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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

亀パワー獲得の顛末

  1. 2020/06/28(日) 15:58:15_
  2. リアル亀
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事件は四日前に起きた。

「いでー、いででで!」
わたしの左手のひらに、飼い亀のガメラがかみついたのだ。
おいおい、26年も世話してやっているのに、それはないっしょ!

その日わたしは、亀たちの甲羅を運動靴用のブラシで
こすってやっていた。
この季節、亀たちはエサをよく食べ、よくフンをし、
水を盛大に汚し、甲羅はぬるぬるになる。
毎日の水替えに加えて、甲羅の汚れをこまめに落としてやらなければならない。

三匹の亀のうち、オスのガメラはなぜか一番甲羅を汚す。
こんなとこにも個性があるのだなあ。
水槽に入れたままガメラを左手でおさえつけ、
右手のブラシでゴシゴシした。
背中側に続いて、甲羅をひっくり返し、おなか側。
ガメラはジダバダあばれて、元の姿勢に戻ろうとする。

亀にとってはひっくり返しの姿勢はかなり苦しいらしい。
大型の陸亀は甲羅の高さがあるので、
ひっくり返ってしまうと元に戻れず、
そのまま餓死してしまうこともあるそうだ。

死の危険を感じたのかどうだか、ガメラは首をのばし、
甲羅をつかんでいるわたしの左手のひらに、
がっぷり食らいついたのだった。

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       文句あっか? オレ、フロはきらいなんだよー! 

「いでー!」とさけんで、左手を引く。びよっと、手のひらの皮がのびる。
うわっ、皮を食いちぎられる?と覚悟した。なんたってスッポンの親戚だもの。
でも、クサ亀のアゴの力はそれほど強くはなく、
なんとか離してもらえた。
皮にちょっと穴があいて、血がにじんでいた。
(カメには歯はありません。口が鳥のような固いクチバシになっています)

バイキン入るかも!(バイキンって死語か? でもばいきんまんは現役だな)
洗浄剤で洗い(しみた~)、マキロンぶっかけて殺菌(しみた~)。
キズ絆貼ってようすを見ることに。
そのまま、腫れることもなく、二日後には傷はふさがっていた。

(ちなみに、亀が持っている常在菌は、サルモネラ菌。
人間に食中毒を起こす細菌だが、
亀をさわった後に石鹸で手を洗えば、まずだいじょうぶだ。
今回は外傷なので、食中毒の心配はない)

ふと、「よっしゃあ!」という気分に。
これで新型コロナウイルスに負けないぞ!
生命力の固まりみたいな動物のパワーが
体内にはいったのだから! (殺菌したことは無視(^^ゞ)
太古から、亀って神さま的なパワーアニマルといわれてきたもんね。

亀パワー、獲得!と根拠なくテンション上げて、
免疫力が上がるなら、怪我の功名だ。
だから、恨まないであげるよ、ガメラ。


ところで、ひっくり返った亀が、元にもどるには・・・。
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まず、首をぐいーんとのばして床に着け、
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その首をねじってはずみをつけて、ごてっと半回転します。
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 こんなこと、やらせるなよ! 
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「塩こくり」と新カタカナ語

  1. 2020/06/21(日) 16:10:40_
  2. 金亀のひとりごと
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夜、ぬか床をかきまわし、胡瓜を漬けようとして、手を止めた。
うちは、容器を冷蔵庫に入れているので、漬かるのに時間がかかる。
明朝に食べたくても、一晩だけでは塩気が浅すぎる。
かといって、うっかり丸一日置いてしまうと、しょっぱすぎる。
そうだ、「塩こくり」しよう。
粗塩少々を手に取り、胡瓜にまぶしつけてからぬか床に入れる。
亡き母は、よくこうやって浸かり加減を調整していたっけ。

塩こくりして漬けた胡瓜。心なしか緑色が冴えている気が。
ピンク色のは、前日に漬けた新生姜の梅酢漬け。

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 広辞苑を挽くと、「こくり」はないが、「こくる」はあった。
「こする」「くくる」「その動作をずっと続ける意」だそうだ。
なるほど。「塩をまぶす」のではなく、「塩でこする」のね。
それにしても「塩こくり」という言葉は、母以外の人から聞いたことがない。
すでに死語になっているのか。もともと方言かもしれないが。
消えゆく言葉って、いったいどのくらいあるのだろう。

言葉は消え、はたまた増えていく。
コロナ禍で、新しい言葉、知らなかった言葉を毎日耳にするようになった。
クラスター、オーバーシュート、ロックダウン、ソーシャル・ディスタンス。
テレワーク、オンライン飲み会、リモート会議。
これらは、すでに日本語として定着しているのだろうか。
カタカナ語がピンとこない、相応しい訳語はないのかなと感じるのは、
私だけじゃないと思うが。

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一躍、名が知られた「アマビエさま」のハンカチ。昔から存在してはいたけれど、これも新語のうちかも。

その、リモート、オンラインが、我が家にもやってきた。
このあいだ初のオンライン飲み会を経験し、
今週にはリモート会議の予定もある。
いよいよ、そういう時代に入っていくのだなあ。
正直いって、わたしにとってはかなりの背伸びだ。

けれども、定着してほしいものもある。
学校の「オンライン授業」や一般向けの「オンライン講座」、
勤め人の「テレワーク」だ。

学校現場では、不登校の生徒たちはオンライン授業で救われる。
同調圧力が強く閉塞感のある日本の学校には、
いい意味でバイパスになるだろう。
一般向けの各種講座は、通う時間の余裕がない人にはありがたい。
また、テレワークによって、「会社に行き時間を費やすこと自体が仕事」という
日本型の働き方が、変わっていくかもしれない。

リアルとリモート。これからどんなバランスになっていくのだろうか。
ちょうどいい塩梅になるといいな。
明日は、初めて受講するオンライン講座の日。

エンドウ君の不在

  1. 2020/06/14(日) 15:44:36_
  2. 金亀のひとりごと
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ここ二年ほど、豆ご飯を食べていない。
えんどう豆の炊き込みご飯は大好物なのに。
旬の生のお豆にお目にかからないのだ。
スーパーにはないし、
COOPやポラン広場(有機野菜の宅配店)のカタログにも載ってこない。

さや付きのえんどう豆は、豆をとりだすのが面倒だけど、
色と香りと味は、初夏にふさわしい。
一つずつペリリとむきながら、わたしはよく亡き義父を思い出したものだ。

銀行員だった義父は、退職後小さな家庭菜園で
えんどう豆や玉ねぎやさつまいもを育て、
我が家に送ってくれた。
どっさりと届いたえんどう豆は、早く料理してやらないと固くなってしまう。
せっせとさやをむいて、せっせと食べた。
豆ごはんはもちろんのこと、
薄味でさっと煮て卵とじ、新玉ねぎといっしょにかき揚げ。
ベーコンやソーセージと共にバター煮。
裏ごしして、ポタージュ(絶品中の絶品!)。
食べきれない分は、さっとゆがいて冷凍保存し、いろいろな料理の彩りにした。

子ども好きの義父は、我が家が秋口に帰省したときに、
幼い息子たちにさつまいもの芋掘りをさせてくれたっけ。
ひとうね分、収穫するのを待っていてくれたのだ。
息子たちは、大人になってもちゃんと覚えている。
今思うと、それらはなんと贅沢で輝く時間であったことか。

そのさや付きのグリーンピースは、数年前から見かけなくなり、
はだかんぼの青豆がちんまりとパックで売られるようになった。
去年からは、そのパックも見なくなった。
どこにいっちゃったの、エンドウくーーーん! 

しかたないので、空豆を買ってきて炊き込みごはんにした。

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大失敗だった。空豆は皮を取るととっても柔らかいので、
ぐちゃぐちゃにくずれてしまった。
次に買ったときは、皮ごと醤油で煮てみた。
素朴で、なかなかおいしいものになった。

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それにしても空豆のさやって、ふっかふかで気持ちよさそう。
まさに『そらまめくんのベッド』(なかやみわ 作 福音館書店)だねえ。

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えんどう君の不在を埋めるように、たくさん出回っているのがスナップエンドウだ。
こちらはさやごとポリリッと食べられるから、なんかトクした気分。エヘ。

タジン鍋で、これまた大好きなベビーコーンといっしょにバター蒸し。

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タジン鍋で蒸すと、野菜が2倍は甘くなる。ホントです。

この季節、おいしものをしっかり食べて、巡って来る猛暑に備えなくちゃね。
(といいなから、一年中しっかり食べています)



コロナ禍の日々に コンビニ神さま

  1. 2020/06/07(日) 14:49:58_
  2. 金亀のひとりごと
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孫のけいちゃんが生まれて、間もなく一か月。
世の中はコロナ一色、生まれたときは緊急事態宣言の真っただ中でした。

けいちゃんの出産予定日の一か月前、四月上旬から、
わたしは続けていたことがありました。
わざわざ書くほどの大きなことではないのですが、
神社に毎日お詣りすること。
徒歩3分ほどのところに、小さな小さな、祠サイズの神社があるので、
そこに毎朝、お賽銭用の小銭を手に通っていました。缶ビールを供えた日もありました。

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「こんな時ですが、赤ちゃんが無事にうまれてきますように」「母子ともに健康でありますように」
「新型コロナウイルス感染症が、すみやかに収束しますように」
さらに、毎年女子旅をしている大切な友人が深刻な病で入院、手術することになったので、
「彼女が安全に完全に速やかに治癒し、健康を取り戻せますように」
という願いも加わりました。

