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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

えいちくんのお宮参り 

  1. 2019/10/24(木) 13:03:49_
  2. 金亀のひとりごと
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夏に生まれた二人目の孫ちゃん、えいちくんのお宮参りがありました。
当日はあいにくの大雨に大風。
彼は9月にも台風で停電の憂き目にあっているし、
雨男というか、嵐を呼ぶ男(古っ!)かもしれません。
それとも、水もしたたるいい男?(これも古っ!)

神社にいったものの、雨がやみそうにないので、
先にお食事会へ。

えいちくん、ぱっちりお目目でしゅね~。

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この笑顔には、だれもかないまへんな。

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神さま。笑うという行為を人間に与えてくれて、ありがとう。
笑顔に出会うと元気をもらえるという脳の働きを造ってくれて、ありがとう。

お食事会が終わるころ雨があがり、
いそいで神社へ向かい、神さまにえいちくんの健やかな成長を願いました。
神さま、赤ちゃんの成長を、ママパパと共に見守る幸せを与えてくださって、ありがとう。

おねえちゃんになったえむちゃんも、正装。
♬「鬼のパンツ」の「強いぞー!♬」で会を盛り上げる

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アイヌの村の暮らし、心地よいなあ。

  1. 2019/10/20(日) 14:35:41_
  2. 新しいインクの匂い
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出ました! 『アココタン』双葉社刊。コミックです。
ピリカ!(いいね!) はい、すごくいい本です。
作者は、成田英敏先生。アイヌ語講師でもあります。

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「アココタン」はアイヌ語で「ふるさと」という意味。
この作品は、アイヌの村の日常を淡々と、丁寧に丁寧に描いています。
熊を狩って「神さま」としてお迎えする日。
ひいおばあちゃんの昔話に聞き入るきょうだい。
妹が生まれる日。山菜採り。遊びと手仕事。
風俗や習慣はシサム(和人)と多少違っていても、
流れる家族愛や日々の暮らしを愛しむ思いは、同じ。
ああ、いいなあ、こんな村で暮らしたいなあ。
会話にたくさんのアイヌ語が出てくるのも魅力。
また、少年少女が物語の中心なので、とても読みやすく、
小学校高学年なら読めるでしょう。
こんな本、これまでなかったなあ。

絵もすごく魅力的、キレイですねえ。

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アイヌの文化歴史には身分の上下がありません。
だから、「王」がいない、したがって搾取されることがない、
私有財産がとても少ないので、取り合いして戦争が起こることもない、
そんな文化をうらやましく思います。
飢えや自然災害や病気に泣くことはたくさんあったでしょうけれど、
なに、そんなの現代だって山ほどあるじゃないですか!
なにより、こんなふうに自然の一部として暮らしていくなら、
核の恐怖や地球温暖化などとは、無縁なのは間違いありません。

一番怖いのは、人間です。
アイヌ民族は、あまりに小さな村単位の平和な暮らしであっため、
時代が下るにつれてどんどん和人から搾取、迫害されていきました。
その差別は現代でも消えていません。
この作品では、プロローグとエピローグに現代の少年少女を登場させ、
迫害の歴史や今も続く差別について理解し
考えることができる構成になっています。

成田先生は、わたし受講したアイヌ文化を学ぶ講座の講師でした。
「PARC自由学校」という、小さな市民学校でした。
そこで、アイヌ語の文法や単語はもちろん、アイヌ料理の調理実習や
ムックリの演奏実習、アイヌ文様の刺繍実習など、
楽しいことをたくさん教えてもらいました。
(でも、アイヌ語はさっぱり身につかなかった! 先生、ゴメンナサイ)

 ムックリと、
ぶきっちょなわたしがひいひいいいながら縫ってアイヌ文様の刺繍した、ムックリの袋
   
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わたしはそのころ、アイヌの女性・知里幸恵の伝記を書きたくて、
でも出版のあてがなくて、悶々としていました。
今は、アイヌ文化を吸収するべき時期なのかも、と気持ちを切り替えて、
この教室へ通うことにしたのです。
その後、運よくPHP研究所から出版されることになり、
監修協力を迷わず成田先生にお願いしました。
もうお一方の監修協力者、知里幸恵さんの姪御さんにあたる知里(横山)むつみさんと共に、
成田先生はわたしの危なっかしいアイヌ文化の理解を助けてくださいました。

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その恩ある成田先生の著書を、こうして拝読できて幸せです。

とまあ、わたしの個人的な事情はさておき、
この本はアイヌの暮らしを味わう決定版かと思います。
ぜひご一読を。

巻末の参考文献・資料一覧にもびっくり! 延々4ページにわたってびっしり書名が。
成田センセー、すごいっす。

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大型台風の日に

  1. 2019/10/13(日) 12:28:13_
  2. 金亀のひとりごと
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
昨日は、今まで生きてきたなかで一番大きな台風だった。
被害の全容はこれから明らかになるのだろう。
被災された方々、一日でも早く日常を取り戻せますように。

