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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

新名所なるか、「角川武蔵野ミュージアム」

  1. 2021/04/04(日) 17:25:29_
  2. 金亀のひとりごと
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昨年11月にオープンしたばかりの
「角川武蔵野ミュージアム」(埼玉県所沢市)に行ってみました。
隈研吾さんデザインによる建物は圧巻。

kari_10.jpg
(この画像のみ、同館HPよりお借りしました)

 エントランスに入るといきなりアマビエ様の大きな絵。

DSC_2237.jpg

そして、金色に輝く五人の仏様? 
 DSC_2248.jpg

近づいてみたら、なんと! 
ウルトラご兄弟じゃありませんか!

そう、ここはミュージアムといっても、
サブカルあり、現代アートあり、図書館もありといった、
美術・博物・図書の複合文化ミュージアムなのです。

図書館には約2万5000冊のライトノベルとマンガがあり、
日本で一番ラノベが揃っている施設だそうです。
うんうん、マンガやラノベって、
公共図書館にはなかなか置いてもらえないもんねえ。 

そして、昨年のNHK紅白歌合戦で、
YOASOBIが歌って一躍脚光を浴びたのは、
「本棚劇場」というところ。
360度、高さ約8メートルの巨大本棚がそびえています。

しかしこれらのフロアはみんな有料、
しかも予約制で、見学に行った日は
すでに予約いっぱいで入場できず。無念。
 
わたしの目当ては、企画展「荒俣宏の妖怪伏魔殿」。(撮影可でした)

DSC_2251.jpg

 怪しげな入り口の中は・・さまざまな妖怪さまが描かれた廊下。
 
 DSC_2252.jpg

      DSC_2258.jpg

 日本各地の妖怪の紹介。

     DSC_2262.jpg
全国のアマビエ、そしてアマビコの絵。
(‘アマビコ’の表記があやまって書き伝えられ、
アマビエになってしまったらしい)

 埼玉代表は「血塊(けっかい)」「夜道怪(やどうかい)」
「伊草の袈裟坊」など。

 DSC_2263.jpg

 あんまりメジャーではありませぬ。

おもしろいのは、
神様であるはずの道祖神まで展示されていること。
秋田県に伝わる藁人形です。

 DSC_2266.jpg

妖怪のなかには神様から派生したものもたくさんいてはるので、
もともと神様と妖怪の境目って、とてもユルい。
そこが、唯一絶対神を頂く宗教とは違うところ。

 そのほかにも、件(くだん。人面牛体の幻獣。
予言をすることができる)のミイラや、

DSC_2267.jpg

烏天狗のミイラ、三頭竜のミイラなんてのもあります。

DSC_2271.jpg
            DSC_2268.jpg

件のミイラは子牛の剥製、
烏天狗や三頭竜は作り物。
こういうものを見せ物に仕立て、全国を回っていたようです。
いつの時代も、そう、
『遠野物語』の柳田國男博士や水木しげる大先生が
妖怪を発掘し広める前も、
日本人は妖怪大好き、キモいもの大好きだったのですね。

 映画「妖怪大戦争」に登場した妖怪も
お目見えしていました。
 
DSC_2288.jpg

ぬっぺっぽう、一反木綿、

    DSC_2290.jpg

     DSC_2293.jpg

上からのぞいているのは、ぬらりひょんかな?
 
上野の国立科学博物館や、
両国の江戸東京博物館などの「妖怪展」は、
たいてい逃さず足を運んでいますが、
これらの博物館企画では「妖怪とはなにか」とか、
「妖怪を生み出す人間の心の闇」みたいな洞察があります。
けれど、この「妖怪伏魔殿」では
「こんなん、あるよ! おもしろいでしょ!」という感じ。
そこが、このミュージアム的なアプローチなのでしょうね。
(この企画展は、3月末で終了。ご紹介が遅くてごめんなさい)
 
さて、コロナ禍で世界中の美術館や博物館は
苦戦を強いられているでしょうが、
この角川武蔵野ミュージアム、新名所になるかな? 
問題は、立地。
最寄り駅は武蔵野線の東所沢駅という、
おそらく埼玉県民でも地元の人以外降りないような駅。
しかも、駅から徒歩一〇分。
この残念な立地を跳ね返して、
日本中から。世界からもたくさの人が訪れるといいですね。


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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)
『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)
『ミクロ家出の夜に』(国土社)
『花粉症のない未来のために』
『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)
『知里幸恵物語』(PHP研究所)
『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』
(学研プラス)
『となりの猫又ジュリ』(国土社)
『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)
『読む喜びをすべての人に 
日本点字図書館を創った本間一夫』
(佼成出版社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員

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