金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

「知里幸恵物語」の思い出

  1. 2016/09/11(日) 16:32:23_
  2. 金亀からのお知らせ
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『知里幸恵物語 アイヌの「物語」を命がけで伝えた人』(PHP研究所)が、
「第二回児童ペン大賞」をいただくことになりました!
ただただびっくりです。

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いっしょに大賞を受賞したのは、
堀米薫さん『あきらめないことにしたの』(新日本出版社)

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そして、詩集賞に、こやま峰子さん『未来への伝言』(未知谷)、

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絵本賞に、かさいまりさん『くれよんがおれたとき』(くもん出版)

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童話集企画賞に、KHODS『いただっきー!』(銀の鈴社)。

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おやおや、存じ上げている方ばかり!
創作ユニットKHODSのメンバーともお友達です。
うれしいなー。

賞をいただいたといっても、わたしの手柄ではないことは、
自分が一番よくわかっています。
まさに、知里幸恵さんの、真摯な生き方に対しての賞です。

書き始めたとき、わたしは、一日も休まずに書こう、と決めました。
自分の内側へ、幸恵さんにすっかりと居ついてもらうためです。
途中、関西の病院へ母の面会に行ったり、山陰に旅行したりの日々もありましたが、
ポメラと資料を持参して、ワンシーンだけでも、数行だけでも、とにかく書きました。
高齢の母に娘と認識してもらえない日でも、
鳥取の砂丘から日本海を眺めた日でも、
寝る前の10分間、あるいは温泉につかる前の15分だけでも、
資料と開くと、不思議なほど頭がすぐに切り替わりました。

そして、《その日》の前日となりました。
わたしは、家人にもらしました。
「明日、死んじゃうの・・・」
幸恵さんは、一九歳で急逝するのですが、
そのシーンを書くのがいよいよ翌日となったのです。

文章は、すでに頭のなかでできています。
早く書き上げたい。でも、終わりにしたくない。
その晩は、妙に気持ちが冴え冴えとしていました。

翌日。図書館のいつものPC持ち込み席で書き上げました。
「死んじゃった・・・」
 悲しいけれど、ほっとして、でもやっぱり寂しくて、
 その日の午後は脱力して、モンロワールのリーフチョコをお伴に、
こたつで猫のように丸くなって過ごしました。
 
そんな思い出のある『知里幸恵物語』です。
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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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