冬の忘れ物旅行記
この冬は寒かったね~。
12月初旬ですでにめちゃ寒かった、そんな時期に友人と北陸旅行をしたのですが、
旅行記をサボってました。
本格的な春になるギリギリに、冬の思い出をちょっと書いておこう。
「北陸グルメ旅行」と銘打った二泊三日の旅で、それはそれは、たくさんの蟹や河豚料理をいただきました。
蟹はまるごと一匹、河豚は鍋、唐揚げ、お刺身、一夜干しと、食べ放題。
富山の江戸時代からの薬屋さんの二階では、薬膳料理をいただきました。
薬膳料理、初めてです。
これは黒米の山菜おこわ。むっちりした甘味。

金沢・近江市場でのお鮨もおいしかったなあ。
一日目の民宿、お刺身と蟹だけでおなかいっぱいでした。

ところが――国際的激烈雨女のカナジ、なんと今回も悪天でありました。
連日雪混じりの氷雨、寒いこと寒いこと。
雨晴温泉という、日本海の絶景が見られる景勝地も、氷雨。
本来は、立山をバックにした日本海の、こんな絶景なんですが・・・。
これは、雨晴駅前にあった観光客用のパネルを映したもの。

民宿のおやじさん(でもまだお兄さん)が、「雨だから、せめてそれを撮っていってねー」と。
それにしても、雨晴駅だなんて、なんて童話ゴゴロをくすぐる名前!
二日目の金沢・兼六園はどしゃぶり。東山のお茶屋街も雨。
雨は、あがったと思うとまた降ってくるという感じ。でも、金沢あたりでは、それがフツーで、
「弁当忘れても傘忘れるな」という言い習わしがあるそうです。
だから、このお天気は金沢らしさを味わえる、粋なはからいなのだ!
三日目、東尋坊は、かろうじて晴れました。
友人の一人は、アマチュアカメラマン。高所恐怖症というのに、
強風びゅうびゅうの断崖の上で三脚使っての撮影。さすがです。

今回、驚いたのは、富山の複合施設、TOYAMAキラリ(トヤマキラリ)と、
金沢の21世紀美術館。
なんてオシャレな建物! どっちも静謐な落ち着き感じがありながら解放感があり、
透き通った清浄な空気を感じます。
このなかにいるだけで、自分まで透明感のある素敵なオバチャマに思えてきました。
ハイ、思っただけですが。
TOYAMAキラリは、富山市立図書館本館、富山市ガラス美術館、
富山第一銀行本店が入っているそうです。
吹き抜けのエスカレーターをながめるだけでも値打ちモノ。

ガラス美術館の展示品も、すごくよかった。図書館もハイセンスで、うらやましか~。
金沢21世紀美術館

写真は同美術館HPからお借りしました。なんせ雨で、スマホを出すこともできなかったの。
北陸って、ほんとうにいいところですね。
食べものはおいしいし、ゆったりとした豊かさを感じました。
特に、わたしは富山が大好き。これまで、取材や講演で四回訪れ、
今回五回目。また行きたいなあ。
12月初旬ですでにめちゃ寒かった、そんな時期に友人と北陸旅行をしたのですが、
旅行記をサボってました。
本格的な春になるギリギリに、冬の思い出をちょっと書いておこう。
「北陸グルメ旅行」と銘打った二泊三日の旅で、それはそれは、たくさんの蟹や河豚料理をいただきました。
蟹はまるごと一匹、河豚は鍋、唐揚げ、お刺身、一夜干しと、食べ放題。
富山の江戸時代からの薬屋さんの二階では、薬膳料理をいただきました。
薬膳料理、初めてです。
これは黒米の山菜おこわ。むっちりした甘味。

金沢・近江市場でのお鮨もおいしかったなあ。
一日目の民宿、お刺身と蟹だけでおなかいっぱいでした。

ところが――国際的激烈雨女のカナジ、なんと今回も悪天でありました。
連日雪混じりの氷雨、寒いこと寒いこと。
雨晴温泉という、日本海の絶景が見られる景勝地も、氷雨。
本来は、立山をバックにした日本海の、こんな絶景なんですが・・・。
これは、雨晴駅前にあった観光客用のパネルを映したもの。

民宿のおやじさん(でもまだお兄さん)が、「雨だから、せめてそれを撮っていってねー」と。
それにしても、雨晴駅だなんて、なんて童話ゴゴロをくすぐる名前!
二日目の金沢・兼六園はどしゃぶり。東山のお茶屋街も雨。
雨は、あがったと思うとまた降ってくるという感じ。でも、金沢あたりでは、それがフツーで、
「弁当忘れても傘忘れるな」という言い習わしがあるそうです。
だから、このお天気は金沢らしさを味わえる、粋なはからいなのだ!
三日目、東尋坊は、かろうじて晴れました。
友人の一人は、アマチュアカメラマン。高所恐怖症というのに、
強風びゅうびゅうの断崖の上で三脚使っての撮影。さすがです。

今回、驚いたのは、富山の複合施設、TOYAMAキラリ(トヤマキラリ)と、
金沢の21世紀美術館。
なんてオシャレな建物! どっちも静謐な落ち着き感じがありながら解放感があり、
透き通った清浄な空気を感じます。
このなかにいるだけで、自分まで透明感のある素敵なオバチャマに思えてきました。
ハイ、思っただけですが。
TOYAMAキラリは、富山市立図書館本館、富山市ガラス美術館、
富山第一銀行本店が入っているそうです。
吹き抜けのエスカレーターをながめるだけでも値打ちモノ。

ガラス美術館の展示品も、すごくよかった。図書館もハイセンスで、うらやましか~。
金沢21世紀美術館

写真は同美術館HPからお借りしました。なんせ雨で、スマホを出すこともできなかったの。
北陸って、ほんとうにいいところですね。
食べものはおいしいし、ゆったりとした豊かさを感じました。
特に、わたしは富山が大好き。これまで、取材や講演で四回訪れ、
今回五回目。また行きたいなあ。
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無けりゃ無いで。
物足りない冬のまま、春めいてきた。
いえいえ、寒さはたんと味わいましたよ。
足りていないのは冬野菜。特に白菜は、高くてなかなか買えなかった。
うちは、生協の個配や有機野菜の宅配を頼んでいて、
野菜の価格はスーパーなどよりも安定している。
けれども、注文したものの品薄で、欠品ということが、よくあった。
白菜がないので、鍋料理が減った。
漬物がないので、お茶漬けが減った。
本格的な春になる前に、しゃぶしゃぶで鍋終いすることにした。
お肉は豚ロース。牛肉のしゃぶしゃぶよりも、こっちのほうが好み。(特に値段がね)
白菜はなし。かわりに用意した野菜は、小松菜、水菜、薄切りの人参。
レタスもおいしいだろうと思ったが、基本的に季節外れの野菜は買わないことにしている。高いしー。


小松菜、おいしかった! しゃぶしゃぶなら、白菜よりも合う。
そういえば、昨年の冬に石垣島にいったとき、島野菜のしゃぶしゃぶがおいしかったな。

あぐー豚と、ゴーヤや島レタス、ヘチマのしゃぶしゃぶ。
キャベツも高い。とんかつやフライの付け合わせは千キャベツと決まっているが、
この際だから、水菜のザク切りにしてみた。

うん、これも正解だ。口中がさっぱりサワサワする。
それにねー、わたしゃ千キャベツ切るの、めっちゃヘタクソなのだ。
不器用すぎて、百キャベツにしかならない。
そんなもんより、水菜のほうがずっといい。
ただし、ソースは合わない。
やっぱ、ドレッシングかマヨネーズ、あるいは胡麻だれみたいなものだな。
寒さによる野菜の高騰のおかげで、小松菜のおいしさがわかった。
千キャベツの呪縛から解放されて、大手をふって水菜を出せる。
冬将軍、ありがとう。
.・・・でも白菜の漬物、やっぱ食べたいわー。
いえいえ、寒さはたんと味わいましたよ。
足りていないのは冬野菜。特に白菜は、高くてなかなか買えなかった。
うちは、生協の個配や有機野菜の宅配を頼んでいて、
野菜の価格はスーパーなどよりも安定している。
けれども、注文したものの品薄で、欠品ということが、よくあった。
白菜がないので、鍋料理が減った。
漬物がないので、お茶漬けが減った。
本格的な春になる前に、しゃぶしゃぶで鍋終いすることにした。
お肉は豚ロース。牛肉のしゃぶしゃぶよりも、こっちのほうが好み。(特に値段がね)
白菜はなし。かわりに用意した野菜は、小松菜、水菜、薄切りの人参。
レタスもおいしいだろうと思ったが、基本的に季節外れの野菜は買わないことにしている。高いしー。


