金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

どうにも人間が古くってねえ。

  1. 2014/08/13(水) 20:34:37_
  2. 金亀のひとりごと
  3. _ tb:0
  4. _ comment:2
      木曽へ小旅行してきました。
      泊まったのは、中山道宿場町として江戸時代から栄えた奈良井宿です。
     
               DSC04668竭」_convert_20140813202812

      中仙道には69の宿場がありますが、
      木曽路の宿場だけで11もあったそう。それだけ道が険しく、
      また交通の要所でもあったということなのでしょうか。
      わたしが住んでいるのも中山道ぞいなので、
      繋がっている感があり、なんかうれしい(ド単純)。
      宿泊したのは、「伊勢屋」という旅館で、
      文政元年(1818年)創業の旅籠ですって。
     
            DSC04563竭「竭」_convert_20140813181912


      ウナギの寝床のような造りの古い家屋といい、黒光りする廊下といい、
      そうよ! こんなところに泊まってみたかった! 
      と膝を打ちたくなる宿でした。
      食事も、山菜や川魚など、地場のものを生かしたおいしい料理で、
      体のなかからキレイになる感じです。

      翌日は、塩尻の「小野家住宅」を見学しました。
      江戸時代からの塩尻宿の旅籠で両替商も兼務していたそうです。
      昨年、五年がかりの修理が終わったところであり、
      座敷など美しく再現されていました。
      壁の桜の板絵に江戸の昔のにぎわいが目に浮ぶよう……。

          DSC04815竭「竭」_convert_20140813202959

    (写真はすべて、いっしょに旅した友人が撮影したものです。わたし、写真ドヘタですので)

     「昔」を懐かしむ、それも自分が生きていた時代より
     はるか昔に思いを馳せるというのは、
     なんと贅沢なことなのでしょう。
     今日明日の暮らしを回すのにせいいっぱいだったら、
     昔は単なる過去でしかありませんから。

     ふと考えました。古い地を観光するというのは、
     いつから始まったのかな?と。
     江戸時代、物見遊山やら伊勢参りは盛んでしたが、
     「昔を見に」行ったわけではありません。
     あくまでも「現代の名所」だったはず。
     明治期以降は、江戸の文化をぶっこわしていましたし、
     神社仏閣に詣でることは多くても、
     いにしえ人の時代の空気を感じ取りたい、
     というのではなかったと思います。
     ということは、戦後からわずか数十年の「流行」なのでしょう。

     科学が急速に発展し世界がグローバル化したこの時代。
     アタマや心が変化についていけず、
     モラルや良心の規範をどこに求めたらいいのかわからない。
     そんな不安を無意識にも抱えている人は多いのでは。
     わたしも、もちろんそのなかの一人です。
     古い町の空気を吸うと、その狂ったバランスがひととき、回復するように感じます。

     「今」って、そんなにいいのか? 打ち捨ててきた過去に、
     むしろ滋味がたっぷり詰まっていたのではないのか。
     前ばかり向き、大きいこと強いことばかり求めてきたけれど、
     それってほんとうに楽しいのか美しいのか、心地よいのか? 
     子孫に自信を持って残せるのか?
 
    6日、ヒロシマ。9日、ナガサキ。そして15日は終戦の日、そしてお盆。
   心をしんと静めていたい一週間に、そんなことを考えてみました。
                   
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comment

初めて来たよ!

  1. 2014/08/14(木) 10:18:48 |
  2. URL |
  3. かまちゃん
  4. [ 編集 ]
初めてブログ、見に来ました~
かまちゃんです。

並んだ青いビンが涼しげですねえ!
木曽路、20年も前だけど、女友達と二人旅をした、すごく思い出深い場所です。
ぷらぷら山歩きをしてたら、下りのバスが5時くらいで終わっていて、
山はどんどん暗くなるし、「どうしよう?」ってところに地元のおじさんの小型トラックが。
「おじさ~ん」って必死でトラック追いかけて、荷台に乗せてもらっておりてきた・・・・・・・若さってコワイ。
うちの娘がそんなことをしたって聞いたら、「危ないでしょ!」って怒るけどね。

また、見に来ます!

Re: 初めて来たよ!

  1. 2014/08/14(木) 22:32:09 |
  2. URL |
  3. 金G亀美
  4. [ 編集 ]
かまちゃん、メッセージありがとう! 
ギャル時代のヒヤリ楽しい思い出ね。確かに母親が知ったら青くなるかもしれないけれど、
こういうことの一つや二つや十や二十、あったほうがいいよね~~。
 
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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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