金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

江戸散歩日本橋、「まよひ子のしるべ」

  1. 2014/11/30(日) 17:00:28_
  2. 金亀のひとりごと
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秋の一日、お江戸小散歩へとくりだした。
行き先は、日本橋。江戸時代の五街道の起点であり、
今も百年以上の老舗が並ぶ界隈だ。
まず最初に「金座跡」、江戸時代の金貨鋳造所跡に向かった。
ハイ、今の日銀本店であります。

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現在の建物は明治29年建設のもので、重要文化財となっている。
建物の中の見学は、予約制とのことで外観しか見れず、わりに筋向いの貨幣博物館を見学した。
ここでヘンなものをおみやげに。一万円札を模したあぶら取り紙だ。

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お札のデザインにあんまり似てない! 笑える~。 でも、リアルに似せるわけにはいきませんな。

さて、昼食は老舗「紅葉川」で辛味大根のお蕎麦と決めていた。
辛味大根は、普通の大根よりも水分が少なく辛味が強く、
お蕎麦にぴったりだ。
わさびは不要、なので、あとの蕎麦湯がうまい。
蕎麦湯にわさびって、どうも合わない気がするのはわたしだけかな?
お蕎麦は文句なくおいしいし、
辛味大根は以前に食べたものよりも辛さがマイルドで、
全部おつゆに投入してちょうどいいかげん。
さらに感動したのが、添えてあった揚げ玉だ。
ごま油で揚げてあり、歯ざわりもサクサクでうれしい。

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おなかがちょうど良く満たされたので、
いよいよ本日のメイン見学地、「まよひ子のしるべ」へ。
これは、一石橋のたもとに今も残る、江戸時代の迷子の情報の掲示板だ。
石の正面に「まよひ子のしるべ」と彫り付けてあり、
左側が「たづぬる方」(尋ねる方)、いなくなった子どもの特徴を記した紙を貼る。

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右側が「しらする方」(知らせる方)で、保護している迷子の特徴を書いた紙を貼る。 

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いなくなった我が子を探し回る親たち。
もちろん、長屋の連中や大家さんも駆け回る。
さがしあぐねて、ふるえる指に筆を持ち半紙に向かう
江戸のおとっさんおっかさんたち。
一石橋のたもとに紙を貼ることに望みをたくして。

その実物がまだ残っているのを知ったのは最近のことだ。
残っていたなんて――。
日本橋があのうっとうしい首都高の下で日陰者にされたのに、
こんなささやかな標が、ちゃんと保存されていたなんて。

こういう石標や石は、あちらこちらにあったらしく、
宮部みゆきが小説にしている。タイトルもズバリ「まいごのしるべ」。
短編集「幻色江戸ごよみ」の一編だ。

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江戸好きにはたまらない短編集ですわ。

そうそう、日本橋のたもとで、「日本橋上の首都高の移転」の署名運動をやっていたので、
しっかり署名してきましたよ。

          
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うらやましい飛びっぷり 

  1. 2014/11/23(日) 14:35:17_
  2. 児童書のぐるり
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昨日は「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」の授賞式でした。

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「幼児・低学年の部」、「小学校中・高学年の部」、「中学生の部」の
三部門に分かれている創作コンクールで、今年でもう15回目。
 授賞者はこちら。

選考委員のはしくれで、わたしも毎年出席させていただいてます。
 毎年、審査をするたびに実感するのが、
幼児・低学年の部の作品の「飛び方」のおもしろさです。

例えば、今年の最優秀賞の「おだんご」(作・大橋飛香ちゃん・小1)は、
髪をおだんごに結っているあすかちゃんのお話。
あすかちゃんの髪に小さな小さなサルやイノシシが住み着いているので、
学校にいるときにその動物たちがうっかり出てこないように、
髪をおだんごにしている……ですって!
こういう作品を読むと、情けないけれどたちうちできない気がします。
わたしだったら、「このサルたち、どこから来たことにしようか」
「ゴハンはどうしようか」などと考えてしまいますが、
そんな「裏事情」を、なんのためらいもなくすいっと飛び越えられるのが、
小さい子の素晴らしいところです。

授賞者のなかには、はっきりと「将来の夢は作家です」というお子さんや、
天才としかいいようのない文章力のお子さんもいて、
この場では活字離れなんて別世界。
未来の作家さんに、今からサインもらっとこうかな?


いっしょに楽しんでね、大人諸君!

