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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

合評の時間にありがとう

  1. 2018/12/02(日) 16:43:49_
  2. 児童書のぐるり
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昨日は、ドキドキの一日だった。
日本児童文芸家協会主催の「デビューを応援するステップアップ講座」で
受講生の作品の講評を担当しちゃったのだ。
もう一人の講師は、先輩作家の沢田俊子さん。
沢田さんがいてくださるなら、安心安心。

17名の受講生の短編作品は、どれもハイレベルで、
個性を感じさせるものがたくさんあった。
沢田さん評とカナジ評が、食い違っているときがあり、むしろほっとした。
まったく同じでは、講師二人体制の意味がないもんね。

講評していると、
ひとの作品について、よくもぺらぺらと語れるものだぜ、
自分のヘボさを完全に棚にあげて・・・と心の声がチクチクと。
こんなキビシイこと言ってしまって、
すんませんすんませんと、弱気の虫が顔を出す。

それをドンと追い払ってくれるものがある。
「さわらび」そして「若樹」だ。

「さわらび」は、21年間お世話になった児童文学創作サークルで、
デビュー作も、この同人誌掲載の作品が元となっている。
サークルの先輩たちからの批評は、いつもていねいで的を得ていた。
わたしも、先輩たちの作品について、
ぺらぺらと、思いつくかぎり、しゃべりまくっていたっけ。

そんな「さわらび」での修業時代、時おり頭によぎったのが
学生時代に入っていた児童文学サークル「若樹」のことだった。
入会して、初めて作品を書いて(箸にも棒にもかからないシロモノ)、
初めて合評会なるものに参加した。
驚いたなあ。
自分では、書けているつもりだったのに、
本当はあんまりきっちり考えてなくて、
適当に流して書いちゃった箇所を全部、先輩たちにずっぷり指摘されたのだ。
「ここ、意味よくわかんない。なぜ主人公は、こんなこといったの?」
「え・・・なぜって・・・。なんとなく~」
そう、弱いところは、読み手にすぐバレる。必ず見つかってしまう。
合評会ってすごい。
うまくなるためには、ひとに原稿を読んでもらわなくちゃ、ダメなんだ。
・・・と、18歳のわたしの、目からウロコ体験だった。
その思いがあるから、「さわらび」でも、先輩たちにナマイキなことが言えた。
そして、こんなキチンとした講座でも、いっちょまえに講師として
話すことができる。

「若樹」は、大学のサークルだから、卒業とともに離れた。
「さわらび」も、同人誌27号をもって、2014年に幕を閉じた。
真剣で一所懸命、落ち込むこともいっぱいあったけど、
ものすごく楽しかった合評の時間に、心をこめて、ありがとう。

京都在住の沢田さん、こんな素敵なお菓子をおみやげに。
なんと、綿菓子! 綺麗すぎる! もったいなくて食べられないよう。

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主催の委員会のまりちゃんと、事務局のふみちゃんからの、心づくしのお菓子とお茶。

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オシャレすぎるかぶきあげ、
「イタリアントマト&バジル」味と「チェダー&カバンベール」味。
お茶は、ボトルキャップをひねると、お抹茶がボトルの中のミネラルウオーターに落ち、
出来立てのお茶になるというもの。おーいしー!

ハイ、食べ物でモチベーション上がるオンナです。

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金魚の金ちゃんになった日

  1. 2018/11/25(日) 14:43:51_
  2. 児童書のぐるり
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先週、「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」の授賞式があった。

毎年、選考委員のはしくれとして出席しているが、
今回は重要なお役目を、申し付かった。
幼児・低学年部門の最優秀作品「金ちゃんのおとしもの」の朗読だ。
ハイ、その人選は、わたしが日ごろ「金ちゃん」と呼ばれているから、だけなんですがね。

作品は、可愛がっていた金魚ちゃんの死を
この上なく優しく暖かく描いたもので、じーんときます。
大人には書けないなあ。

朗読のとき、わたしは、赤い金魚ちゃん帽子と、
朱色やオレンジにひらひらするスカーフをつけて、壇上にあがった。
 
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このかわゆい帽子は、選考委員のお仲間のTさんが貸してくれたもの。
むふふ、テンション上がるう! ええ、恥ずかしくなんか、ないっすよ。
むしろ、成り切ることができて、いいカンジ!
調子に乗って、集合写真撮影のときもかぶったまま。

ふと、ハロウィンの渋谷の騒ぎを思い出した。
仮装しちゃうと、「いつもの自分じゃないもんねー」と解放感たっぷりで、
やっぱりテンション上がるんだなろうな。
それが、何万人もあつまるのだから、集団心理も働き、
残念なマナー違反やら犯罪行為まで出てくるわけだ。

「素顔を隠す」、それを逆手にとる心理療法もあるそうだ。
授賞式のあとの懇親会で、選考委員のOさんから聞いた話。
ピエロのマスクをつけた姿で、カウンセリングを受ける。
すると、別の人間であると自分自身を「だます」ことができ、
心の奥に淀んでいた思いを客観視して、はきだすことができるのだそうだ。
そのとき、あのピエロの大きな鼻が役に立つらしい。
仮面をかぶっても、鏡に映さなければ我が姿を見ることできないけれど、
「鼻」は、唯一、鏡なしでも目線を下げればその形がおぼろげにわかるから。
「あ、今、わたしは〇山〇子ではない、ピエロだもんね」という解放感が、
心理療法上、いい効果をもたらすんだって。
なるほどね~。

どうせなら、仮面やコスプレを、いいことに使いたいね!
「金ちゃんのおとしもの」の作者のリンくん、喜んでくれたかな?
 
