金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

敬虔さについて、不遜に考えた

  1. 2014/12/21(日) 15:06:07_
  2. 金亀のひとりごと
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クリスマスが近づいてきた。
わたしは、和の色彩が好みなので、実をいうとクリスマスの飾りより、
お正月飾りのほうが好き。
家にはツリーも飾っていない。が、気に入りの小物だけは出した。
ドイツ製の教会&聖歌隊のフィギュアと、
小さなマッチ箱に入っている教会。えへ、あいかわらずこんなものばかりです。

          DSCF6132+(640x480)_convert_20141221144800.jpg

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キリスト教信者ではないが、やはりこの季節、
グレゴリオ聖歌やレクイエムのCDをかけることが多い。
フォーレ作曲のレクイエムが好きだ。
扉を開けて薄陽差す野原に踏み出すと、そこはもうあの世、という感じがする。
ここで長年の疑問。
「宗教音楽だということをまったく知らずに聴いても、
敬虔な気分になるのかな?」

例えば、ギリシアの遺跡。パルテノン神殿など、白い神殿と信じられてきたが、
大英博物館の調査によれば、かつては極彩色に彩られていたそうだ。

    250px-Parthenon.jpg
            
(写真はウィキペディアからお借りしたもの)
それを、ヨーロッパ人が、白こそ高貴な色と決め付け、
色が劣化して薄くなっていたのをさいわい、ゴシゴシ洗浄して、
建物も彫刻も真っ白にしてしまったという(ヒドー!) 
白こそが神々しさの源だというのかな? 

秋に、京都の三十三間堂を訪れた。(写真はHPからお借りした)

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1001体の千手観音がおわす観音堂は、
歳月を経た木造建築独特の黒茶色だが、
建設同時は外装は朱塗り、内装も極彩色だったそうだ。
フルカラーのお堂に並ぶピカッと金色の観音様たちのお姿は、
これぞ極楽へのお導き、と訪れた人々の感動を誘ったことだろう。
でも、今のわれわれの感覚では、
あんまりハデハデしいとありがたみが経るような気がしませんか?
ギリシア建築を白くしたことを、批難できないかも。

敬虔さ、神々しさ、宗教的なありがたみ。
それらのベールは、数世紀かけての思い込みの産物かもしれない。
幼児の目や、事前学習なしに地球にやってきた宇宙人の目には、
どんなふうに映ることやら。
……などど、クリスマス前に不遜なことを考えていました。
ひねくれているなあ!
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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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