四月の終わり、感染者数グラフがどんどん伸びていき、
国中に圧迫感が増していたころから、
この小さな神社で参拝者が目に付くようになりました。
これまで、お詣りする人など見かけたことがなかったのに、
多い時には三人も並んでいたほどです。
小さなお賽銭箱には、たたまれた紙幣が押し込まれていたこともあります。
コロナ禍で「神頼み仲間」が着実に増えていたのです。
ちょっとほっこり。

そして、第二波第三波の懸念があるというものの、
新型コロナウイルス感染者はぐんと減り、
けいちゃんは元気で生後一か月目を迎えようとしています。

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 ぷくぷくしてきました。
    
友人の手術も成功、驚くような回復力で退院しました。
お詣りを始めてから、ちょうど二か月たっていました。

わたしの祈りが神さまに通じた、とは思いませんが、
祈ることで自分の気持ちが落ち着いたのは確かです。
何もできない無力さを嘆くよりも、
祈ることでエネルギーを産むほうがいいに決まっていますから。
そして、遠くの有名神社ではない、徒歩3分で神社に行けることの良さ。
コンビニみたい、といったら神さまに怒られるかもしれませんが、
近くに祈る場所があるっていいものですね。
仏壇も神棚もない我が家ですから、なおのこと。

もう一人の女子旅仲間も病気が発覚、検査中です。
朝のお詣り、まだまだ続けるぞ!

コロナ禍でも季節はめぐり、紫陽花が咲き始めました。
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コロナ禍の日々に  おはなし会は三密だけど・・・

  1. 2020/06/02(火) 16:54:51_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
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昨日から各地で学校が再開された。
長い長いお休みだった子どもたちは、
どんな思いで学校に向ったのだろう。
再開といっても、時間差登校だったり
休み時間でも友だちとおしゃべりしちゃいけなかったり、
う~~ん、楽しくなさそう。
学校というところは、勉強よりも
友だち付き合いを、人間関係のややこしさとおもしろさを、
学ぶ場と思うのだけど。
友情も、初恋も、お預けになってしまうのかな。

そんな心配と比べると、ささやかすぎて申し訳ないのだが。
おはなし会のこと。
わたしが30年ほど細々と続けている絵本の読み語りボランティアも、
もう三か月も中止となったままだ。
この先、おはなし会が復活する日か来るのかなあ。

わたしが通っているのは、主に市内小学校の放課後児童クラブと、図書館だ。
仲間たちは、保育園や小学校の朝の読書タイム、
保健センターの乳幼児健診での絵本タイムなどにも出向いている。
ちっちゃな子たちが何人も、体をくっつけあうようにして座り、
その前でわたしたちが語り、読む。
声が散らないように、窓はしめておくことが多い。
・・・三密になってしまうんだよねえ。

慎重に選んだ絵本が、子どもたちにジャストフィットすると、
彼らの瞳が輝き、満足そうな声がもれる。
それだけをご褒美にがんばってきたのだけどな。

★冬から春にかけて、読みたかった絵本

『いってかえって星から星へ』佐藤さとる・作 田中清代・絵 ビリケン出版

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宇宙船での地球への旅。
見開きが最後に来ると、絵本を上下反対に持ち変える、
するとページをもどって《帰りの旅》になるという、おもしろい企画の絵本。
とにかく宇宙船や地球の絵が美しくてわくわく!  

『なわとびしましょ!』長谷川義史・作 復刊ドットコム

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 大縄跳びをしている気分そのままにリズミカルに読むと、
子どもたちと一つになれる感がたまらない!

『月へミルクをとりにいったねこ』
アルフレッド・スメ−ドベルイ・作 たるいしまこ・絵 福音館書店

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 ネコのかあさんの一所懸命ぶりにホロリ、でも笑っちゃう。

★春から初夏に読みたかった絵本

『ルラルさんのにわ』いとうひろし・作 ポプラ社

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 最後の見開きで、子どもたちみんなオーッという声。
晴れた五月に読むと最高にキモチいい。
『ニニロのおとしもの』いとうひろし・作 教育画劇

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 マヌケなトカゲのニニロに、子どもたちは爆笑しながらユルーい気分に。

『ぎょうれつのできるケーキやさん』ふくざわゆみこ・作 教育画劇

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 おいしそうなスイーツが画面いっぱいに。庭でケーキを食べると、いいことあるよ!

これらは自宅の、そして図書館の書架におしこめられたまま、季節が変っていく。
絵本たちもさびしがっていることだろう。

どうか、幼い子たちが絵本を読んでもらう楽しみを忘れませんように。

そして、子どもたちが「よその人は汚い」と完全にすり込まれる前に、
このコロナ禍が収束してくれますように。




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)『読む喜びをすべての人に 日本点字図書館を創った本間一夫』(佼成出版社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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