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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

オンライン事始め

  1. 2020/08/30(日) 16:19:06_
  2. 児童書のぐるり
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わたしが所属する日本児童文芸家協会が、ついに理事会にオンラインを導入した。
今どきどうってことのない、よくある流れだろう。
どこの団体も、企業も、学校も進めていることだ。
けれども、やっぱり重大な局面というべきだろうな。

コロナ禍で、いくつかのオンライン経験をすることとなった。
小さな会議大きな会議に出席し、遠く札幌から配信の文化講座も受講し、
飲み会も経験した。
うーん、悪くない。移動の時間も交通費もかからない。
PCの操作も難しくはなかった。

感じたのは、「貯金」が大切だってこと。
人間関係の「貯金」だ。
これまで、リアルに会い、しゃべり、作業をし、
いっしょに飲み食いして培った人間関係、
その「信頼」という「貯金」があってこその「オンライン」なんだな。
初対面からオンラインで人間関係を築くとしたら、
リアルの何倍の時間が必要になるだろうか。
10回ものオンライン会議をやっても進展しないことが、
リアルに会って10分ですっきり解決に向かう、なんてこともあるだろうな。

とはいうものの、PCの画面越しであっても顔が見えるというのはありがたい。
電話だけメールだけ手紙だけよりも、ずっと相手との距離が縮まるのは確かだ。

日本児童文芸家協会の理事会に話を戻すと、
会議は三時間を越え、疲れたけれど、まあまあ活発な意見交換ができたのではないか。
けどね~、会議前後のちょっとした時間に、「元気だった?」「最近、目がかすんでね~」「だいじょうぶ?」
「終わったら、どっか行く?」などなどのオマケの会話ができないのは、かなり寂しい。
人と人とのコミュニケーションって、必要な用件以外のオマケ部分が、
何割も占めているのかもしれないね。
その人の輪郭や空気感というものは、そのオマケ部分と、
PC越しではとらえられない微妙な表情や、
ちょっとしたしぐさよって形作られるのだろう。

そして、100%オマケだけで成立する会話もある。
古くからの友人とのおしゃべり、ご近所さんとの立ち話・・・。
はなっから結論なんぞありえないオマケ会話で笑い転げることが、
今とても恋しい。

オンライン、リモートというものが、
コロナ禍収束した後であっても、
世界のコミュニケーションにどこまで食い込んでくるか。
壮大な社会実験が始まっている。

こちらは、コロナイヤーに生まれたけいちゃん。
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 (写真撮る前に髪の毛を直しておけばよかった・・・)   

この世に降りてきたのは、緊急事態宣言下。
この子が物心つく前に、コロナは収束しているだろうか。
お散歩に連れだされた先で、
「あたちも、おくちとおはなのおようふくをつけたいー!」
なんていいだす前に、
世界が安心と安定を取り戻しているといいのだが。

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えいちくん、コロナイヤーに一歳に

  1. 2020/08/23(日) 20:43:07_
  2. 金亀のひとりごと
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二人目の孫ちゃんのえいちくん、満一歳になりました。
ひさびさに、両家が集まってのお祝い会です。
えいちくんの初節句を、去る五月に予定していたのですが、
さすがに緊急事態宣言下だったので、
残念ながら中止となっていました。
この数か月、外出を制限し、しゃべるのはオンラインという日々でしたから、
会食できる楽しさうれしさ、ひとしお。

えいちくんは、おねえちゃんのえむちゃんと比べると、がっちりどっしり。
抱き上げると、子泣き爺かと思うくらいの密度の濃い重さ!

おねえちゃんとは、一歳半しか離れていません。
えむちゃん、ジジのガラケーを学習中。

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年子を育てるしんどさは、筆舌に尽くしがたし。
ママもパパも、すごくがんばっていました! 
(かくいうわたしも、一歳三か月違いの年子の母でした。
記憶が飛ぶくらいたいへんでした)

えいちくん、背負った「一升餅」の重さに、よろよろ。

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ハイハイモードに。
なんでこんな目にあうんだよ~という顔。

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「選び取り」で選んだのは、「電卓」のカード。

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金銭感覚のしっかりした大人になってくれるかな?

気になるのは、やはりコロナ禍のこと。
えむちゃんは、来春には幼稚園、えいちくんはその翌年です。
そのころの日本は、世界は、どうなっているのでしょう。
子どもたちはマスクをつけて入園するのかしら?
それとも、くっついて転げまわって遊べるようになっているかしら?

地球は狭くなりました。
どんなにうちの子どもたちの成長と健康、幸せを願っても、
世界はつながっていて、ウイルスは軽々と海を越えて押し寄せます。
地球規模で幸せを願わないとだめですね。
「世界中の子どもたちよ、健やかに育ってください」
帰り道の牛久大仏さんの横顔にも、祈ってきましたよ!

