金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

いいヒトぶりっこへの罰

  1. 2015/05/31(日) 14:00:54_
  2. 金亀のひとりごと
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2週間前に「交通事故」に遭った。
見通しの悪い細い路地から、交通量の少ない道路へ一歩踏み出した瞬間、
パシーッとなにかが当たってきて、道路にたたきつけられた。
登校中の女子高校生の自転車が数メートル先に止まっていて、
「だいじょうぶですか」という声がする。
一瞬のうちに頭の中をかけめぐったのは(なぜか大阪弁で)、
①へー、ほんまにチャリに跳ねられるって、あんねんな。
②アンタ、スピード出しすぎやろ! しかも右側走っとったやろ!
 しかし、口から出たのは、
「こっちも、よく確認してなかったから……。ダイジョブよ」 
 それを聞くか聞かないうちに、つったかたーっと走りさっていく高校生。
 ああ~~っ、いいヒトぶってしまった!
たしかに骨折ほどの激痛ではない。
でも、手首やひざはかなり痛く、ズボンは破れ血がにじんでいる。
せめて、「おやあ、ここはあの世かいな?」とかましてやればよかったな。
右手首に湿布、全身5箇所に傷バン。

その5日後、家のなかで軽いストレッチしていたら、
肋骨のあたりから「ピチッ」という音。いたたたた。
まさか、ストレッチで骨折とかありえないだろうから、
ググってみて、肉離れという状態と見当をつけた。
家族には「たいしたことない、そのうち治るよ」
ああ~~っ、また強がってしまったあ。
しかし、腕をのばしたり、あおむけに寝るだけで痛い。
大きく湿布。

さらに三日後、今度は自転車でこけた。
車道と歩道を隔てるブロックに、タイヤをひっかけたらしい。
車道側にズシャッと倒れる自転車。
散乱する大量の図書館の本(返却にいくところだったの)。
折れるココロ。もーいやっ。
わたし、なんか悪いことしました?(いや、どっかでしているかも)
だれか、かまって。せめてチャリを起して。本を拾って。
「けがしました? 歩けます?」と問いかけて。

・・・・・・しばらくうずくまっていたのに、だれもかまってくれませんでしたわ。
初回にいい人ぶった罰か? 二回目に強がった罰か?
自分でチャリを起し本を拾い集め、
「痛いんだってばー痛いんだってばー」と、
どこかのだれかに訴えながら、
よれよれと走り出したのでありました。
ジーンズのひざがまたも破れ、足の甲に湿布、傷バン3箇所。

この三回分の怪我、まだ治っていませんの。
シップ薬に傷バン、大量消費。

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人生、ままなりません。

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「サークル交流会」に寄せて

  1. 2015/05/24(日) 15:02:32_
  2. 児童書のぐるり
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22日金曜日は、一年で一番長い日。日本児童文芸家協会の、
サークル交流会・総会・理事会・各賞贈呈式・懇親会という、5本立て!

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 そのハードな日程のなかで、
今回は、サークル交流会に注目してみました。

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ここでいうサークルとは、日本各地(いえ、世界中でもいいのですが)で
児童文芸家協会会員を中心とした仲間が集い、児童文学を学ぶ拠点のこと。
現在、東は山形から西は佐賀まで、16のサークルが活動中です。
このサークル交流会は、各地でがんばっているみなさんが
一堂に会す貴重な機会です。
「こんな活動をしています」「仲間がコンクールに入賞しました!」
温かな報告が飛びかいます。
さらに、これを機に、サークル同士で交流を持ってくださったら、うれしいな。

わたしは長年、「同人誌さわらび」という埼玉のサークルの一員でした。
過去形であるのは、残念ながら「さわらび」は昨年解散したからです。
志を等しくする仲間たちが集って合評する、
その楽しさとドキドキ感(ボロカスに言われることもありますから)は、
得がたいものでした。
児童文学は、書き手と読者の年齢差が非常に大きいジャンルです。
それだけに、独りよがりになりがち。
ですから、信頼のおける仲間の複数の意見は、
大先生の添削に勝るとも劣らない土壌改良剤となります。
「これ、大人の感覚だよね?」
さわらびの合評会でも、そういう意見が何度となく交わされたなあ。
合評用の作品を、毎月がんばって書いていたあのころが、
今とてもなつかしいです。

今回、児童文芸家協会賞のいとうみくさんは、
「季節風」の作家さんです。
サークルのみなさん、児童書界の未来を担う日が
やってくるかもしれませんよ。


機械のココロ

  1. 2015/05/17(日) 15:39:28_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
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ケータイの調子が悪い。通話が聞こえないことがある。
聞こえにくいのではなく、まったく無音なのだ。
先方には、わたしの声は届いているらしいのだが。
五年以上前にゼロ円で購入したガラケーだし、もう寿命か? 
とにかく医者に、じゃない、ケータイ屋さんに相談に行った。
「そろそろ買い替え時かなとは思うんですが。次はスマホかなあ」
「そうですねえ・・・とりあえず、確かめてみましょう。
この店の電話にかけてみてください」
店員さんにいわれた番号にかけてみた。
「もしもし? あれ? 聞こえる・・・なんで~~?」
それ以来、すこぶる調子がいい。

