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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

脱・「都内に行けばいいんでない?」 

  1. 2020/10/25(日) 17:42:10_
  2. 金亀のひとりごと
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茨城県は坂東市にある、「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」に行ってきました。
孫のえむちゃん、えいちくん一家とのお出かけイベントです。

人の好みはざっくりいって美術館派と博物館派に分かれるようですが、
わたしは断然博物館派。 
東京・上野の科学博物館には、もう何回通ったことか。
だから、茨城の博物館には、ショージキいって、それほど期待していなくて、
えむちゃんえいちくんと楽しく過ごせばいいいやと思っていました。

が! とってもいいところでした。
展示がきれいで見やすく、またおもしろい! 
ヌオエロサウルスとメタセコイア
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シンボル展示の、ヌオエロサウルスとメタセコイア、マンモス(レプリカ)。

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ヌオエロサウルスの下に立って、肋骨を見上げることもできます。
上野の科博ではできない!

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 サメが襲ってくるう~~~!

宇宙の仕組みから地球の成り立ち、動植物や人間の進化の歴史や環境問題について、
楽しんで理解できるように工夫されています。

細胞の部屋やDNAの部屋があって、可視化されたその数に圧倒されたり、
恐竜が動いてびびったり、
 
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  動くトリケラトプスとティラノサウルス。最新の研究が反映され、ちゃんと羽毛をまとっています。

土の中の小さな生き物たちが、100倍に拡大して展示してあったり、
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     巨大ドングリと巨大キノコ、そして巨大ムカデ。
 
体感できる展示がたーくさん!
庭も広大で、野外の自然の観察や動物の疑似体験ができるようです。
この日は残念ながら雨で、外には出られませんでしたが。

おみそれしました。
博物館は上野のみにあらず!

ところで、埼玉県はどうかな? 
調べてみると、「鉄道博物館」「川の博物館」とか
「森林科学館」とかに細分化されているようです。
(イチオシは「鉄道博物館」。ここは全国に誇れます。めっちゃ楽しいです)
この茨城自然博物館のような内容で、同規模のものは、残念ながら無いぞ。
埼玉人は、「都内へ行けばいいんでない?」が習い性になっているからかな。

この「都内にはなんでもあるから」という感覚が、
埼玉県民を縛っている気がするのですがね。
コロナ禍があってもなくても、都内に行かずに県内で楽しめる施設がほしいなあ。
「埼玉都民」という感覚は、そろそろ卒業してもいいよねえ。

ランチは、博物館内のレストランで。
「恐竜発掘カレー」。運がいいと、ニンジンの恐竜を発掘できるそうです。

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  食べかけてあわてて撮ったので、きたなくてスミマセン。
  このフライドチキン、でか! 骨付きと思ったら骨はなく、ボリュームたっぷり。

あった~~! うれしい!

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  ごはんのなかから発掘。

見つかると、プレゼントがもらえます。
ステゴサウルスの消しゴムでした。

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当然、えむちゃんは、「ハイ、あげる~」というのを期待していたようですが、
そのえむちゃんの視線をガン無視して、
うひうひとバックにしまい込んだ婆でした。
だって、こういうの好きなんだもん。


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小さな肝試し

  1. 2020/10/18(日) 16:42:02_
  2. 金亀のひとりごと
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幼いころ、エスカレーターは「都会」の象徴だった。
母に連れられてのデパートでしかお目にかかれない、
特別な乗り物だった。
美しくスマートで、乗るたびにわくわくした。
今でも、乗り換え駅でながーいエスカレーターに乗り合わせると、むふふ、と楽しくなる。

    DSC_1646小

だから、右側をエンヤコラと昇ることは、しない。
歩行者のために右側(関西は左ですな)を開けておく習慣は、いつごろからだろう。
乗っかっているだけで上へ下へと連れて行ってくれるありがたいモノなのに、
なぜわざわざ、せかせか足を動かす?
しかも、隣にちゃんと階段があるのに?
駅のアナウンスでも、「エスカレーター内の歩行は思わぬ事故につながりますので・・・」と繰り返しているじゃないか。

というわけで、ときどき「肝試し」をする。
でんと右側に立ったまま、歩かずじっとしているのだ。
それだけだが、けっこう度胸がいるんですよ。
当然、後ろがつかえてくるわけで、背中が緊張してしまう。
「なにあの人、知らないの? それともぼけてんの?」
なんてささやかれているんじゃないか。
「ババア、どけ!」という声が飛んでくるんじゃないか。

だから、なにか言われたときのために、
セリフを用意している。
肘からさっと右手をあげて、できるだけ「駅の人」っぽく、
「お急ぎの方は、そちらの階段をご利用くださーい」。
家で練習することもある。
まだ、本番の経験はないが。

先日、久しぶりの駅で、「肝試し」をやった。
エスカレーターの左側はぎっしりで、順番を待つ人がホームにあふれているのに、
右側はがらがら。チャンスだ。

その右側に乗り込んでしばらく昇ったとき、背中をそっとつつかれた。
左側の一段下に立つ、若い会社員ふうの男性だ。
わたしの列の後ろを、小さく手で示す。
何人もの人が、わたしのすぐ後ろに並んでいる。
その男性は、親切心から、「つかえてますよ」と教えてくれたのだろう。
威圧的ではなく、バカにしている感じもなかった。
わたしは、「いいんですよ~」と小声で応じた。
「エスカレーターは歩かないで、立ったまま乗ったほうがいいと思いますので」
男性は、うんうん、と小さくうなずいてくれた。

いいことをしたのか、じゃまくさいことをしたのかはわからない。
でも、もしかしたら、わたしの後ろの列のなかに、
「おっ、ここ、立ったままでいいんだな」と、
ほっとして乗り込んできた人がいるかもしれないぞ。

そう思うと、ちらっと勇気が出る。
へへ、またやるぞ。
やってやるぞ。

最寄り駅にも、ハロウィンの飾りが。駅員さんがこんな仕事もする時代ですね。

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のんびりできます! 格安電車ツアー、ただしGoto対象外

  1. 2020/10/11(日) 15:44:10_
  2. 金亀のひとりごと
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電車に乗りたい。だから、乗りに行きました。
ええ、わたしはほんのちょっとですが、乗り鉄なんですわ。
コロナ以前は、往復3時間かけて都内に行くことが月に何度かあり、
「電車に乗りたい欲」はそこそこ満たされていたのですがね。

長時間電車に乗れるのは、実に7か月ぶりです。
この電車ツアーは、目的地はナシ。
「大都市近郊大回り」をするのです。
大都市近郊の決められた区間であれば、
どんなルートで行ってもよろしい、というありがたいルールがJRにあるのです。
つまり隣の駅に行くのに反対方向に行って、
いろいろな路線を乗り継いで丸一日かけて行ってもかまわないということ。
ただし、同じ区間を複数回乗ったり、同一の駅で乗り換えたりするのはダメで、
「一筆書き」のようにクロスしないで乗り継ぐのが条件です。

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  これが、関東の「大都市近郊」の範囲です、この中であれば、どの路線を使ってもOK。

この日は快晴。
10時過ぎの上野東京ラインに乗りこみ、京浜東北線を乗りかえ、
1時間半ほどで東神奈川駅へ。
そこから横浜線で、八王子へ。
町田を過ぎたあたりから、空が広くなります。
八王子からは、いよいよメインの電車です。
群馬県高崎市を結ぶ「八高線」です。
12時48分の電車に乗り込みました。
箱根ヶ崎あたりからは畑や野原が増えてきます。
遠く、秩父山系がかすんでいます。
40分ほどで、高麗川駅に到着。

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路線は同じ八高線ですが、ここで違う車両に乗り換えないと、
川越へ連れていかれてしまうのです。

二両編成のかわいい車両が、高崎行。(乗り換え時間がちょっとしかなくて、二両の全体像を映せませんでした。残念!)

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なんとこれは、電車ではなく、ディーゼルカーです。
車内もかわいく、片側だけに四人がけボックス席が二つ、
あとはベンチシートと、一人がけの席がいくつか並んでいるという、
ほかの車両では見たことのないレイアウト。

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 快晴だったので、まぶしくてカーテン閉めてありました。

13時32分に出発、車内はほどほどに乗客がいます。
座席のシートは思いのほかクッションがよく、快適です。

途中駅で買った「シウマイ弁当」をゆっくり味わいながら、
のどかそのものの景色を楽しみます。
こんな駅や、

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こんな景色のなかを、トコトコトコトコ。

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   荒川です。
             
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  実はこれ、10日くらい前のことなので、稲刈りはまだ。

