金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

竜を食み、獅子を喰らう

  1. 2015/02/01(日) 21:44:50_
  2. 金亀のひとりごと
  3. _ tb:0
  4. _ comment:1
『ダンジョン飯』がおもしろい。九井諒子作のマンガだ。

飯ダンジョン

この作家さん、『竜のかわいい七つの子』、『ひきだしにテラリウム』などで知られ、
どれもみんなおもしろい。
想像力ピカピカ、絵は品よくユーモラスで清楚、
話にはのどかな毒気がある。

この『ダンジョン飯』、RPGの定番である
ダンジョンに侵入し最深部のドラゴンを倒しにしく、
という設定ではあるが、実はグルメマンガなのだ。
冒険メンバーの食料は現地調達、つまり、
ダンジョンに巣くう魔物を捕らえ、
腕をふるって極上の料理に仕立てあげるという物語。
 出てくるレシピは、大サソリと歩き茸の水炊き(干しスライム入り)やら
ローストバジリスクやら、動く鎧のドワーフ風炒め、などなど。
スライムやバジリスクや動く鎧の、解剖学的な説明が
実によく考えられているため、調理法は理にかなっていて、
主婦も納得できる手順で作られる。
読んでいるうちに、食べたくなりましたよ、ダンジョン飯。
そこで、作ったのが、竜の頭の揚げ物と、獅子の頭の鍋。

飛竜頭(ひろうす・ひりゅうず)
DSCF6276+(640x480)_convert_20150201211256.jpg

関東ではがんもどき。
精進料理がなぜこんな堂々たるRPGふうのネーミングなの?
ポルトガル語のフィリョース(小麦粉と卵を混ぜ合わせて油で揚げたお菓子)が
語源で、当て字をしただけのようだ。
しっかり水切りした木綿豆腐に、
銀杏、人参、キクラゲ、ささがき牛蒡、コーンを入れて、
卵と片栗粉をつなぎにして丸め、揚げました。
野菜の旨みが豆腐と一体化した、しみじみとした味だ。
竜を食べている感は……ないなー。

獅子頭鍋(シーズトーなべ)
DSCF6278+(640x480)_convert_20150201211203.jpg

でーっかい肉団子入りの鍋。
四百グラムの合びき肉に、
蓮根のあらみじん切りや葱、生姜、卵、片栗粉などを加えてこねて一つに丸め、
白菜や茸を入れた中華風のスープにどーんと投入。
その直径は15センチ。
3、40分くらいコトコト煮込んで、春雨や青菜を加え、
鍋ごとテーブルへ。
肉団子を切り分けて食べる。
丸ごと煮込むので、肉団子の食感はふわふわもっちり、
蓮根がいい仕事をしていて、シャリ感がなんともいえず楽しい。
でっかい肉なので、ちょっとだけダンジョン飯の気分?

考えてみたら、昔むかしの人類は、つねにダンジョン飯だった。
イカやらタコやらエスカルゴ、スッポン、海ヘビ、ウニ……。
初めて食べた人の勇気をたたえよう。

スポンサーサイト


<<『子どもは毎日幸せにしたらなアカン』 | BLOG TOP | 麹菌に愛を込めて>>

comment

  1. 2015/03/08(日) 14:19:41 |
  2. URL |
  3. [ 編集 ]
かえったら読むわー
 
 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback


プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

« 2017 06  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR