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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

高畠の素敵な二日間

  1. 2019/06/30(日) 15:01:59_
  2. 児童書のぐるり
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山形の高畠町へ行ってきました。
高畠町文化ホール「まほら」でおこなわれた、
浜田広介記念館の開館30周年記念式典に出席、
その後はひろすけ童謡コンサートと創作オペラ『泣いた赤鬼』を鑑賞し、祝賀会へ。
高畠町のみなさんの、広介童話への思いの深さや、
文学や芸術への関心の高さを感たっぷり感じました。
記念館の皆さま、高畠町の皆さま、ありがとうございました。30周年おめでとうございます!

 ひろすけ記念館の赤鬼
  浜田広介記念館では、赤鬼がお出迎え 

翌日は市内の二井宿小学校からお招きを受けて、
二時間目に本の読み語りをしてきました。
この小学校は、全校児童43名、
1,2年、3,4年、5,6年がそれぞれ複式で授業を受ける、小さな学校です。
 
 校舎

1,2年生の21人は、童話作家のすとうあさえさんが、
わたしは3年生から6年生までの22人を担当しました。

授業の前に、みんなが校歌を歌ってくれました。
作詞は、そうです、浜田広介先生によるもの。
少人数なのに、なんて大きくのびのびと響く、元気な歌声!
みんな、この校歌が、この学校が大好きなんだなあ。

読み語りは、わたしは、「みんなも詩やおはなしを書いてみよう」というテーマで、
絵本、詩と、自作の「ピーター・パン リュウグウジョーへいく」(『魔法つかい赤ずきんちゃん』ポプラ社 より)を読みました。

みーんな真剣に聞いて、考えて、よーく笑ってくれて、ほんとうにありがとうね。

『もこ もこもこ』で、オノマトペのおもしろさを。 たにかわしゅんたろう 作・もとながさだまさ 絵 文研出版
④

 『漢字はうたう』杉本深由起 詩・吉田尚令 絵 あかね書房
で、はっとした気づきが詩になる、ということを。

⑦
『傘』ほか三編を読みました。

校内は、木の良さ、美しさを活かした設計。
畳の部屋があり(わたしが読み語りをしたのは、この畳の部屋でした)
フリースペースがあり、
      オープンスペース

ランチルームがあります。
 ランチルーム
  天井がすごく素敵でしょ。

これよこれ! なんかすごくいい! わたし、こんなスペースがほしかったの!
小学校や中学校時代って、家庭と学校で、日常が完結しがち。
しかも、「学校」というより、「自分の教室」。自分のクラスの人間関係ばかり。
いえ、居場所があるのはいいことですけどね。
「自分の教室」だけの小宇宙では、息が詰まりそうになることも。
それに、ほかのクラスに一番の仲良しがいたり、兄弟姉妹と話をしたいというときには、
よそのクラスに行くのはすごくたいへん。
 
こんなフリースペースや、全校児童いっしょに食事ができるランチルームがあれば、
心の風通しがよくなるんじゃないかな。

仮にそんなスペースがなくたって、この小学校の風通しは抜群、
みんな仲良しなのは、すぐに感じましたけれどね。
  
楽しい時間をありがとう、二井宿小学校のみんな。
校長先生はじめ、先生方には、とってもお世話になりました!

 校庭から
 校庭からは青い山


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剣とビーナス

  1. 2019/06/22(土) 15:05:39_
  2. 金亀のひとりごと
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またまた行ってきました、埼玉県民のパワースポット、さきたま古墳公園。

9基もの大型古墳を有する、全国有数の古墳群です。
造られたのは、5世紀末から7世紀にかけてのこと。

DSC_0714.jpg
 稲荷山古墳

この古墳群は、世界遺産登録の申請中なのですが、
埋葬されたのは誰なのかいまだ特定できず、なかなか登録に至らないようです。

そのなかの一つ、稲荷山古墳からは、当時は珍しかった鉄剣が出土されています。
(「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」。

DSC_0141.jpg
さきたま史跡の博物館に展示してある金錯銘鉄剣。接写でなければ撮影可。

持ち主は、雄略天皇の家臣といわれています。
雄略天皇といえば、万葉集の巻一(一)、つまり巻頭を飾る歌である、
『こもよ みこ持ち ふくしもよ みぶくし持ち・・・』のナンパ歌で有名な大王ですね。

5世紀後半にはすでに、
大王の権力が九州から東国まで及んでいて、
ガイドボランティアさんに聞いてみると、
稲作も、すでにこのあたりに広まっていたと考えられるそうです。

稲作!・・・わたしはゴハン大好きで、米がないと生きていけないのですが
稲作が中央集権国家体制の大きな柱であり、
せっかく作った米を租税でごっそり持っていかれたなんて、イヤだなあ。

縄文時代はいいなあ。
飢えは病気は当然あったとしても、
租税がなく、貧富の差の少ない暮らしだったことでしょう。
そして、戦争はほとんどゼロ!

縄文人は、さきたま古墳の時代は、まだ弥生人と共存していたのでしょうね。
中央集権国家が強固なものになるにつれて、縄文人は迫害され追いやられ、
あるいは弥生人と同化されていったことでしょう。
縄文人と弥生人、大王や豪族ではなく、庶民の、名もなき人々は、
どんな思いで同じ空の下で暮らしていたのでしょうか。
川の向こうは「のっぺり顔」の村だ、争いを起こすな!という感じだったのか、
「のっぺり顔」の村へ、商売(物々交換)しに行こう、という感じか、
きっとその両方だったことでしょう。

そんなことをほわほわ考えていたら、
友人から小さな包みが送られてきました。
開けてみたら、カチャポンのカプセルが。
長野県の名物をそろえたカチャポンのようです。
わくわくしながら開けると
(いつもこのカプセルのセロテープをはがすのが、めちゃもどかしい)
わ! 「縄文のビーナス」!

