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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

水難の日

  1. 2019/01/27(日) 15:06:37_
  2. リアル亀
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このあいだ、亀の水槽の水を替えるとき、大惨事があった。
水槽を落っことし
水をリビングにぶちまけちまったのだ。

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  おいおい、おいらのおうちを粗末にすな!

秋冬、亀たちはエサを食べないけれど、冬眠もしない。
ウンチはしていないものの、水はけっこう汚れている。

その亀水(我が家ではそう呼んでいる) が床に広がり、わたしは3秒ほどフリーズ。
それから我に返って雑巾を取りに走り、7、8枚かっさらって
事故現場に投げ込む。
水槽といっても、幸い水は5、6センチくらいの高さしか入っていない。
雑巾で吸い取るのは、さほど難儀ではない。
でもね、ズボンやジャージの袖口がびしょ濡れ。
スリッパも水浸し。靴下も、その下のタイツも当然濡れている。
雑巾を取りに走ったろうかも、亀水で濡れてしまった。
すぐにスリッパを脱ぎ、靴下とタイツをぬぎ、着替えようとしたけれど、
お風呂に入らないまま新しいものを身に着けるのも気が引ける。
朝っぱらお風呂をわかすのも、なんだかなあ。でも、シャワーじゃ冷えそうだし。
きれいになって、着替えたところで、床掃除に戻ったらまた汚れるし。
しかし、濡れたままでは寒い寒い。風邪をひきそうだ。
かといって、着替えないままでは、衣類のしずくで、また床を汚してしまうし。

なんやもう、わけがわかんなくなってきた。
ざっと拭いてところで、お風呂に入らないまま着替えてしまった。
亀水浴びたって、ええやん! 
人類も爬虫類も、たいした違いはないぞ! 同じ地球の生き物じゃ!

年を重ねると、だんだんキレイ汚いの境界が甘くなっていくような気がする。
子育て中は、濡れた布オムツを素手でなんのためらいもなくつかんでいた。
オシッコが顔にぴゅっとかかったり、
ウンチを自分の顔につけてしまったこともあったなあ。
晩年の母のオムツ替えを、ほんの数回だがやったこともあった。
そんなこんなで、自分はきれいで、他者は汚いという感覚が、薄れていく。
それはたぶん、悪いことではないと思う。
うん、それは「成長」だ。
・・・と、10代のころ、頑なに自分専用のタオルを死守していた自分を思い出し、
ヘヘヘと笑った。

注! クサガメは常在菌として、サルモネラ菌を持っています。

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         それがどーした? おまえらニンゲンも大腸菌とか、もってるやんけ! 

この水難の日、汚れ水をふきとったあと、せっけん水でふいて、さらに水拭きし、
サッシを開けっぱなしにして床を乾かしましたよ。
ぬれた衣類はすぐに洗濯し、スリッパも洗って天日干し。
手は、石鹸で念入りに洗ったよ。
そのへんはきっちりやりましたわ。
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かわいくておしゃれで素敵な魔女作家さん、あんびるやすこ先生の講座

  1. 2019/01/20(日) 16:45:36_
  2. 児童書のぐるり
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わたしは、見習い魔女のナーミ。
先輩魔女の物語を夢中になって読んでいたの。
気がついたら日がかげってきたので、カーテンをしめにいき、
ふと鏡に目をやったら、いやあ~~~~~!!
でかい顔のおばさんが鏡のなかに! 
だれこのおばさん? ううん、おばあさん前期かもしれないけど。
えっ、まさかこれわたし? わたし、だれかに呪いをかけられたの?

・・・というできごとがありました。
ミリオンセラー児童書作家さんである
あんびるやすこ先生の、『なんでも魔女商会』のシリーズを読んでいたときのこと。
わたしはマジで、自分が、あんびる先生描く、
きゅっとかわいい女の子の気分でいたのです(笑止)。
で、鏡の前で現実にもどされ、げえっと叫んでしまったわけ。
上質の物語は、女のコと元女のコすべてに魔法をかけてしまうのですね。

そのあんびる先生の講座が、昨日開催されました。
日本児童文芸家協会主催「あんびるやすこ創作講座 あんびる流ミリオンセラーの作り方」。
わたしは、スタッフ。
企画して、あんびる先生と打ち合わせして、当日の準備・・・と忙しいのはたしかですが、
一受講生として出席するよりも、さらに濃~~い勉強をさせていただけるのが、
スタッフのありがたさですね。

会場は、都内神保町の「ブックハウスカフェ」2階ホール、このブックカフェは
児童書専門店であり、人気スポットです。

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会場は、ガチで創作スキルを学びたい人でびっちり満席。

        DSC_0576.jpg

あんびる先生は、最新作の
『なんでも魔女商会26らくだい記者と白雪のドレス』(岩崎書店)の
創作の手順を中心にお話されました。
 
    無題
          
内容は具体的でものすごく実践的。まあその綿密なこと!
詳しくはいえませんがね(講座に来てくださった人だけのひみつだよ~ん)
まさにプロ中のプロ。
ミリオンセラー作家さんとは、こういうものか、と胸が高鳴るような
背筋がぞくっとするような。

惜しげもなくまるっと創作手法を公開してくださるあんびる先生には、
深く感謝するばかりです。
質問コーナーも、「書き手」の熱意を感じさせていただけるものばかり。
聞きごたえありました。

それにしても、あんびる先生の頭脳って、もしや理系?
あのわかりやすいプロットシートを始めとする創作手順に、
(どんなものかは、講座に来てくださった人だけの秘密だよーん)
科学的な明解さを感じました。

あ~、おもしろかった!


戦争がコワイので、こんな本を読んだ

  1. 2019/01/13(日) 17:43:33_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
ほんとうに何回も書くけれど、わたしが世の中で一番怖いものは、戦争だ。
戦争は、考えつく限りの絶対悪の集合体だ。
昨年も、何冊かの戦争にまつわる児童書を読んだ。

何度も小学校で読み語っているのが、この絵本。
『キンコンカンせんそう』
ジャンニ・ロダーリ 作 ペフ 絵 アーサー・ビナード 訳 講談社

    無題 kinn

 戦争を続ける二つの国。大砲を作るために、教会の鐘まで供出させるが、
その大砲をぶっ放すと・・・。ロダーリのユーモアたっぷりのトゲトゲが小気味よい絵本。
キン! コン! カン! が読者の耳に鳴り響くこと間違いなし。

こちらは、昨秋の読書会で取りあげた、高学年から中学生向きの本。
『ファニー 13歳の指揮官』
ファニー・ベン=アミ 著 石川えりこ 絵  伏見 操 訳 岩波書店 

     無題 fa
   
フランスで暮らすユダヤ人の少女、ファニーの戦争体験の実話。
ユダヤ人迫害の手が迫るなか、子どもたちは集団でスイスへ逃がしてもらえることになり、
危険な旅が始まる。しかし引率の青年が逃走、
13歳のファニーが、急きょ子どもたちのリーダーに。子どもたちだけの逃避行が待つものは――。
『少女ファニーと運命の旅 』という映画にもなった作品。
「しっかりしなくちゃ」と、恐怖と涙をこらえて、子どもたちを率いるファニーの姿が凛々しい。

『ある晴れた夏の朝 』小手鞠 るい 作 タムラ フキコ 絵 偕成社

   無題 aeu

 主人公はアメリカの高校生たち。
ヒロシマ・ナガサキに落とされた原子爆弾は、
かの戦争の終結を早めたという肯定派と、まったく人道に反するという否定派にわかれ、
ディベートをくりひろげる。
真珠湾攻撃、日中戦争、ナチズム、人種差別など、
多方面から繰り出す高校生たちの弁の真摯さ、見事さ。
原爆という人類最大の負の側面を学ぶ決定版といえるだろう。
それにしても、広島の慰霊碑に刻まれた「過ちは繰返しませぬから」を、
英語圏ではそんなふうに解釈される危険性があるとは! びっくりだった。
 
『マレスケの虹』 森川成美 作 Re゜絵 小峰書店

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第二次世界大戦期のアメリカ・ハワイで、日系二世の少年マレスケに戦争の影がのしかかってくる。
アメリカ国籍を持つマレスケと兄、あくまでも日本人として生きようとする祖父。
マレスケたち日系人二つの国のあいだで揺れ、波にたたきつけられていき・・・。
ずしりと重い内容ではあるが、筆者の端正で行き届いた文章により、
読後感は透明で、心強く未来を感じさせてくれる。

最後に、絵本作家さん61人によるメッセージ画集を。
『戦争なんか大きらい! 絵描きたちのメッセージ』子どもの本・九条の会 著 大月書店

   無題 e

 画家さんたちの平和への思いの詰まった絵が見開きの片側に、
もう片側には日本国憲法の条文を掲載。
画家さんには、和歌山静子さんや田畑精一さん、故かこさとしさんはじめ、
日本を代表する絵本作家さんがずらり。
その顔ぶれだけでも、唸ってしまう。
内容の一例をあげれば、ささめやゆきさんの銃をかまえる兵士の絵には、
「その銃の先にはほんとうに敵国はあるのか」という問いかけが。
大人と子ども、いっしょにページをめくって、話をしながらながめてほしい一冊だ。



この一瞬を

  1. 2019/01/06(日) 13:37:03_
  2. 金亀のひとりごと
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  4. _ comment:2
2019年になり、もう一週間。
今年は、初孫のえむちゃん、ママパパと共に年越しをした。

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えむちゃんは10か月児。なにをしてもかわいい。
たまにしか会えないけれど、
ママパパがせっせと画像映像を家族アルバムアプリに投稿してくれるので、
成長ぶりがリアルタイムでわかる。

それらを日々ながめていると、
息子たちの子育て期が悔やまれてならない。
デジカメもスマホもない時代とはいえ、
写真がすごく少ないのだ。
そのころは、「このかわいい一瞬を残したい」と、
あんまり考えていなかったのだろう。
ちゃんとミルクを飲ませ離乳食を食べさせること、
ちゃんと時間通りに寝かせること、
そんなことで日々追われていたような気がする。
もっと大事なことがあったのに。

この子の、この日は二度と来ない。
だから、今、かわいい!と感じたこの瞬間を慈しもう。
そんなふうに赤ちゃんとの時間を楽しめばよかった。

今さらだけど、息子たちにゴメンナサイ。

その分、えむちゃんのこの一瞬を、楽しもう。
・・・そうか、孫がかわいいって、子育てリベンジの意味もあるのね。

次に会う時には、えむちゃんはもうあんよしているかもしれない。
このかわいいハイハイ期も、終わってしまうんだな。
両手いっしょに、バンバン何かをたたくしぐさも、
おもしろいかっこうでミルクを飲むのも、
見られなくなるかもしれない。

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                                      トイレットペーパーの芯で遊ぶえむちゃん

そう思ったら、えむちゃんが帰っていくときに、
ガラにもなくウルッときてしまった婆でした。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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