループに
委ねてくださるのです。
二時間目は低学年、三時間目は高学年、
すべてのクラスに、各クラス二名ずつボランティアおばさんが入り、
素話(読まずに、すべて覚えて語る)と絵本の読み語りを、がっつりやります。

わたしは二年生と四年生を一クラスずつ担当し、
相方の素話が三つ、それにわたしが絵本を3冊ずつ、という構成でした。 
わたしは素話はやらない(できない!)のですわ。
  
絵本は、《鉄板》、必ず子どもたちが喜ぶものからチョイスしました。
一年生では「がまんのケーキ」や「ざぼんじいさんのかきのき」を。

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四年生では、「なにをたべたかわかる?」や「ケチルさんのぼうけん」を。

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子どもたちは、素話も絵本も、よーく楽しんでくれて、
笑顔とキラキラ目に、おばさんたちの心はほかほか。エネルギーをもらえます。

 実は、おはなし会には、盲点があります。
それは、大人の動向。
子どもたちと同じ空間にいる大人、
学校の場合は先生、放課後児童クラブなら指導員、
図書館でならいっしょに来たパパママなど。
これらの「大人組」のようすが、意外なことに重要なのです。
「大人組」が、子どもたちと共に楽しんで、くつろいで笑っていると、
子どもたちの笑顔が二倍になります。
リラックスできるのでしょう、
おはなしの世界への入り方がぐっと深まるようです。
ちょっとコワ目の先生や、口うるさいママが、
ドジな男の子の話で笑ったり、
魔物に食べられかけた女の子の話にドキドキしたり。
そういう姿が、子どもたちにはうれしいんですよ。
大人が、自分たちといっしょに楽しんでいる――
それは、いっしょに遊んでいる、という感覚なのでしょう。

お友達作家の野村一秋さんの低学年向きの物語、
「しょうぶだ しょうぶ!」を思い出しました。

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ネタばれしちゃうので、詳しくは書けませんが、
先生と勝負することになったイサムくんが、
先生に突きつけたある願いに、大納得でした。
子どもたちは、同じ土俵に上がってきてくれた大人が
大好きなんだなあと思います。 

《子どもたちがボランティアおばさんに絵本を読んでもらっている間に、
他の用事を片付けちゃおう》
その気持ちは大人として、よーくわかりますがね。
あえて言おう、「いっしょにおはなしを、絵本を楽しんで!」
損はさせませんぜ。
(画像は『絵本ナビ』さんからお借りしました)

正直モノです②

  1. 2014/08/25(月) 14:18:27_
  2. 読み語りは楽しいな
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
地元小学校の放課後児童クラブのおはなし会に、行ってきました。
市内のおはなしボランティアグループに所属しているので、
月に3回ほど、「おなはしおばさん」としての出番があります。

夏休み中のこの日、えらく暑い日でした。
快晴で風がなく、外気温、39度! 
この放課後クラブでのおなはし会は、一年生だけが対象です。
30人ほどの一年生は、あまりの暑さに外遊びができなかったようです。
元気があまってやけっぱちのように騒いでいる男子が数人いて、
そのほかの子はどちらかといったら、だらりんことしています。
無理ないよねー。
おばさんだって、「くそっ、太陽引っ込め!」と毒づきたいくらい。

おはなし会は、たいてい二人一組で担当します。
まず、相方が福音館の「かがくのとも傑作集」から
『やぶかのはなし』(栗原毅 文・長新太 絵)。

やぶか

身近な蚊の生態に、子どもたちがひしっと食いついていて、見ていて気持ちイイ! 

