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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

図書館にはひみつがいっぱい!

  1. 2019/12/22(日) 16:34:44_
  2. 児童書のぐるり
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わたしが絵本の読み語りボランティアに行っている地元の図書館で、
楽しいイベントがありました。
「ぬいぐるみのおとまりかい」です。
子どもたちが、お友だちであるぬいぐるみを、一晩図書館に「お泊まり」させる会です。
アメリカで生まれたイベントだそうで、日本の図書館にも広まりつつあります。

子どもたちは、かわいがっているぬいぐるみを連れて図書館にやってきて、
まずいっしょにおはなし会を楽しみ、
それからぬいぐるみを図書館員さんにあずけて帰ります。
条件は、「ひとりで おとまりできる ぬいぐるみに かぎります」ですって。
子どもたちにも、図書館員さんが確認。
「明日までこの子がいなくても、さびしくない? だいじょうぶ?」

夜。
ぬいぐるみたちは、図書館員さんに絵本を読んでもらったり、
自分の好きな本を広げて読んだりするんですよ。
そのようすを、図書館員さんが撮影。
翌日、ぬいぐるみたちを引き取りにいったときに
写真をプレゼントしてくれます。

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そして、自分のぬいぐるみが気に入って読んでいた本を、
「よかったら、借りていきます?」

そう、このイベントは、ぬいぐるみの力を借りて、
子どもたちが図書館と仲良しになるためのもの。
それから、「今ごろ、わたしのクマちゃん、泣いてないかな?」
「ぼくのらいおん、もう起きたかな?」
と、子どものぬいぐるみへの思いを深める日でもあります。

すばり、こんな絵本もあります。
『ぬいくるみおとまりかい』風木一人 作・岡田千晶 絵 岩崎書店

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今日はまちの図書館の、ぬいぐるみのお泊り会。
夜、ぬいぐるみたちはもうふのなかへ。
でも、起きているぬいぐるみもいて・・・。

読み物では、こんな本も。
『だれもしらない図書館のひみつ』
石井 聖岳、 北川 チハル 汐文社

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ここは、夜長森図書館。この図書館には、司書さんも知らない秘密があります。
数日おきに一冊ずつ、絵本がどこかへ消えていくのです。
絵本たち、だれかに連れさられているのかな?  

これらの本を好きになって、図書館が、本が、子どもたちの憩いのオアシスに、
そして知の泉になってくれるといいな。


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第五回児童ペン賞贈呈式に行ってきました

  1. 2019/11/30(土) 18:00:18_
  2. 児童書のぐるり
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昨夜、「第五回児童ペン賞」の贈呈式が、東京・中野サンプラザで行われました。

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大  賞    『じいじが迷子になっちゃった』・城戸久枝・偕成社
童話賞    『ふでばこから空』・北川チハル・文研出版
絵本賞    『ふかふかだよ』・間部香代・すずき出版
画家賞     同絵本により ひろかわ さえこ
詩集賞    『とりになった ひ』・織江りょう・てらいんく
少年小説賞  『君だけのシネマ』・高田由紀子・PHP研究所
ノンフィクション賞  『勇気ある一歩で世界が変わる!』・光丘真理・新日本出版社
企画賞    『ぎりぎりの本屋さん』・(共著)・講談社
       まはら三桃・菅野雪虫・濱野京子・工藤純子・廣嶋玲子
児童ペン新人賞
童話部門 田村香代子「うみぼうず」
童話部門・佳作 小野みふ「春風スカーフ」
きくちさちこ「まほうのクレヨン」 
詩部門 該当作なし
詩部門・佳作 月森千花子「音のしおり」

受賞されたなかに、お友だちや先輩作家さんがたくさん! 
授賞式では、ぴっかぴかの笑顔に出会えました。

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北川チハルさん(後ろ姿でゴメンナサイ! ほんまにメルヘンの国の住民みたいな後ろ姿だったもんで・・・)

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 織江りょうさん

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 光丘真理さん。和装がすてき!

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間部香代さん、ひろかわさえこさん。

親しい方が受賞されると、自分の手柄じゃないのに、
自分までスゴいことをしたような気分になっちゃいます。

もう十数年前のこと。ある文学関係の集まりに顔を出したことがあります。
小説やエッセイ、短歌や俳句など、プロ、アマ問わず、
オトナの文学をたしなむ方々の集まりでした。
そこでショックなことを問われました。
「【児童文学】というジャンルがあるんですか?」
「え‘‘? (しばし沈黙)ありますもちろんありますですおおありです!」

なんということ、
文学関係者の間にさえ、「児童文学」が浸透していないとは!
そういえば、「児童書を書いています」というと、
「わー、絵本ですか、夢がありますねー」などといわれることが。
あるいは、「昔話ですか、いいですよね~」ということも。
おいおい、児童書=絵本と昔話、なのかい!

で、児童ペン賞のはなし。
現在、世界には「国際アンデルセン賞」などがあり、
国内でも「野間児童文芸賞」や「児童文芸家協会賞」はじめ、
いくつもの賞があります。
こうした賞があることで、
世間の耳目がちょっとでも集まり、子どもの読者はもちろんだけど、
手に取ってくれる大人が増え、
「へー、児童文学って、こんなにバラエティに富んでおもしろいなんて!」
と感じていただけたらなあ。
そんなことを思いながら、
クリスマスの装いの中野サンプラザを後にしました。


「子ども創作コンクール」授賞式で願うことは一つ

  1. 2019/11/24(日) 15:28:00_
  2. 児童書のぐるり
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昨日は、「第20回おはなしエンジェル 子ども創作コンクール」の
授賞式でした。
会場は、東京・神保町の「出版クラブ」。昨年秋に新築されたビルです。
神保町は、名だたる「本の街」。出版社や大型書店が軒を連ね、
さらに子どもの本の専門店&カフェ「ブックハウスカフェ」があるところ。
こういう街があるのは、ほんとうにありがたく、そして、心浮きたちます。

出版クラブ、きれい~~~~!
書籍がディスプレイされたロビーは、ヨーロッパの古い図書館のよう。

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この「本の街」の、日ごろ大人しか立ち入らない新しいビルのホールに、
21名の子どもたちが受賞者として招かれました。
下はなんと、幼稚園の年少さんから、上は中学三年生まで、
みんな緊張と晴れやかさにぴっかぴか!

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出席の大人たちは、日本児童文学者協会と日本児童文芸家協会の作家のみなさん、
公文教育研究会とくもん出版のみなさん、そして、受賞の子どもたちのご家族。
みんなみんな、子どもたちが書き続けてくれることと、
いい本、いい物語と出会ってくれること、
そして子どもたちの幸せを、一番に願う人ばかりです。

数日前に美容院に行ったときのこと。
幼稚園前の女の子がママに連れられ、カットに来ていました。
でも、ちょっとびびったらしく、わんわん泣いちゃったんです。
美容師さんがわたしに、小声で「うるさくってすみません」。
わたし「え? ぜんぜんだいじょうぶですよ。
それに、子どもの泣き声をうるさがったら、人類滅亡しますよ!」
えへ。われながらイイことをいった?

そんなことをちらっと思い出しながら、
この「子どもたちの幸せを願う」授賞式を楽しんできました。



ラノベ講座でオデコぶつけた件。

  1. 2019/08/12(月) 15:25:32_
  2. 児童書のぐるり
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『平成』の新ジャンル「ライトノベル」とは何か ――ライトノベルの魅力を考える――
という講座(全四回)を受講してきた。
講師は、日本大学教授の久米依子先生(専攻は日本近現代文学、児童文学)

R1アフター5チラシ
 
「ラノベ」、ライトノベルは、児童文学のすぐお隣さんのジャンル。
にもかかわらず、わたしはほとんど読んでいませんでした。反省。

ラノベの定義はというと、専門家でも難しいらしく、
「絵がついている」「10代の、主に少年向き」
「非リアルな世界」などがあげられるらしいが、
もちろんそのワクから飛び出るものも多く、
けっきょくは「ラノベのレーベルから出ているものはラノベ」、
と括るしかないらしい。
ルーツは、明治時代の「新八犬伝」巌谷小波あたりにまで遡れるそうだ。
年間の出版点数、今や2000点という、一大ジャンルだ。

講義はとってもおもしろかった。 
「ライトノベルの誕生」からはじまって、
「ライトノベルの魅力 (1)キャラクターとジェンダーの越境、
(2)メディアミックス」、
「進化するライトノベル 国際化・『なろう系』、・ライト文芸』」というもの。

ゲーム世代の文学のハシリだったんだな~とか、
10代向けだからやっぱり学園物が王道だな、とか、
一回死んで転生して異世界に行くものがなんでこんなに多いんだ、
などなど、興味深く聞いた。

取りあげた主な作品は、『ロードス島戦記』『スレイヤーズ!』『キノの旅』
『バカとテストと召喚獣』『涼宮ハルヒの憂鬱』
『All You Need Is KILL』など、12冊。
全部はとても無理だったが、けっこう読みまくった。 
内容は自由そのもの。

『キノの旅』(時雨沢恵一 黒星紅白 絵 KADOKAWA電撃文庫)

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深い! 児童文学寄りの作品。でも、童話としてはかなり辛口、児童書としては出版できないかも。 

『涼宮ハルヒの憂鬱』(谷川 流著、角川文庫版)

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コミックにアニメ、ちらちら目にはしていたけれど、ちゃんと読んだのは初めて。さすが金字塔、爆!

『All You Need Is Kill』(桜坂洋 著 小畑健 絵 集英社) 

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すごい迫力、クラクラした! 
コミックはもちろんのこと、ハリウッド映画にもなっているのね。納得です。

わたしが10代のころにこのジャンルがあったのなら、
マンガばっかりでなく、こっちも読んだろうな(ハイ、マンガ漬けの10代でした)。

「小説家になろう」というweb投稿サイトがある。
8月10日現在で、小説掲載数672,374作品 登録ユーザ数1,612,533人!
100万人超の書き手さんとその予備軍やファンがいるってことか!
やはりラノベが圧倒的に多く、まるで「ラノベ畑」の様相。
作品は出版社の注目度も高く、編集者は新作がUPされる曜日になると、
延々と何十作も読んで、新人発掘に努めるそうだ。
実際、web投稿サイトから生まれた作品に、
『異世界居酒屋のぶ』『ソードアート・オンライン』
『君の膵臓を食べたい』などがある。
それらを「なろう系」と呼ぶそうだ。
なるほどねえ、コンクールや持ち込みだけが、今や作家デビューの道ではないのだな。

児童文学との関わりは、どうなんだろう。
講師の先生がおっしゃった。
「若者のなかで、いわゆる『児童文学』を読んできた人って、いないですね~。
うちの学生も、『児童文学読むと、暗くなる』といってたりして。
児童文学、振るわないです。
ハードカバーの児童書は、図書館が買ってくれるので一定数は売れる、
そこで安心しちゃっているのでしょうか」。
ここでわたしは、がっくりばったりして、机の上にオデコをぶつけちまった。
「そんなことはない!」と反論できない自分が悲しい。

う~~ん。危機感がひしひしと。
このメディアミックスの時代にあって、
じみ~でお固い児童書は、
自著も含めて図書館の棚から一歩も外に出ることがなかったりして・・・。

ものすごく勉強になったラノベ講座ではありますが、
ものすごくしょんぼりと帰途についたのでありました。



高畠の素敵な二日間

  1. 2019/06/30(日) 15:01:59_
  2. 児童書のぐるり
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山形の高畠町へ行ってきました。
高畠町文化ホール「まほら」でおこなわれた、
浜田広介記念館の開館30周年記念式典に出席、
その後はひろすけ童謡コンサートと創作オペラ『泣いた赤鬼』を鑑賞し、祝賀会へ。
高畠町のみなさんの、広介童話への思いの深さや、
文学や芸術への関心の高さを感たっぷり感じました。
記念館の皆さま、高畠町の皆さま、ありがとうございました。30周年おめでとうございます!

 ひろすけ記念館の赤鬼
  浜田広介記念館では、赤鬼がお出迎え 

翌日は市内の二井宿小学校からお招きを受けて、
二時間目に本の読み語りをしてきました。
この小学校は、全校児童43名、
1,2年、3,4年、5,6年がそれぞれ複式で授業を受ける、小さな学校です。
 
 校舎

1,2年生の21人は、童話作家のすとうあさえさんが、
わたしは3年生から6年生までの22人を担当しました。

授業の前に、みんなが校歌を歌ってくれました。
作詞は、そうです、浜田広介先生によるもの。
少人数なのに、なんて大きくのびのびと響く、元気な歌声!
みんな、この校歌が、この学校が大好きなんだなあ。

読み語りは、わたしは、「みんなも詩やおはなしを書いてみよう」というテーマで、
絵本、詩と、自作の「ピーター・パン リュウグウジョーへいく」(『魔法つかい赤ずきんちゃん』ポプラ社 より)を読みました。

みーんな真剣に聞いて、考えて、よーく笑ってくれて、ほんとうにありがとうね。

『もこ もこもこ』で、オノマトペのおもしろさを。 たにかわしゅんたろう 作・もとながさだまさ 絵 文研出版
④

 『漢字はうたう』杉本深由起 詩・吉田尚令 絵 あかね書房
で、はっとした気づきが詩になる、ということを。

⑦
『傘』ほか三編を読みました。

校内は、木の良さ、美しさを活かした設計。
畳の部屋があり(わたしが読み語りをしたのは、この畳の部屋でした)
フリースペースがあり、
      オープンスペース

ランチルームがあります。
 ランチルーム
  天井がすごく素敵でしょ。

これよこれ! なんかすごくいい! わたし、こんなスペースがほしかったの!
小学校や中学校時代って、家庭と学校で、日常が完結しがち。
しかも、「学校」というより、「自分の教室」。自分のクラスの人間関係ばかり。
いえ、居場所があるのはいいことですけどね。
「自分の教室」だけの小宇宙では、息が詰まりそうになることも。
それに、ほかのクラスに一番の仲良しがいたり、兄弟姉妹と話をしたいというときには、
よそのクラスに行くのはすごくたいへん。
 
こんなフリースペースや、全校児童いっしょに食事ができるランチルームがあれば、
心の風通しがよくなるんじゃないかな。

仮にそんなスペースがなくたって、この小学校の風通しは抜群、
みんな仲良しなのは、すぐに感じましたけれどね。
  
楽しい時間をありがとう、二井宿小学校のみんな。
校長先生はじめ、先生方には、とってもお世話になりました!

 校庭から
 校庭からは青い山




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)『読む喜びをすべての人に 日本点字図書館を創った本間一夫』(佼成出版社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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