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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

 シベリア旅行記 その3 ロシアあれこれ、ちょっと不思議あり

  1. 2018/09/18(火) 18:17:43_
  2. 金亀のひとりごと
  3. _ tb:0
  4. _ comment:2
5日間のシベリアツアー、観光は中3日だけ。
その最終日は、イツクーツク市内と、リストヴィヤンカでのバイカル湖観光だ。
この日、2か所の日本人墓地を訪れた。
太平洋戦争でシベリアに抑留され、強制労働させられたあげく、
この極寒の地で果てた人々の墓だ。
イツクーツク市内のものは、お骨は遺族に返還されたので、
墓地ではなく慰霊碑だった。

④イツクーツク 日本人慰霊碑

リストヴィヤンカの墓地には、いまだ遺骨が眠っている。
④リストビヤンカ日本人墓地2
片仮名の墓標。かの地の石工さん、当然漢字は書けないけれど、片仮名は美しかった。

持参した日本酒をまいている男性がいる。
わたしも、せめておせいべいでも持ってくればよかったなあ。

シベリアには、思いがけぬつながりがある。
義父が、戦後2年間ほど抑留されていたのだ。
義父が収容されていたのはこの地ではなく、
もっと満州寄りであったらしいが、
身内が同じ災禍にあっていたと思うと、合わせる手に力がこもる。
義父はすでに亡く、抑留時代の話を聞かずじまいだったことがくやまれる。

この日、午後はバイカル湖クルーズとバイカル湖博物館見学。
青い青いバイカル湖、琵琶湖の46倍の面積を誇り、
その水量は地球上の淡水の20%にものぼるそうだ。
こりゃもう、「真水の海」だ。

  DSCF8767.jpg


そしてここには、「バイカルアザラシ」がいるのだよ!
めっちゃでっかい目玉のアザラシだ。
その存在は、この本で知った。

『すごい目玉をもったアザラシがいる! (動物ふしぎ発見)』 山本省三 著 喜多村武 絵
 アザラシ
 
 バイカル湖面から、たまに顔を出すそうだから、クルーズのあいだじっとながめていたけれど、お目にかかれず。
バイカル湖博物館の水槽で泳いでいるそうなので、
わくわくしながらご尊顔を拝みに行くと――。
あらら、顔が全然見えない! 水槽を泳ぐ横向きの姿しか見えないのだ。
お目目が大きいかどうか、わからなかった。ああ~~!

写真、こんなボケボケしか撮れず。
    ④

しかも、現地ガイドさん、目の大きさについては、何も言わないし、
どうやら説明のパネルにも書かれていないみたい。
お目目が大きいこと、現地ではスルーされているのかな?
それとも、当たり前すぎて言及しないのか? 解せぬ・・・。

今回のツアーで、唯一のおみやげさやさん。
  
 ④おみやげやさんのオームリ燻製

といっても、「お魚市場」と呼ばれる屋台で、
バイカル湖名物の「オームリ」という魚の燻製が中心。
あとは、民芸品が少々。
日本のおみやげ攻勢に慣れている身には、
あまりの商売っけのなさにびっくり。
でも、ツアーのコースにおみやげやさんが組み込まれているより、さっぱりしてていいや。

ここで買ったのは、自分用の「マトリョーシカ」と、「シャーマン」のフィギュア。

  ④マトリョーシカ

              ゴースト,

シャーマンは、大好きな「ゴースト・ドラム」を思い出したもんで。
先住民族なのだろうか、荒々しい雰囲気がいいなー。

 ゴースト

『ゴースト・ドラム――北の魔法の物語』スーザン・プライス 著 中村仁 絵 福武書店

旧ソ連の名残りもあった。
二日目に行った、ウラン・ウデのソビエト広場、巨大なレーニンの頭像。
  ②51レーニン頭像

ガイド嬢に「こういうの、正直どう思うの?」と聞いてみたら、
「観光になるので、今ではありがたいです」という優等生のお返事だった。

そして、これを書くがどうか、迷ったのだが、
「バイカル湖の悲劇」という話がある。
観光旅行では語られないものだ。
ロシア革命のとき、負けた軍が敗走し、女性や子どももいっしょに、
冬というのに東へ東へと旅してバイカル湖にさしかかり、
凍結した湖を渡る途中でマイナス70度もの雪嵐にあい、
全員凍死したというのだ。
その数、25万人。
遺体はほうむられることなく、春になって氷が溶けると湖底に沈んでいった。
本当の話としたら、いまだ湖には・・・。
ほかのツアー客に聞こえないように、ガイド嬢に聞いてみた。
「本当なの?」
「そういう可能性もあります――でも、一般的な話ではありません」
うーん、可能性あるのか。歴史の暗部だなあ。

前々回にも書いたけれど、ホテルの設備やアメイティは、
どんなもんじゃろと不安だったが、
まずまず困ることはなかったし、
シベリア鉄道も正確に着き、その他レストランの対応やらなにやら、
不満を感じることは、ほとんどなかった。
なんせ、ホテルに蚊がいっぱいいたらどうしよう、
蚊取りマットを持っていこうか、とか、
トイレにペーパーあるんだろうか、ロールを一巻き持っていこうか、
なんてことまで考えていたんだもの。おみそれしやした。
ソ連が崩壊して17年。名残りはあるものの、シベリアの地も時代の波が寄せていた。

で、そのトイレ事情。
書くかどうか迷ったが、実は一点、大いに困ったことがあった。
水洗トイレはどこに行っても、ほぼあったけれど(100%ではない)、
ペーパーを流していいのは、ホテルだけやった。
あとは、備え付けのバケツなどに入れるのだ。しかも、蓋というものがまず、ない。
それは、シベリア鉄道のなかも、なんと飛行機のトイレも同じ。
でもね、安心してください、涼しくて湿度が低いので、びっくりするほど匂いません!
とはいってもね~、一番まいったのは、飛行機内。
ゴミ入れは、バケツ型ではなく、せまい差し込み口に押し込むタイプ。
その状態で、7時間ほど飛ぶわけで、時間が経過するにつれ、
ゴミ入れは満杯に・・・。押し込むには、勇気と技術が要ったわ。
成田までがまんしてトイレに行かなかった人もいたくらい(体にめちゃ悪い!)
こんな話でごめんなさい!

ま、そんなこともあったけれど、興味津々のシベリア、
楽しんでまいりました。
お隣の国なのに、知らないことがいっぱい。
今度は、冬の雪原をシベリア鉄道で越えたいなあ。なーんて、また行くんかい?

最後に、心惹かれた風景を。イルクーツクのホテルの真ん前に残っていた、昔ふうの家。
 DSCF8739.jpg

古ーい家でしょうけれど、細工が細かい! 
廃屋かと思ったら、ロシアの母娘さんが家に入っていきました。失礼!
童話ゴコロを動かされるおうちです。
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comment

  1. 2018/11/19(月) 22:05:19 |
  2. URL |
  3. [ 編集 ]
バイカル湖の悲劇は、地元じゃ胡散臭い話って感じなんかな?

Re: タイトルなし

  1. 2018/11/25(日) 14:35:51 |
  2. URL |
  3. 金G亀美
  4. [ 編集 ]
> バイカル湖の悲劇は、地元じゃ胡散臭い話って感じなんかな?

現地ガイドさんは、否定はしなかったから、規模は違っていても、何かしらはあったかも。
 
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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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