  1. 2014/11/20(木) 19:30:05_
  2. 読み語りは楽しいな
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昨日は、地元の小学校の、年に一度の全校おはなし会でした。
授業を,わたしが所属する読み語りボランティアグループに
委ねてくださるのです。
二時間目は低学年、三時間目は高学年、
すべてのクラスに、各クラス二名ずつボランティアおばさんが入り、
素話(読まずに、すべて覚えて語る)と絵本の読み語りを、がっつりやります。

わたしは二年生と四年生を一クラスずつ担当し、
相方の素話が三つ、それにわたしが絵本を3冊ずつ、という構成でした。 
わたしは素話はやらない(できない!)のですわ。
  
絵本は、《鉄板》、必ず子どもたちが喜ぶものからチョイスしました。
一年生では「がまんのケーキ」や「ざぼんじいさんのかきのき」を。

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四年生では、「なにをたべたかわかる?」や「ケチルさんのぼうけん」を。

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子どもたちは、素話も絵本も、よーく楽しんでくれて、
笑顔とキラキラ目に、おばさんたちの心はほかほか。エネルギーをもらえます。

 実は、おはなし会には、盲点があります。
それは、大人の動向。
子どもたちと同じ空間にいる大人、
学校の場合は先生、放課後児童クラブなら指導員、
図書館でならいっしょに来たパパママなど。
これらの「大人組」のようすが、意外なことに重要なのです。
「大人組」が、子どもたちと共に楽しんで、くつろいで笑っていると、
子どもたちの笑顔が二倍になります。
リラックスできるのでしょう、
おはなしの世界への入り方がぐっと深まるようです。
ちょっとコワ目の先生や、口うるさいママが、
ドジな男の子の話で笑ったり、
魔物に食べられかけた女の子の話にドキドキしたり。
そういう姿が、子どもたちにはうれしいんですよ。
大人が、自分たちといっしょに楽しんでいる――
それは、いっしょに遊んでいる、という感覚なのでしょう。

お友達作家の野村一秋さんの低学年向きの物語、
「しょうぶだ しょうぶ!」を思い出しました。

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ネタばれしちゃうので、詳しくは書けませんが、
先生と勝負することになったイサムくんが、
先生に突きつけたある願いに、大納得でした。
子どもたちは、同じ土俵に上がってきてくれた大人が
大好きなんだなあと思います。 

《子どもたちがボランティアおばさんに絵本を読んでもらっている間に、
他の用事を片付けちゃおう》
その気持ちは大人として、よーくわかりますがね。
あえて言おう、「いっしょにおはなしを、絵本を楽しんで!」
損はさせませんぜ。
(画像は『絵本ナビ』さんからお借りしました)

地味においしい、海のものと山のもの

  1. 2014/11/14(金) 17:53:47_
  2. 金亀のひとりごと
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 先日、京都の年上の友人から、
玉手箱のように、京都らしさいっぱいのものをたくさんいただいた。
感激のあまり、思わず全員集合の記念写真を。

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  (おおっ、目を覆うばかりの写真のヘタさ!)

そのなかに、ちりめん山椒と、鰊の甘露煮があった。
ちりめん山椒は大好き。
カルシウム補給にしらす干しやじゃこは、毎日欠かさず食べているが、
ちりめん山椒は、そのなかで王様級だ。

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お~~、京都。メシが進むなあ。

鰊の甘露煮のレトルトパックは、
さっそくそば粉100%のお蕎麦をゆでで、
鰊蕎麦に。
う~~ん、京都。

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ちりめん山椒、鰊蕎麦、どちらも海のものと山のものとの組み合わせだ。
じゃこの魚くささを、山椒が消してくれるから、
ちりめん山椒はけっこう思いつくとして、
みがき鰊を戻して甘辛く炊いたものをお蕎麦に載せるなんて、
考えてみたらふしぎなレシピだが、しみじみとおいしい。

海のものと山のものの組み合わせって、
わたしが感じる「京の味」だ。
なにより、先人の知恵が詰まっている。
肉食が禁忌である時代に、
海から遠い京の地で、
海のものの乾物を最大限上手に使うこと。

海の恵みをいっぱいに享受できる土地の料理から見たら、
はっきりいって地味すぎる。
しかし、その料理に込められた知恵にあずかることは、
ものすごく贅沢なことなのだろう。
地味ではあるけれど滋味たっぷりだ。

こんなかわいい、手まりの飴ちゃん。
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なめてみたら、おや、フルーツの味が。パッションフルーツでした。
こちらは、古都と南国の組み合わせですね。



亀閑期 突入

  1. 2014/11/09(日) 16:36:14_
  2. リアル亀
  3. _ tb:1
  4. _ comment:2
亀たち、いよいよエサを食べなくなった。亀閑期に入ったのだ。
毎日の水換えから解放されるのは、正直いってらくちんだ。

日常食の配合飼料「カメプロス」はもちろん、
好物の糸ミミズも、ここ数日一口も食べなくなった。
ピンセットで口の近くに持っていくと、
手で払いのけて「いらんわー」。ハイ、そうですか……。
というわけで、11月のこの時期に、「亀閑期宣言」となる。
もっとも、男子のガメラとミニラはすでに10月始めから食べなくて、
女子のキメラだけが、ひとり黙々と食べ続けていたのだが。
女子の食欲はすごい。
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                                   食いしんぼのキメラ嬢

といっても、キメラは産卵期の5月には、一か月間くらい食が細くなるので、
その分この秋の一か月で帳尻を合わせているのかもね。

よく「冬眠するのですか」と質問される。
うちは、冬眠させずに、家の中の水槽で春を待つ。
自然の野亀は、池などの水辺で枯れ草や枯葉にくるまって
春まで仮死状態となる。
ペットの場合は、屋外の水槽のなかでそのまま眠らせたり、
植木鉢などに枯れ草にくるんだ亀を収め、
縁の下などに入れておいたりするらしい。

しかし、実のところ、冬眠はたいへん危険だ。
なんたって仮死状態だもの、そのまま逝ってしまうこともある。
自然冬眠でも、人口冬眠でも、1割程度は目覚めないままらしい。
「さむいさむい ふゆがきました。
かめさんたちは みんな、はるまでぐっすりねむっています」
な~んて、のどかなものではない。
変温動物たちは、命がけで眠っているのだ。

うちのコたちは、三月上旬までいっさいエサを食べずに、
ふつうにごとごと動いている。
なんという生命力! 
霊獣四神の一つの「玄武」とされたり、
「亀は万年」とされたりするのもうなずける。

でも、やっぱりやせますよ。
二月にもなると、足や首がぐっと細くなってくる。
「おい、だいじょうぶかい? 生きていられるかい?」と、
はらはらしながら暖かくなるのを待つ。

さて、今期も無事に春を迎えますように。

わたしの亀コレクションから。
先日いただいた翡翠の亀。うれしい~。家宝じゃわ。
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縁起モノですね。我が家の守り神になっていただきます。

こちらは、食玩やガチャポンでゲットしたものです。
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マタマタという熱帯のカメ ゼンマイ仕掛けで歩きます

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セマルハコガメ、ちょっとマンガっぽいつくりです。

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                                 ストラップつきのクサガメ



作家、編集者、そして書店員へとつなぐ情熱がアツい

  1. 2014/11/02(日) 22:25:12_
  2. 児童書のぐるり
  3. _ tb:0
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11月1日、児童文芸家協会主催の第四回「童話塾IN関西」が、
京都市役所近くの天性寺で開催されました。
お寺さんの本堂で、お座布団に座って受講する「寺子屋」です。

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昨年は実作講座でしたが、今年は講演形式。内容はこちら
どのお話も非常におもしろく、ものすごく具体的でした。
第一部は、講談社出版部長・那須奈美子さん。
ふだんあまり聞くことのない編集者のお話です。
特に、出版をめざしている人は必聴です。

第二部は、ジュンク堂児童書担当の森口泉さんと、
作家の風野潮さんと宮下恵茉さんとのトーク。
森口さんが、両作家さんの日ごろの創作にかける思いを、
軽妙にテンポよく引き出してくださり、
その言葉のはしばしに、本を売るプロとしての作家や本への愛情が、
ほかほかと現れていました。

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作家に必要な資質は?との問いに、
講談社出版部長の那須奈美子さん
「自分の内面を見つめるという苦しい作業に耐えられる人」
風野潮さん
「忍耐と思い切りの良さ」
宮下恵茉さん
「《あきらめない才能》と瞬発力」

ふむふむ、お三方に共通しているのは、
「耐えること」でしょうか。
そっか、こんな売れっ子作家さんでも、
「耐えて」書いているんだ!
なんだかほっとしちゃいました。

実行委員のみなさんの情熱と、
受講生の「吸収してやるぞ」という思いで、
この日のあいにくの小雨は、
あっというまに水蒸気になっていましたよ!

実行委員のみなさま、
ほんとうにありがとうございました。
みなさまの児童書愛に乾杯!




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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