金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

かわいいぞ蒲田くん!

  1. 2017/03/25(土) 20:55:02_
  2. 金亀のひとりごと
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やや、これは!
『シン・ゴジラ』の第二形態のぬいぐるみ!

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か、かわいいぞ。
秋葉原駅ナカのフィギュアショップで。
 
第二形態のゴジラは、蒲田から上陸したから「蒲田くん」と呼ばれているそうだ。
(ちなみに、第三形態は「品川くん」、一番でかい第四形態は「鎌倉さん」)
「蒲田くん」は、人間なら小学生くらいだろうか? 
赤い粘液を漏らしながらずりずりうねうね進む姿を、「キモい」というなかれ。
ズリバイ姿や無表情な大きな目玉がかわいくて、スクリーンに釘付けでしたわ。
蒲田くんファンは多いらしい。
とはいっても、「キモい」ほうが多数派に違いない。

なんでかな? 
わたしはなぜ蒲田くんをかわいいと感じたのか。
亀と暮らして二〇数年。爬虫類的なルックスに慣れているからか?

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         わたし、かわいい? うふ。

それだけじゃない。あのどこか幼さの残る姿にキュンとしたのだ。
第二形態のシン・ゴジラは、人間でいえば小学一年生くらいかな?

子育てをする動物は、大きな目、大きな頭といった幼児体形を
かわいいと感じて、保護したくなる。
そういうふうに脳ができているそうだ。

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     動物界の永遠の幼児、ウーパールーパーのフィギュア。たしかにかわいい。

でも、まだ「動機不十分」な気がする。
かわいいといっても、
ワンニャンや真っ白のヤギの赤ちゃん(友人の作家さん宅に生まれたのだ)を
愛しいと感じるのとは、質が違うもん。

う~~ん。もしかして、体の大きさだろうか?
体の大きな生き物がのそのそ不器用に動く姿が好き?
そうかもしれない。鎧のようなサイやデッコデコの恐竜ってかわいいもんね。

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        ティラノサウルスの、狩りの戦利品のような首(マグネット)。

いやいや、一番大きな動機は、かわいいと感じたい、
その気持ちそのものかもしれない。
人間って、いつでも「かわいい」を求めているのかも。

「かわいい!」と心がきゅんきゅん揺れる、その感覚っていいよね。
「かわいい」がたくさんあるのって、幸せだよね。

・・・などど、愚にもつかぬ考察でした。


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フィギュアの棚の前で思い知ったこと

  1. 2017/03/11(土) 17:03:09_
  2. 金亀のひとりごと
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「あの日」が巡ってきました。
もう六年。まだ六年。
年々、報道が減っていくなかで、ショッキングなニュースもありました。
福島から自主避難した少年への、いじめです。

原発事故後、かの地に避難命令が出されたとき、
わたしは自分が住民の立場だったら、何を持っていくだろうと考えました。
急いで出立しなければならず、丁寧に選んで荷造りする時間はありません。
まず貴重品、ケータイ、PC。忘れちゃならない、USBメモリ。
家族のアルバム。いろいろな名簿類。当座の衣類と身の回り品、薬。
お金で買い直せる電気製品や家具や家財道具はあきらめるしかないな。
うちじゅうを見て回り、これは無理、これも無理・・・。
さて、三匹の亀は? 車が使えるのなら、
とりあえず紙の箱に一匹ずつ入れて、連れて行こう。
池があったら放すとしても。

次に自分の机回りをながめたとき、ずきっと痛みが走りました。
壁一面を飾っているのは、何段ものプラスチックのケースに入ったフィギュアです。
これは置いていくしかない・・・。
笑われそうですが、涙がこぼれました。
小さいものだから、ケースを捨ててばさっと袋に入れれば、運べるでしょう。
しかし、避難先で飾るスペースはないし、
ほかにもっと必要なものがいくらでもあります。
持っていったら、家族のブーイングの嵐でしょう。
小さな子のぬいぐるみやミニカーではないのだから。

