金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

恐いよ、といい続けるぞ。

  1. 2015/01/17(土) 17:45:56_
  2. 児童書のぐるり
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
前回に引き続き、戦争は恐い、といい続ける。

戦争を体験した方に話をうかがうため、沖縄へ行ってきた。
お話をしてくださったのは、男性と女性、お一方ずつ。
沖縄戦の話は、独特かつ象徴的であるように思う。
酷く、辛く、悲しいのはもちろんだけれど、
軍部の醜さが際立っているから。 
 
沖縄を捨石とした日本軍の作戦(作戦と呼べるなら)。
自分たちが助かりたいがため、
さまざまな酷いことを沖縄の住民にしいた自国の兵士たち。
この小さな沖縄の島、のどかで美しい島に
集約されたおぞましさは、世界でも類を見ないかもしれない。

わたしの地元の昭和史研究者が語ったこと。
「太平洋戦争で死んでいった人は、
英霊なんかじゃない。犬死にさせられたんです」
「恐いという感情を、押さえてはいけません。
殺すこと、殺されることが恐くないはずがない。
生の感情や生存本能を麻痺させることが、勇気なのではありません。
『恐い』と声をあげることに勇気を使いましょう」

だから、何度でも言おう。戦争は恐い。
他国が軍隊を出しているのに日本だけが出さないわけにはいかない、
なんてリクツがあっても、
恐いから嫌です、といいたい。
「感情でものを言うな、論理的に思考せよ」といわれても、
「感情で言う、それのどこが悪い?」とまっすぐに見返したい。

沖縄陸軍病院 南風原壕群20号。

         DSCF6246+(640x480)_convert_20150117171654.jpg

この、岩穴の防空壕内が病院です。
狭い横穴で、くずれてきそうなむき出しの岩壁。

負傷した兵士たちはこの洞窟内の狭い木の棚に、こうしてただ寝かされていました。
(南風原文化センター内の展示・写真OKでした)
壕のなかは暗く、死臭が立ちこめ、兵士たちのうめき声やすすり泣きが反響していたことでしょう。
 
      DSCF6205+(640x480)_convert_20150117171333.jpg


南風原文化センター内に展示されていた御嶽(うたき)のレプリカ。
琉球の神さまや先祖を祀るところですが、なかに鳥居があります。
明治政府以降の皇民化政策」により、無理くり鳥居を置いていたそうです。
知らなかった……。申し訳ない。
          
               DSCF6210+(480x640)_convert_20150117171916.jpg

平和祈念公園の「平和の礎」。石碑の芳名には、敵国自国の区別はありません。
清浄な空気が流れていました。

                               DSCF6252+(640x480)_convert_20150117171547.jpg

                                         
スポンサーサイト


<<麹菌に愛を込めて | BLOG TOP | 恐いよ。>>

comment

 
 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback


プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

« 2017 09  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR