金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

お尻のかわいそうな扱われ方

  1. 2014/06/13(金) 11:56:52_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
先日、俳優の林隆三さんが亡くなりました。大好きな俳優さんでした。
一番わくわくしながら観ていたのは、NHK大河ドラマの「国盗り物語」中の、雑賀孫市役。番組が終わってさびしくて、原作の司馬遼太郎の「国盗り物語」、そして「尻啖え孫市」と、続けざまに読んだっけ。
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 当時高校生、歴女のハシリかハシクレかもしれません。どっちも孫市がすごく魅力的に描かれて、脳内はいっとき孫市姿の林隆三祭り状態。
 この「尻啖え」とは、敵方に向けてお尻を向けて、「やーいやーい、この尻でもくらっとけ」、みたいな罵り言葉のようです。
 お尻を見せるということで思い出したのは、古事記のなかに出てくる、「後手に賜え」という一節。これは、火遠理命(ほおりのみこと・山幸彦)が、火照理命(ほでりのみこと・海幸彦)に、借りていた釣り針を返すときに、お尻を見せて後ろ手に渡した、ということだそうです(芝田勝茂さんの「古事記講座」での受け売りです)51aCXMgPO0L__SL500_AA300_.jpg

 この後ろ手、という行為は実は呪いなんですって。海神に入れ知恵されて、イジワルな海幸彦へ復讐したのですね。その結果、海幸彦は凋落の一途をたどってしまった。
 お尻っていうのはこんな古代から、どうも分が悪いですね。せめてウオッシュレットで大事にしてあげましょうか。
(画像はアマゾンさんからお借りしました)
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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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