金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

ヤマト民族DNA、強し!

  1. 2015/10/25(日) 16:34:25_
  2. 金亀のひとりごと
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友人から新米をいただいた。
ぴっかぴかの輝き、甘やかな香り、ほんとうにおいしかった。
すると、別の友人から、手作り味噌と手作りふりかけが到来した。
困ったなあ、箸が止まらない。

米とは、なんとありがたい食べ物だろう。

というのは、牛乳・乳製品、卵、小麦粉に
軽いアレルギーが見つかったからだ。
遅延性のアレルギーということで、食べても急激な症状は出ないが、
食べるのは四日に一度くらいに押さえたほうがいいらしい。
もちろん、食べないにこしたことはない。
麺類もパンも卵も乳製品も、すべてひっくるめて四日に一回だ。
牛乳・乳製品は、減らすのはそれほど苦ではない。
もともと牛乳は嫌いだし、卵も、まあ、がまんできる。
粉モンを減らすのは、けっこうツライ。
でも、幸いわたしは部類のご飯好きだ。
毎日せっせとご飯を食べている。

アレルゲンの食品をやめてみたら、
するする~~~っと体が楽になった。
一年中悩まされていた胃腸障害が、半減したのだ。
ご飯を中心とした伝統的な日本食が、とても体に合うらしい。
自分が思う以上に、ワタクシはヤマト民族でありました。
食生活の欧米化が進んでも、脈々と受け継がれてきたDNAは、
おいそれと変りませんな。

手作り味噌、おいしい! さすが、香りが違います。
味噌汁ももちろんおいしいのですが、
おにぎりにつけると、これまたびっくりのおいしさ。
(味噌おにぎりって、にぎったその手のまま、
台所で立ち食いするのがおいしいの。
お皿に移すとお味噌が落ちちゃうもん・・・て、そんなのわたしだけか?)

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 ふりかけは、なんと、糠がベースなんですって!
糠に、削り鰹節、胡麻、青のりでしょうか?
糠みそ漬けはやってますが、糠そのものを食べるの、初めてです。
おいしいです~~。聞かなかったら、糠だなんてわかりません。
ビタミンB群たっぷり。
糠はもちろん米の副産物です。稲は偉大ですなあ。

わたしも、ちりめん山椒を手作りしました。
(実山椒のアク抜きが足らずにピリピリしすぎました・・・)

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焼きおにぎりに入れると最高です。
「深夜食堂」で覚えた味です。
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“好き”を伝えるノンフィクション

  1. 2015/10/18(日) 15:55:35_
  2. 金亀のひとりごと
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十七日土曜日は、こっぱずかしくも、講演会の講師を務めた。
埼玉の北の町、児玉郡上里町の図書館からお招きいただいたのだ。

ここは小麦の産地であり、また日本女性初のパイロット、西崎キクさんの出身地でもある。
昭和51年のNHK朝ドラ「雲のじゅうたん」の主人公だ。

さて、今回わたしに与えられたテーマは、ノンフィクションの自著について。
ひえ~~! ノンフィクション物語はいくつか書いてはいるが、
とても人に語れるほどの実績はない。
そもそも、自作について述べるのは、とても苦手だ。
困ったなあ、とイジイジしていたら、館長さんが素敵な演題を考えてくださった。
「ノンフィクションの魅力 “好きを伝える”」でいかがでしょう? と。

これ、いいね! 

