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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

ちぢむのは悲しいけれど・・・

  1. 2018/08/05(日) 17:38:41_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
10年前の服が着られない。サイズが合わないのだ。
・・・というと服がちぢんで入らない(太ったともいう)と思われるでしょうが、
逆だ。ぶかぶかなの。
といっても、やせたわけではない。体重計が示すとおりだ。
服全体が大きくなった、つまり、体がちぢんだ。
健康診断では、身長は確実に低くなっている。
ショックでガーンと頭に音が響くほど。
ま、老化なんやけど~。

ここは楽しい空想して、心をなぐさめよう。
なに、ちぢんでもいいことあるさ! 

体がちぢむといえば、ご存知、『不思議の国のアリス』。

アリス
作・ルイス・キャロル  絵・テニエル  ほか  角川書店 ほか 

薬を飲んで小さくなったり、ケーキを食べて大きくなったり。
ちなみに、「ちぢみ薬」は「ピッシュサルヴァー」、「
体が大きくなるケーキ」は「アッペルスヘンケーキ」というそうです。
チェシャ猫に会えるなら、この国に迷い込んでみたいなあ。

古典名作『小さなスプーンおばさん』もあったな。

  スプーン
作・アルフ・プリョイセン 絵・ビョールン・ベルイ 学研プラス

いたってふつうのおばさんが、
何の前触れもなく急に体がティスプーンくらいに小さくなってしまいます。
それでも、おばさんはへっちゃら。
持ち前の元気と機転でなんでもこなし、冒険を楽しんできます。
小さいって、楽しいわー。

最近読み返して、ううう、とうなったのは、『ちいさなちいさな王様』。

   王様
作・アクセル・ハッケ 絵・ミヒャエル・ゾーヴァ 講談社 

小さな小さな王様は、生まれたとたんに大人になっていて、
年をとるにつれて小さくなり、ある日だれにも見えないくらいになるんだって。
心身ともに子どもに帰っていくので、
人生の晩年に楽しい楽しい子ども時代が待っているそう。
この物語を最初に読んだ20年ほど前は、
その「小さくなって楽しんでおしまい」という部分に、
あまり「へー」と思わなかったのに、
今読むとすごくうらやましい。
むじゃきに遊んで笑って、そしてふっと世の中から消えられるって、いいなー。

これは、ちぢむといってもちょっと悲しい物語。
『千年万年りんごの木』(1~3)

 りんご
 作・田中相 講談社

雪深い昭和のりんごの郷で、ある新婚夫婦が村の禁忌をうっかり破ったため、
妻の「朝日」は小さく小さくちぢんでいき、
この世の者から遠い存在になって――。
朝日が愛らしく、また凛と美しく描かれています。
う~ん、淋しく切ないけれど、こんな「ちぢみ方」もいいかも。

な~んて、うらやましがるのもいいけれど、
現し身のワタシはこれ以上ちぢまないように、
たんぱく質にカルシウム、ビタミンDをいっぱいとらなくちゃ!


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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:大塩七華

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