金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

逃避して江戸へ縄文へ

  1. 2015/10/11(日) 21:13:57_
  2. 金亀のひとりごと
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タイムスリップできるなら、
どの時代のどこがいいだろうか?

わたしは、なんたって江戸時代だ。
江戸の下町、長屋住まいでいい。
八っつぁん、熊さんがいて、鼻タレやみそっ歯の小わっぱがいて、
でっかい声で、どこの子かまわず叱ってくれるおかみさんがいて、
ちょっと口うるさいけれども親身になってくれる差配さんがいる。
わたしは、ささやかな八百屋の娘に生まれ、
棒手振りの魚屋のにいさんと恋に落ち、
野菜と魚があるのだからと、煮売り屋(お総菜屋)を始めるのだ。

あるいは、一足飛びに縄文時代の東北。
稲作普及の波はまだ、やってこない。
でも、鹿も魚もたっぷり採れ、飢えることはない。
わたしは、夫たちの狩りの獲物の鹿肉と、
女たちが採集した野草で、シチューを煮込み、
カタクリの根をくだき水でさらして作った貴重な粉で
とろみをつけている。
髪にはかんざし、両うでに腕輪、首飾り(縄文人はオシャレだ)。
夕餉には、語り継がれてきた遠い先祖の物語を、
子どもたちに語って聞かせる――。

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      埼玉県富士見市・水子貝塚公園の竪穴式住居(復元)
 
ああ、いいなあ、そんなシンプルな暮らし。
・・・と、ほにゃらけているにはわけがある。
スマホのせいだ。
ガラケーがこわれ、ついにスマホデビューしたのだが。
使い方がまださっぱりわからない。
こんな複雑なものを、なぜ世のみなさんはすいすい使えるのか?
メール一つ打つのに、五分十分かかってどーする?

そのうえ、自分でもアホやなと思うが、
同時期にポメラも買ってしまった。「ポケット・メモ・ライター」、
小型のワープロ専用機で、メモ書きに特化したものだ。通信機能はない。
わが町の図書館がリニューアルし、机と椅子の席がいっぱいできた。
その席に、これを持ちこんで仕事しようという目論見だ。
メールもネットもできないから、気を散らすことがない。
このシンプルさなら、簡単に使えると思ったのだが、
自分の機械オンチを見くびっていた。
作った文書をPCに取り込む機能が使えない!
四苦八苦して、家族に助けを求め、
「これがわからない人間がいるとは思えない・・・」とあきれられながら
なんとか接続。
スマホ騒ぎとポメラ騒ぎで、
すっかり疲労困憊したカナジ、目を回し、
とうとう一日寝込んでしまいましたとさ。いや、ほんとうの話だ。

現代人が江戸時代に、まして縄文時代に生きられるはずはない。
だいいち、体力筋力身体能力にまるで自信のないわたしは、すぐに淘汰されてしまうだろう。
それでも、単純でわかりやすい日々の暮らしにあこがれるときがある。
時代劇や、アメリカの西部劇が好まれる背景には、
そういう心理が反映されるのかもしれない。

それにしても、タブレットやらWi-Fiやらブルーなんちゃら、
いったいどこまで、覚えなくてはならないの? 
これは生きている限り、続くのか――? 

ハイ、中高年のボヤキです。今日もスマホと格闘しています。
思い起こせば、ワープロ専用機を長年愛用してきたわたし、
パソコンに切り替えるときは、もっと苦労したはず。ガンバレ、自分!
ちなみに、ポメラの操作はラクチンです・・・と思います。
だって、パソコンじゃなくてメモ用紙、ですから。
小さくてかわいいです~。
わたしゃ、ポメラニアンのようにかわいいから、このネーミングなのだと思っていたさ。

煮売り屋のおかみさんが大活躍する時代小説
      宮部みゆき著「ぼんくら」「日暮し」 絵・村上豊 講談社 

                    DSC_0006+(640x360)_convert_20151011205640.jpg
 
 続編「おまえさん」も出版されています。

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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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