次に、相方のストーリーテリングで「ヤギとライオン」。
そのあとがわたしの持ちゴマです。
わたしは、ストーリーテリングはやらない(できない!)ので、絵本のみ。

 子どもたちの前に座ると、最前列の女の子が、「おならの本、持ってきた?」
『ぴっけやまのおならくらべ』(かさいまり作、村上康成絵、ひさかたチャイルド)のことです。

         ぴっけやま

 この本、先月読んだところ、とっても気に入ってくれて、
「次も持ってきてね」とリクエストがかかっていました。
こういうリクエストはうれしいものです。
読み始めると、結末がわかっていても、いいえ、わかっているからよけいに、
短い文章とシンプルな絵をじっくり味わえたようで、
みんなおちついて大笑い、という感じでした。
「(おならを)がまんするなー」と、大声で茶々を入れ続けた子だって、
ちゃんとこの世界に浸って楽しんでくれたようです。
それが一番、茶々なんてどうってことないわー。

さて、次の絵本はなににするか。ここが思案のしどころです。
心づもりでは『ちょろりんととっけー』(降矢なな作・絵 福音館)を
読むことにしていました。この本を読むなら、夏休みでなくっちゃ!  
しかし、この物語はちょっと長め、メインデッシュになる本です。

                      ちょろりん

内容のおもしろさと絵の素晴らしさには自信があるけれど、
この日は子どもたちのコンディションがいまイチ。
「やぶかのはなし」で集中力を使い果たしてしまった気が……。

心を残しながら、ドタンバで変更しました。
替わりに取り出したのは「かようびのよる」(デヴィット・ウィーズナー作・絵 徳間書店)。
 
                                     かようびの

文章はほとんどなく、絵で語る本。
子どもたちの視線は、不思議なカエルたちの絵に釘付けです。
ラスト、一人の子が「今度はブタが~~!」。
うれしい、そのことば、言ってほしかったのよ。

最後の本については、指導員さんからあらかじめ希望が出されていました。 
このあとお昼寝タイムなので、「眠くなるような絵本がいいのですが……」とのこと。
そこで、「あくび」(中川ひろたか作 飯野和好絵、文溪堂)。
 
 あくび

これはおもしろいのに、まじ眠くなる絵本です。
大きなあくびのシーンがくりかえし出てくるので、読んでいるわたしも、
絵本のなかのあくびなのか、自前のあくびなのか、
フワ~~~~と夢見ごこちに……。
読み終わると、わたしも子どもたちも、いい感じに脱力していました。

子どもたちの反応しだいで、読む絵本をチェンジするのは、
ほんとうに難しいことです。
「せっかく練習してきたんだから」「この季節にぴったりだし」
「この年齢の子にぜひ聞いてほしい内容だし」などと、
オトナの意地?で読んでしまうと……子どもは正直モノです。
騒がれたりぼけ~~~っとされたりして、
おのれの未熟さと柔軟性のなさを思い知ることになります。






正直モノです

  1. 2014/05/21(水) 22:14:56_
  2. 読み語りは楽しいな
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DSCF5598 (640x480)
今日は、地元小学校の放課後クラブでの、おはなし会。わたしはおはなしボランティアサークルに所属しているので、月に3回ほど、図書館や放課後クラブに出向きます。
今日の放課後クラブでは、30人弱の一年生が迎えてくれました。ボランティアは、二人一組でうかがいます。相方は、ストーリーテーリングが中心ですが、わたしはもっぱら絵本専門。おはなしを覚え込むアタマと根性が、残念ながら欠落していますようで……。
絵本を読み始めると、あらら、最前列の子どもたちが寝そべっています。一年生だもんねえ。くたびれているよね。いいよー、そのカッコで。だって、ここは学校の敷地であっても学校じゃないもんね。第二のおうちだよね。

あとで、指導員の先生がおっしゃってました。
「子どもたち、今日はずいぶんくつろいでましたねえ」
「ハイッ、それでいいですよ」
「びしっとしていなくても、聞いているみたいですね」
 そうなんです、だらーっとしていても、ちゃんと見ています。お友だちとつっつきあっていても、耳は傾けています。絵本の楽しさを感じてくれています。
 そのかわり、オトナの感覚で選んだ、お行儀のよすぎる絵本をうっかり読もうものなら……心も体も、部屋中にさまよい始めます。子どもたちは正直モノ!
 




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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