金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

スイスは今日も雨だった

  1. 2016/08/28(日) 15:27:31_
  2. 金亀のひとりごと
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6月に、友人と二人で、スイス7日間ツアーに行ってきました。
(なんで今ごろブログに? ハイ、写真整理が手つかずだったんです)
メインの観光は、ユングフラウ、モンブラン、マッターホルンの三つの名山、
そして首都ベルン、世界遺産の街ザンクトガレンなどの見学、それにハイキングも。

ところが・・・連日、雨か曇天で、山は一度も見えず。うっすらと形がわかる程度です。
 ユングフラウ 19ユングフラウ、メンヒ、アイガー、雲のなか
 
 マッターホルン 2マッターホルンも雲のなか

 でも、展望台から氷河が見えた! 好きだ~、こういう景色。
 5チョコケーキみたいな氷河

ベルンの旧市街も雨。    
     4世界遺産ベルン旧市街

  ザンクトガレン。かろうじで青空。街並みが美しい。 
                   17旧市街


マッターホルン観光の拠点のツェルマットでも曇り空。
 ツツェルマットは自動車乗り入れ禁止。かわいくて素敵な街です。
    21ツェルマットの街

お天気には恵まれませんでしたが、電車好きのカナジは、きれいな登山列車をたっぷり楽しみました。
  氷河特急の車内。パノラマカーで開放的。
           23氷河特急の車内、ガラス張りでキレイ

  よく旅番組に出てくる、ランドヴァッサー橋(高さ65m)を通過中
              34通過中


 ヴェンゲンアルプ鉄道
   17これぞ山岳鉄道

今回で、よーくわかりました。カナジは国際的雨女でした。
十年前に行ったオーロラ・ウォッチングのアラスカでも、
天気が悪くてオーロラは一回も見ずしまいだし、
数年前のオーストリアでは十何年ぶりとやらの大雪に見舞われ、
モンゴルでは、めったに雨が降らないはずなのに、どしゃぶりで宿泊していたゲルが浸水。
去年の奄美大島も連日雨で、エメラルドグリーンの海は一度も拝めず・・・。

それから、カナジは人間気圧計でした。
登山列車で訪れた展望台では、肩が重い、足が上がらない。
うわ、なんか悪い霊に憑かれたか?
いえいえ、展望台はどこも3000m以上の高さにあるので、高山病でした。
ほかの方たちはピンピンしているのに~~。
わたしはエベレストを見に行こうとか、大それたことは考えないほうがいいな。

印象に残ったのは? スイスは徹底して観光立国だということ。
美しい山を見せる、そのためだけに、
トンネルを掘り鉄道を通しロープウエイを造り、観光客を迎えています。
昔は、山に閉ざされ、ヨーロッパのド田舎扱いされ
(そのせいで戦禍にあわずに済みましたが)、
でもそれが観光資源として生きたわけですね。 
 
きつい勾配をごっとんごっとん登り、
小さな草花が咲く野原がどんどん根雪と岩山のモノトーンに変わっていく風景は、
のどかさと厳しさがいっしょに感じられて、とってもよかった。
   
それにしても登山列車は観光客のための電車ですから生活感が無い!
普通の街中の電車や路面電車にも乗りたかったな。

思い出に残る風景は?
なーんの変哲もない景色がよかったなあ。
山と野原、古い納屋、羊…そんな、現地の人から見たらありふれた風景がよかった。
 
 ハイキングでの景色    15.jpg

 顔だけ黒い羊さん、シュバルツナーゼ。かわいい~。
         14顔の黒い羊は、スイスでもツェルマット地方だけ。「シュバルツナーゼ」という羊
 
街も小さいほうが好きです。
  立ち寄ったアッペンツェル、人口約7000人という小さな村のかわいいおもちゃやさん。
 3小道の奥のおもちゃやさん、こういうふうにペイントされている家が多い。
 この村では、こんなチロリアンテープみたいなデザインがペイントされた家が多い。

そういえば、海外ではいつもそんな感想を持ちます。
次の観光地へ向かう車窓からの景色が一番心に残っていたりします。
小川や野原、はるか彼方まで続く草原、小さな村、廃墟になった教会など・・・。

  ツェルマット近くの野原で   
 19古い納屋
 

よっしゃ! なんだか自信がつきました。
旅行先の世界遺産や観光名所が期待はずれでがっかりしたとしても、
フツーの町や村や自然の景色だけで、たっぷり楽しめることができそうです。

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賛美歌と「テケテケテケテケ」

  1. 2016/08/21(日) 15:38:46_
  2. 金亀のひとりごと
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先週、日帰りで軽井沢に行きました。
旧軽銀座からちょっと入ったところにあるユニオン教会から、
美しいバイオリンの音色が。
のぞいてみたら、無料の室内楽コンサートをやっていました。

