金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

永谷園さん、ありがとう!

  1. 2017/05/21(日) 16:20:16_
  2. 金亀のひとりごと
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  4. _ comment:0
一昨日は日本児童文芸家協会の総会・懇親会の日。
 
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実はこの日、カナジは朝からヘタレていました。
(ま、よくある仕事上のことです)

ヘタレたまま四つの会議と懇親会をかけまわり、
家にたどり着くと玄関でのびてしまった。
でも、慰めてくれる天使の手があったのです。
当たったあ~~~!
歌川広重の「東海道五十三次カード」、フルセット。

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永谷園のお茶漬け海苔のパッケージについている応募券を集めて
送ったのです。
実は、三回目の応募。
こんなにお茶漬け海苔がたまってしもたわ。

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この懸賞、わたしが子どもの頃にもやっていて、
小学生のときクラスの男子が当てて、自慢げに学校に持ってきていました。
当時、浮世絵にはたいして興味がなかったはずなのに、
めっちゃうらやましかったのをおぼえています。
ああ~。大人っていいなあ。お茶漬海苔を自由に買えるっていいなあ。

こちらは、水木しげる翁・絵の「妖怪道五十三次」。一筆箋です。

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オリジナルはこっち。
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広重といえば、普通は初代をさしますが、
二代目もいるんです。
二代目広重は、その絵が明治期にヨーロッパに輸出する茶箱のラベルに使用されたため、
「茶箱広重」と呼ばれました。
そんな絵師を描いたコミック、『茶箱広重』

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天才漫画家、一ノ関圭氏の見事な作品です。

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通りすがりのアニマル・セラピー

  1. 2017/05/14(日) 13:18:49_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
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  4. _ comment:0
連休が明けたこの季節になると、思い出す風景がある。
速足で歩く数頭のサラブレッドの、上下する頭部だ。
数十年前の記憶である。

わたしは社会人一年目。
満員電車に押し込められ、会社で必死に仕事をおぼえ、
一か月たってようやく連休となり、たっぷり遊び、無情にも休みが終わった。
「学生時代に戻りたいよ~」、一番精神的に辛い時期だったかもしれない。

当時わたしは、高田馬場に配属されていた。
一刻も早く山手線のラッシュから解放されたくて、
一つ手前の目白で降りてみた。
学習院大学のキャンパス沿いの道は、文句なしに気持ちよかった。
そして――馬術部があるのだろう、
へいの向こうに、お馬さんの頭が見えた。
美しい大きな生き物は、崇高だった。
つやつや光る横顔が、
緊張し疲れていたわたしをほぐし、新鮮な空気を注いでくれた。
通りすがりの、きわめて優秀なセラピーアニマルだったのだ。

だから、あかりちゃんの気持ちはよーくわかる。
『あかりちゃんのつうがくろ』
うるしばらともよし・文 よしだるみ・絵 垣内出版 刊

あかり


小学校に入学するのは、不安がいっぱい。
でも、羽村市のあかりちゃんの学校の通学路は、素敵です。
動物園のなかを通りぬけて学校へいっていいのです。
あかりちゃんは、どうぶつたちにあいさつしながら、
元気に学校に通うようになります。
いいなあ! こんな通学路、わたしも歩きたいなあ。

動物園にまつわる物語をご紹介。
『おりの中の秘密』シーン・ウィリス 著 あすなろ書房 刊 2005年

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トムは、耳は聞こえる、頭もちゃんと働く。でも、話せない。
ことばを話さないものたちといっしょにいたくて、トムは動物園に通います。
ゴリラのザンジと心通わせるうちに、ザンジの危機を知ったトムは、
思い切った行動に出ます。それは、あまりにも危険な賭け――。
これは、ファンタジーかメルヘン?
それとも、現実? 
不思議なリアルさが、脳をおかしな具合に刺激してきます。

『グリーン・ノウのお客さま』ルーシー・ボストン 著  評論社 刊

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古典名作、『グリーン・ノウ』シリーズの4作目。
このシリーズは、グリーン・ノウというお屋敷にまつわるファンタジーですが、
この巻は異色。
故郷の密林を夢見て動物園から脱出してきたゴリラと、
この屋敷に滞在する難民の少年との魂のふれあいを描き、
深い感動を呼びます。

ゴリラ×2になってしまった。
ハイ、わたしゴリラ大好きなんです。



神様のハグを

  1. 2017/05/06(土) 16:50:25_
  2. 金亀のひとりごと
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  4. _ comment:0
欧米の習慣にあこがれる年頃はとうに過ぎているが、
うらやましいと思うものがある。
ハグだ。
心のこもったハグを、さりげなくやれたらいいなと思う。

だれかを抱きしめる。抱きしめられる。
ハグとはちょっと違うけれども、
親であれば、我が子を日に何度も抱く。
しかし、成長とともに時間も回数も減っていき、
ハグの習慣のない日本では、
子どもを抱きしめる「最後の日」もやってくる。

わたしが最後に息子たちを抱きしめたときのことは、
よく覚えている。
こちっとした肩の固さと細さを、
若葉が育つときの匂いと熱を、
五感で覚えている。
こんなことさせてくれるのは、
もしかしたらこれで最後かもしれないと思ったから。
そして、その通りになったから。

何歳のときで、どんなシチュエーションだったか。それは内緒。
時々思い出して楽しむ、とっておきのオヤツだもの。

昨日、我が家の次男の結婚式だった。
 
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庭園内を神殿へ
お父様と
(エスコートしているのは、お父様)
 
披露宴が終わり、上気した息子を、
できるならハグしたかった。
そして、生涯の伴侶となった匂い立つように美しいAちゃんを、
ありがとうの思いをこめてハグしたかった。

若夫婦よ、幸多かれ。
世界中のあらゆる神様が君たちをハグしてくれるよう、祈ろう。.




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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