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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

初節句と一歳の誕生日に

  1. 2019/02/24(日) 16:15:57_
  2. 金亀のひとりごと
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初孫のえむちゃん、一歳になりました!
初節句のお祝いとお誕生会を兼ねて、
親戚が集まった。

えむちゃんは、赤い椿のお着物に赤い袴姿。
と思ったら、一続きになったベビー服ですって! 
足袋と草履がプリントされた靴下まではいているよ。
こんなん、あるんやねえ、とババはびっくり。

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祝宴のメインイベントは、「一升餅」と「選び取り」。
どちらも、わたしは初めて。

一升餅は、一生食うに困らない、といういわれだとか。
ママパパが用意したのは、大きなハート型のお餅。
背負うための小さなリュックもついている。
こんなん、あるんやねえ、とババは再びびっくり。

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うえーん、なにこえ? うまく立てないよう
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「選び取り」とは赤ちゃんの前にさまざまな物を置いて、
赤ちゃんが何を手に取るかで、将来を占うもの。
選択用のグッズは、カードになっている!
こんなん、あるんやねえ、とババは三たび、びっくり(しつこい)。
財布(富)、そろばん(商才)、楽器(音楽家)、筆(学者や文筆家)など、
六枚のカードの前のなかから、ハイハイのえむちゃんがつかんだのは、
そろばんでした! 
なんの商売するのかなあ。

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30数年前の息子たちのときは、こんなイベントは知らなかったな。
もとは東日本が中心であったらしい。今や全国区だろうか。
伝統行事も、時代によって変わっていく。
消滅していくものもたくさんあるだろう。
そのなかで、子どもに関するものは、
むしろ盛んになっているのではないかな。
少子化の影響や、インターネットの普及でグッズなどの注文がしやすくなった、
また、ジジババがまだまだ元気ということもあるだろう。

親戚が集まって、赤ちゃんのしぐさに頬をゆるめ、
子どもの「幸せ応援団」としての役目をたしかめあう。
こんな集いは大人たちの心も豊かにしてくれるに違いない。
小さいヒトよ、幸せに、健やかに、という祈りは、
一点の曇りもなく、ただただ美しいのだから。

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   左手にお餅、右手にそろばん。

な~んて、リクツをつけなくても、
かわいいリアルえむちゃんに会えるだけで、幸せな一日でした~。


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ハモン・セラーノの因縁

  1. 2019/02/16(土) 18:43:44_
  2. 金亀のひとりごと
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我が家はブッフェ料理、バイキングというものが大好きだ。
わたしはたいして大食ではないものの、
いろいろな料理をちょびちょび食べるのが好きなので、
ブッフェ店への出撃率は高い。
この日は、埼玉県人が愛する浦和ロイヤルパインズホテルのブッフェレストランへ。

本日は生ハム狙い。
わたしは、生ハムに目がなく、飲み会なんかで生ハムが出てきた日にゃ、
皿を抱え込みたくなる。
しかもこの日は、スペイン産のハモン・セラーノのカッティングサービスがある!

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ハモン・セラーノという名は、中学生くらいのころに知った。
家にあった料理雑誌の、
スペインを旅した男性の小説家(お名前は失念)のエッセイに出てきたのだ。
彼は、列車のコンパートメントで
怪しげな二人組の男と居合わせる。
その二人組は、大きな袋に骨つきのハムを何本も詰め込んでいて、
中の一本をひょいと取りだし、ナイフで薄く切ってふるまってくれた。
「こりゃすごい。ハモン・セラーノじゃないか?」
「セニョール、よくわかったな。今、盗んできたところだ。
こいつを売りさばいたら、大金が転がり込むぜ!」
そのハムは最高級品だ、日本円で総額100万以上はするだろう――
そんな話だった。

これを読んだ当時は、生ハムなんて見たこともなく、
食卓に並ぶのは、まん丸にスライスされたプレスハムばかり。
ハモン・セラーノという名前は、憧れと共に胃袋と頭に刻み込まれた。

その後、生ハムは近所のスーパーにも並ぶようになったが、
ハモン・セラーノにお目にかかったことはなかった。
しかし、出会いは思わぬところにあった。
となり町にチーズ専門店ができ(なんとこんな埼玉の片田舎に!)、
知人の家を訪問する手土産にしようと買いにいくと、
店の奥にどーんと横たわるのは、大きな骨付きのハム様!
「ハモン・セラーノ」と書いてある。
え~~~!
わたしはチーズの予算をけずり、
ハモン・セラーノを100グラムだけスライスしてもらうことにした。

ナイフをふるうのは、なぜか和服に割烹着をつけた、かなり高齢の女性。
だいじょうぶかな? 
もや~っと不安がよぎったが、任せるしかない。
切ってもらっている間、向かいの店へたい焼きを買いに行く。
戻ったら、ハムとチーズはきれいに包まれていた。

友人宅で、わたしは得意げに包みを出した。
「骨付きのハモン・セラーノを切ってもらったの~~」
しかし、包装紙を開いて、目を疑った。
ぶ厚い! 生姜焼き用にスライスされた豚肉ほどの厚みがある!
その分、枚数は4枚しかない。よ・ん・ま・い・・・。
幸い、人数は四人ではあるけれど、これじゃ寂しすぎる。
わたしは包丁を借りて、一枚を三つくらいの細切れにして、
レタスの上に載せた。
口に入れると・・・固い。ぐにぐにして、噛みきれない。
しかも、しょっぱい。厚みがある分、塩気を強く感じてしまうらしい。
ぶ厚い生ハムが、こんなに食べにくいものとは思わなかった。
せっかくのハモン・セラーノなのに。骨付きなのに。
わたしの憧れを返して!

