金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

クラーナハの妖しい眼力

  1. 2017/01/08(日) 16:42:49_
  2. 金亀のひとりごと
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
上野の国立西洋美術館で、「クラーナハ展」を観てきました。

DSC_0723.jpg

DSC_0722.jpg


実はわたし、美術館よりもだんぜん博物館派で、
この美術館は超メジャーなのに初めてです。
ハイ、どっちかというと美術オンチです。

ではなぜ、クラーナハを観に行く気になったのかというと、
描かれた女性たちの体形に親近感があったから・・・ですな。
胸がちっちゃくて、その割にお尻が大きくて、
おなかがつるりんとビミョーに出ているという、
どちらかというと東洋人体形です。
 
           DSC_0725.jpg

  おみやげで買った栞です。これは『ヴィーナス』

このクラーナハの女性像には、
ボンボンボーン!とした西洋人女性の裸体画にはない、
独特のエロティシズムがある、とされています。
う~~む、たしかに。
ボンボンボーン!のニクニクしい裸体画に感じるある種のグロさはなく、
妖しい美しさは、神秘的ともいえます。

わたしがドキッとしたのは、眼。
な、なんて冷静。どの眼も笑っていません。
でも、無表情なのではなく、
ものすごくなにかを語りかけてきます。
いろいろな思いを、激情のままに吹きださせるのではなく、
理性の力で統括しているような・・・。

            DSC_0726.jpg

『ホロフェルネスの首を持つユディト』(これもミュージアムショップで買った栞)
『正義と寓意」(上から二番目の写真)などなど。
この眼力、クセになりそう!

クラーナハは、女性の魅力を、
たおやかさに秘めた鋭敏で冷静な理性、という感じでとらえていたのかな?
まったくの素人目ではありますが。
500年前の画家さんなのに、すごく新鮮です。

この眼、だれかに似ているな。
そうそう、『バナナフィッシュ』(吉田秋生作・小学館)のアッッシュ。

     51LBCQXL12L.jpg

そして、『日出処の天子』の厩戸の皇子。
(あれ、どっちも少年だ。そして、二人とも天才的頭脳と感性)

          51ih-Bt8t2L__SX258_BO1,204,203,200_

どちらも後世に残る名作です。
そういえば、美術オンチのわたしがクラーナハのことを知ったのは、
「エロイカより愛をこめて」(青池保子作・秋田書店)からでしたわ。
マンガネタ、多し(えへ)。

展示室前には、「ホロフェルネスの首を持つユディト」の顔ハメが!

 DSC_0721.jpg
      
外国人女性に頼まれて、シャッター押してあげました。
顔ハメも日本の名物かもね。
しかし、生首を持つ絵の顔ハメって・・・。

スポンサーサイト


<<小指の思い出 | BLOG TOP | 変わったものとお馴染みのもの>>

comment

 
 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback


プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

« 2017 05  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR