ノンフィクション 二話
二冊、出版になりました。
「10分で読めるシリーズ・発明・発見をした人の伝記」(学研)
「やんばるで飢えと戦った日々」雑誌「やくしん」掲載

伝記では、アインシュタイン伝を書かせていただきました。

相対性理論、悩みまくりでした。
小学校低学年~中学年にわかるような書き方って?
当然ながら、自分がわかっていないのに?
四苦八苦してようやく編集者さんからOK出たときは、
思わず床にぶっ倒れてガッツポーズ、
その後、家族にフレンチレストランの食事をおごってしまった。
そんなアタマでも、
「相対性理論とは、ハイ、こういうものですよ~」と、
すべてわかっているように文章を書くわけで、
詐欺師の気分?
「やんばる……」のほうは、沖縄に取材に行き、体験者にお話をうかがって、
物語にしたものです。
飢えや病気に苦しみながら米軍から逃げまわり、
日本の兵隊からも酷く理不尽な目にあわされた、沖縄の人々。
その思いのほんの一端でも、ご紹介できていたらいいのですが。
こういう物語って、こちらのエネルギーが減っているときはダメですね。
現実のあまりの辛さを、頭が拒否しちゃうのです。
クリアにするために、チョコレートばかりかじっていました。
沖縄戦のお話は、あと一話書く予定です。
「10分で読めるシリーズ・発明・発見をした人の伝記」(学研)
「やんばるで飢えと戦った日々」雑誌「やくしん」掲載

伝記では、アインシュタイン伝を書かせていただきました。

相対性理論、悩みまくりでした。
小学校低学年~中学年にわかるような書き方って?
当然ながら、自分がわかっていないのに?
四苦八苦してようやく編集者さんからOK出たときは、
思わず床にぶっ倒れてガッツポーズ、
その後、家族にフレンチレストランの食事をおごってしまった。
そんなアタマでも、
「相対性理論とは、ハイ、こういうものですよ~」と、
すべてわかっているように文章を書くわけで、
詐欺師の気分?
「やんばる……」のほうは、沖縄に取材に行き、体験者にお話をうかがって、
物語にしたものです。
飢えや病気に苦しみながら米軍から逃げまわり、
日本の兵隊からも酷く理不尽な目にあわされた、沖縄の人々。
その思いのほんの一端でも、ご紹介できていたらいいのですが。
こういう物語って、こちらのエネルギーが減っているときはダメですね。
現実のあまりの辛さを、頭が拒否しちゃうのです。
クリアにするために、チョコレートばかりかじっていました。
沖縄戦のお話は、あと一話書く予定です。
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そっと差し出される物語
浅い春のような、すがすがしさと温かさを
同時に感じさせてくれる新刊の物語を三冊後紹介します。
ささきありさん作「ふくろう茶房のライちゃん」(佼成出版社)。

ふくろうには人の心をいやす力がある、と気がついたひかるの一家が、
ふくろうカフェを開く物語です。
読むうちに、ふくふくもふもふとした温もりが、そっと静かに差し出されます。
その自然体の空気が、実に心地よいのです。
ふくろうのエサやりのことなど、生態もきちんと押さえられていて、
生きることの厳しさもしっかり伝わります。
ありさんは、実生活でもインコちゃんと長年いっしょに暮らしていて、
大の鳥好き。その愛が、そこかしこに本のなかにあらわれています。
野村一秋さん「ミルクがにゅういんしたって?!」(くもん出版)

こちらも、そっと差し出される物語。
なっちゃんのクラスで飼っているハムスターのミルク。
病気になって入院した、とさよこ先生はいったけれど……。
ひっこみじあんだったなっちゃんの思いと勇気が、みんなを救います。
野村さんの作品からはいつも、大人だって先生だって、一人の弱い人間。
子どもたちにその弱さを見せることを恐れないで。
子どもたちはちゃんと受け止めてくれるよ」というメッセージを感じます。
広瀬寿子さん「かぐや姫のおとうと」国土社。

大ベテラン作家が放つ、かぐや姫伝説をモチーフとしたタイムファンタジーです。
千二百年の昔からくり返されてきた、生まれ代わりを描く壮大なロマン。
しかし、その世界は大仰ではなく、さらりと、ひそやかに差し出されてきます。
竹林から吹いてくる風と共に……。
物語の美しい佇まいに、ふるふるっと、ふるえ来るほどでした。
物語を読む楽しみは、それこそ最古の物語とされる「かぐや姫」の時代から、連綿とつづいているのですね。その末端にいられる幸せを感じました。
同時に感じさせてくれる新刊の物語を三冊後紹介します。
ささきありさん作「ふくろう茶房のライちゃん」(佼成出版社)。

ふくろうには人の心をいやす力がある、と気がついたひかるの一家が、
ふくろうカフェを開く物語です。
読むうちに、ふくふくもふもふとした温もりが、そっと静かに差し出されます。
その自然体の空気が、実に心地よいのです。
ふくろうのエサやりのことなど、生態もきちんと押さえられていて、
生きることの厳しさもしっかり伝わります。
ありさんは、実生活でもインコちゃんと長年いっしょに暮らしていて、
大の鳥好き。その愛が、そこかしこに本のなかにあらわれています。
野村一秋さん「ミルクがにゅういんしたって?!」(くもん出版)

こちらも、そっと差し出される物語。
なっちゃんのクラスで飼っているハムスターのミルク。
病気になって入院した、とさよこ先生はいったけれど……。
ひっこみじあんだったなっちゃんの思いと勇気が、みんなを救います。
野村さんの作品からはいつも、大人だって先生だって、一人の弱い人間。
子どもたちにその弱さを見せることを恐れないで。
子どもたちはちゃんと受け止めてくれるよ」というメッセージを感じます。
広瀬寿子さん「かぐや姫のおとうと」国土社。

大ベテラン作家が放つ、かぐや姫伝説をモチーフとしたタイムファンタジーです。
千二百年の昔からくり返されてきた、生まれ代わりを描く壮大なロマン。
しかし、その世界は大仰ではなく、さらりと、ひそやかに差し出されてきます。
竹林から吹いてくる風と共に……。
物語の美しい佇まいに、ふるふるっと、ふるえ来るほどでした。
物語を読む楽しみは、それこそ最古の物語とされる「かぐや姫」の時代から、連綿とつづいているのですね。その末端にいられる幸せを感じました。
富山の本好きなみなさん、ありがとうございました!
富山に行ってきました。

左、富山のシンボルともいえる薬屋さん、池田屋安兵衛商店。
(良書をすすめる会のみなさんに案内していただきました)
右は駅前の薬売りさん
三十数年の花粉症歴が、思わぬこところで役に立ち、
昨年「花粉症のない未来のために」(佼成出版社)という本を
出版させていただきました。

