金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

戦争体験の物語に織り込んだこと

  1. 2015/09/13(日) 17:01:35_
  2. 金亀からのお知らせ
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昨日、初めてデモに参加してきた。
もちろん「安保法案反対」のデモだ。

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初心者としては、信号停止中のバスの窓から、
客のとぎれた商店の入り口から、横断歩道から、
手を振って声援してくれる人が、少なからずいてくれるのがうれしい。

さて、雑誌「やくしん」で、この一年かかわってきたノンフィクション物語
「未来に伝えたい戦争体験」、わたしの担当分が終了した。

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深山さくらちゃん、光丘真理ちゃんの3人で、
4回ずつ、一年間の連載だ。
わたしは、「十五歳の予科練生」のほか、
沖縄戦を舞台に「やんばるで飢えと戦った日々」「ガマにかくれた八十日」、
それから「レイテ戦を生きのびて」を執筆した。
レイテ戦は、有名な大敗北のレイテ沖海戦ではなく、
レイテ島の地上戦に出兵させられた元兵士の話だ。
藤本四郎先生が、毎回すばらしい絵をつけてくださった。

いやはや、どれも想像以上に過酷だった。
沖縄戦やレイテ島地上戦は、世界の戦争史上でも、もっとも悲惨といえるだろう。

ノンフィクションだから、具体的な実体験を元に
体験者の思いを最大限汲みあげて構成するのはもちろんだが、
文章量の少ない物語の場合、どのエピソードを取り上げるかは、
執筆者が編集者さんと相談のうえ、決めることになる。

わたしはどの回も、軍は、国は「名もなき人を守らず、使い捨てにする」
「都合のいい情報しか伝えない」ということを織り込んだ。
織り込まずにはいられなかった。

国によって真実の報道をねじまげられたあげくの
あの戦争被害だもの。

70年後の今、またこんな胸がチリチリするような不安を
感じなくてはならないとは。
屁理屈に惑わされないよう、
この現代の情報の大海を泳ぎたいものだ。
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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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