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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

スペイン②君はイスラム建築が好きだったのか。

  1. 2020/03/03(火) 20:13:59_
  2. 金亀のひとりごと
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今回のスペインツアーにあたって、事前学習した本は、コレ。
『アルカサル――王城』青池保子著、秋田書店プリンセスコミック

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舞台は14世紀のイベリア半島。覇権争いを繰り広げる王、騎士たちを描いています。
歴史全体を理解するには、それほどの役には立ちませんでしたが――。
イスラム教国との関係はなんとなくわかりました。
スペイン国土は数世紀の長きにわたり、
イスラム教国に国土を奪われたり、奪い返したりの争いを繰り広げてきた地です。
当然、あちこちにイスラム教徒の建造物が残されています。
それらのほとんどが、キリスト教徒によって、破壊されてしまったわけですが、
中には残されて世界遺産となったものもあります。

コルドバの「メスキータ」(「モスク」という意味)もその中の一つ。
イスラム教の寺院であったものを、キリスト教徒が奪い、
増築改築をくり返して現在の姿になったそうです。

DSC_0945.jpg

シンプルでデザイン性の高いイスラム建築です。
当時のキリスト教政権がぶっ壊してしまった部分もたくさんあり、
そこにゴシック、ルネサンス、バロック建築部分が
くっついているという、言葉だけだともしかして悪趣味?と思われかねませんが・・・。

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  ここは、キリスト教の祭壇ですな。

美しく荘厳です。地球上とは思えず、なんだか別の星にいるよう。 

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この円柱、かつては1000本もあったそうですが、今は856本。
柱は、あちこちの寺院からぶんどってきたそうで、よく見るとバラバラなんですって。
 
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そしてイスラム建築の華といえば、グラナダのアルハンブラ宮殿。
わたしのあこがれの地です。

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ここは、メスキータのようにキリスト教式に改築された部分はなく、
避暑地として王侯貴族に愛されてきたとか。
精緻な象嵌細工、モザイク模様や、装飾タイル、アラベスク文様が施された化粧漆喰。
ためいきを通り越して、足をジタジタさせてしまった。
ああ~~~、ここ、好き! 

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わたしは、ヴェルサイユ宮殿もエカテリーナ宮殿もノイシュバンシュタイン城も
行ったことがなく、
宮殿内部といえばシェーンブルン宮殿くらいしか見学していないのですが・・・
どうも、あの手のお城は苦手かも。
コテコテした金ピカ調度品や、肖像画が並ぶゴージャスな広間とか、
好きになれないなあ。
「あげようか」といわれても、もらわないと思う。
(だれもそんなこと言ってくれないけど)。
でも、アルハンブラ宮殿は別! グラシアス、おおきに! とバンザイしてもらっちゃう。
(だから、だれも言うわけないって)。

このイスラム様式のデザインは、文字や図形や植物を描いた紋様で成り立っています。

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それは、イスラム教は偶像崇拝ご法度のため、人や動物の彫刻や絵も禁じられていたから。
なるほど! わたしがひきつけられるのは、そこだ。
肖像画や彫刻がないのが、すっきりして好きなんだわ。
もともと、アイヌの文様やケルトの渦巻き模様が、大好きだし。

それから、暑い地方なので開放的な設計であること。わたしも夏が苦手だもの。

宮殿内は水が重要な役割を果たしていて、池や噴水がいくつもありました。
暑くて雨が少ない地方なのに、です。
水源はシエラネバタ山脈の雪解け水ですって。
部屋に居ながら水の流れる音を聞き噴水をながめるということは、
王族にだけ許された贅沢だったことでしょう。

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  ライオンの噴水。でも、たてがみがぜんぜんないの。メスですか?と現地ガイドさんに聞いたら、
 デザインなので・・・とムニャムニャ。突っ込んじゃってスミマセン。

イスラム建築は、日本ではなかなか体感できませんが、いいものですね~~~。

こんな児童書もあります。
『モスクへおいでよ!』瀧井宏臣・著 小峰書店

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世界の四人に一人はイスラム教徒、
なのにニュースで報じられるイスラムの話題は、ぶっそうなものばかり。
大人だって知らないことがたーくさんあります。というか、知っていることが少なすぎる。
そんなイスラムの人々のことを、わかりやすく学ぶのに好適な本です。

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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)『読む喜びをすべての人に 日本点字図書館を創った本間一夫』(佼成出版社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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