             160817_121458_convert_20160820185744.jpg
       
木造の素朴な教会で、高原の涼風に吹かれながらの
バッハやビバルディなどのバロック音楽や賛美歌。
のんびりまったり、至福の時。

わたしは、小学校のころ、近所の協会の日曜学校に通っていたので、
賛美歌は今でも何曲か歌えます。体に入っています。
♪いつくしみふかき ともなるイエスは
つみ とが うれいを とりさりたもう♪
(日本では、唱歌の『星の世界』で知られています。
♪月なきみ空に きらめく光 ああその星影 希望のすがた♪

その翌日は、地元のホールで、ベンチャーズの公演に。
特にファンではありませんが、
せっかくこんな田舎のホールに来てくれるのだからという妙な地元意識が働き、
しかも徒歩6分だし、と出かけました。

           無題

ホールについてびっくり、おじさま、おじいさまが観客の5割を超えている!
アロハ着用で気分を揚げている白髪の男性も多く、みんな目がキラキラ。
いい景色です。オヤジバンドをやっている人もたくさんいるに違いない。

ベンチャーズ、結成57年。
「テケテケテケテケ」のサウンドは、もはや伝統芸能の域。
ベンチャーズは、メンバーが新しい音楽を追求していく道を選ばず、
「伝統」を守り抜くことで生き残っていったのですね。
メンバーは次々入れ替わり、その息子さんが跡を継いだりして、
「伝承」されています。
とはいっても、今回若いメンバーは一人だけで、
リード・ギターのジェリー・マギーは御年79歳!
やっぱすごいわ。
シメの曲は、これぞベンチャーズの、「ダイヤモンドヘッド~パイプライン」。

演奏は、素晴らしかった。そして懐かしかった。
わたしは、青春時代にベンチャーズの曲に夢中になったという記憶はありません。
でも、しっかり体のなかにテケテケテケが「入って」いました。

気が付くと耳になじんでいた賛美歌やバロック音楽、そしてベンチャーズ。
子どものころに取り込んだものは、いいモノだったんだなあ。


縄文土偶と妖怪ウォッチの関係

  1. 2016/08/14(日) 13:45:09_
  2. 金亀のひとりごと
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大好きな江戸東京博物館へ、「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」を観に行きました。

               DSC_0519_convert_20160813152924.jpg


子どもさんのいる家族連れが多いため、午前中から昼すぎまでは混むと聞いたので、
午後三時すぎに会場に到着。
そこそこ混んでいましたが、けっこうゆったり見学できました。

展示は、平安時代から江戸時代までの(一部、昭和初期のもの)
絵巻物や肉筆画、版画などで、妖怪画や幽霊画、地獄絵がずらーり。
そこに、縄文時代の土偶と、現代代表として「妖怪ウォッチ」が加わります。

なぜ土偶が? 
そういえば、土偶って、おかしなスタイルをしてますよね。
異様な体形だったり、ゴーグルをかけたような眼だったり。

我が家の縄文土偶、5センチのフィギュア。
『遮光器土偶』と『ハート型土偶』 
  
 DSC_0524_convert_20160813153056.jpg
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呪術に使ったり、安産祈願のために創られたとのことですが、
今回の展示によると、あの土偶の造形は、
当時の人々の不安や怖れが形となったものと考えられるらしいです。

古来、人類は天変地異や病気、事故や失敗などの原因を、
神の罰や精霊、妖怪のしわざ、としてきました。
日本の妖怪の姿が、不安や恐怖などを可視化するために造形されたのなら、
土偶が創られた動機も、その線上にあるのかもしれません。
土偶が一連の妖怪といっしょに並べられたのもうなずけます。

そして、妖怪ウォッチ。
こちらも、アニメのテーマ曲に
「どうして朝は眠いんだ? よーうーかーいのせいなのね、そうなのね!」
とあるように、うまくいかないことを妖怪のせいにしちゃってます。
妖怪ウォッチも、日本人が妖怪を創ってきた流れに沿っているのですね。

ここに大・水木しげる翁が登場しないのは残念ですが、
水木先生については、池袋で「GeGeGe水木しげるの大妖界」が開催中です。
ま、水木先生は一人でもお客さん呼べるもんね。

あこがれの「稲生物怪録絵巻(江戸時代)」や「百鬼夜行絵巻(室町時代)」、
ナマをガン見! 
妖怪や幽霊たちの色彩がなんと美しいこと。
そして、動きがなめらか、表情はオトボケ、ユーモラス!
あの「鳥獣戯画」もそうですが、日本人のキャラクター造形力って
世界一じゃないでしょうか。
この力が、脈々とマンガに受け継がれてきたと思うと、
世界一のマンガ文化をますます誇っちゃいます。

