金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

カルチャーセンターで、児童文学の講座、始めます

  1. 2015/02/28(土) 21:20:01_
  2. 金亀からのお知らせ
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さいたま市・大宮のカルチャーセンターで
「童話を書いて楽しもう」という講座を
開講させていただくことになりました。
http://www.ync.ne.jp/omiya/kouza/201504-01190001.htm

4月から9月までの第二木曜日10:00 ~11:30(全6回)
場所は、JR大宮駅西口改札から徒歩5分、JACK大宮ビル1・2階

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           JACK大宮のビル。画像はウィキペディアから。

児童文学には、希望や生きるヒントがいっぱい詰まっています。
初めての方から、出版を目指している方まで、
創る楽しさをごいっしょしましょう!

お申し込み、お問い合わせは、
よみうりカルチャー大宮まで。(℡ 048-640-1110)


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八百屋さん一軒支えられないなんて……

  1. 2015/02/21(土) 22:04:36_
  2. 金亀のひとりごと
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  4. _ comment:0
このところ、毎日ひっそりと悲しい。
20年ものあいだ、我が家の食卓を支えてくれていた
有機野菜と自然食品のお店が、今月末で閉店するのだ。
「ポラン広場」の店、「七つ森」という。

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野菜や牛乳や加工食品、どれをとっても
間違いなくおいしい。
宮沢賢治の童話から採った店名も素敵だ。
店に並ぶぴんぴんのセロリやぱんぱんの茄子に誘惑され、
ごっそり買って帰ると、
「よっしゃ! 作るぞ~! 喰らうぞ~!」という気になったものだ。
うちの家族の体の一割二割は、確実に七つ森の食品で創られている。

経営は、やはりたいへんだったそうだ
割高な有機野菜を買う人が、予想以上に減ってきたらしい。
いや、割高じゃないんですよ? 高めではあるけれど、
過食部分が多い。セロリの葉っぱやブロッコリの芯も食べられる。
それに、有機農家さんと契約して作付けしてもらうため、
収穫量による価格の変動がなく、市価のほうが高いときも多い。

かつてわたしは、都内の児童書専門店でバイトをしていた。
小さなカフェを併設しており、
わたしは「七つ森」の野菜を使って、ランチのお惣菜を作っていた。
その児童書店「ピッピ」も、すでに無い。
閉店するとき、常連さんたちもスタッフも、いっしょに悲しんだ。
ある常連さんが、
「小さな書店一軒、支えられないなんて……」と嘆いてくれた。
そんなふうに感じてくださったことがうれしかった。

「七つ森」の閉店で、わたしも自分の無力さが悲しい。
小さな有機八百屋さん一軒支えられない、今の日本の状況が悲しい。
戦争も原発もなくなり、田んぼ畑はみんな有機農法になり、
食料自給率が上がるという、
わたしの未来予測がことごとく外れていくのが悲しい。


おやじの料理は得だぞ

  1. 2015/02/15(日) 15:57:40_
  2. 金亀のひとりごと
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  4. _ comment:0
寒い午後はおでん日和だ。
山のように材料を買い込み、大なべを引っ張り出した。

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おでん作成は、家人の担当だ。というか、これしか作らない。
関西風おでんである「関東炊き」(なんとややこしい)の伝統に則り、
牛すじ肉をどっさり入れる。
この日は、国産牛のすじ肉を1・2キロ! 
煮あがったおでんは、コラーゲンたっぷり。
体が温まる。
 
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作ったばかりなので、まだ大根が白っぽいし、
写真がヘタなので、あんまりおいしそうに見えない! 無念。

わたしはいちおう主婦なので、毎日台所に立つ。
料理するのは苦にならないが、
同じ料理でも毎回味がちがってしまう。
その日の気分で作り方を変えてしまうからだ。
肉ジャガや豚汁の具材を、炒めてから煮込むときと、
そのまま煮るとき。
ひじきに竹輪を入れるとき、ツナを入れるとき。
カレーにしても、牛肉だったり鶏肉だったり、
ルーも3、4種類を混ぜ、夏はナスやししとうを加えたり。
こうなると、「おふくろの味」として定着しないような……。

その点、家人のおでんはいいなあ。味は一定、材料もほほ同じ。
なにより、作るのがおでんだけだから、
確実に子どもたちの記憶に刷り込まれる。
「おやじのおでん」として、お通夜の席でしんみり語ってもらえるだろう。
ちょっとくやしい。

亡き父が、一度だけ料理をしたことがある。
コンビニも、スーパーのお惣菜もない時代、
たぶん、わたしが四、五歳のころだ。
郷里に不幸があったかなにかで、
母が、たばたと出かけたあと、夕飯どきになった。
子ども心に不安が募る。晩ご飯は、どうなるのかな……。
そのとき父が作ったのが、目玉焼き。
それでも、びっくりした。
「お父さん、作れるんだ!」
白身がちょっとこげついた目玉焼きを、
このごろよく思い出す。

