金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

南の島のファンタジー

  1. 2015/09/27(日) 17:33:43_
  2. 金亀のひとりごと
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秋本番前に、夏の思い出の整理にようやく手をつけました(遅いわ!)

この夏は、友人と3人で、奄美諸島へ旅しました。
(写真は、いっしょに旅した友人が撮影したものです。
カナジ、写真はドヘタなもので)

奄美といえば、青い空、碧い空と海、白く砕ける波! 
南国キターッとなるはずでしたが・・・
飛行機を乗りついてやってきた奄美大島、なんと、雨。
宿泊は、フェリーで一時間弱の加計呂間島の民宿です。
せめてこちらは、晴れてほしいもの。
ところが、雨。
雨がやんだすきに撮った画像。少しは南国気分かな。
     
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でもね、それがよかったのです。
晴天ならマリンスポーツに興じる人が
歓声を上げているでしょうが、
曇天下、加計呂間島はひっそりと眠っているみたい。
島内、ほとんど人の気配がありません。

小雨のなか、レンタカーで島内一周してみました。
加計呂間島は複雑な海岸線が入り組んでいる島です。
呑之浦という、静かな静かな入り江、まるで北欧のフィヨルドのよう。
     
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ボラがたくさんいて、それを食べるために
イカがやってきます。イカが泳ぐのをナマで見たのも、初めて。
そして、チヌ――黒鯛がゆうゆうとやってきます。

入り江の一番奥は干潟になっていて、点々と白いものが散らばっています。

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なんだろ、ちらちら動いているような? と目をこすっていると、
偶然出会ったガイドボランティアの方が
教えてくれました。
シオマネキでした。その数、数千匹。
生まれて初めて見ました。
シオマネキたちは体長2センチくらいでしょうか。
どれも、片方の大きなハサミを、
のこっ のこっ と、ふりあげています。
求愛行動だそうです。
数千匹の、のこっ のこっ。
目をこらしていると、催眠術にかかりそう。

一回り大きい、赤いハサミのベニシオマネキもいます。

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       ガジュマルの大木。
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奄美には、ケンムンという妖精というか妖怪が住んでいて、
ガジュマルを住みかにしています。
たしかに、何か居ついているみたい。

小さな港では、海亀の姿が。人懐っこいコです。逃げません。
わたしを竜宮へ連れてって! 
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この小さな島には、ファンタジーがたっぷり。
マリンスポーツ苦手でよかった。雨でよかった。
こんなにおもしろい景色や生き物に出会えたのですから。

そして、この加計呂間島は「神さまの島」。そんな印象を持ちました。
ここでは相撲がさかんに行われているそうで、
あちらこちらに、土俵があります。
それは、スポーツとしてというより、
神に奉納するためのお相撲です。
集落ごとに、めずらしいお祭もあります。
マリンスポーツ目当ての観光客を受け入れながら、
精神はしっかり神さまと共にあるのでしょう。


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たくさん生んで、おいしく食べて元気だそう

  1. 2015/09/20(日) 20:56:05_
  2. 金亀のひとりごと
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あ~あ。こんな国になっちまったか……。
これ以上、新たな戦争体験者の物語を綴りたくない。
だから、プチ抵抗続けます。お友達にいただいた、ミニプラカードです。
いつも使っているリュックに装着。

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話はまるで別だが、この夏、たくさんの命を死なせてしまった。
何億? 何十億?
十年以上作り続けたカスピ海ヨーグルトがご臨終になったのだ。
そのかわりに、たくさんの命を生み出すことにした。
それは、ぬか漬け。乳酸菌がどっさり!

死ぬ前に何を食べたい?と問われれば、
おそらく「白いご飯と煎茶、そしてぬか漬け」と答えるだろう。
子どものころからの漬物好き、なかでもぬか漬けは不動の一位だ。

しかし、家族内で食べるのがわたしだけなので、長年手を出せずにいた。
数日おきにしか漬け込まないから、
ぬかの手入れがおろそかになってしまうのだ。

で、導入したのが、冷蔵庫用のぬか漬け容器だ。

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これはいい。数日置いてもだいじょうぶ。
冷蔵庫内でも、胡瓜やオクラは一晩で、
かぶや茄子や人参は一日で漬かる。
乳酸菌、強し! 
菌を体に取り入れることは、他の命を身に生かすこと。
なんだか、地球上のイキモノの一員として、
たくさんの生命体と仲良くなれそうな気がする。

味噌、しょうゆ、納豆、お酢。
日本は大昔から、菌と仲良しだ。
ぬか漬け食べて、元気出そうっと。

胡瓜、人参、茄子、オクラ、茗荷のぬか漬け。
          
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こちらも手作り。牛蒡の味噌漬け、新しょうがの梅酢漬けと味噌漬け。

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ああ、ご飯が止まらない。
日本に生まれた喜び。

戦争体験の物語に織り込んだこと

  1. 2015/09/13(日) 17:01:35_
  2. 金亀からのお知らせ
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昨日、初めてデモに参加してきた。
もちろん「安保法案反対」のデモだ。