小松菜、おいしかった! しゃぶしゃぶなら、白菜よりも合う。
そういえば、昨年の冬に石垣島にいったとき、島野菜のしゃぶしゃぶがおいしかったな。

あぐー豚と、ゴーヤや島レタス、ヘチマのしゃぶしゃぶ。
キャベツも高い。とんかつやフライの付け合わせは千キャベツと決まっているが、
この際だから、水菜のザク切りにしてみた。

うん、これも正解だ。口中がさっぱりサワサワする。
それにねー、わたしゃ千キャベツ切るの、めっちゃヘタクソなのだ。
不器用すぎて、百キャベツにしかならない。
そんなもんより、水菜のほうがずっといい。
ただし、ソースは合わない。
やっぱ、ドレッシングかマヨネーズ、あるいは胡麻だれみたいなものだな。
寒さによる野菜の高騰のおかげで、小松菜のおいしさがわかった。
千キャベツの呪縛から解放されて、大手をふって水菜を出せる。
冬将軍、ありがとう。
.・・・でも白菜の漬物、やっぱ食べたいわー。
「ガリガリ」はなかったけれど・・・。
北海道・オホーツク海ぞいを旅した。
な~んて書くと、いっぱしの旅人のようだが、なんのことはない、
旅行社の流氷ウオッチングツアー二泊三日に参加しただけだ。
北国好き、最果て好きのオバサンとしては、流氷を見ることは長年のあこがれだった。
ガイドさんの説明によると、流氷の源は、
ロシアのアムール川の水だそうだ。
その真水がオホーツク海に注ぎ、比重の関係で海水と混じらずに海の表面に広がり、
秋から冬にかけて、凍っていく。
それが海流に乗って、北海道のオホーツク海沿岸にやってくる。
アムール川は1000キロも先。そこからはるばると旅してきた氷なのか・・・。
アムール川いえば、こんな絵本がある。小学校中学年以上向き、
「まぼろしのデレン――間宮林蔵の北方探検」 関屋 敏隆 作 福音館 2005年

間宮海峡を発見した間宮林蔵の、1年以上におよぶ北方探検を描いている。
「デレン」というのは、アムール川をさかのぼった中流域で、
夏の二か月間だけ、北方民族による大掛かりな交易の場となっていた町だ。
現在の「ノボイリノフカ」という小さな村のあたりらしい。
間宮林蔵は、樺太アイヌの長のデレン行きに同行し、詳細な絵日記を残した。
この絵本はそれを元に描かれている。
鎖国の時代のこと、国外に出たことが幕府に知れたら罪人だ。
それでも林造は、勇気を出して、というよりも、
好奇心にわくわくしながら、アムール川を旅したんだろうな。
アムール川を旅してきたマミズとマミヤ。どっちもいいなあ。
極寒の地の旅って、どうしてあこがれちゃうのかなあ。
・・・というわたしの思いは、実はからぶりでありました。
二日目に網走で、三日目に紋別で、砕氷船に乗り、
ガリガリと勇壮に流氷を切り裂きながら海を進む予定でしたが、
二日間とも、流氷ははるか沖にひっこんだまま。
船は、ただの遊覧船となり、
そこらへんをちょいと一周しただけで終わりました。
網走港発着の「おーろら号」の船尾から

う~~ん、氷なんてぜんぜんないわー。
紋別港発着の「ガリンコ号」の船首側。

ここで氷をガリガリしながら進むはずだったのに~。

停泊中の「ガリンコ号」 白い雪原に映えるなあ。
三日間のうち、流氷が見えたのは一日目の知床。バスで通り過ぎただけ。

二日目の早朝の「流氷ウォーク」には、参加できました。
知床のウトロには、着岸した流氷がぎっしり凍りついて、歩けるのです。
専用の防水防寒のドライスーツを貸してくれるので、
海に落ちてもだいじょうぶ。

氷の切れ目に、三回ほどドブンとはまってみました。気持ちいいこと!
氷点下の知床の海に、ぷかぷか浮いていられるって、ふしぎです。
この画像は、知床ナチュラリスト協会さんのHPよりお借りしました。
興味のある方は、同HPを開いてみてね。
な~んて書くと、いっぱしの旅人のようだが、なんのことはない、
旅行社の流氷ウオッチングツアー二泊三日に参加しただけだ。
北国好き、最果て好きのオバサンとしては、流氷を見ることは長年のあこがれだった。
ガイドさんの説明によると、流氷の源は、
ロシアのアムール川の水だそうだ。
その真水がオホーツク海に注ぎ、比重の関係で海水と混じらずに海の表面に広がり、
秋から冬にかけて、凍っていく。
それが海流に乗って、北海道のオホーツク海沿岸にやってくる。
アムール川は1000キロも先。そこからはるばると旅してきた氷なのか・・・。
アムール川いえば、こんな絵本がある。小学校中学年以上向き、
「まぼろしのデレン――間宮林蔵の北方探検」 関屋 敏隆 作 福音館 2005年