DSC_0167.jpg

これ、欲しかったんだよお!
長野県茅野市から出土した縄文時代中期の土偶で、妊婦さんの像です。
この大らかさ。豊かさ。

縄文のスターが、フィギュアのケースに三体も!

「ハート形土偶」と「遮光器土偶」

 DSC_0170.jpg

友人は、「金ちゃんの好きな土偶ちゃんが出ますように!」と
念じながら、ガチャのハンドルを回してくれたそう。
ここ数日の、わたしの「縄文回帰」が通じたのかしら?



昭和の父

  1. 2019/06/16(日) 09:30:00_
  2. 金亀のひとりごと
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今日は、父の日。
わたしの父が他界して、すでに30年近くたつ。
戦争を体験し、高度成長期に働いた、まさに昭和を生きた人だった。
記憶にあるのは、黙々と、一人で酒を飲む姿ばかり。

それでも、たまに父が家のことをする日があった。
初夏、網戸を出してきて取り付けたり、秋にはずして洗って納戸にしまったり、
春にストーブ類を片づけるのは、父の役目だった。
大きな網戸をひょいと苦もなくはずして持ち歩き、
ホースの水でじゃぶじゃぶ洗うのを
見ているのが好きだった。

月に一度、家々の真ん中を流れる側溝の清掃日があった。
つまりドブさらいの日。
わたしの実家は小さな家ばかりが集まっていた一角で、
他県から移り住んだ勤め人世帯ばかり、
父親同士の近所付き合いも、皆無だった。
それでも、父親たちは月に一度、共同でドブさらいをやってくれた。
ドブ板はコンクリ製だったので、男手でないとはずせない。
〇〇ちゃんちのおじさん、〇〇くんちのおじさんが、
ランニングシャツ姿で、重いドブ板をどっこいしょ、とはずしている。
みんな汗びっしょりになる。
うちの父もちゃんと作業に加わっていて、ほっとする。
父は人一倍不愛想だったので、子ども心にハラハラしていたのだろう。
ドブ板が全部はずれると、おばちゃんたちも混じって、
ほうきやちりとりでドブどろをかき出し、
バケツに水をくんできて、水が澄むまで流せば完了。

父親たちが、共に働いているところを見るのが、
わけもなくうれしかったっけ。
むっつりしていた男たちが、作業が進むにつれて笑顔になっていくのが、
新鮮だった。

無口で、わたしや姉と遊んでくれたこともない父の、
ささやかすぎる思い出だ。

さて、令和のパパたちは、昭和とは比較にならないくらい、家庭的なのではないか。
特に、子どものめんどうをよく見るパパが増えたなあと思う。

えむちゃんを寝かしつけて、自身も寝落ちするパパ(撮影はママ)
 
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図書館へ絵本の読み語りに行くと、子どもたちを連れてきたパパが増えたこと!
今日、わたしの読む絵本をお子さんの後ろから熱心にながめていたのも、
若いパパだった。
時代は動いているんだな。




「父」の数字

  1. 2019/06/09(日) 14:59:23_
  2. 金亀のひとりごと
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昨日の朝刊に、出生数の記事がでっかく出ていた。
「合計特殊出生率」、とやらが、1.42だったそうで。
これは、一人の女性が生涯に産む(と見込まれる)子どもの数、だそうだ。
年々低下していて、人口の維持に必要な2.07を大きく下回る。

だから、意識低い政治家が、「三人以上は産んでいただきたい」などと言い出すわけで。
(『三人以上産みたくなるような社会にしたい』と言えないのかね?)
ふと、思ったよ。
「三人以上の子どもの父になっていただきたい」
という意味の失言を、聞いたことがない――。

なぜ、女性だけについての数字なんだろ?
《一人の男性が生涯に産ませる子どもの数》の統計って、ないんだろうか?
〈産ませる〉ってところが、なんや怪しげな響きになってしまうが・・・。
「一人の男性が生涯に遺伝上の父親となる子どもの数」?
これもなんだかイマイチやけど。

文言はどうでも、男性の統計があったらいいのに。
でないと、人口減が女性のせいであるかのようなニュアンスがつきまとう。
未婚でも既婚でも、女性にプレッシャーがかかってしまう。

出生数が把握できるのだから、「父」もカウントできるはず。
そうしたら、いかに「父」として子どもを育てる数が少ないか、一目瞭然だ。
「男性の結婚願望が低下しているから」「経済的に無理」
果ては「オトコを追い詰めるな」などなど、出てきそうだな。

そうなると、出生率の低下は、男性個人の問題ではなく、
社会の問題であることが、男性政治家にもわかってもらえるのではないかな。

ちなみに、先日産んだ卵。あ、わたしじゃないですがね。
 DSC_0129.jpg

愛亀キメラ嬢、かなりのトシですが、まだ産めるようだ。
最盛期には30個近くを三回に分けて産んでいたが、
今年はまだこの三個だけ。
あと一回くらい、産みそうだ。というのは、産卵してもまだ食欲が出ないから。
(おなかに卵があると、食べられないらしい)
早く産み終わらないと、飢えてしまう! がんばれ、キメラ!

産む性というのは、いつになってもシンドいものだなあ・・・。


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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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