機械って、こういうことはありませんか?
うちの電気製品、もう買い替えかなあ、というと
突然調子が戻ること。

二年前の食器洗い機買い替えの顛末は、ドラマだった。
洗浄途中で、意識を失ったように停止してしまうことが10日ほど続き、
そのたびに食器を全部取り出して手洗いをするという、
うんざり度MAXの作業を強いられていた。
ついに買い替えを決意、電気店で新品を見つくろい、
さて納入前夜。
油汚れの食器の山を前に、
「最後にもう一度、動いてくれないだろうか」と、
一縷の望みを託し食洗機に食器をセットし、
スイッチを入れてみた。
動き出した。
10分、20分、停まらない。30分、40分、まだ停まらない。
とうとうフィニッシュ!
美しく洗いあがった食器を前に、わたしは食洗機に手を合わせた。
「ありがとう! よくやってくれた!」
しかし、翌朝もう一度操作してみたら、今度こそ力尽きたようで、
電源すら入らなかった。
最後に、気高く職務をまっとうしてくれた食洗機でありました。

機械に人格を感じてしまうこと。ロボットを友だちのように思うこと。
日本人にはおなじみの感情だ。
その根っこに刷り込まれているのは、鉄腕アトムだろうか。

手塚治虫作品で一番好きなものを選ぶなら、「火の鳥 復活編」だ。

火の鳥


事故により、体の大部分を人工物で代替された若者。
その後遺症か、彼はロボットを愛してしまう。
やがて彼は死に瀕し、愛したロボットの人口脳に、
自分の記憶を注入してもらうことを望む。
こうして、人間とロボットが溶け合った「ロビタ」が誕生する・・・。

異形のもの同士の愛と融合、転生、そして滅亡。
衝撃を受けた。胸をかきむしりたいほどだった。

およそ日本のマンガ家で、手塚に影響を受けていない作家は
いないのではないか。
業田良家もその一人だろう。
「機械仕掛けの愛」小学館

機械

愛玩用の子どもロボット、介護ロボット、戦闘ロボット、神父ロボットなど、
さまざまなロボットが、人間との関係や科学のあり方に「悩み」、「孤独を感じ」、
進退を「判断」し行動に移していく。
「機械仕掛け」たちが描きだす人間の矛盾と、科学の闇は、
手塚の重厚感とは違う、軽いタッチ。
だが、さすが「自虐の詩」の作者だ。
さらりと、何度も目頭を熱くさせてくれた。
2013年の手塚治虫文化賞短編賞受賞作品。



祝福浴の日

  1. 2015/05/10(日) 22:54:17_
  2. 児童書のぐるり
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今日は嬉し楽しの一日。
友人のささきありちゃんの、出版お祝い会でした。
ありちゃんは、「おんなのこのめいさくえほん」や
「せんそうってなんだったの?」などなど、
多数の著書をお持ちですが、
2月に初のオリジナル単行本「ふくろう茶房のライちゃん」を
佼成出版社から上梓されました。

                ライ


新宿・中村屋のレストランに集った三十名、みなさん、にっこにこ。
実力といいお人柄といい、
これほど応援しがいのある方はいませんからね。
「自分のことのようにうれしいです」という出席者が
何人もいらしたのも、うなずけます。

お祝い会は、主賓をお祝いするためだけの会ではないんだなーと、
つくづく思います。
出席している我が身も、きらめく祝福の余波を浴びて、
森林浴のようにリフレッシュできる、貴重な時間です。
ココロがきれいになり、また明日からガンバローという気が湧いてきます。
「祝福浴」ですね。

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      ありちゃんのご挨拶。「作家は個性で勝負。早さや文章力を競うわけではないので、
      温かくおつきあいしていただけるのがうれしい」
      「作品には、書けるタイミング、世に出るタイミングがあるんだなと思いました」
       うんうん、ほんまやね。

むふふ、海老蔵似のりりしき夫君と、美少年のご子息にもお目にかかれました。
ありちゃんの作風やお人柄の陰に、素敵なご家庭あり。

ありちゃんからいただいたおみやげは、
大好きな野菜チップの詰め合わせ「彩りベジタブルあげ」と、
同じく友人作家・間部香代ちゃんの雑貨ショップ
「マッシュノート」セレクトのふくろうノート。

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               おいしい、きれい、オシャレ、うれしい!



故郷の海?

  1. 2015/05/04(月) 18:18:40_
  2. 金亀のひとりごと
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お天気に恵まれた今年のゴールデンウイーク、
動物園や美術館に行かれた方も、たくさんいらっしゃるだろう。

動物園vs植物園
美術館vs博物館
どちらのほうが、人気があるだろう。

わたしは圧倒的に動物園・博物館派だ。
わたしの興味は、どうやら、「美」よりも「珍」にあるのだろう。

水族館もいい。
動物園だと、「キャーかわいい」「わーおもしろい!」と
テンション上がりっぱなしなのだが、水族館はちょっと違う。
とにかく、ぼーっとしていられる。
茨城のアクアワールドで、
たらふくエサを食べた直後の深海の生き物のような
まったり感を味わってきた。

ぽやんぽやんと見る者を脱力させてくれるクラゲや、
   
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ムーミンに出てくるニョロニョロを彷彿とさせるチンアナゴや、

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哲学的な面構えのマンボウ。(正面の顔を撮りたくて、ねばりました)

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大好きな「珍妙組」に囲まれて、
ああ~~、そうだよな~~イキモノの故郷は海だよな~~~
どの進化をたどればこういう形態のイキモノになるのかな~~~
人間も立派にヘンだよな~~~
ところで死んだら水葬もいいかもな~~
などなど、取り留めなく雑多な思いが
クラムボンの泡のように湧いてくる。

ヘンなものに囲まれ
にまにましているのは、とにかく気持ちがいい。
ああ、チンアナゴになってゆらゆらしたい・・・。

「と、思った瞬間、水槽のなかにいて、仲間たちといっしょに揺れていました」
なんてことになっても困るけれどね。
――いや、それはそれで楽しいかも!




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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