金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

オバサンと不良ジジイの熱気

  1. 2015/09/05(土) 12:48:18_
  2. 金亀のひとりごと
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ジュリー,沢田研二のコンサートへ、何年ぶりかで行ってきた。

                    L013114.jpg
           今回のコンサートツアーで披露した新曲のCD

現れたジュリーは、ぽっちゃり体型、
ブルーのシャツにオレンジのジャケット、白髪、白髭。
ジュリーみずから、「昔はジュリー、今ジジイ」というとおり、
おお、立派な不良ジジイだ!
かつての、光源氏や天草四郎を演じた、絶世の美青年の面影はない。 
が、それでいい、それがいい。そう思うのは、積年のファンだからか?
いや、ムリムリの若づくりよりも、たしかに100倍すがすがしい。
    
             sawada_samurai_convert_20150905123401.jpg
      「サムライ」のレコードジャケット。どう? 美しいでしょー。

コンサートは、「危険なふたり」、昭和の大ヒット曲でスタート。
体型カバーゆったり服の中高年女性と、
頭頂部の寂しい男性で満席の大ホールは、たちまち総立ち。
「おまえがパラダイス」(作詞・三浦徳子)では、
身もだえしちゃっている人も。
「見知らぬ街で 雨に打たれて 
おまえの素肌が 矢のように恋しくて 千里をとんだ」
きゃー! ハイ、わたしも身もだえ組であります。

ジュリー67歳、声はおとろえず、動きもハード。
それにも増してすばらしいのは、毎年新曲をリリースし、毎年
コンサートツアーをしていることだ。
よって、昔のヒット曲はちょっとしか歌わないことでも知られる。
だって、われらがジュリーは、なつメロ歌手じゃないんだよ! 
こんな還暦越えアーティスト、いないっしょ。
今回のコンサートは、昔のヒット曲が多かったが、
それは今年四月に亡くなった盟友・加瀬邦彦氏追悼のため、
彼の作曲歌を多く選曲したせいだろう。

そして、ジュリーといえば、護憲派・反原発でも知られる。
今回も、4曲の新曲、東日本大震災後の政府・東電の対応を嘆く歌を熱唱した。
たとえば、「限界臨界」(作詞・沢田研二)

 どれ程の美辞麗句で どれ程の嘘をかさね
 心を踏みにじったか (中略) 悲しみに耐える者を

今回のコンサートでは歌わなかったが、
「我が窮状」(作詞・沢田研二)という曲もある。

麗しの国 日本に生まれ 誇りも感じているが 
    忌まわしい時代に 遡るのは 賢明じゃない 
    (中略)この窮状 救うために 声なき声よ集え
  窮状は、「9条」のこと。

 こういう歌を聴くと、ああ、ずっとずっと好きでいてよかった、などと
 長年連れ添った古女房のような思いにとらわれる。

 ここに集う多くの人が、おそらく四十年、五十年という長年のファンだろう。
 こんなに長く歌い続けるジュリーと、
 こんなに長く「好き」を続けるファンたちとの
 オトナ同士の節度ある熱気が、とっても心地よい。
 こういう時間を共有できるから、年を重ねるのも楽しい。
オバサンって、いいねえ。
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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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