金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

幸恵さんとメイさんの物語

  1. 2017/06/25(日) 15:46:00_
  2. 金亀からのお知らせ
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昨年出版していただいたノンフィクション物語二冊、
幸運に歩んでいるようです。

『知里幸恵物語 アイヌの「物語」を命がけで伝えた人』PHP研究所
 【JBBY(一般社団法人日本国際児童図書評議会)が海外へ発信する日本の子どもの本】
ブックリストに掲載していただきました。
 http://www.jbby.org/news/index.html?c=4#236 

無題チリ

『わたしが今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』学研プラス
公益社団法人全国学校図書館協議会選定 第50回夏休みの本(緑陰図書)に
選定していただきました。
  http://www.j-sla.or.jp/recommend/natsuyasumi-50.html

無題

幸恵さん、メイさん、ありがとうございます! 
たくさんの子どもたちが、
あなたがたを身近に感じてくれたら、とってもうれしい!

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ある日の読書会

  1. 2017/06/18(日) 16:06:22_
  2. 金亀のひとりごと
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その日は、月に一度の読書会だった。
メンバーは5人。ささやかな人数だけれど、すでに30年近くの歴史がある。
会場である図書館の読書会室の空気が、
ほどよくひきしまるのが心地よい。
脳細胞がくすぐられ、うふふうふふと声をあげる。

その日の読書会のテーマブックは、『ぼくたちもそこにいた』。
ハンス・ペーター・リヒター作 上田真而子訳 岩波少年文庫

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名作『あのころはフリードリヒがいた』の続編だ。
ドイツの人々、少年少女までもが、ヒトラー体制に組み込まれ、
加害者となり戦争に加担してさまを、淡々と克明に描いている。

「今の日本、恐い。○×首相の顔が、ヒトラーに見えてきた」
「あの大きな戦争であれだけの被害を受け、また加害者にもなったというのに、
日本は歴史からなにも学んでないのかね」
「後の世に『なんであの流れを止められなかったの? 
だれも反対しなかったの?』と責められそう。孫、ひ孫に顔向けできないわ」
「共謀罪、あれによっていろんな自由がせばめられてしまって」
「まっとうな市民運動であっても、もう壊滅状態だな」
「署名運動もほとんどなくなってしまった」
「となり近所の目が恐いからなあ」
しかし、と最長老の元図書館長が、静かにいった。
「ありがたいことに、図書館ではまだ自由が守られている」
 そのとき、読書会室のドアが、遠慮がちにノックされた。
「あのう、みなさん、もう少しお静かに話したほうが・・・」
 顔なじみの司書さんが顔を出した。
「え? 大きな声なんて、出していませんよ?」
 わたしたちは首をかしげた。
司書さんは、両手をもみしぼりながら小声で告げた。
「それに、そのう、本の内容よりも、文体とか、そういうお話に限ったほうが・・・
というより、その本をテーマにしないほうが・・・」
わたしたちは、はっと顔を見合わせた。
「盗聴器・・・?」
 司書さんの背後から、黒い影。
「どきなさい。よけいなことをいわないように」
 司書さんを押しのけて姿を現したのは、5人の男女。
「暮らしの安全守り隊」。
のどかなネーミングとはうらはらの、目深に被った制帽、
かっちりと肩の張ったカーキ色のロングコート姿だ。
なかの一人は、知人だった。
かつていっしょに、集団的自衛権反対のデモで街を歩いたっけ。
あの人がいつのまにこんな・・・。
「全員、外に出なさい」
隊員が、わたしたち一人ずつにぴったりと張り付く。
 図書館にいた人たちが、目をそらしながら書架の陰に隠れる。
 司書さんたちの目は真っ赤だ。
 図書館の裏口には、カーキ色の小型の車が5台。
わたしたちは一人ずつ乗せられた。
車がすべり出す。
永田町へと。

こんな時代がやってくる・・・? 

ミニプラカード。
お友だちの作家さんが作ってくれました。
いつも使っているリュックにつけています。

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猫ちゃんの画像のものは、
「肉球新党」
「猫が幸せに暮らせる社会は、人にも優しい。
だから、戦争に反対、原発にも反対。
そして、動物と人が共生できる社会を」を掲げる市民団体です。

小さな粒でも力持ち

  1. 2017/06/11(日) 17:02:02_
  2. 金亀のひとりごと
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わたしはサクランボが大好き。
でも、安いものではないから、
一年に一度こっそり買って、自室で隠れ食いしていまして、
一度でいいから堂々と、
サクランボをおなかいっぱい食べたいものと願っていました。