ああ~~、きもちいい!
ちょっと居眠りしたり、本を1,2ページ読むこともありますが、
ほぼ車窓をながめてぼーっとしています。
ひたすら、ぼーーーっ。
とにかく、ぼーーっ。
こんなに頭を休めることって、日々の暮らしのなかではまずできません。
そこがいいんですよねえ。

トコトコトコトコ、ぼーっとしているうちに、あっという間に1時間半たち、
高崎の一つ手前の倉賀野駅に到着。
ここから高崎線に乗り換え、一時間ほどで自宅の隣の駅へ着きました。
着いてしまいました。
6時間ほどの小旅行でした。

下車し、カフェでお茶を飲んでから、再び電車に乗って自宅駅へ。
かかった費用は、電車賃380円、それにお弁当、お茶代のみ。
家からおにぎりでも持参すれば、500円以下で一日遊べますよ。
なんとまあ、お得なツアーですこと。

みなさんもぜひどうぞ・・・って、そんな酔狂な人、そうそういないか!


中学生の「居場所」

  1. 2020/10/04(日) 14:32:32_
  2. 新しいインクの匂い
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中学生のころ、世界は学校と家、この二箇所しか存在していなかった。
そこしか居場所がなかった。
しかしそこも、けっして居心地のいいものではなく、
わたしはいつもトゲトゲギスギスしていたっけ。
それでも、「居場所」と思えるだけいいのかもしれない。
今、どこにも居場所がないように感じる子たちも多いだろう。
思春期という嵐だけでも持て余すのに、同調圧力というでかい魔物が巣食うこの国で、
中学生は満身創痍の日々を送っているのだろうか。

そんな中学生に、ストレートに響く物語、二つ。
『保健室経由かねやま本館。』松素めぐり 著 おとないちあき 画 講談社


 転校生のサーマは、これまでどおり人気者として、
うまくクラスになじめ、仲良しグループの一員になれた、と思っていた。
なのに、ある日そのグループからハブられ、
保健室に逃げ込むと、隣の【第二保健室】を案内される。
そこは中学生専門の湯治場への入り口だったーー。

そう、もっとも温泉が必要なのは、中学生かもしれない。
温まって心と体をほぐし、出会った人たちと語う、そんな居場所。
自分自身を見つめ直し、再び嵐のなかへ歩み出す勇気を取り戻せる場所。

作者は、この作品で第60回 講談社児童文学新人賞を受賞し、デビューした方。
なんと、この作品は三部作として、一年間に三冊とも出版になるという、
ミラクルな大型新人だ。
設定のおもしろさもさることながら、ぐいぐいするすると先へ読ませる文章、
キャラクターたちのくっきりした存在感も光る。

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二巻目もまたいい。一巻目とまるで違うキャラクター、ストーリーで、「おおっ!」
三巻目は、この秋に出版になるそうだ。
ひゃーっ、ほんとうに新人さんなの? 

「居場所」をめぐる物語、こちらはリアリズムの一冊。そのリアルさがすごい。
『サード・プレイス』ささきあり著  酒井 以 画  フレーベル館

無題

 四編の連作だ。それぞれの主人公である中学生が、
それぞれの重たさを抱え、「第三の居場所」として訪れたのは、
「サプリガーデン」。        」。
ここは公共の施設であり、中高生ならだれでも立ち寄っていい場所。
やってきた中学生たちは、それぞれの自由に時間の過ごし方を見つけ、
楽しめることを探し、それを共にできる仲間やスタッフと出会い、
心をほぐし広げ、立て直していく。

登場人物はどこにでもいそうな中学生。
深刻ないじめや毒親が出てくるわけではない。
だからこそ、リアル。
読み手の心にすんなり入ってくる、
頑なでありながら揺れ動く中学生の思いが、切なくいとおしい。

自分が嫌でたまらなかったくせに、へんなプライドにしばられていた「あの頃」。
こんな物語に出会いたかったなあ。




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)
『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)
『ミクロ家出の夜に』(国土社)
『花粉症のない未来のために』
『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)
『知里幸恵物語』(PHP研究所)
『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』
(学研プラス)
『となりの猫又ジュリ』(国土社)
『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)
『読む喜びをすべての人に 
日本点字図書館を創った本間一夫』
(佼成出版社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員

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