金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

春、そして皮

  1. 2017/04/23(日) 14:26:30_
  2. 金亀のひとりごと
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春といえば、筍? 蛍烏賊? タラの芽や蕗の薹?
わたしはだんぜん、新じゃがです。

毎年この季節に作るのは、細切り肉じゃが。
皮つきのまま太めの千切りにした新じゃがを、熱湯でさっと湯がきザルに上げておきます。
中華鍋で豚バラ肉の細切りと生姜を炒め、
酒、みりん、醤油を入れて煮立ったところへ、先ほどの新じゃがを入れて、
ざっくざっくまぜながら味をしみこませます。
青葱(うちでは根深葱の青いところですが)の細切りを加え、
新じゃがのしゃきしゃきの歯ごたえが活きているうちに火を止めます。

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写真ではおいしそうに見えませんが、おいしいんです。

コンビーフと新じゃがの簡単ピラフ
皮つきのまま大き目の角切りにした新じゃがと、
コンビーフ、それに塩を適当に入れて炊飯器で炊くだけ。
新じゃがが、べちゃっとならないように、思いっきり大きく切ることと、
炊飯器の快速炊きコースで短時間に炊くのがコツ。

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写真ではおいしそうに見えませんが(以下同文)

どっちも皮がいい仕事をしてくれます。
ちょっと土くさい香がたまりません。新じゃがならでは。

皮といえば、鮭の皮はおいしいよね。
おひとり様女子の酒飲みコミック、『ワカコ酒』にも
鮭の皮がでてきます。隣客が焼き鮭の皮を侮るのにむすっとしたり、
鮭の皮だけの揚げ物(100円!)にほっこりしたり。

『ワカコ酒』新久千瑛・著 徳間書店

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鱈子を料理に使うとき、中身をしごきだしたあとの
ピラピラの薄皮もおいしいよね。まな板の前でそのままぺろん。
これだけは、料理する人の職権ですな(なんとささやか・・・)。

大根の皮の醤油漬けや、オレンジピールやレモンピールもおいしいよね。
知人から、庭でとれた大きなレモンをいただいたので、
レモンピールの砂糖煮を作り、チョコがけしました。

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写真では・・・(以下同文)

外界から身を守るためのマントだもの、
薄くてもしわんでも、皮には味や栄養がぎゅっと詰まっています。

わたしの面の皮はどうだろう。いい味出せるといいな。



ダメになると広がる

  1. 2017/04/02(日) 16:11:08_
  2. 金亀のひとりごと
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お茶が大好きで、煎茶、ほうじ茶、紅茶、ジャスミン茶と、
とっかえひっかえ一日に何杯も飲む。
けれども、数か月前に危機が訪れた。
カフェインのある煎茶や紅茶をどばどば飲むと、
当たり前かもしれないが、胃の調子が悪くなるのだ。
そこで、楽しむようになったのが、ハーブティだ。
前々から好きだったが、毎日というほどではなく、
ティバックを少量買ってきたり、たまにカフェで見つけて飲む程度だった。
今は、朝食後のお茶を我慢して、11時ごろに一人ハーブティ。リフレッシュするなあ。

ハーブティって、ほんまにおいしい。
ブレンドしたもの、ストレートのもの、どっちもいい。
ストレートのものは、今のところレモンマートルが気に入っている。

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煎茶や紅茶だとお菓子をつまみたくなるのだが、
ハーブティはスイーツ不要。ただただ、その香りを楽しむ。

このあいだ、信州のおみやげで蕎麦茶をいただいた。

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これもおいしい! 香ばしくてほっこりする。しかも、ノンカフェイン。
お蕎麦屋さんで出されるサービスの蕎麦茶より、ずっと濃い(当たり前か)
テイバックは、温泉に浸かったオサルさん。

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            キモチいいね~~。

胃弱ゆえに見つけた、ハーブティや蕎麦茶の味わいだ。

モンゴルに旅行したとき、おいしいお茶に巡り合った。
スーティ・チャイという。ミルクティなのだが、紅茶ではない。
なんという名かわからない、新鮮な草の香いっぱいの茶葉をたっぷりの牛乳で煮だし、
そこに砂糖ではなく塩を入れる。
これがうまい! ミルク臭さがまったくなく、食事のときはスープ代わりになる。
ウランバートルのスーパーで、
茶葉ががさがさいっぱいつまった袋を買って帰り、家で楽しんでいたが、
あっというまにカラになってしまった。
ネットで探したけれど、どうしても手に入らない。
しかたなく、普通のロイヤルミルクティに塩を入れて飲んでいた。
それはそれでまずくはないが、モンゴルのお茶とは違うなあ。