.これは、富山県の森林研究所の研究員、斎藤真己さんが、
花粉症対策の決め手となる「無花粉スギ」を開発し、
実用化にこぎつけるまでを描いたノンフィクション物語です。
そのご縁で、富山市の「良書をすすめる会」のみなさまから、
斎藤真己さんとごいっしょに講演会にお呼ばれしました。
地元のみなさんに、わたしが語れるものがあるのかどうか・・・?
ドキドキしながら会場へ。
わたしの講演は、この本の取材・執筆裏話に加えて、
児童書の楽しみ方を少々。
そのあと、斎藤さんがたくさんの画像をもとに、
どうやって無花粉スギを発見し、実用化にこぎつけたか、
わかりやすく話してくださいました。
理科少年の面影を残す若き研究者の話に、みなさん、
「へえ~~」「ほっほう!」
この「良書をすすめる会」、富山市PTA連絡協議会のなかの
特別委員会という位置づけですが、
児童書好きのみなさんの集まりです。
ここの活動、素晴らしい!
みなさんで物語や知識の本をどっさり読み込み、
これは!と思った本を集め、
紹介するためのリーフレットを毎年作っておられるとのこと。
専門家や出版社の意見をうのみにするのではなく、
自分たちのハートと知恵で、子どもたちに手渡したい本を
選んでいるのです。熱いぞ!
その選書のルールがまた素晴らしいのです。
「よさそうな本だからといって、子どもに押しつけない」
「教訓的、意図的な本を選ばない」
「子どもの目線に立つ」
「希望は見える本を選ぶ」などなど。
みなさん、児童書の本質と楽しみ方を
すべてわかってらっしゃる!
わたしが富山市民だったら、この会に
100%入会していたことでしょう。
本好きの方々との語らい、
暖かなおもてなし、
そして富山のおいしいものを、たっぷり味わってまいりました。
めっちゃ楽しかった~~~!
「良書をすすめる会」のみなさま、
ほんとうにありがとうございました。
えへへ、お楽しみがもう二つ。
一週間後にラストランを控えた北越急行の「はくたか」に乗れたこと(左)。
右は、帰りに遠回りしてちょこっと乗車した富山地方鉄道。
ああ、なんて素敵なローカル線。
_convert_20150310184522_convert_20150310190059.jpg)
富山、ぐっと来る旅でした!
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左、富山のシンボルともいえる薬屋さん、池田屋安兵衛商店。
(良書をすすめる会のみなさんに案内していただきました)
右は駅前の薬売りさん
三十数年の花粉症歴が、思わぬこところで役に立ち、
昨年「花粉症のない未来のために」(佼成出版社)という本を
出版させていただきました。

.これは、富山県の森林研究所の研究員、斎藤真己さんが、
花粉症対策の決め手となる「無花粉スギ」を開発し、
実用化にこぎつけるまでを描いたノンフィクション物語です。
そのご縁で、富山市の「良書をすすめる会」のみなさまから、
斎藤真己さんとごいっしょに講演会にお呼ばれしました。
地元のみなさんに、わたしが語れるものがあるのかどうか・・・?
ドキドキしながら会場へ。
わたしの講演は、この本の取材・執筆裏話に加えて、
児童書の楽しみ方を少々。
そのあと、斎藤さんがたくさんの画像をもとに、
どうやって無花粉スギを発見し、実用化にこぎつけたか、
わかりやすく話してくださいました。
理科少年の面影を残す若き研究者の話に、みなさん、
「へえ~~」「ほっほう!」
この「良書をすすめる会」、富山市PTA連絡協議会のなかの
特別委員会という位置づけですが、
児童書好きのみなさんの集まりです。
ここの活動、素晴らしい!
みなさんで物語や知識の本をどっさり読み込み、
これは!と思った本を集め、
紹介するためのリーフレットを毎年作っておられるとのこと。
専門家や出版社の意見をうのみにするのではなく、
自分たちのハートと知恵で、子どもたちに手渡したい本を
選んでいるのです。熱いぞ!
その選書のルールがまた素晴らしいのです。
「よさそうな本だからといって、子どもに押しつけない」
「教訓的、意図的な本を選ばない」
「子どもの目線に立つ」
「希望は見える本を選ぶ」などなど。
みなさん、児童書の本質と楽しみ方を
すべてわかってらっしゃる!
わたしが富山市民だったら、この会に
100%入会していたことでしょう。
本好きの方々との語らい、
暖かなおもてなし、
そして富山のおいしいものを、たっぷり味わってまいりました。
めっちゃ楽しかった~~~!
「良書をすすめる会」のみなさま、
ほんとうにありがとうございました。
えへへ、お楽しみがもう二つ。
一週間後にラストランを控えた北越急行の「はくたか」に乗れたこと(左)。
右は、帰りに遠回りしてちょこっと乗車した富山地方鉄道。
ああ、なんて素敵なローカル線。
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富山、ぐっと来る旅でした!