もしや、ただの「イタいおばさん」だったりして!

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かなわなかった夢でも・・・

  1. 2018/11/18(日) 12:31:42_
  2. 児童書のぐるり
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昨日は楽しい一日でした。
お友だちのひろいれいこさんの、初出版のお祝い会が開かれたのです。

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デビュー作の『月あかり洋裁店』(絵 よしざわけいこ PHP研究所刊)は
秋にふさわしい、しみじみと美しく、ロマンあふれる作品で、
出席の上野与志さんが名付けた「ロマンティック・ファンタジー」に、
みんな大きくうなずいていました。

この物語で、わたしがうるっときたポイントは、「かなわなかった夢」。
ひろいさんの挨拶。

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「かなわなかった夢も、尊いもの・・・」
うんうん、かなわなかった夢にも、自分の努力と希望が、
つまっているんだもんね。

ああ! あのボツ原稿の山も、無駄ではないんだ。尊いんだ・・・。
ありがとう、ひろいさん! 

出版お祝い会に出席って、ほんとうに楽しいです。
これまでにも書いたけれど、幸せの余波をあびて、
リフレッシュできる日なんです。
明日から、いや、今日からまたがんばろう!

おみやげは、物語にちなんて、うさぎさんの「アイシング・クッキー」。

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困った、かわいすぎて食べられない!


つばさ賞で羽ばたいて!

  1. 2018/10/14(日) 16:10:16_
  2. 児童書のぐるり
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昨日は、日本児童文芸家協会主催・創作コンクールつばさ賞の授賞式でした。

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二年に一度のこのコンクール、受賞作が毎回、出版化になっています。

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今回の受賞者は14名。
どうかどうか、プロデビューされる方が現れますように!

さて、この授賞式でちょっと自慢できるのは、
一次選考通過者にもお声をかけて、
参加していただいていること。
今回も、17名もの方がご参加くださいました。
次回には、壇上にあがれますようにと、祈らずにはいられません。

そのなかには、なんと、詩・童謡部門で8歳の少年が!
すばらしいですね。ずっと書き続けてくれるといいなあ。

もうひとつ、うれしいサプライスが。
橋口さゆ希さんから、祝電をいただきました!
橋口さんは、前回のこのコンクールの優秀賞受賞者であり、
受賞作「わすれんぼっち」は、PHP研究所から出版になっています。

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橋口さんの祝電、受賞者にお友だちがいらして、その方あてかと思ったら、
「受賞者のみなさまへ」ですって。
「この会場にいらっしゃるのは、みなさんを応援している人ばかりです。
たくさんお話をうかがってください」という内容でした。
なんてありがたいメッセージ、主催者のわたしたちとっても、
とても励みになる祝電でした。

そう、「つばさ賞」は
書きたい人、デビューしたい人を応援するコンクールなんですよ!

出版事情の厳しい昨今ですが、
フレッシュで勢いのある作品を、
編集者さんは求めているはず。

今回生まれた作品たちよ、
羽ばたいて~~!

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受賞者へのプレゼント、深紅の薔薇。

「つばさ賞」選考が始まりました!

  1. 2018/02/18(日) 18:23:19_
  2. 児童書のぐるり
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日本児童文芸家協会の創作コンクール「つばさ賞」は、二年に一度のコンクール。
1月末に締め切り、ただいま一次選考中です。

先日、集まった応募作を仕分けし、選考委員のみなさんに送る作業をしました。
こういうことも、わたしたち児童文芸家協会の作家たちがやってるんですよ。

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実は、この作業をすると、とっても悲しいことが出てきます。
募集要項を満たしていない応募作が、けっこうあるということ。
この賞は、応募票を付けること、作品は二部づつ、一部門では一作のみ、縦書き、
などの規則があるのですが、一部しかなかったり、横書きだったり、
という作品が、ぽつぽつあるんです。

これらは不可、失格です。ゴメンサナイと心で手をあわせ、
ボツ箱行きになります。

募集要項は満たしていたものの、
応募票に書かれたタイトルと、原稿の冒頭に書かれたタイトルが、
なぜか違っている人がいたり、
用紙をヨコではなく、タテにしてプリントした人(でも縦書きではあるんです)が
いましたよ。失格にはしませんでしたが。

何か月もかけて完成させた愛しい作品、自分の分身のような原稿でしょう?
応募する方は、募集要項を熟読してくださいね~!
運営担当者からのお願いでした。

前回、前々回のコンクールの優秀作が、ともにPHP研究所から
出版されてます! 

『せなかのともだち』萩原弓佳 作 洞野 志保 絵
『わすれんぼっち』橋口 さゆ希 作 つじむらあゆこ 絵

無題ぴか


もちろんわたしの手柄じゃないですが、やっぱうれしいっす。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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