その夢が叶う日です。そう、サクランボ狩り。
桜の木に実がなっているのを見るのも、
それを摘み取って食べるのも、未体験ゾーン。

樹上のサクランボが、こんなに赤いとは! うん、木の実って感じ。
スーパーの果物売り場のものとは、輝きが違います。

         DSC_1135.jpg

味が濃い! 酸味は少なく、ジュンジュンとあっまーい!
せっせせっせ、摘んでは口に放り込むうちに、
甘みのせいか、わりとすぐにおなかいっぱいに。
幸せ~。
  
             DSC_1139.jpg

さて、わたしは果樹園に着くまで、ひそかに心配していました。
種はどうするんだろう、と。
ポリ袋のようなものを渡され、そこに出すのかな?
それとも、地面にプッ? それって抵抗あるなあ。
みっともないし、木の下に種がたまっていくだろうし・・・。
けれども、果樹園のおっちゃんは、さらりといいました。
「種は地面に出してください」あ、いいのか。

種をプッ。プップップッ。全然平気でした。
遠くの山々に見守られた梅雨晴れの果樹園で、
桜の木の恵みを感じながら、プップップッ。
種をどうしたらいのか思案していた自分、小さいなあ。
土に返す、それだけのことだった。

サクランボを食べると思い出す本です。

「チェリー」野中ともそ ポプラ社 2010年

             チェリー 野中ともそ

13歳の祥太は、夏休みに親戚筋を訪ねてアメリカ北西部「サクランボの州」へ。
そこで出会ったのは、森の中に暮らす女性モリー。
大人なのに人見知りで無邪気さを持つ彼女に、
祥太は惹かれていくが、実はこの二人には途方もない年の差が・・・。
ありえない設定の、だがこれはたしかにみずみずしい恋の物語です。
サクランボの香りとさわやかな風が、
ありえない年齢差を越えたありえる物語へ、魔法のように昇華させています。

樹上にある実もスーパーのケースの中でも、
あんみつやレモンスカッシュの飾りであっても、
サクランボには、一粒一粒にその大きさを越えた力が宿っている・・・と、
サクランボ好きの考察でした。


亀の食欲が気がかりという平和について

  1. 2017/06/04(日) 21:10:55_
  2. リアル亀
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うちの娘のキメラの食欲がない。
我が家の三亀のうちの一匹だ。

例年、五月下旬から半月くらいは産卵期のため(ただし、無精卵)
ほぼ絶食状態となる。
でも、今年はちょっとは食べていて、おなかに卵がいるのやらいないのやら。

トシからいったら、そろそろ卵は打ち止めとなるのかもしれない。
なんせ、御年25歳のおばさん亀だ。
しかし、一昨年、13個もの卵がおなかに詰まってしまい、
都内の医者に駆け込んだことがあるので、
慎重に様子を見なければならない。

試しにピンセットでエサを口に持っていくと、
あーんと口を開けた(この甘ったれめ!)。
よしよし、食べたか。
ところが、「ペッ」。
はきだしたな~!(怒)
何度やっても、「あーん」「ペッ」。
やっぱり食欲ないのかな? それとも喉が痛いとか?
試しに、オヤツ用の糸ミミズをやってみると・・・ばくばく食べてやんの。
単に、いつもの配合飼料に飽きたということか。
爬虫類でも食べ飽きるんだなあ。

キメラ
アタシのハナシ~?

このあいだ、エサそっくりのフンが水に浮いていた。
キメラったら、それをパクリと口に入れてしまったのだ(汚い話でスミマセン)。
そしたら、大あわてで、ペッペッ。はきだして、前足で口をぬぐっていたっけ。
うん、味覚は正常。でも、視力が弱いのかもしれないね。
そういえばキメラは、水中に浮くエサに食いつくのがヘタだ。
首をひょいと伸ばした先が、エサから1センチほどずれ、
食いそこねることが多い。

亀にも、もちろん個性があり能力差がある。
確実にいえることは、
この子は自然界ではエサが取れずに死んでいくだろう、ということ。
だからといって、人間の保護下でよかったね、とはいえない。
飼い亀が野生より幸せと思うのは、人間の傲りってものでしょう。
せめて、居心地よくしてあげるのが、人間の務めやね。

おなかを見せてひなたぼっこ。

       DSC_1131 onaka


ウソウソ!
亀は絶対に自らひっくり返ったりしません。
なんかのはずみで、うっかりひっくり返ることがあるだけです。
大きな陸亀だと、甲羅の厚みで元に戻れずに、飢え死にしちゃうこともあるそう。

これは、おなかの甲羅を撮るために、わたしがひっくり返しました。
だって、おなか側ってオシャレなんだもーん。
ごめんね、キメラ。協力ありがとう。

ま、平和な我が家です。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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