近所のスーパーの食玩コーナーで、出先のガチャで、浅草の専門店で、
博物館のミュージアムショップで。
海外旅行でも何かしら買い集めてきました。
どこでゲットしたものが、記録していませんがちゃんと覚えています。
3,4センチの自分の身のカケラにも等しいモノたち。

迫りくる放射性物質の見えない影におびえ、
住み慣れた我が家から避難していく方たちの、身を引き裂かれるような痛み。
その何百分の一、何千分の一かを、フィギュアの棚の前で思い知ることとなりました。

こんな痛みに耐えてきた人たちが、
さらにいじめや偏見や風評に苦しみ嘆かなくてはならないなんて。

今日の毎日小学生新聞の一面の見出しが、
この国の人間の、もろさ醜さを物語っています。

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浅草の、江戸趣味小玩具の店「助六」の握り鮨。
どうです、この出来。さすがです。手前は割り箸じゃなくて、マッチ棒。

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大阪のビジネスホテルのフロントに置かれていたガチャの、大阪のオバチャン。
「アメちゃん食べや~」

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冬の秩父のお目当て

  1. 2017/02/19(日) 17:07:36_
  2. 金亀のひとりごと
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冬の秩父が好きで、
寒さがつのるとほぼ毎冬出かけていく。
目指すは、奥秩父・大滝にある「三十槌(みそつち)の氷柱」だ。

まず、皆野町の「よしはし食堂」で腹ごしらえ。
ここは、いかにも町の食堂という感じの、手打ちうどんやカレーや定食類の店だが、
ヤマメや岩魚、山菜料理、そしてジビエ料理もあるのだあ!
いのしし丼とか、しか秩父煮とか……!
  
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実はわたし、猪や鹿や馬が大好き。
居酒屋で馬刺しがあるとソッコーでオーダー、
一人食いしてしまう。

この食堂では、たいていのしし鍋を食べる。熊鍋を食べたこともある。
猪鍋、これで二人前、3200円。安い! 秩父産の野菜がいっぱい。甘い!

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 猪肉は柔らかく煮えていて、臭みはなく、
健やかに血肉になりそうな、鉄分を感じる濃い味わいだ。

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 シメのうどんも平らげて、満足満足。

鹿の自家製スモーク。塩気のきいた、淡泊ながらしっかりした肉の味。

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ここから一路、奥秩父へ。山がどんどん深くなる。
山梨、長野の国境が近い。

これが「三十槌の氷柱」。荒川の上流のがけから伸びてくる、天然のつららだ。
今年の出来は、気温は低くても雨が少ないカラカラ天気のためか、
例年の8割くらいだろうか。
それでも、じっと目を凝らすと、
つららの向こうがわに無言で居座る冬の魔神の気配を、
はっきりと感じる(かもしれない)。

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少し先には、人工のつららがある。
こちらは水道水をちょろちょろ流して作っているので、
天然ものよりも大きい。
 
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でもなあ。人工のつららを見ても、感動はないんですが。

人工つららよ、お前の立ち位置はなんだ?
人の手による芸術作品というわけでもなく、
自然が織りなす造形の美、でもなく。
ただ大きく育って背伸びしちゃって。
必死でキラキラ美しく輝いてみせて。

しまった、人工つららなんて要らんわ、というつもりだったのに、
書いているうちに、情がわいてきちゃった。

まあ、「どっちも奇麗!」でいいじゃんね。

帰りは秩父市街のカフェで一息。

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冬は楽し。


2万年前の芸術

  1. 2017/02/12(日) 16:04:03_
  2. 金亀のひとりごと
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大好きな国立科学博物館へ、一人遠足。
「ラスコー展 クロマニョン人が残した洞窟壁画」、
あの有名な2万年前の壁画を見にいった。

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限りなく本物に近づけたレプリカを、
洞窟内の暗さを再現した空間に展示してある。
もちろん、実物大。
現在ラスコー洞窟は壁画の保全のため、研究者さえ立ち入り禁止だとか。
レプリカであっても、貴重な機会だ。

おお、これは迫力! 思っていたよりもずっと大きい。動物の姿が美しい!