ミュージアムショップの、飴細工(非売品)。

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ポリ袋がかけられているので見にくいですが、
「百鬼夜行絵巻」中のスター、琵琶の妖怪です。

博物館や美術館に行っても、図録は高いので、いつも買わずじまいでしたが、
今回は買っちゃった! あんまり美しいので。

   DSC_0520_convert_20160813152954.jpg








個人的な問題なのか

  1. 2016/08/07(日) 20:52:49_
  2. 金亀のひとりごと
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怖気をふるう事件が起きてしまった。相模原市の障がい者施設での殺傷事件だ。
この容疑者がほざいている犯罪の動機に、
障がいのある方々やご家族の方が、
どれだけ傷ついたことだろう。

事件の残虐性、悲劇性は別として、
やるせない思いになったことが二つ。

まず、被害者の氏名が、ご遺族の希望により公表されないこと。
公表したくない、知られたくないという思いが、
障がい者への社会の偏見の根強さをはからずも証明してしまった。

もうひとつは、容疑者の父親が教員として勤務していた学校で、
保護者説明会が開かれた、ということ。
この父親は事件後、出勤していないようで、
朝日新聞の記事によると、その保護者会上で、
「息子がとんでもないことをしてしまいました。申し訳ございませんでした」
というコメントが読み上げられたという。

わたしは、目を疑った。容疑者の勤務先で、というならわかる。
でも、その父親の勤務先の保護者会?
校長先生は、なにを、どう説明したのだろうか。

こんな事件が起きるたびに、親がどういう人であったのかという報道がある、
親を引っ張り出すということは、
家庭に、育て方に問題があったと思い込みたい人が多いからなのか。
個人的な問題で片づけて安心したいのか。

そうだ、安心したいんだ。ウチとは関係ない、と。
でも、それではなにも変わらないよねえ。

画像は、事件とは関係ありません。
今日聞きに行ったハープの演奏会。

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ハープといっても、いろいろな種類があるのですね。

優美な音色が、やるせない気持ちをいやしてくれました。
この演奏会に、友人が出演していました。
彼女は、アイメイト(盲導犬)の協会の会員さんで、
チャリティコンサートにも出演しています。
視覚障がいのある方々も、この事件にどれほど心を痛めたことでしょう。


西洋館には絵本が似合います

  1. 2016/08/01(月) 15:46:06_
  2. 児童書のぐるり
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7月29日から31日3日間、
横浜市の山手西洋館七館で、今年も「絵本フェスティバル」が開催されました。
わたしが所属する日本児童文芸家協会は、「ベーリックホール」を会場に参加協力、
絵本とお花と笑顔いっぱいの三日間でした。

わたしは31日(日)に、日本児童文芸家協会のへっぽこ広報委員として、
カメラ片手に訪れました。
イベント風景は、日本児童文芸家協会のホームページにアップされていますので、
そちらをご覧ください。

横浜の西洋館は、開港したときの外国人居留地にあり、
大正から昭和初期にかけて外国人の邸宅として使われていました。
どこもみな美しく、でも絢爛豪華すぎずにシンプル、子ども部屋などはかわいらしく、
当時の外交官たちの生活の一端がしのばれます。

    DSC_0483_convert_20160801152557.jpg

こんな家に住んでみたいなあ・・・昭和の少女マンガの「お嬢さま」が住まう、
あこがれの世界です。

             DSC_0496_convert_20160801152925.jpg


毎回、フラワーコーディネイトをしてくださるのは、「うふくらぶ」のみなさん。
この作品は、壁の青色を生かして、
空と風船の白雲とひまわりで、見事に「夏」を表現しています。

             DSC_0495_convert_20160801152834.jpg


「うふくらぶ」のみなさんが、毎日通って、こうして手入れをしてくださるおかげで、
真夏でも、三日間お花が生き生き。
     
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西洋館には、絵本がよく似合います。絵本フェスティバルを企画した、
「横浜市緑の協会」さん、目のつけどころがイイ!

ちょっと想像してみてください。
典雅な伝統的日本家屋に絵本がどっさりあるところを。
あるいは、現代建築の粋を集めた近未来みたいな建物に絵本があるところを。

やっぱり、一番似合うのは西洋館だよね~?
「子ども部屋の文化」は、ヨーロッパからやってきたものでしょうから、
相性がいいのもうなずけます。

大人と子どもがいっしょに絵本に読みふけっている風景って、
なんて麗しい・・・。平和って、こういうのをいうんですね。
   
                  p7319683.jpg
       
 



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』『マタギに育てられたクマ』『ミクロ家出の夜に』『花粉症のない未来のために』
『子リスのカリンとキッコ』など。
日本児童文芸家協会会員。
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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