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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

「翔んで埼玉」観て、埼玉人について考えた。

  1. 2019/03/16(土) 11:53:19_
  2. 金亀のひとりごと
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(局地的に)話題の映画を観てきた。
『翔んで埼玉』だ。
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埼玉県民をディスる物語で、「邦画史上最大の茶番劇」と銘打っているが、
まさにそのとおり。
バカバカしくド派手、造り込み方にいちいち笑えた。
ちなみにわたしは、埼玉県民歴は半世紀を超える。

ダサイタマ・クサイタマの埼玉県民は東京都民からひどい迫害を受けていて、
都内に入るには通行手形が必要、密入したら強制送還!
「埼玉県人にはそのへんの草でもくわしとけ!」
「サイタマラリアに感染した~~」という具合。
埼玉県民は悲願の通行手形撤廃に向けて、戦いが始まるが、
立ちはだかるのは宿敵・千葉県民だ。
その千葉もかなりの辺境扱いされていて、群馬などはもはやジャングル。

埼玉の酷い扱いとビンボーくささに、笑い転げる埼玉県民。
クレームって、ぜんぜん来てないらしいし、埼玉県民って実に自虐的だ。
そもそも、お国自慢をしない。
だって、埼玉県民の口ぐせって、「なーんにもないところだよー」。
最近も行田市民さんから聞いたなあ、「なーんにもない」って。
ところが、行田には埼玉古墳群という、ワンダホーな古墳があり、
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「稲荷山古墳出土鉄剣」という、
なんと雄略天皇(五世紀)ゆかりの剣が出土されていたりする。

それだけではなく、あの「のぼうの城」の忍城はあるし、
DSC_0716.jpg

石田三成がこの城攻めのときに築いた「石田堤」は残っているし、
県境の利根川では、鮭の遡上が見られたりするのだ。
なのに、「なーんにもない」。

鴻巣市民さんも同様だ。
鴻巣には、ギネス記録認定の世界一大きな花火を上げる花火大会があったり、
東日本最大級の花市場があったり、江戸時代から続く人形の町だったり、
いろいろスゴイのに、やっぱり「なーんにもない」。

この謙虚さ、奥ゆかしさって、もしかして埼玉県民がもっとも誇れるものじゃないか?

映画については、「出身地差別という理不尽な意識をあぶり出す」的なことも
言えば言えるが、
まあ、この「謙虚で自虐な埼玉県民性」をとくと感じながら、
ゲハゲハ笑えばよろしいかと。

夕刻、笑い疲れて脱力したアタマで、
埼玉県民ならみんな知っている「十万石饅頭」の例のCMや
リバイバルヒットしつつあるという「なぜか埼玉」の歌をリフレインしながら、帰路についた。

え? 埼玉のどういう町に住んでいるのって?
「なーんにもないとこだよー」

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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)『読む喜びをすべての人に 日本点字図書館を創った本間一夫』(佼成出版社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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