金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

言葉から解放される時間

  1. 2017/12/24(日) 17:40:13_
  2. 金亀のひとりごと
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サンクトペテルブルグ室内合奏団のクリスマスコンサートに行きました。

          プログラム

会場は、上野の東京文化会館。レトロな雰囲気で好き。

     上野


プログラムは、三大アヴェ・マリア(バッハ/グノー、カッチーニ、シューベルト)に、
アンコールではモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」もあり、
ヘンデルの「オンブラ・マイフ」や
モーツアルトの「ハレルヤ」などなど、クリスマスムードがたっぷり。
室内楽は、オーケストラよりもゆったりと、しみじみと聞けていいな。
大好きな「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲には、泣けたなあ。

家のなかでは、CDをかけても、必ずなにかしている。
仕事だったり、料理だったり。
けれども、コンサートでは音だけに集中できる、というか、しなくては!
(高いオカネ払っているんだから、一音も逃すまいぞ、というさもしい根性も働く)

なにもせず、なにも考えず、感じるだけ。
ただただ、プロフェッショナルが心を込めて創りあげた音に浸る。

けれども、これってけっこう難しいのですよね。
人間は、常に言葉を使って、しゃべっているか、なにか考えているか、
胸のなかでつぶやいているもの。

ちらっと、明日書く予定の文章が頭によぎるけど、あわてて振り払う。
明日のゴミは、なにゴミだっけ? あわてて振り払う。
明日の朝ごはんのおかず、あったっけ? あわてて振り払う。
考えない、考えない。なーんにも。

この日の音楽は、ほんとうに美しく、心を揺さぶられ、
「考えない」時間を楽しめました。

日々、言葉と格闘しているので、
言葉から解放されるのは貴重です。
言葉なしには生きることはできないけれど、
言葉のいらない時間を、たまには創らなくてはね。

こちらは、会場前の広場を、リードにつながれてお散歩ちゅうのうさぎさん。
  
                  usagisann.jpg


あまりのつやつや感に、きゅんとなると同時に、言葉で「かわいい!」と紡ぎ、
さらに「ビロードのうさぎ」を思い出しました。

マージェリィ・W. ビアンコ (著)‎ 酒井 駒子 (イラスト, 翻訳) ブロンズ新社
 うさぎ

言葉なしに「きゅん」だけを持続するのって、難しいや。


片手鍋の思い出

  1. 2017/12/10(日) 18:53:37_
  2. 金亀のひとりごと
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先日、奈良市内で母の三回忌を行いました。

行きの東海道新幹線でのお昼は、崎陽軒のシウマイ弁当。

         週毎

母がまだ施設や病院に入っていたころ、面会に向かう
東海道新幹線のなかでのお弁当といえば、これ。
母の面会は切なくなることも多いので、このお弁当で気合を入れていました。
だっておいしいんだもーん。

母はそそっかしい人でした。お皿を割ったり転んだりはしょっちゅうでした。
わたしが子どものころ、母が台所で、片手鍋をひっくり返したことがありました。
腕がぶつかったのでしょう。
ぶちまけた中身が味噌汁だったか煮物だったか忘れましたが、
「まったく、こんな危ないものを!」と、鍋に向かって癇癪おこしていたっけ。

結婚したわたしの新居にやってきたとき、片手鍋があるのを見て、
母はきっぱりといいました。「危ないからやめなさい」
でも、使い続けたけどね。
腕や袖をひっかけないよう、できるだけ柄を突き出さないような置き方をしていました。
母がひっくり返した片手鍋の一件は、深くふかーく記憶に刻まれて、
みごとな反面教師になっていたようです。
まだ一度もひっくり返していません(自慢になることか?)

今、愛用しているのは、これ。
柄がはずれて、両手鍋としても使えるタイプ。

          鍋①

                          鍋2

柄をはずすと強火のとき柄の付け根が焦げなくて助かるし、収納にも便利です。



ヘンなトーキョー

  1. 2017/11/03(金) 16:32:08_
  2. 金亀のひとりごと
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このところ、すごくバタバタしてたのが、
ようやく峠を越しました。はあ~、疲れた。
スマホにいっぱい溜まっていた写真をのぞいてみたら、
都内で、ヘンなもんをいくつか映してました。
ヘタですがちょっとおもしろいので。

駅のホームになぞの階段が!

         DSC_1565.jpg

JR御茶ノ水駅の中央線・総武線のホームにて。
高低差のある地形だから、こんなところに階段を作ったのかな?
ここを通るたびに、おもしろくて必ず昇り降りします。楽しいです。

トイレの張り紙 

    DSC_0934.jpg

 こんな張り紙、初めて見ました!
 モノを落とす人が、そんなにいるの? 
 しかも、流しちゃう人がそんなにいるの?
上野の老舗和食屋さんのトイレにて。

かわいい「タワシアート」

       DSC_0016.jpg

  浅草・伝法院通りのブラシ屋さんにて。


うおっ、ビル外壁でボルダリング? 

