金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

晴れの日は、やっぱりにぎやかがいい

  1. 2018/04/15(日) 15:10:38_
  2. 金亀のひとりごと
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初孫の‘えむちゃん’のお宮参りがありました。
お宮参りって、実は初めて。自分の息子たちのときは、
親戚が遠かったこともあり、スルーしちゃったの。
パパ方のおばーちゃん(つまりわたし)が、赤ちゃんを抱っこしてお参りするとか、
「紐銭」というものをくくりつけるとか、知らないことだらけ。
紐銭は、一生お金に困らないように、との願いが込められているそうで。
おもちゃなども下げていいらしい。

紐銭

親戚10人が、えむちゃんの健やかで幸せな人生を願って
神社に集まりました。

参拝


鳥居の前で、全員で記念写真を撮ろうとしたら、
駐車場のあたりにいた女の人がわざわざ走ってきて、
「写真撮りましょうか?」
ええ、ご厚意に甘えました。
本殿に参拝し、もう一回全員で写真を撮ろうとしたら、
さきほどの女性が、またまたかけつけて、撮ってくださったの!
ありがたいですね~。

えむちゃんは、こんなふうに、だれからも愛され親切にしてもらえる子に育つことでしょう。
そして、見ず知らずの人のためにも、ささっと動ける人になってくれることでしょう。
きっと、ここの神さまが、そうはからってくれるよ。

       20180415150212254.jpg

神社といえば、自分の七五三のことをよく覚えている。
慣れない草履で、30分以上かかる遠い神社まで歩き、
(もちろん自家用車などなく、タクシーに乗るなんて贅沢は考えられなかった)
ようやくたどり着いたら、ふつうにお賽銭入れて、パンパンして、
また30分以上歩いて家に帰ってきた。それだけだった。ヘトヘトになった。
「シチゴサン」て、もっと特別なイベントかと思ったのに。
朝からあんなに大騒ぎして、
美容院でヘアセットとメイクと着付けをしてもらったのに・・・。

それ以上にもの悲しかったのは、
母と二人きりだったこと。
なぜか父も姉もいなかった。
予定の日に熱を出して、一週間遅れでやったせいかな?

うちは核家族で、親戚はみな遠い。
そのうえ、わたしは祖父母を知らない。
全員、あの世にいってしまっていた。
でも、それについては、なんとも思っていなかった。
よその子が「おじいちゃんちに遊びに行ってきたよ」なんてしゃべるのを、
「うちはおじいちゃんがいなくてよかった~」と思っていたくらい。
というのは、わたしはものすごく人見知りで、
家族でもよその人でもない、ビミョーな立場の大人に、
どうふるまったらいいのか、想像するだけで不安だったのだ。
そんな超ネガティブな子だった。
(しかし、親戚が近くにいたら、人見知り度が減っていたかもしれないなあ)

でも、この七五三のときばかりは、寂しかった。
「大きくなったね」
「着物、良く似合うね、かわいいね」
とほめてくれる人がいない。
「草履、いたいよー」と泣きべそかいたとき
「よしよし、もうちょっとよ」と足をさすってくれたり
「おんぶしてやろうか」と甘やかしてくれる人がいない。
11月下旬の神社は、ひと気がなく枯れ葉が舞っていた。
着物の襟元が寒かった。

えむちゃんのために、新しい命のために、親戚が集まる。
それだけで、なんて美しい一日でしたでしょう。
えむちゃん。大きくなったら、この日の写真を見てね。
パパママ、ひいばあば、じいじ、ばあば、おじちゃんおばちゃん、
みんな、あなたのことが大好きだよ。
どんなときでも、親衛隊だよ。

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食いしばらず、くっつけず

  1. 2018/04/07(土) 11:21:56_
  2. 金亀のひとりごと
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歯が痛くなって歯医者に行った。
でも、「虫歯はありませんよ」とのこと。
「痛いんですけれど」というと、歯医者さんがのたもうた。
「歯をくいしばっていませんか?」
「えっ、いいえ?」
 首をふるわたし。
「そうですか? 歯をくいしばることで歯茎に負担がかかって、痛むことありますよ」
 歯なんて、ぎりぎり食いしばったこと、ないよなあ。

というのは、大間違いだった。
この一件以来、ちょっと歯に意識がいっていたらしい、
歯をくいしばっている現場を「発見」!
切羽詰まった時や超忙しい時、ぎゅむっと食いしばっているではないか!
これじゃ、痛くなるわけだわ。

そのうえ、とんでもないクセに気が付いた。
歯をカチカチ打ち鳴らしていたのだ。
それは子どものころからのクセで、いまだやっているとは、
ご本人も預かり知らぬことだった。

頭のなかでなにかの音楽が鳴っていて、それに合わせて
マリンバのように、カチカチさせる、というもの。
ご丁寧に、低い音は口の中の左のほうで、
高い音は右のほうで、ちゃんと音階を意識して「奏でている」。
子どものころは、「あたしねー、口のなかで木琴ひけるんだよ、ほら」と
姉にカチカチやってみせ、
「ぜんぜん聞こえない。ばーか」と笑われたことがあったな。

何の曲が頭のなかで鳴るかは、まったくのランダムで、
自動的にさまざまな音楽が流れてくる。
よく聞くシベリウスやドビュッシーの曲のこともあるし、
ふだん全く意識していない曲も「かかっている」。
なんだっけ、この曲は?と脳内リサーチして、「キャベツUFO」とわかったり、
好きでもない「悲しい酒」だったり、あ、これラジオ体操第一だあ、なんてこともある。
これって、一つの特殊能力?(でも、なーんにも使えないよなあ)

ところが、このカチカチ、良くないらしい。
歯というものは、上下をかみ合わせていいのは、食べるときと会話するときだけだそう。
上下がくっつくと、それだけで脳に刺激が行き、
肩こりや頭痛の原因になる、とテレビの健康番組で知ってびっくり!

この「音楽性カチカチ現象」、気が付くとやめるようにしているが、
カチカチをやめると音楽も止まっちゃうのだ。残念。
カチカチなしで音楽が流れるような「装置」を、開発したいなあ。

・・・と書いている今、カチカチしていたのは、朝ドラのオープニング曲でしたあ。

読み語りによく使う、歯医者さんの絵本です。
 『歯いしゃのチュー先生』ウイリアム・スタイグ 作 評論社 1991年

歯医者

ネズミの歯医者、チュー先生の診療所に、ある日、虫歯のキツネがやってきて、チュー先生夫妻がピンチに?
 食うか食われるかのお話は、いつの時代も子どもたちはハラハラドキドキです。
長めですが、一年生でも十分楽しめます。

『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』五味太郎 作 偕成社 1989年

     わにさん
 
虫歯が痛いわにさんは、治療におびえ、治療をする歯医者さんはわにさんにおびえ・・・。
反対の立場なのに、コワイのはいっしょ。
だから、同じ場面で、それぞれの胸中は同じ文章、同じセリフ。
小さい子でもOKなように見えますが、
読み語りの場合、この状況を一発でわかっておもしろがってくれるのは、
小学校2年生以上かな?


冬の忘れ物旅行記

  1. 2018/03/25(日) 17:27:58_
  2. 金亀のひとりごと
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この冬は寒かったね~。
12月初旬ですでにめちゃ寒かった、そんな時期に友人と北陸旅行をしたのですが、
旅行記をサボってました。
本格的な春になるギリギリに、冬の思い出をちょっと書いておこう。

「北陸グルメ旅行」と銘打った二泊三日の旅で、それはそれは、たくさんの蟹や河豚料理をいただきました。
蟹はまるごと一匹、河豚は鍋、唐揚げ、お刺身、一夜干しと、食べ放題。
富山の江戸時代からの薬屋さんの二階では、薬膳料理をいただきました。
薬膳料理、初めてです。

これは黒米の山菜おこわ。むっちりした甘味。
 ②富山薬膳料理 黒米の山菜おこわ

金沢・近江市場でのお鮨もおいしかったなあ。

一日目の民宿、お刺身と蟹だけでおなかいっぱいでした。
                ⑤海鮮民宿女岩荘にて

ところが――国際的激烈雨女のカナジ、なんと今回も悪天でありました。
連日雪混じりの氷雨、寒いこと寒いこと。
雨晴温泉という、日本海の絶景が見られる景勝地も、氷雨。

本来は、立山をバックにした日本海の、こんな絶景なんですが・・・。
これは、雨晴駅前にあった観光客用のパネルを映したもの。

           ⑥雨晴海岸駅のパネル

民宿のおやじさん(でもまだお兄さん)が、「雨だから、せめてそれを撮っていってねー」と。
それにしても、雨晴駅だなんて、なんて童話ゴゴロをくすぐる名前!
 
二日目の金沢・兼六園はどしゃぶり。東山のお茶屋街も雨。
雨は、あがったと思うとまた降ってくるという感じ。でも、金沢あたりでは、それがフツーで、
「弁当忘れても傘忘れるな」という言い習わしがあるそうです。
だから、このお天気は金沢らしさを味わえる、粋なはからいなのだ!  

三日目、東尋坊は、かろうじて晴れました。
友人の一人は、アマチュアカメラマン。高所恐怖症というのに、
強風びゅうびゅうの断崖の上で三脚使っての撮影。さすがです。

  ⑪


今回、驚いたのは、富山の複合施設、TOYAMAキラリ(トヤマキラリ)と、
金沢の21世紀美術館。
なんてオシャレな建物! どっちも静謐な落ち着き感じがありながら解放感があり、
透き通った清浄な空気を感じます。
このなかにいるだけで、自分まで透明感のある素敵なオバチャマに思えてきました。
ハイ、思っただけですが。

TOYAMAキラリは、富山市立図書館本館、富山市ガラス美術館、
富山第一銀行本店が入っているそうです。
吹き抜けのエスカレーターをながめるだけでも値打ちモノ。
DSC_1812.jpg

ガラス美術館の展示品も、すごくよかった。図書館もハイセンスで、うらやましか~。

金沢21世紀美術館
 無題

写真は同美術館HPからお借りしました。なんせ雨で、スマホを出すこともできなかったの。

北陸って、ほんとうにいいところですね。
食べものはおいしいし、ゆったりとした豊かさを感じました。
特に、わたしは富山が大好き。これまで、取材や講演で四回訪れ、
今回五回目。また行きたいなあ。


無けりゃ無いで。

  1. 2018/03/18(日) 16:50:26_
  2. 金亀のひとりごと
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物足りない冬のまま、春めいてきた。
いえいえ、寒さはたんと味わいましたよ。
足りていないのは冬野菜。特に白菜は、高くてなかなか買えなかった。
うちは、生協の個配や有機野菜の宅配を頼んでいて、
野菜の価格はスーパーなどよりも安定している。
けれども、注文したものの品薄で、欠品ということが、よくあった。
白菜がないので、鍋料理が減った。
漬物がないので、お茶漬けが減った。

本格的な春になる前に、しゃぶしゃぶで鍋終いすることにした。
お肉は豚ロース。牛肉のしゃぶしゃぶよりも、こっちのほうが好み。(特に値段がね)
白菜はなし。かわりに用意した野菜は、小松菜、水菜、薄切りの人参。
レタスもおいしいだろうと思ったが、基本的に季節外れの野菜は買わないことにしている。高いしー。
  
       鍋2
                        鍋

   
小松菜、おいしかった! しゃぶしゃぶなら、白菜よりも合う。
そういえば、昨年の冬に石垣島にいったとき、島野菜のしゃぶしゃぶがおいしかったな。
 
       8 1日目夕食しゃぶしゃぶの野菜
 あぐー豚と、ゴーヤや島レタス、ヘチマのしゃぶしゃぶ。

キャベツも高い。とんかつやフライの付け合わせは千キャベツと決まっているが、
この際だから、水菜のザク切りにしてみた。

          水菜


うん、これも正解だ。口中がさっぱりサワサワする。
それにねー、わたしゃ千キャベツ切るの、めっちゃヘタクソなのだ。
不器用すぎて、百キャベツにしかならない。
そんなもんより、水菜のほうがずっといい。
ただし、ソースは合わない。
やっぱ、ドレッシングかマヨネーズ、あるいは胡麻だれみたいなものだな。

寒さによる野菜の高騰のおかげで、小松菜のおいしさがわかった。
千キャベツの呪縛から解放されて、大手をふって水菜を出せる。
冬将軍、ありがとう。
.・・・でも白菜の漬物、やっぱ食べたいわー。



「ガリガリ」はなかったけれど・・・。

  1. 2018/03/11(日) 16:19:13_
  2. 金亀のひとりごと
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北海道・オホーツク海ぞいを旅した。
な~んて書くと、いっぱしの旅人のようだが、なんのことはない、
旅行社の流氷ウオッチングツアー二泊三日に参加しただけだ。
北国好き、最果て好きのオバサンとしては、流氷を見ることは長年のあこがれだった。
 
ガイドさんの説明によると、流氷の源は、
ロシアのアムール川の水だそうだ。
 その真水がオホーツク海に注ぎ、比重の関係で海水と混じらずに海の表面に広がり、
秋から冬にかけて、凍っていく。
それが海流に乗って、北海道のオホーツク海沿岸にやってくる。
 アムール川は1000キロも先。そこからはるばると旅してきた氷なのか・・・。

 アムール川いえば、こんな絵本がある。小学校中学年以上向き、
「まぼろしのデレン――間宮林蔵の北方探検」 関屋 敏隆 作 福音館 2005年
 
デレン2
 
間宮海峡を発見した間宮林蔵の、1年以上におよぶ北方探検を描いている。
「デレン」というのは、アムール川をさかのぼった中流域で、
夏の二か月間だけ、北方民族による大掛かりな交易の場となっていた町だ。
現在の「ノボイリノフカ」という小さな村のあたりらしい。
間宮林蔵は、樺太アイヌの長のデレン行きに同行し、詳細な絵日記を残した。
この絵本はそれを元に描かれている。
鎖国の時代のこと、国外に出たことが幕府に知れたら罪人だ。
それでも林造は、勇気を出して、というよりも、
好奇心にわくわくしながら、アムール川を旅したんだろうな。

アムール川を旅してきたマミズとマミヤ。どっちもいいなあ。
極寒の地の旅って、どうしてあこがれちゃうのかなあ。
 
 ・・・というわたしの思いは、実はからぶりでありました。
 二日目に網走で、三日目に紋別で、砕氷船に乗り、
ガリガリと勇壮に流氷を切り裂きながら海を進む予定でしたが、
二日間とも、流氷ははるか沖にひっこんだまま。
 船は、ただの遊覧船となり、
そこらへんをちょいと一周しただけで終わりました。
 網走港発着の「おーろら号」の船尾から
        DSC_2009.jpg
う~~ん、氷なんてぜんぜんないわー。

 紋別港発着の「ガリンコ号」の船首側。

       DSC_2019.jpg

ここで氷をガリガリしながら進むはずだったのに~。

 DSC_2027.jpg

停泊中の「ガリンコ号」 白い雪原に映えるなあ。

 三日間のうち、流氷が見えたのは一日目の知床。バスで通り過ぎただけ。

            DSC_1981.jpg


 二日目の早朝の「流氷ウォーク」には、参加できました。
知床のウトロには、着岸した流氷がぎっしり凍りついて、歩けるのです。
専用の防水防寒のドライスーツを貸してくれるので、
海に落ちてもだいじょうぶ。

  流氷

氷の切れ目に、三回ほどドブンとはまってみました。気持ちいいこと!
氷点下の知床の海に、ぷかぷか浮いていられるって、ふしぎです。
この画像は、知床ナチュラリスト協会さんのHPよりお借りしました。
興味のある方は、同HPを開いてみてね。




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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