自書の「マタギに育てられたクマ」のあとがきで、わたしはこんなことを書いている。

この本を書くにあたって、まったく自信がなくて、まるで筆が進まずにいたとき、
「マタギの文化を好きになったわたし、その“好き”を伝えよう」と腹をくくった、と。

館長さん、その言葉を掬いあげてくださったのね!
うれしいなー。

これで気持ちが楽になった。ノンフィクション物語を書くにあたって、
取材や資料から浮かび上がってきた人物や出来事の、どこが好きで
どういうふうにその思いを組み入れたか。
そんなことを中心にお話ししてみよう、と思った。

例えば、学研教育出版の「感動する仕事! 泣ける仕事!」第2期4巻、
「この瞬間、救える命があるのなら…」

         無題

わたしは、消防庁のハイパーレスキュー隊員さんの物語を書かせていただいた。
災害や事故の被害者を救いだすプロフェッショナルだ。
取材のとき、わたしはこんな質問をした。
「救助のとき、一番大切なことはなんですか?」
たぶんわたしは、「勇気です」とか「絶対に救い出すという信念」という言葉を期待していたのだと思う。
ところが、返ってきた言葉は、「無事に戻ることです」。

目からウロコとはこのことだ。
レスキュー隊員が、「絶対に救いだすという信念で」「勇気をふりしぼって」
「我が身の危険をかえりみず」に行動したら、殉職の山だ。
訓練された隊員さん一人のけがは、救いを待つ十人、百人の人の命の危機を招く。

そこでわたしは、この物語の冒頭の小見出しを、
「無事に戻るのも任務」とし、文中に
「気負ってはならない。自分が助からないと、火を消し止めることも人を救うこともできない」と綴った。

ああ、好きだな~、こういう思い。
自己犠牲などというヒロイックな思いでは、人を救い続けることはできないのだから。
(でも、日本人って自己犠牲ということば、好きだよなあ)

と、まあ、そんな話を、一時間半近く語ってきた。
こんなんでよかったのかなあ?

参加してくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。
館長さん、職員のみなさま、お世話になりました。
            

逃避して江戸へ縄文へ

  1. 2015/10/11(日) 21:13:57_
  2. 金亀のひとりごと
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タイムスリップできるなら、
どの時代のどこがいいだろうか?

わたしは、なんたって江戸時代だ。
江戸の下町、長屋住まいでいい。
八っつぁん、熊さんがいて、鼻タレやみそっ歯の小わっぱがいて、
でっかい声で、どこの子かまわず叱ってくれるおかみさんがいて、
ちょっと口うるさいけれども親身になってくれる差配さんがいる。
わたしは、ささやかな八百屋の娘に生まれ、
棒手振りの魚屋のにいさんと恋に落ち、
野菜と魚があるのだからと、煮売り屋(お総菜屋)を始めるのだ。

あるいは、一足飛びに縄文時代の東北。
稲作普及の波はまだ、やってこない。
でも、鹿も魚もたっぷり採れ、飢えることはない。
わたしは、夫たちの狩りの獲物の鹿肉と、
女たちが採集した野草で、シチューを煮込み、
カタクリの根をくだき水でさらして作った貴重な粉で
とろみをつけている。
髪にはかんざし、両うでに腕輪、首飾り(縄文人はオシャレだ)。
夕餉には、語り継がれてきた遠い先祖の物語を、
子どもたちに語って聞かせる――。

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      埼玉県富士見市・水子貝塚公園の竪穴式住居(復元)
 
ああ、いいなあ、そんなシンプルな暮らし。
・・・と、ほにゃらけているにはわけがある。
スマホのせいだ。
ガラケーがこわれ、ついにスマホデビューしたのだが。
使い方がまださっぱりわからない。
こんな複雑なものを、なぜ世のみなさんはすいすい使えるのか?
メール一つ打つのに、五分十分かかってどーする?

そのうえ、自分でもアホやなと思うが、
同時期にポメラも買ってしまった。「ポケット・メモ・ライター」、
小型のワープロ専用機で、メモ書きに特化したものだ。通信機能はない。
わが町の図書館がリニューアルし、机と椅子の席がいっぱいできた。
その席に、これを持ちこんで仕事しようという目論見だ。
メールもネットもできないから、気を散らすことがない。
このシンプルさなら、簡単に使えると思ったのだが、
自分の機械オンチを見くびっていた。
作った文書をPCに取り込む機能が使えない!
四苦八苦して、家族に助けを求め、
「これがわからない人間がいるとは思えない・・・」とあきれられながら
なんとか接続。
スマホ騒ぎとポメラ騒ぎで、
すっかり疲労困憊したカナジ、目を回し、
とうとう一日寝込んでしまいましたとさ。いや、ほんとうの話だ。