      DSC_0389.jpg

  JR尾久駅近くで。


洋風の歴史的建造物の屋根に、お侍?
  写真、ヘタすぎてよくわかんなくてすみません。
  赤坂迎賓館の屋根の上に、睨みを聞かせる甲冑武者がいてはるんです。
  ヨーロピアンの迎賓館にこんな「和風」があったとは。

       DSC_1189 (002)


この屋根、ほんまおもしろいんです。
ちゃんとした画像を見たい方は、
ここの屋根を造った日本金属屋根協会さんのHPどうぞ。
それにしても、いろんな協会があるんやね。 



カーテンとワンピース

  1. 2017/10/22(日) 18:18:28_
  2. 金亀のひとりごと
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身の回りに、華がない。
小学校3年生からこのかた、
「少年マガジン」で育ってしまったからかな。
特に、生活のなかに花がない。
生け花もアレンジフラワーも無縁だし、花柄の服やインテリアもほとんどない。
女子力の低さは十分わきまえている。

ところが! ふと気づくと家の中にでーんと大きな花柄があった。
ピンクのチューリップ。リビングのカーテンだ。
この生地を選んだのはたしかにわたしなのだが、なぜこの生地が気に入ったのか?

   DSC_1651.jpg


あらためてつくづくとカーテンをながめていたら、
記憶の底からぽわんと浮かび上がってきたものがあった。
子どものころ着ていた、母のお手製の夏のワンピースだ。
濃いピンクの大きなチューリップもようで、白い大きなラウンドカラーがついていた。
かわいいとほめられ、自分でも何度も鏡に映してみた。似合っている、と思った。
服の似合う、似合わないを初めて意識したのは、
このワンピが初めてだったような気がする。

けれども、着ることができたのは幼稚園から一年生の二夏だけだったようだ。
「ああ、もう無理だね、小さくなった」
 二年生の夏、母がそのワンピースを広げ、近所の子にあげるために
またたたむのを、しょんぼりながめていたっけ。
まだきれいなのに。かわいいのに。大好きなのに。
よそいきだったから、あんまり着ていないのに。

大きくなるのはうれしい。
でも、サヨナラしなくてはならないものがあるんだ・・・。
そんな喪失感に気がついたのも、あのときが初めてだったかもしれない。
 
モノを選ぶ。
なぜこれが好きか、理由を深く考えたりしないけれど、
思い出の底から、ひょこっと顔を出すものもある。
なつかしかったり、寂しかったりする。 


ありがとう、「新語」

  1. 2017/10/08(日) 21:02:38_
  2. 金亀のひとりごと
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このところ、ずっと家の中を片づけている。
わたしが最も苦手とする分野だ。
家の中をきちんと整えるのダメだし、きれいに飾るセンスもない。
だが、片づけはまず捨てることから、ということくらいは心得ている。
とにかく、モノが多すぎる。

こんな古いものは捨てよう。もう使わないよね? 
いやいや、使うかも? とっておく? もったいないもんねえ。

いかーん! 100均の破れザルで迷ってどうする。
すでに人生後半戦もいいところ。
使うかも、なんてヌルイこといってはいかんぞ。
素敵に便利な言葉があるじゃないか。

そう、断捨離だ。
「もったいない」さんには悪いが、「断捨離」氏に出張ってもらいます。

もともと、根の張る持ち物は、ないに等しい。
服も靴もアクセサリー、食器類も安物ばかりだ。

 大好きなピンブローチ、一個数百円のものばかり。

   DSC_1730.jpg
     
問題は、増えすぎた本の山だ。古い古い文庫本を、思い切って処分した。
基準は三つ。
★「目」が拒否しないか? 
読む気を奮い立たせなくてはならないくらいに字が細かいものは、×。
★図書館にあるか? 
 図書館に必ずある本は、×。
徒歩5分という好立地だもの、図書館を我が家の書庫にすればいいのだ。
 これで、40年も昔の「赤毛のアン」や「グリム童話集」が一気に引退となる。
 
同じく、ぬいぐるみたちも処分。こちらも40年以上前のものもある。
どうしても残ってほしいいくつかだけ選び、洗った。 きれいになったねー。

DSC_1732.jpg

猫氏は35年くらい前のものかな。

サヨナラするものは、写真に残した。
一番つらいのは、本とぬいぐるみたちとの別れだろうから、
これさえ乗り切れば、先が見えてくる。

「断捨離」氏、今日もがんばってます。
新しい言葉は新しい概念を生むし、行動の後押しにもなるんだなあ。

セクハラをはじめとする、パワハラ、マタハラ、などの言葉もそう。
いやがらせを受け傷ついたとしても、
もしや自分が悪かったの?みたいな感覚が一掃され、声を上げやすくなった。
ブラック企業という言葉によって、自分の努力不足などではない、
社会問題なのだと認識しやすくなった。

それにしても、廃棄物の山のなかで個数が多いのは、100均の収納グッズ。

       DSC_1727.jpg

気軽に買って気軽に捨てるループになってしまっている。
ほとんどのものが不燃ゴミ、圧縮して埋めるしかないシロモノだ。ああ、罪悪感。

ゴメンナサイ、今だけ。今だけ不燃ゴミを多量に出させてください~~~。
そのあとは、できるだけゴミを出さない生活にしますから~~。
・・・と、地球サマにお許しを乞う日々、まだしばらく続きます。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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