間宮海峡を発見した間宮林蔵の、1年以上におよぶ北方探検を描いている。
「デレン」というのは、アムール川をさかのぼった中流域で、
夏の二か月間だけ、北方民族による大掛かりな交易の場となっていた町だ。
現在の「ノボイリノフカ」という小さな村のあたりらしい。
間宮林蔵は、樺太アイヌの長のデレン行きに同行し、詳細な絵日記を残した。
この絵本はそれを元に描かれている。
鎖国の時代のこと、国外に出たことが幕府に知れたら罪人だ。
それでも林造は、勇気を出して、というよりも、
好奇心にわくわくしながら、アムール川を旅したんだろうな。
アムール川を旅してきたマミズとマミヤ。どっちもいいなあ。
極寒の地の旅って、どうしてあこがれちゃうのかなあ。
・・・というわたしの思いは、実はからぶりでありました。
二日目に網走で、三日目に紋別で、砕氷船に乗り、
ガリガリと勇壮に流氷を切り裂きながら海を進む予定でしたが、
二日間とも、流氷ははるか沖にひっこんだまま。
船は、ただの遊覧船となり、
そこらへんをちょいと一周しただけで終わりました。
網走港発着の「おーろら号」の船尾から

う~~ん、氷なんてぜんぜんないわー。
紋別港発着の「ガリンコ号」の船首側。

ここで氷をガリガリしながら進むはずだったのに~。

停泊中の「ガリンコ号」 白い雪原に映えるなあ。
三日間のうち、流氷が見えたのは一日目の知床。バスで通り過ぎただけ。

二日目の早朝の「流氷ウォーク」には、参加できました。
知床のウトロには、着岸した流氷がぎっしり凍りついて、歩けるのです。
専用の防水防寒のドライスーツを貸してくれるので、
海に落ちてもだいじょうぶ。

氷の切れ目に、三回ほどドブンとはまってみました。気持ちいいこと!
氷点下の知床の海に、ぷかぷか浮いていられるって、ふしぎです。
この画像は、知床ナチュラリスト協会さんのHPよりお借りしました。
興味のある方は、同HPを開いてみてね。
対面書き文字恐怖症、発症
「対面恐怖症」になってしまった。
それは、文字。人前で字を書くのがコワい。
PCで書くことが当たり前になってしまったせいで、
漢字が書けないことおびただしい。
書類など、人の見ている前で書かなければならないときは、
わかるはずの漢字が出てこない。
このあいだは、研究の「究」の字が、書けなかった。
それも、社名に「研究」が入る出版社の編集長さんの目の前で(ド赤面)。
PCのせいだもんねーと頭ポリポリしていたが、
ついこの間は、なんと、郵便局のカウンターで、カタカナの「ワ」が出てこなかった。
和?輪?話? こういうときに限って、なぜか漢字が頭に浮かぶ。
これはもう、脳のどこかが崩壊しているんちゃうか。
原因のひとつに、自分の字があまりにヘタすぎることもある。
一年生のときから、ヘタだった。
就職したら、課長さんからあきれられた。
息子が小学校三年生のときに、「息子さん、字が上手ねえ」とよそのお母さんにほめられた。
ところが、それはわたしが書いた文字だった――いいトシして、
低学年男子並みの字しか書けないってこと。
ヘタだからがんばって練習しよう、とならないわたしの性格もある。
ヘタだから、極力、字を書きたくない。ますますヘタになるというループだ。
小学生のときの漢字の練習も、いいかげんだった。
字なんて、読めりゃいいじゃん。
その精神で過ごしてしまった結果が、今、この状態だよ!
ごめんなさい、「字」さん。人類の偉大な発明と歴史を、
軽んじていたわたしが悪うございました。
といいつつ、今日もPCをカタカタやっちまうわたしって・・・。
あまりにも汚い「字」の画像をのっけようとしましたが、
さすがにやめときます。
こんな本を見つけました! 激しく共感。読むぞ!

『字が汚い! 』新保 信長著 文藝春秋(2017/4 )
美文字になりたくてもなれないすべての人に捧げる、
手書き文字をめぐる右往左往ルポ、だそうです。