現代人が江戸時代に、まして縄文時代に生きられるはずはない。
だいいち、体力筋力身体能力にまるで自信のないわたしは、すぐに淘汰されてしまうだろう。
それでも、単純でわかりやすい日々の暮らしにあこがれるときがある。
時代劇や、アメリカの西部劇が好まれる背景には、
そういう心理が反映されるのかもしれない。

それにしても、タブレットやらWi-Fiやらブルーなんちゃら、
いったいどこまで、覚えなくてはならないの? 
これは生きている限り、続くのか――? 

ハイ、中高年のボヤキです。今日もスマホと格闘しています。
思い起こせば、ワープロ専用機を長年愛用してきたわたし、
パソコンに切り替えるときは、もっと苦労したはず。ガンバレ、自分!
ちなみに、ポメラの操作はラクチンです・・・と思います。
だって、パソコンじゃなくてメモ用紙、ですから。
小さくてかわいいです~。
わたしゃ、ポメラニアンのようにかわいいから、このネーミングなのだと思っていたさ。

煮売り屋のおかみさんが大活躍する時代小説
      宮部みゆき著「ぼんくら」「日暮し」 絵・村上豊 講談社 

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 続編「おまえさん」も出版されています。



これがおらが町の図書館だんべか?

  1. 2015/10/04(日) 17:06:50_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
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  4. _ comment:0
わたしんちの書庫を改装した。
なんちて、うそです。
わが町の図書館がリニューアルしたのだ。
図書館は、我が家から徒歩3分という好立地にあるので、
書庫替わりだ。

さっそく見にいくと、うひゃー! きれい! 快適! 広い!
こんなオサレなもんが、おらが町の図書館だんべか?

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この図書館、ショピングセンター内にあり、
隣のフロアには、なんと大型書店がオープンした。
「図書館と大型書店を融合した文化・交流施設」という位置づけで、
市の活性化をはかるということだ。
大歓迎だが、う~~ん、実はとても心配。それは書店の売り上げ・・・。
おらが町で、この大きな書店を維持できるべえか?
ハイ、せめてアマゾンを開かず、ここで買いましょ。

図書館はいいよねえ。
ここで逢ふ人 みな美しき。
映画「ベルリン天使の詩」では、
図書館には立派な羽をつけた天使が何人も棲んでいたっけ。

数年前に旅したアイルランドでは、
図書館が観光名所となっている。

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この荘厳さ。
アイルランド最古の大学、トリニティカレッジ(ダブリン大学)の図書館だ。
ここでは、国宝の「ケルズの書」を保存・展示している。
図書館を国の文化・歴史の中心を担うものとして位置づけているのだろう。
画像は同大学HPより。

図書館、図書室をモチーフにした物語も、おもしろいよね。
「青い図書カード」 ジェリー・スピネッリ著  いより あきこ絵 偕成社

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一枚の青い図書館のカードが引き起こす、小さな四つのドラマをえがく。町一番のワルや、テレビづけの女の子、母親の愛をもとめる男の子たちの心が、本と図書館をキィワードに動き出す――。

「としょかんねずみダニエル・カーク作・絵 瑞雲舎
 
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サムは、図書館に住むねずみ。あるとき、自分で本を書いてみることにして、その本を図書館の棚に並べてみた。
すると・・・。人気のシリーズ、全五巻が完結。

そして、高校の図書室を舞台に、
〈読書しないくせに読書家に見られたい〉さわ子を描く「バーナード嬢曰く。」
           
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2巻目、でました! 施川ユウキ作 一迅社
 村上春樹やらツルゲーネフやら太宰やら水嶋ヒロと又吉までいじっちゃってるぞ。

読んだことない本でも、さわ子に煽られて、読んだ気分満載!?




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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