・・・という、因縁の骨付きハモン・セラーノであったのだ。
今日は存分に食べてやろうじゃないかい!

うすーくひらひらにスライスされた生ハムは、
極上の味だった。
ソフトな塩気が、肉の甘味とほのかなスモークの香を連れてくる。
わたしは何度もおかわりして、そのたびに幸せをかみしめた。

ここのブッフェは、おいしくてリーズナブル。
脂身ごってりのローストビーフや、バサバサの蟹を大皿でごそっと出す、
みたいな雑な料理は皆無。

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この日は、パエリアやガスパチョもおいしかったな。

亀たちの長い冬

  1. 2019/02/10(日) 18:18:19_
  2. リアル亀
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昨日は、大雪の予報が、小雪で終わって拍子抜け。
でも気温は低く、うちの三匹の亀たちもじいっとしている。

特に、一番下のミニラ(男子・推定25歳)の元気がない。
エサを食べない秋冬でも、けっこうゴトゴト動き回るのが常なのだが、
ミニラは、ほとんど動かない。手足を甲羅のなかに収納したままだ。

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思えばこのコは、6月の夏至すぎたあたりから食欲がなかった。
すでに絶食期間は半年を過ぎている。
持ち上げると、泣けるくらいに軽い。
だいじょうぶか、ミニラ? 春になって食欲が戻るまで、がんばれ!

なのに、だよ。甲羅は新陳代謝しているのだ。
このあいだ、甲羅の「一区画」がフカフカしていたので、
ぺりぺりとむいてやった。
それが、これ。はしっこがちょっと欠けているけれど。
 
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「一区画」というのは、亀甲模様といわれる、こんな模様の六角形の部分だ。
(画像はキメラの甲羅)
 
        DSC_0602.jpg

亀の甲羅は古くなると、この六角形の表面が、
かさぶたが剥がれるように、剥がれ落ちる。
その下は、もうちゃんとした甲羅ができあがっていて、
新旧、すぐに見分けがつかなくなる。
絶食している最中なのに、亀の生命力って、どうなっているの?
神獣になれるわけだわ。
なんだが、生き神様をお守りしている気分になってしまった。
福を授けてけろ。

亀って、甲羅のなかに頭を全部収納すると、こんな顔。
鼻の穴しか見えない!

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待ってると、だんだん顔がでてきます。 

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                  こんにちは~。


選択縁

  1. 2019/02/03(日) 14:49:27_
  2. 金亀のひとりごと
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先日、ちょいとおもしろい飲み会に参加した。
ほとんど未知の人たちの集まりだ。

去年の夏にシベリアに旅行した。
シベリア鉄道のコンパートメントでいっしょになった女性二人組さんが、
海外旅行先で同じツアーになった人たちと、毎月飲み会を開催していて、
それに誘っていただいたのだ。
わたし、飲めない。海外旅行、そんなに行ってない。行く資格ナシ?
それでも、どこか胸がときめいて、
ホイホイと出席のメールを出し、夕暮れの電車で都心の居酒屋へ向かった。

この夜の参加者は、わたしを入れて七名。中高年ばかりだ。
みなさん、海外旅行の回数は、「何回かなあ? 数えきれない」という人ばかり。
「来月はアルジェリア」「わたしはハンガリー」と、ツワモノそろいだ。

仕事は、会社員、お琴の先生、考古学の先生、自営業と、さまざま。
家族や親戚でもご近所でもなく、幼馴染や昔の同僚でもなく、
ご仕事上のお付き合いのある人でもない。
でも、そんな「まっさらなご縁」が、なんだかうれしい。

地縁血縁や「社縁」は、選べない。
対して、こんな緩やかなご縁は、自分で選択していく「選択縁」というものだろう。
そこがおもしろい。選べるって、いい。

飲み会は楽しかった。旅行の話、仕事の話、食べ物の話。
「まっさらな選択縁」のおかげで、
長年付き合ってきた「自分自身」に、ちょっと新風を入れてもらえる気がした。

その二日後は、地元でやっている読書会。
テキストは、はからずも『あの家に暮らす四人の女』。
三浦しおん・作 野口奈緒子・画  中央公論社

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選択縁の物語としても読み取れる物語だ。
古びた洋館に住む、60代の母とアラフォーの娘。
そこに、たまたま親しくなった娘の友人が同居を始め、
さらに友人の会社の後輩が転がり込んできて・・・。
四人の女たちは、ほどよい距離感を保ちながら朝晩食事を共にし、
お花見をしたり、海水浴を計画したり。物騒な事件もある。
そんな日々の暮らしのなかで、縁あった人と、その縁を深めたり、断ち切ったりを、
おだやかに描く。

古いけれど、こんなコミックもあったな。
現代の事情とそぐわなところもあるけれど、しみじみしたいい物語だと思う。
『ルームメイツ』近藤ようこ・作 小学館

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還暦を迎えた同級生女性三人の同居生活を描く。
離婚希望の専業主婦、独身の元教師、元二号さんという、
バラバラな経歴の持ち主が、家族ってなに? 共に生きるってなに? 
と、問い直しながら幸せを探っていく。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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