金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

拓け、道!

  1. 2016/02/14(日) 15:19:27_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
  3. _ tb:0
  4. _ comment:2
NHKの朝ドラ「あさが来た」がおもしろい。
朝ドラは、毎朝ちゃんと見たり、見たり見なかったりなのだが、
ここ数年でいうと、「毎朝ちゃんと見る」は、「あさが来た」、「あまちゃん」、
「花子とアン」、「カーネーション」かな。
やはり、道を自らの手で拓いていく女性の物語に惹かれる。

「あさが来た」では、気になるセリフが出てくる。
あさの姉のはつがよく口にする、「お家を守る」「お家のため」だ。

実は、この「~のため」という言い回し、嫌いという以上のアレルギーがある。
「お家」だけではない、「会社のため」や「学校のため」、
はては「お国のため」、どれも心が拒否をする
特に「お国」は最悪だ。

けれども、「あさが来た」を見て、少々考えを変えた。
この時代の女性が「お家のため」にがんばるのは、
自己を犠牲にして家に尽くす、と単純には決めつけられない。
それは、自己実現の道でもあったのだ。
ほかに社会参加のすべのなかった女性たちが、
おのれの能力を発揮できる場は、「家を守る」ことだった。
そう考えると、長い封建時代を生き抜いてきた女性たちがきらきら輝いてみえる。
男尊女卑、身分制度、家制度。
がんじがらめのなかで、それでも女たちは、働く。
それは自分のアイデンティティのためでもあったのだな。
そして、なかなか気づいてもらえないほどの細さであっても、
道を切り開いていくこともあったろう。

道を拓く女性を描いた物語

「アサギをよぶ声」三部作 森川成美 著 スカイエマ 絵 偕成社

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 時代は古代。娘ながら、ひそかに戦士としての修行を積んだアサギ。
やがて、村にふりかかる運命を変えていく要となる――。
簡潔な文章、キレのいい展開。
ああ、男子から「女のくせに生意気だ」と
目の敵にされていた小学生のころに読みたかったよー。
どれだけ勇気づけられただろう。

「レベレーション(啓示)」山岸涼子 著 講談社

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 フランスの百年戦争を舞台に、祖国の英雄から一転、
異端者として火あぶりにされた「ジャンヌ・ダルク」の一生を描く。
まだ一巻目、物語はまだこれからだ。
この時代のフランスの片田舎の雰囲気が味わえる。

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comment

  1. 2016/02/29(月) 20:54:43 |
  2. URL |
  3. [ 編集 ]
また恐ろしそうなジャンヌダルクだなぁ~
埼玉かえったら読むよ。

Re: タイトルなし

  1. 2016/03/04(金) 21:38:01 |
  2. URL |
  3. 金G亀美
  4. [ 編集 ]
表紙イラストはこんなだけど、中身はこの巻はまだゼンゼン乙女だよ。
 
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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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