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小麦粉のアレルギーでパッタイを

  1. 2020/08/16(日) 16:04:11_
  2. 金亀のひとりごと
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暑い。
冷や麦か素麺食べたい、サラダうどん食べたい、冷やし中華食べたい。
でも、食べれないんだよー!
数年前に遅延性アレルギー(IgGアレルギー)が見つかって、
小麦粉、牛乳・乳製品、卵を控えなくてはならないのだ。
遅延性アレルギーは、食べてもすぐには何も起こらないが、
翌日、翌々日に体調がゆるやかに落ちていく。
わたしの場合は、胃腸障害となって現れる。
うどんを食べた翌日におなかを壊したり、ピザを食べて胃痛を起こしたり。

だから、麺類といったら、蕎麦かフォー(米粉の麺)ばかりだ。
パンもできるだけ食べない。
昼食が、どれだけバリエーションが乏しくなるか、
想像つくでしょう?

たまに発作的に食べたくなるもの、それが焼きそばだ。
ソース焼きそばでもいい、中華屋さんの炒麺でもいい。

あ! パッタイはどうだろう。タイ料理で、お米の麺を炒めたものだ。
作ってみた。幸い、家にライスヌードルの買い置きがあった
(アジアンショップで見かけると、買っておく)。
ナムプラーもある。
麺をゆでで、もやしと韮、むき海老、カニカマ、
炒り卵(ほんまはNGだが、特別に入れちゃった)とともに炒め合わせ、
中華調味料をベースにナムプラーで味付け。
おお! それっぽい味になった。いけるいける。
ナムプラーは偉大なり。発酵食品、万歳!

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食べたいものを作れるって、幸せだなあ。
つまり、食い意地が張っているってことだけどね。
わたしにとって、料理は「家族への愛」というより、
自分の食い気、食い意地を満たす行為に近い。

ちなみに、遅延性アレルギーの場合、まったく食べてはいけないわけではなく、
四日に一度くらいなら問題ないようだ。
しかし、牛乳・乳製品はアレルギーの度合いが高いので、ほぼ全廃。
アイスクリームは、一度に食べるのはミニカップの6分の一くらいで、
大好きなピザも半年に一度くらい。
牛乳は飲まないし、ヨーグルトもやめた。
クリームシチューやグラタンを作るときは、豆乳を使う。カフェオレも豆乳。

それでも、即時性アレルギーでたいへんな思いをしている方からみたら、
ぜんぜん恵まれていますよねえ。文句いっちゃいかんです。

昼食の定番、インスタント麺のフォー(けっこうおいしいのよ)、
生協で買える100%蕎麦粉の蕎麦(蕎麦湯もおいしい)、そしてお餅。
夏でもお餅をよく食べます。

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75年前を振り返る10日間

  1. 2020/08/09(日) 12:58:49_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
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ここで何度も書いているが、わたしがこの世で一番怖いのは、戦争だ。
戦争には、人間が考えつくすべての悪が詰まっている。

今年も、「ヒロシマ」・「ナガサキ」の日がやってきた。
週末は終戦記念日がやってくる。
今の日本、コロナ禍に水害、そして猛暑と、ヒトは痛めつけられっぱなしだけれど、
75年前を振り返ることは必要だろう。

このツイートがものすごくリアル。見た方も多いだろう。
1945「ひろしまタイムライン」https://www.nhk.or.jp/hiroshima/hibaku75/timeline/index.html
もし75年前にSNSがあったら? ということで、
中学一年生のシュン、26歳の主婦で妊娠中のヤスコ、新聞記者のイチローが、
それぞれの言葉で戦争のこと暮らしのこと、
そして「ヒロシマ」の惨状をTwitterで発信していく、という企画だ。
原爆投下直後の広島のようすなど、現代の日付と時刻に合わせてツイートされるので、
その臨場感に、過呼吸を起こしそうなほど。
やはり、13歳のシュンくんのツイートに一番、生の声を感じたなあ。
この企画を思いつき始められたNHK広島放送局さん、
ありがとうございます! 

こちらは、コミック。
『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』武田一義・平塚柾緒(太平洋戦争研究会) 著 白泉社

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昭和19年、夏。太平洋の楽園、パラオのペリリュー島は、
日米合わせて5万人の兵士が殺し合う戦場と化していた。
漫画家志望の兵士、田丸が見た戦争の狂気とは――。
リアルな戦場の光景と一兵士の心情が丁寧に綴られ、
いわゆる性の処理なども隠すことなく描かれ、むしろ涙をさそう。
人物がギャグタッチなのが救いだ。写実的な絵柄だったら、読み続けるのが辛くなってしまうかも。

こちらは、絵本。
『キンコンカンせんそう』ジャンニ・ロダーリ 著 ペフ 絵 アーサー・ビナード 訳 講談社 

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小学校高学年のクラスで読み語りをするときに、何回か使わせていただいた。
二つの国の間で長く続く戦争。どちらの国の将軍も、
教会の鐘まで取り上げて、兵器にしてしまう。
戦場に運び込まれた大砲は、驚いたことに・・・。

日本でも、太平洋戦争で金属の「供出」があったなあ。
鐘は戦争には似合わない。鐘自身も苦しかっただろうね。

だれでも、戦争はNOだと思っているのに、
なのになのに、自衛隊の敵基地攻撃能力について取沙汰されているなんて。
戦争の導火線に火をつける役目を、日本が負うべきというのか。

がんばれ、醤油やさん!

  1. 2020/08/02(日) 14:58:19_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
  3. _ tb:0
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コロナ禍が再び迫ってきました。
もう五か月も籠っているのに、まだまだお籠り生活が続くのかな。
せめて、近場の人があんまりいないところで、
ちょっとおもしろそうなところに行ってみよう、ということで出かけたのは、
車で15分くらいの「金笛しょうゆパーク」。
「笛木醤油」という寛政元年創業の醤油蔵さんです。

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なんと創業230年! 
江戸から離れたこの地で、舟で江戸へ出荷していたのでしょうね。

レストランや売店があり、醤油工場の見学もできます。
始めて見る仕込み蔵、超でっかい木桶がずらり。といっても、
木桶を床に置くのではなく、木桶の上部に床を張っています。

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昔は木桶の間に板を渡して歩いたそうですが、転落事故があるので、
この形にしたそうです。
こちらは、ミニチュアの仕込み蔵。へー、こんなふうになっているのね。

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木桶の中には、ドブドブの濃―い液体。ほとんど沼です。
このなかに、麹金、酵母菌、乳酸菌など、
何億という菌ちゃんたちが生きて呼吸をしています。
職人さんたちは、定期的にこの桶の中を長い竿でかきまぜ、
菌ちゃんたちに空気を送っているそう。
つまり、現在でも伝統的な手作業ということ。

左右の桶で、発酵の度合いが違うのがわかります。

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左のほうがどろっとしている、
つまり発酵が進んで濃い「もろみ」となっているのでしょう。
こうして一年から二年かけて発酵・熟成させ、
「絞り」の行程に入ります。
繊維質などの固形成分を絞って、醤油の原液を集めるのです。
それもゆっくりゆっくり、三日かかりだそう。
大手の醤油メーカーの製造法だと、3か月くらいで製品になるとのこと。
味に差が出て当たりまえですなあ。

蔵の外に、発酵臭のある物体が積まれていました。

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これ、醤油の搾りかすをさらに圧縮したものですって。
大豆と小麦が主成分なので、家畜のエサ用にとってあるのですが、
塩分が強く残っているため、エサに混ぜるのはほんのちょっとだけですって。

そして、伝統的な醤油作りを支えているのは、杉材の木桶。

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今や、杉があっても桶職人が全国にほんの数人しかいないという時代。
なんとか、木桶作りの匠、醤油作りの匠が途絶えませんように!

レストランでは、うどんや天丼などの醤油を生かした料理がありました。
うどん、うまい! 
なぜか、バウムクーヘンを製造していて、
醤油入りの「醤油バウム」なんていうのがありました。うまい!

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醤油ソフトもありますよ。うまい!

ほぼ毎日お世話になる醤油だもの、
製造しているところを見ておくのって、いいよね。

わたしは発酵食品が好きなもんで、
たくさんの麹菌に囲まれると、コロナに勝てそうな気がしちゃいます。
それってあながち間違いではないかも。
有用な菌を取り込んで腸内の菌のバランスを保てば、
免疫力もアップしそう!

こちらは、ご存知『もやしもん』石川雅之・著 講談社

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発酵の世界を描いたコミックです。
こちらは、『もやしもん』のわたしのコレクションの菌たち。
キャラのデザイン力、すごい!

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まんなかの黄色いのが、A・オリゼー(麹菌)。

こちらは一般書、
『奇跡の醤(きせきのひしお)  
   陸前高田の老舗醤油蔵 八木澤商店再生の物語』 竹内早希子・著 祥伝社

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東日本大震災の津波で、一八〇七年から続く老舗醤油蔵八木澤商店は、
土蔵や杉桶、そして醤油屋の命ともいえる「もろみ」を津波で失いますが……。
再生に欠ける思いに胸が熱くなります。
この作品、取材がほんとうに緻密で、何度も何度も現地に通い、
この会社の方々と心を通わせていったことが、よーく伝わってきます。
醤油と同じで、地味ながら滋味あふれるノンフィクションです。




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)
『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)
『ミクロ家出の夜に』(国土社)
『花粉症のない未来のために』
『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)
『知里幸恵物語』(PHP研究所)
『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』
(学研プラス)
『となりの猫又ジュリ』(国土社)
『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)
『読む喜びをすべての人に 
日本点字図書館を創った本間一夫』
(佼成出版社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員

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