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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

クリスマス絵本で、極寒の国へ

  1. 2017/12/17(日) 17:53:14_
  2. 読み語りは楽しいな
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
クリスマス絵本で、極寒の国へ
 
市内の放課後児童クラブで、絵本の読み語りボランティアをしています。
12月は、やっぱり一冊くらいは、クリスマスの絵本をプログラムに入れたいところ。

で、今回読んだのは、これ。

『サンタクロースのおてつだい』
ロリ・エベルト 著 ペール・ブライハーゲン 写真 ポプラ社

サンタ

写真絵本です。
でも科学絵本やノンフィクションではなく、ファンタジー。
フィンランドを舞台に、小鳥や馬やトナカイの助けを借りてサンタさんに会いに行き、
プレゼントの配達のお手伝いをする、という内容です。
ストーリー自体は、目新しいものではありません。
でも、動物たちと主人公の少女のあまりに自然なたたずまい、
雪原の美しさに、ほ~~~~っと息を飲むほど。

読み始める前に、子どもたちに、ちょっとよけいなことをいいました。
「これね、絵じゃなくて写真なの」
すると、食いつき方が違う! 
「写真? じゃあ、ほんもの?」
「ぬいぐるみじゃないの?」
「ううん、ほんものだよ」

ほんとうに、ほんものの動物写真です。
本文の画像を載せられないが残念!
どうやって撮って構成したのかな?
サンタさんのそりが空を飛ぶところなども、ものすごく自然です。

この絵本、読むと10分くらいかかってしまう長いもので、ちょっと心配でした。
ストーリーテーリングでは、10分15分のお話でも、
こどもたちはちゃんと聞いて楽しんでくれます。
でも、絵本の場合、10分だと飽きてしまうことも。
じっと絵を見つづけるのが、くたびれるのかもしれません。 
絵本はもともと、大勢を相手に読み語るものではないからでしょう。
自分で読んだり、一対一で読んでもらうときはだいじょうぶ。
だから、大勢に読み語るときは、お話のおもしろさはもちろんですが、
絵に魅力がないと集中力がもたないのです。

この美しい写真絵本に、子どもたちはたっぷり浸ってくれたようでした。
写真の力ですね。

わたしが特に好きなのは、美しい雪原、そして「ジャコウウシ」。サンタさんへの道案内役で登場します。

ジャコウウシ
(写真は、ツアー会社の「生涯感動」さんHPからお借りしました)

ジャコウウシは、アラスカや北欧やカナダ北部のツンドラ地帯に住む大型のウシ科の動物で、
冬眠しません。極寒の北極圏で群れで生きています。

敵に襲われたり、強風で寒さが厳しい時には、オトナが円陣を組み、
その中に子どもたちを入れて守るそうです。
マイナス50度の雪嵐に円陣を組んで立ち向かう、ジャコウウシ・・・泣けません?
体毛や呼吸器官は、おそらく地球上でもっとも寒さに適応しているのではないかな。
10年ちょっと前にアラスカに行ったときに、その存在を知り、大好きになりました。

寒さが駆け足でやってきた今年の冬、
おこたで、寒い国の絵本を手にとってみては? プレゼントにもお勧めです。

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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:大塩七華

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