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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

知らないで観たから

  1. 2020/01/19(日) 16:09:04_
  2. 金亀のひとりごと
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  4. _ comment:0
話題の映画、「パラサイト 半地下の家族」を観た。
そういえば、韓国の映画ってほとんど観たことないな、
おもしろそうだから行ってみよう。
それで大笑いしてこようっと。 
そんなノリだった。
というのは、その前日かなり残念な出来事があり、
どよーんと落ち込んでいたから。
(なぜか同じ日に企画が二つともつぶれたってだけのことです、はい。
よくあることですよね、よくあること・・・うおーん)
 
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 映画は、韓国の格差社会を見事に描いている。
セレブの家の娘の英語の家庭教師に、身分をいつわって入り込んだ貧しい青年。
彼は、自分の妹を美術の家庭教師としてこの家に送り込み、さらに妹は・・・。
 この貧しい一家のしたたかさとスキルの高さに、
前半はくすくす笑ってばかり。
でも。あれれ? まわりの人、笑っていないな。ここ、笑うとこだよねえ。

――そう、私はこの映画を、笑って泣けるコメディと思いこんでいたのだ。
是枝裕和を練り込んだ三谷幸喜映画、という認識だったのだ!

だから、後半のまったく予測外の展開に、
あわわわ、これって、コメディじゃないよ、
コメディじゃない、こんなのアリ? 
うそでしょうそうそ、となった。
終盤にワタシ的には納得の行かない展開があったものの、
ラストはこの上なく劇的で、苦くて苦しく、しばし呆然。
こういう映画、ジャンルはなんというのだろう。
Wikipediaでは、ブラック・コメディとなっているが、
コメディといえるのかなあ。
 
いいや、ジャンル分けって、要らないんだ。 
 〇〇映画、というカテゴライズはじゃまなんだ。
 この映画、笑えるところはたくさんある。
でも、もしわたしがミステリー映画として観ていたら、
いつ酷い展開になるのかと身構えて、
笑えなかったかもしれない。
まわりの観客があまり笑ってなかったのは、
映画情報をちゃんと知っていたせいなのかも。
なにも知らずに観たせいで、むしろどっぷり、
主人公一家の目線で映画の世界に浸れたのかもしれない。

 映画館を出るときは、「チキショー、やられたぜい」という、
気持ちよーく負けた気分になっていた。

「おもしろい」は最強のカンフルだ。 
よーし、これで明日からまたがんばれる。
 

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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)『読む喜びをすべての人に 日本点字図書館を創った本間一夫』(佼成出版社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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