そのうちに、牛乳にアレルギーが発覚、ミルクティどころではなくなった。
そこでわたしの食生活に新登場したのが、豆乳だ。
思いついて、豆乳と紅茶で作ってみた。
むむむ、近い! でも、草の味が足りないぞ。
いろいろ試すうちに、見つけたよ。
豆乳+ほうじ茶+レモンマートルティ+塩。
うまーい! (本場のスーティ・チャイと似ているような、いないような、です)
牛乳アレルギーがあったがために見つけた、代用スーティ・チャイだ。

興味ある方は、お試しあれ。
レモンマートルティ無しで、ほうじ茶だけでもいけます。

ダメになると広がるんだなあ。


かわいいぞ蒲田くん!

  1. 2017/03/25(土) 20:55:02_
  2. 金亀のひとりごと
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やや、これは!
『シン・ゴジラ』の第二形態のぬいぐるみ!

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か、かわいいぞ。
秋葉原駅ナカのフィギュアショップで。
 
第二形態のゴジラは、蒲田から上陸したから「蒲田くん」と呼ばれているそうだ。
(ちなみに、第三形態は「品川くん」、一番でかい第四形態は「鎌倉さん」)
「蒲田くん」は、人間なら小学生くらいだろうか? 
赤い粘液を漏らしながらずりずりうねうね進む姿を、「キモい」というなかれ。
ズリバイ姿や無表情な大きな目玉がかわいくて、スクリーンに釘付けでしたわ。
蒲田くんファンは多いらしい。
とはいっても、「キモい」ほうが多数派に違いない。

なんでかな? 
わたしはなぜ蒲田くんをかわいいと感じたのか。
亀と暮らして二〇数年。爬虫類的なルックスに慣れているからか?

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         わたし、かわいい? うふ。

それだけじゃない。あのどこか幼さの残る姿にキュンとしたのだ。
第二形態のシン・ゴジラは、人間でいえば小学一年生くらいかな?

子育てをする動物は、大きな目、大きな頭といった幼児体形を
かわいいと感じて、保護したくなる。
そういうふうに脳ができているそうだ。

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     動物界の永遠の幼児、ウーパールーパーのフィギュア。たしかにかわいい。

でも、まだ「動機不十分」な気がする。
かわいいといっても、
ワンニャンや真っ白のヤギの赤ちゃん(友人の作家さん宅に生まれたのだ)を
愛しいと感じるのとは、質が違うもん。

う~~ん。もしかして、体の大きさだろうか?
体の大きな生き物がのそのそ不器用に動く姿が好き?
そうかもしれない。鎧のようなサイやデッコデコの恐竜ってかわいいもんね。

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        ティラノサウルスの、狩りの戦利品のような首(マグネット)。

いやいや、一番大きな動機は、かわいいと感じたい、
その気持ちそのものかもしれない。
人間って、いつでも「かわいい」を求めているのかも。

「かわいい!」と心がきゅんきゅん揺れる、その感覚っていいよね。
「かわいい」がたくさんあるのって、幸せだよね。

・・・などど、愚にもつかぬ考察でした。



フィギュアの棚の前で思い知ったこと

  1. 2017/03/11(土) 17:03:09_
  2. 金亀のひとりごと
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「あの日」が巡ってきました。
もう六年。まだ六年。
年々、報道が減っていくなかで、ショッキングなニュースもありました。
福島から自主避難した少年への、いじめです。

原発事故後、かの地に避難命令が出されたとき、
わたしは自分が住民の立場だったら、何を持っていくだろうと考えました。
急いで出立しなければならず、丁寧に選んで荷造りする時間はありません。
まず貴重品、ケータイ、PC。忘れちゃならない、USBメモリ。
家族のアルバム。いろいろな名簿類。当座の衣類と身の回り品、薬。
お金で買い直せる電気製品や家具や家財道具はあきらめるしかないな。
うちじゅうを見て回り、これは無理、これも無理・・・。
さて、三匹の亀は? 車が使えるのなら、
とりあえず紙の箱に一匹ずつ入れて、連れて行こう。
池があったら放すとしても。

