金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

「平たい顔族」の魅力

  1. 2016/10/16(日) 22:09:45_
  2. 金亀のひとりごと
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
バレエの「忠臣蔵」を見た。
東京バレエ団の「ザ・カブキ」。

slide01-t.jpg
 ※画像は、東京バレエ団のHPからお借りしました。

江戸時代の歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」を題材に、30年前に創作されたバレエだ。
振付はモーリス・ベジャール、音楽は黛敏郎。
ベジャールは、日本贔屓で知られる世界的振付家で、「ボレロ」が有名だ。
「ワンピース」の歌舞伎がある時代だもの、
忠臣蔵のバレエもアリでしょう!

舞台は、日の丸がどばっと出てきたりして、
うーむ、欧米人から見たジャパン文化という感もあったな。
歌舞伎の所作がたびたび出てくるし、拍子木の生音や謡の声に乗せて踊る場も多い。
おもしろいのは、「黒子」。ひんぱんに出てきて舞台上でいろいろオシゴトしていた。
ただ、シロートのわたしには、事前にストーリーを読んでいても、
今の踊りがなにを表現しているの???という場面も多かった。

踊りはキレがあり美しく幻想的、
かつオトコたちの端正な力強さ満載。
ちゃんと「バレエ」であり、ちゃんと「忠臣蔵」なのだ。
全体にクラシックバレエではなくコンテンポラリで、
スリリングでおもしろい。

それにしても、日本の男性ダンサーは、東洋人体形だなあ。
女性ダンサーは足長で欧米人とほとんど変わらない体形をしているのに、なんでかな?

でも、この演目に関しては、東洋人体形がいい。
「王子様」がお城で踊るのではないのだから。
なんせ、赤ふんどしいっちょで踊るシーンもあるのだ、
足長で「正面小顔」の欧米人ではサマにならないよなあ。

正面小顔――今、造語しました。
そう、「テルマエ・ロマエ」で日本人のことを「平たい顔族」と呼んでいるように、
東洋人は頭が大きいというより、顔が平たいからデカく見えるのだ。
西洋人は正面から見た顔は小さいけれど、横から見ると「奥行き」がたっぷりあるよね。

夏に見た「バレエの巨匠たち」の舞台を思い出す。

slider001.png
  ※画像は光藍社のHPからお借りしました。

マトヴィエンコとルジマトフという大スターを中心にしたガラ公演だ。
圧巻の素晴らしさだったが、なんというか、イチャイチャ感?に満ちていた。
男性ダンサーも女性ダンサーも、発するオーラが色っぽいのだ。
男女ペアの踊り、男性二人の踊り、男性ソロ、例外なくムンムンしている。
特に、ルジマトフのソロの「トゥオネラの白鳥」なんて、
もんのすごくなまめかしい。この世のものとは思えないほど。
こういう芸術的イチャイチャ感って、日本人には難しいんじゃないだろうか。
フィギュアスケートのシングルのレベルは世界一でも、
ペアやアイスダンスはさっぱりだもの。

でも、いいんだ。「平たい顔族」には「平たい顔族」の魅力がある。
「ザ・カブキ」にはそれがいっぱいだ。
スポンサーサイト


<<創作コンクールつばさ賞ってすごい | BLOG TOP | 「おれがあいつで」の呪縛>>

comment

 
 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback


プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

« 2017 05  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR