金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

秩父夜祭に偲ぶ面影

  1. 2015/12/13(日) 14:09:47_
  2. 金亀のひとりごと
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年賀状をしたためるころとなった。
今年は喪中のご挨拶状や、ご逝去のお知らせが、なんと多かったことか。

作家仲間の訃報もあった。
わたしと同年齢の福明子さんは、ひろすけ賞受賞作家さん。
病をおして優れた児童書を何冊も世に送られた。
わたしより十歳も若い深田幸太郎さんは、
児童文芸家協会の編集委員時代、十年も苦楽を共にした。
創作、ノンフィクション、書評、エッセイ、さらにイラストと、
なんでもござれの稀有な方、なのに万事控えめでとてもシャイなお人柄だった。
大先輩作家のN先生は天寿をまっとうされたといっていいだろう。
厳しくて涙が出そうな、しかし誰よりも的確な作品評を寄せてくだった。

友人も失った。
学生時代、児童文学研究会で語り合い、拙い童話の合評をしあったKちゃん。
信州にお住まいで、何度もかの地を案内してくださった「そらまめ」さん。

親族の「おばーちゃん」も旅立った。

10日前のことになるが、秩父夜祭を見物した。
チキチキツクツク……という屋台囃子のリズムが、なんともいえず胸に響く。
心が浮きたつのと同時に、物悲しさを誘う。
日本の祭は、みなそうしたものであるのか。

       DSC_0137.jpg


喧騒のなかを歩き回るうちに、
今年鬼籍に入られた方々の面影が、何度もよぎった。
夜に浮ぶ提灯の灯りのせいか、このお囃子のせいか。

もう会うことのできない人たちを偲ぶには、
神と人間とがもっとも近しいものとなる祭が、
ふさわしい場所なのかもしれない。
彼岸が、美しいところでありますように。

         DSC_0140.jpg


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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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