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初心者としては、信号停止中のバスの窓から、
客のとぎれた商店の入り口から、横断歩道から、
手を振って声援してくれる人が、少なからずいてくれるのがうれしい。

さて、雑誌「やくしん」で、この一年かかわってきたノンフィクション物語
「未来に伝えたい戦争体験」、わたしの担当分が終了した。

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深山さくらちゃん、光丘真理ちゃんの3人で、
4回ずつ、一年間の連載だ。
わたしは、「十五歳の予科練生」のほか、
沖縄戦を舞台に「やんばるで飢えと戦った日々」「ガマにかくれた八十日」、
それから「レイテ戦を生きのびて」を執筆した。
レイテ戦は、有名な大敗北のレイテ沖海戦ではなく、
レイテ島の地上戦に出兵させられた元兵士の話だ。
藤本四郎先生が、毎回すばらしい絵をつけてくださった。

いやはや、どれも想像以上に過酷だった。
沖縄戦やレイテ島地上戦は、世界の戦争史上でも、もっとも悲惨といえるだろう。

ノンフィクションだから、具体的な実体験を元に
体験者の思いを最大限汲みあげて構成するのはもちろんだが、
文章量の少ない物語の場合、どのエピソードを取り上げるかは、
執筆者が編集者さんと相談のうえ、決めることになる。

わたしはどの回も、軍は、国は「名もなき人を守らず、使い捨てにする」
「都合のいい情報しか伝えない」ということを織り込んだ。
織り込まずにはいられなかった。

国によって真実の報道をねじまげられたあげくの
あの戦争被害だもの。

70年後の今、またこんな胸がチリチリするような不安を
感じなくてはならないとは。
屁理屈に惑わされないよう、
この現代の情報の大海を泳ぎたいものだ。


オバサンと不良ジジイの熱気

  1. 2015/09/05(土) 12:48:18_
  2. 金亀のひとりごと
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ジュリー,沢田研二のコンサートへ、何年ぶりかで行ってきた。

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           今回のコンサートツアーで披露した新曲のCD

現れたジュリーは、ぽっちゃり体型、
ブルーのシャツにオレンジのジャケット、白髪、白髭。
ジュリーみずから、「昔はジュリー、今ジジイ」というとおり、
おお、立派な不良ジジイだ!
かつての、光源氏や天草四郎を演じた、絶世の美青年の面影はない。 
が、それでいい、それがいい。そう思うのは、積年のファンだからか?
いや、ムリムリの若づくりよりも、たしかに100倍すがすがしい。
    
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      「サムライ」のレコードジャケット。どう? 美しいでしょー。

コンサートは、「危険なふたり」、昭和の大ヒット曲でスタート。
体型カバーゆったり服の中高年女性と、
頭頂部の寂しい男性で満席の大ホールは、たちまち総立ち。
「おまえがパラダイス」(作詞・三浦徳子)では、
身もだえしちゃっている人も。
「見知らぬ街で 雨に打たれて 
おまえの素肌が 矢のように恋しくて 千里をとんだ」
きゃー! ハイ、わたしも身もだえ組であります。

ジュリー67歳、声はおとろえず、動きもハード。
それにも増してすばらしいのは、毎年新曲をリリースし、毎年
コンサートツアーをしていることだ。
よって、昔のヒット曲はちょっとしか歌わないことでも知られる。
だって、われらがジュリーは、なつメロ歌手じゃないんだよ! 
こんな還暦越えアーティスト、いないっしょ。
今回のコンサートは、昔のヒット曲が多かったが、
それは今年四月に亡くなった盟友・加瀬邦彦氏追悼のため、
彼の作曲歌を多く選曲したせいだろう。

そして、ジュリーといえば、護憲派・反原発でも知られる。
今回も、4曲の新曲、東日本大震災後の政府・東電の対応を嘆く歌を熱唱した。
たとえば、「限界臨界」(作詞・沢田研二)

 どれ程の美辞麗句で どれ程の嘘をかさね
 心を踏みにじったか (中略) 悲しみに耐える者を

今回のコンサートでは歌わなかったが、
「我が窮状」(作詞・沢田研二)という曲もある。

麗しの国 日本に生まれ 誇りも感じているが 
    忌まわしい時代に 遡るのは 賢明じゃない 
    (中略)この窮状 救うために 声なき声よ集え
  窮状は、「9条」のこと。

 こういう歌を聴くと、ああ、ずっとずっと好きでいてよかった、などと
 長年連れ添った古女房のような思いにとらわれる。

 ここに集う多くの人が、おそらく四十年、五十年という長年のファンだろう。
 こんなに長く歌い続けるジュリーと、
 こんなに長く「好き」を続けるファンたちとの
 オトナ同士の節度ある熱気が、とっても心地よい。
 こういう時間を共有できるから、年を重ねるのも楽しい。
オバサンって、いいねえ。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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