壁画レプリカは、撮影可でした。
褐色のバイソン
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黒い牝ウシ
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泳ぐシカ
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壁画最大の謎といわれる、トリの頭をした人間と、
ヤリで突かれたバイソン。この絵だけ、なぜか落書き風。
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わたし、恥ずかしながらカンチガイしていました。
居住していた洞窟の壁に描かれた絵だと思っていた。

洞窟は居住用ではなく、絵を描き残すための特別な空間だったらしい。
真っ暗の洞窟内にランプを持ち込み、少なくとも二人一組で、
時にははしごに登って描いたそうだ。
その姿と情熱は、イタリア各地の大聖堂の大壁画や天井画を描く
ルネサンス期の画家さんを彷彿とさせる(見たことないけどね)。
これは、紛れもない芸術だ。

壁画の目的は、はっきりとわかっていないが、
シャーマンのような役割の人が描いていたらしい。
やはり、豊穣祈願の祭祀用なのかな。

壁画を発見したのは、この洞窟の近所の子どもたち(1940年)。
遊んでいるうちに細長い洞窟を見つけ、入ってみたら・・・「すげ~~!」
「どうする? とうちゃんに話してみる?」
「やめとこうぜ。洞窟なんて危ないところに入ったのか!とチョー怒られそう」
「でもさー、すごい発見かもしんないよ。
あの動物の絵・・・なんかゾクっときたね、オレ」
な~んて会話があったかもしれないね。
少年たち、ちゃんと大人に告げたんだ。うんうん、えらいよ!
 
2万年前の芸術家たちの情熱と、
1940年の少年たちの、驚きにきらきら輝く瞳が重なった。

会場入ってすぐには、クロマニョン人の母子が出張していました。
おかあさん、おっしゃれー。今に通用するファッションです。

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冬の亀とアロエとセロリ

  1. 2017/02/05(日) 15:45:50_
  2. 金亀のひとりごと
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節分を過ぎ、ちょっと日が長くなってきました。
うちの亀たちは、冬眠させていないので、
水槽のなかで、じ~っと春を待っています。
日が長くなると、寒くてもゴトゴト動きまわるようになります。
気温よりも日照時間により体内時計が働くのかもしれません。

せまい水槽にあきあきするようで、
こんなカッコしたり。

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立ったままのミニラくん。

ベランダには、一月初めにアロエの花が咲き、
もう一か月以上、鮮やかな朱色を保っています。
息が長いのねー。

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一つ一つの小さな花が、百合のように口を開いていきます。

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元は、伊豆半島を訪れたときに、お土産屋さんで
紙コップで売られていた一片のアロエの葉っぱでした。
生命力強し! ほったらかしなのに、大きくなってくれました。

冬の楽しみのひとつが、セロリ。
セロリは夏のイメージですが、実は冬が旬でおいしいんです。
繊維がやわらかく、ショリショリ具合が絶妙。
牛肉と炒めたり、スープの具になったり、もちろんサラダにも。

友人の水月さえちゃんが、
エッセイ・ブログ「はりねずみが眠るとき」で紹介している
「千切りのセロリとささみの和え物」もすごくおいしそう。
でも、自分で作ると、セロリの千切りが雑すぎて(チョー不器用なうえ、根性ナシ)
歯ざわりがイマイチ。

そこで、どっさり作ったのが、セロリだけの和え物。
ななめ薄切りにしてさっとゆがいたセロリに
ニンニクのみじん切りをちょこっとだけ加え、
味付けは塩と酢だけ。
最後にお玉で熱したごま油をジュジューッとかけて混ぜます。

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旨し。セロリとゴマ油って、なんでこんなに合うんだろ。
冬の間に滞った良くないものが、浄化される感じです。

亀に笑って、アロエを愛でて、セロリをどっさり食べて、
冬を楽んでいます。
今年はまだ、まとまった雪がふらないのが残念。
フレー!ふれー、ゆーき!



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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