次に自分の机回りをながめたとき、ずきっと痛みが走りました。
壁一面を飾っているのは、何段ものプラスチックのケースに入ったフィギュアです。
これは置いていくしかない・・・。
笑われそうですが、涙がこぼれました。
小さいものだから、ケースを捨ててばさっと袋に入れれば、運べるでしょう。
しかし、避難先で飾るスペースはないし、
ほかにもっと必要なものがいくらでもあります。
持っていったら、家族のブーイングの嵐でしょう。
小さな子のぬいぐるみやミニカーではないのだから。

近所のスーパーの食玩コーナーで、出先のガチャで、浅草の専門店で、
博物館のミュージアムショップで。
海外旅行でも何かしら買い集めてきました。
どこでゲットしたものが、記録していませんがちゃんと覚えています。
3,4センチの自分の身のカケラにも等しいモノたち。

迫りくる放射性物質の見えない影におびえ、
住み慣れた我が家から避難していく方たちの、身を引き裂かれるような痛み。
その何百分の一、何千分の一かを、フィギュアの棚の前で思い知ることとなりました。

こんな痛みに耐えてきた人たちが、
さらにいじめや偏見や風評に苦しみ嘆かなくてはならないなんて。

今日の毎日小学生新聞の一面の見出しが、
この国の人間の、もろさ醜さを物語っています。

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浅草の、江戸趣味小玩具の店「助六」の握り鮨。
どうです、この出来。さすがです。手前は割り箸じゃなくて、マッチ棒。

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大阪のビジネスホテルのフロントに置かれていたガチャの、大阪のオバチャン。
「アメちゃん食べや~」

      DSC_0922.jpg



冬の秩父のお目当て

  1. 2017/02/19(日) 17:07:36_
  2. 金亀のひとりごと
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冬の秩父が好きで、
寒さがつのるとほぼ毎冬出かけていく。
目指すは、奥秩父・大滝にある「三十槌(みそつち)の氷柱」だ。

まず、皆野町の「よしはし食堂」で腹ごしらえ。
ここは、いかにも町の食堂という感じの、手打ちうどんやカレーや定食類の店だが、
ヤマメや岩魚、山菜料理、そしてジビエ料理もあるのだあ!
いのしし丼とか、しか秩父煮とか……!
  
       DSC_0859.jpg

 
実はわたし、猪や鹿や馬が大好き。
居酒屋で馬刺しがあるとソッコーでオーダー、
一人食いしてしまう。

この食堂では、たいていのしし鍋を食べる。熊鍋を食べたこともある。
猪鍋、これで二人前、3200円。安い! 秩父産の野菜がいっぱい。甘い!

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 猪肉は柔らかく煮えていて、臭みはなく、
健やかに血肉になりそうな、鉄分を感じる濃い味わいだ。

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 シメのうどんも平らげて、満足満足。

鹿の自家製スモーク。塩気のきいた、淡泊ながらしっかりした肉の味。

   DSC_0863.jpg

ここから一路、奥秩父へ。山がどんどん深くなる。
山梨、長野の国境が近い。

これが「三十槌の氷柱」。荒川の上流のがけから伸びてくる、天然のつららだ。
今年の出来は、気温は低くても雨が少ないカラカラ天気のためか、
例年の8割くらいだろうか。
それでも、じっと目を凝らすと、
つららの向こうがわに無言で居座る冬の魔神の気配を、
はっきりと感じる(かもしれない)。

       DSC_0864.jpg

少し先には、人工のつららがある。
こちらは水道水をちょろちょろ流して作っているので、
天然ものよりも大きい。
 
         DSC_0871.jpg

でもなあ。人工のつららを見ても、感動はないんですが。

人工つららよ、お前の立ち位置はなんだ?
人の手による芸術作品というわけでもなく、
自然が織りなす造形の美、でもなく。
ただ大きく育って背伸びしちゃって。
必死でキラキラ美しく輝いてみせて。

しまった、人工つららなんて要らんわ、というつもりだったのに、
書いているうちに、情がわいてきちゃった。

まあ、「どっちも奇麗!」でいいじゃんね。

帰りは秩父市街のカフェで一息。

       DSC_0880.jpg

冬は楽し。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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