我が家は、申しわけないくらい、何事もなかった。
しかし、一日中目線は窓の外とテレビの台風情報を行ったり来たりで、なんだか疲れた。

ほんとうだったら、12日は忙しい日のはずだった。
日本児童文芸家協会のイベントで、
「児童文芸創作講座『創作のヒント、教えます!
 魅力あるキャラクターづくり&プロットの立て方』」というのを、
開催する予定だったのだのだが――。残念無念、中止とした。

電車は止まり、車も少ない。スーパーもお昼で閉店。
雨風の音は激しくなってきたものの、妙に世間は静かだ。

雨をながめていると、映画「天気の子」の世界がリアルに思い出される。
ほんとうに、日本は、地球は、どうなっていくのかあ。

ふと、カフェオレ色のモノが目にとまった。ヤモリちゃんだ! 

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網戸とガラス戸の間、雨風をさけるためか、網戸のアルミ部分の内側に、
ペロンとはりついていて、ときどきちょっと動いて姿を見せてくれる。
かわいい~。
台風をさけて避難してきたのか、それともとじこめられちゃったのか?
さて困った、閉じ込められたのだとしたら、逃がしてやりたいし、
避難してきたのなら、保護したいし。
「どうしたいの?」返事はないし。
とりあえず網戸を少しずらして、出たいなら出られるようにしておく。
蚊が一匹、窓ガラスと網戸の間でふわふわ飛んでいる。
ちょうどいい、ヤモリちゃんのお弁当になる。

朝になったら、ヤモリちゃんの姿は消えていた。
おうちはどこにあるのだろうかな。

こんな大嵐のときって、小さな生き物たちはどこで過ごしているのだろう。
嵐のさなかでも、雨がちょっとでも途切れると、すぐに小鳥のさえずりがする。
おなかをすかしているのだろうな。
みんな、どこで眠ったのだろう。
この24時間に、雨風にたたきつけられて死んでいった小さな生き物たちは、
膨大な数になるにちがいない。
けれども、それはどんな科学者も調べてはくれない。
人類が招いた「地球温暖化」の被害を、一番受けているのは、
人間以外の生き物たちに間違いないのに。

一夜明けて青空。小鳥たち、食べ物は残っているだろうか。
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記憶にございませんが、再スタート

  1. 2019/10/06(日) 15:13:10_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
三谷幸喜監督の映画『記憶にございません!』を観てきた。

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投げつけられた石が額に当たり倒れた内閣総理大臣。
目覚めると記憶を失っていて――。
彼はこの難局をどう乗り切るのか。

実はこの男、歴代内閣最低の支持率を叩きだした、
カネと欲と不倫まみれの嫌われ者。
おのれの姿を、「新しい」彼は徐々に知っていき・・・。

随所にちりばめられた政治家のおちょくりに、にやにやゲラゲラ。
森〇学園の園長に似た男や既視感のある女性党首なんかも出てくる。

この総理がどう変わって、さらに周囲をどう変えていくのかが見どころではあるが、
あまり難しく考えず、思い切り笑えばいいのだろう。
わたしとしては、もうちょっと現政権への風刺があればもっとよかったな~。

偶然だが、『リスタート』」という物語を、
映画に行く前日まで読んでいた。

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『リスタート』 ゴードン・コーマン 作 あすなろ書房
主人公は、自宅の屋根から落ちて記憶喪失となる13歳の少年、チェース。
彼はアメフトのスター選手であり、またとんでもない悪ガキでもあった。
アメフトの仲間とイジメを始めとする問題行動をくり返し、
いじめた相手が泣く泣く転校していっても
笑いのネタにするようなヤツだ。

大人と少年、総理と学生のちがいはあれど、
よく似た物語だ。

チェースは、記憶を失ったあとは、まっとうで善良な感受性を素直に発揮し、
彼を恐れ憎んでいた同級生たちも、徐々に「新しいチェース」を受け入れていく。

こんなにうまくいくか?
記憶がなくなっても、元の性格や気質は、そうそう変わらないんじゃないのか?
そんなことをつらつら感じながらも、ページはどんどん進む。
それは、彼をめぐる少年少女たちの語りがとてもおもしろく現代的で、
リアルな10代の感覚が生きているから。
ラストはまさかの涙腺決壊! 
笑えて泣ける青春ストーリーだった。

そういえば、わたしも中学生のころ自分がイヤで、イヤでイヤで、
13年の人生をまっさらにリセットしたかったな。

再スタートって、もしかしたら、多くの人に共通の願望なのかもしれない。
だから、笑いながらも胸の深い部分を突かれるのかもしれない。

「記憶喪失」は、昔からドラマやラノベ、コミック、映画などでも何度も使われ、
ある意味、時代がかっているかもしれない。
でも、「再出発」には、やはり感動がある。
この「装置」を巧みに使った二つの作品、どちらもお勧めです。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)『読む喜びをすべての人に 日本点字図書館を創った本間一夫』(佼成出版社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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