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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

不思議な家庭科

  1. 2020/02/09(日) 19:12:57_
  2. 金亀のひとりごと
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ふと思い出す料理がある。
高校時代の家庭科教科書に載っていて、
調理実習で作った、というか作らされた料理だ。
「かぼちゃの牛乳煮」「ホットビスケット」「海老のパン揚げ」。

「かぼちゃの牛乳煮」、今では「かぼちゃのミルク煮」として市民権を得て、
ちゃあんとクックパッドにも載っている。
けれども、埼玉の田舎娘たちは、「オエー。なんで甘辛味じゃなくて牛乳なの?」
とクエスチョンマークをとばしながら、先生の指示に従って、牛乳でコトコト煮込んだっけ。
出来上がりは、おいしくもまずくもなかった。

ホットビスケットは、塩味でごろっとした形。
今でこそ、ああ、スコーンね、とわかるのだが、
埼玉の田舎娘たちは、「オエー。お菓子じゃないビスケットってなによ!」
とクエスチョンマークをとばしながら、先生の指示に従って、小麦粉をこねたっけ。
出来上がりは、おいしくもまずくもなかった。

「海老のパン揚げ」、中華のオードブルらしい。
今ではこれもちゃんと、クックパッドにある。
海老をすりつぶし、卵白としょうが汁と片栗粉かなんかをまぜ、
小さい四角に切った食パンの片面に塗り、油であげる。
埼玉の田舎娘たちは、「オエー。なんで食パンを揚げちゃうの?」
とクエスチョンマークをとばしながら、先生の指示に従って、油に投入したっけ。
出来上がりは・・・揚げたてはけっこうおいしかった、ような気がする。
その後、家で一度再現してみた。
母には不評だった。パンの油の吸収がパンパなく(そりゃそうだよねえ、)
胃もたれがする、という。
わたしの調理が未熟だったというより、
若い胃袋でないと、ムリなしろものだったのかもしれない。
当時、このヘンな料理って、都会では、フツーにテーブルに乗っかるのだろうか?
わたしが知らないだけ? 
クラスメイトたちみんな、そんな気分でいたように思う。

今でも、たいして回数の多くない家庭科の調理実習で、
よりによってなぜこのメニューだったのか?と 首をかしげてしまう。
もっと一般的なお惣菜で十分じゃないか。
一人暮らしをしても困らないための料理、でいいじゃないか。
教科書会社のエライ先生が、
女子高校生なら、カレーやら肉じゃがやら豚しょうが焼きなんて、
だれでも作れるだろうから、ちょっと変わった料理を作らせてみよう、と
考えたのだろうか。
そうだとしたら、認識不足もはなはだしい。

つまり、教科書だってもちろん絶対ではないってこと。
間違いもあるし、現状を把握していないこともある。
おかしなことが、どうどうと載っかることもあり得るんだな。
と、この調理実習を思い出すたびに、「教訓」を得ている、というはなし。

それに比べて、小学校の調理実習は清々しかったなあ。
「目玉焼き」と、「青菜の油いため」。
どちらもとってもおいしくできた。
だれでもどんな時代でも、飽きることのない味だ。

うちの目玉焼きは、専用のミニミニフライパンで作ります。
小さすぎてガスの火には載せられないので、魚焼きのグリルやオーブントースターにいれます。

DSC_0859.jpg

ふっくらしておいしいの。ルックスもかわいいでしょ。


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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)『読む喜びをすべての人に 日本点字図書館を創った本間一夫』(佼成出版社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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