やっぱり、おやじは得だわ~。


『子どもは毎日幸せにしたらなアカン』

  1. 2015/02/08(日) 20:02:00_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
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あの日から一週間。
ジャーナリストの後藤健二さんが、
ISILに殺害された衝撃に、
この冬の寒さとあいまって、
文字どおり背筋が凍るようでした。

後藤さんの最期の映像の、
まっすぐなまなざしが、目に焼きついています。

みなさまご存知のとおり、
後藤さんは、難民となった子どもたちの日常を、
苦しみやささやかな希望を、世界中に発信されていました。
どんな地域でもどんな時代でも、
子どもは笑い、泣き、遊び、けんかをします。
日本でも戦地でも、どんな目の色肌の色でも、
子どもの涙の塩辛さと笑顔の輝きはいっしょ。
かけがえのない、地球の子どもたちです。

児童書作家や絵本作家も、それを伝えるのが大きな使命でしょう。

こんな本を思い出しました。
『クロティの秘密の日記』パトリシア・C. マキサック著 くもん出版

          クロティ

アメリカ南部、黒人奴隷の少女クロティの日々の思いと運命をたどります。
過酷な人生のなかにある、普遍的ともいえる「普通の女の子」の感性に、
はっとさせられます。

『つきごはん』 計良ふき子・作 飯野和好・絵 佼成出版社

       つきごはん

         
おとうちゃんを亡くした女の子・ちわこの、日々の暮らしが、
昭和の農村を舞台に味わい深く語られています。
生きること死んでいくことの重みが、
炊き立てのごはんの湯気と匂いとともに、
しんしんと胸に積もってきます。

『大阪ハムレット(1~4)』森下 裕美・著 双葉社

    大阪

大阪を舞台に描く人間模様。
子どもの喜びや悩み、悲しみもていねいに描き出しています。
たとえば、第二巻の第6話。
お母ちゃんに去られお父ちゃんも出て行き、
おじいちゃん(大叔父)と暮らす女の子、よしのが、
おじいちゃんに問いかけます。
「クズとクズの間にできたコはやっぱりクズか?」
号泣するおじいちゃん。
「子どもは毎日幸せにしたらなアカンのに」

このセリフ、刺さりました。
どの時代に、どこで暮らそうと、
子どもは幸せに育ってほしい。
それが、全人類の共通の願いになりますように。



竜を食み、獅子を喰らう

  1. 2015/02/01(日) 21:44:50_
  2. 金亀のひとりごと
  3. _ tb:0
  4. _ comment:1
『ダンジョン飯』がおもしろい。九井諒子作のマンガだ。

飯ダンジョン

この作家さん、『竜のかわいい七つの子』、『ひきだしにテラリウム』などで知られ、
どれもみんなおもしろい。
想像力ピカピカ、絵は品よくユーモラスで清楚、
話にはのどかな毒気がある。

この『ダンジョン飯』、RPGの定番である
ダンジョンに侵入し最深部のドラゴンを倒しにしく、
という設定ではあるが、実はグルメマンガなのだ。
冒険メンバーの食料は現地調達、つまり、
ダンジョンに巣くう魔物を捕らえ、
腕をふるって極上の料理に仕立てあげるという物語。
 出てくるレシピは、大サソリと歩き茸の水炊き(干しスライム入り)やら
ローストバジリスクやら、動く鎧のドワーフ風炒め、などなど。
スライムやバジリスクや動く鎧の、解剖学的な説明が
実によく考えられているため、調理法は理にかなっていて、
主婦も納得できる手順で作られる。
読んでいるうちに、食べたくなりましたよ、ダンジョン飯。
そこで、作ったのが、竜の頭の揚げ物と、獅子の頭の鍋。

飛竜頭(ひろうす・ひりゅうず)
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関東ではがんもどき。
精進料理がなぜこんな堂々たるRPGふうのネーミングなの?
ポルトガル語のフィリョース(小麦粉と卵を混ぜ合わせて油で揚げたお菓子)が
語源で、当て字をしただけのようだ。
しっかり水切りした木綿豆腐に、
銀杏、人参、キクラゲ、ささがき牛蒡、コーンを入れて、
卵と片栗粉をつなぎにして丸め、揚げました。
野菜の旨みが豆腐と一体化した、しみじみとした味だ。
竜を食べている感は……ないなー。

獅子頭鍋(シーズトーなべ)
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でーっかい肉団子入りの鍋。
四百グラムの合びき肉に、
蓮根のあらみじん切りや葱、生姜、卵、片栗粉などを加えてこねて一つに丸め、
白菜や茸を入れた中華風のスープにどーんと投入。
その直径は15センチ。
3、40分くらいコトコト煮込んで、春雨や青菜を加え、
鍋ごとテーブルへ。
肉団子を切り分けて食べる。
丸ごと煮込むので、肉団子の食感はふわふわもっちり、
蓮根がいい仕事をしていて、シャリ感がなんともいえず楽しい。
でっかい肉なので、ちょっとだけダンジョン飯の気分?

考えてみたら、昔むかしの人類は、つねにダンジョン飯だった。
イカやらタコやらエスカルゴ、スッポン、海ヘビ、ウニ……。
初めて食べた人の勇気をたたえよう。




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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