金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

『クレオパトラ』新刊です!

  1. 2018/04/22(日) 16:16:18_
  2. 金亀からのお知らせ
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学研プラスから、『クレオパトラ』が発売になります! 絵は佐々木メエさん。

        表紙_ 帯付き


「やさしく読めるビジュアル伝記」シリーズのなかの一巻で、
低学年からOKです。
鮮やかなオールカラーできらっきら。
いつの時代も、女の子は女王さま、王女さまが大好きだよねー。

クレオパトラという女性、いまだ謎が多く、お墓も見つかっていません。
けれども、世界トップクラスの美女としてめっちゃメジャー。
その美貌で、カエサルとアントニスウという、
二人のローマの英雄をとりこにした、と知られています。
けれども、最近の研究では、それほど美女ではなかった?

物語を書くにあたって資料をあれこれ開いてみると、
むしろエジプト女王としての政治的手腕と、頭のよさ、
話し方や声の美しさ、ユーモアのセンスなどの人間的魅力で、
カエサルとアントニウスを味方につけたようです。

腑に落ちました! わたしは長年、容姿なんかを武器に、
英雄といわれるオトコをほいほい味方につけられるのかな?と
疑問に思っていたのよね。
(ハイ、わたし女子力弱いもんで、色仕掛けとかって想像つかないんですわ)

それなのに、なんで、色仕掛けみたいな説が、長年伝えられてきたのでしょうか?

つまりこれ、クレオパトラの政治的手腕に対しての、
ローマ側のオトコたちの嫉妬なんじゃないかな。
当時のローマというのは、政治経済、文化芸術に至るまで、
完全にオトコ社会。
かたや、クレオパトラの王宮があったアレクサンドリアは、
女性が現代欧米と遜色ないほど(現代日本と、と書けないのは寂しいねー)、
女性が活躍していた街だったそうです。
クレオパトラは、女王というより「王」として、
何千年と続いたエジプト王国を、貪欲な大国であるローマから守るために、
獅子奮迅の働きをしていたわけです。

オンナごときに卓越した政治力を見せつけられるのは、
ローマのオトコたちには我慢のならないこと、というより、
理解できないことだったのかも。犬がしゃべるような衝撃だったのかもね。
そこで、クレオパトラを絶世の美女に仕立て上げ、
「英雄、色を好む」の例えどおり、
色香に負けた、ということにしかたったのではないかな。

・・・そんなことをちらちら感じながら、楽しく書かせていただきました!

素敵な女性の画家さん、優秀な女性編集者さんの三女子による、
世界有数のイケてる女性の伝記物語です。

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晴れの日は、やっぱりにぎやかがいい

  1. 2018/04/15(日) 15:10:38_
  2. 金亀のひとりごと
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初孫の‘えむちゃん’のお宮参りがありました。
お宮参りって、実は初めて。自分の息子たちのときは、
親戚が遠かったこともあり、スルーしちゃったの。
パパ方のおばーちゃん(つまりわたし)が、赤ちゃんを抱っこしてお参りするとか、
「紐銭」というものをくくりつけるとか、知らないことだらけ。
紐銭は、一生お金に困らないように、との願いが込められているそうで。
おもちゃなども下げていいらしい。

紐銭

親戚10人が、えむちゃんの健やかで幸せな人生を願って
神社に集まりました。

参拝


鳥居の前で、全員で記念写真を撮ろうとしたら、
駐車場のあたりにいた女の人がわざわざ走ってきて、
「写真撮りましょうか?」
ええ、ご厚意に甘えました。
本殿に参拝し、もう一回全員で写真を撮ろうとしたら、
さきほどの女性が、またまたかけつけて、撮ってくださったの!
ありがたいですね~。

えむちゃんは、こんなふうに、だれからも愛され親切にしてもらえる子に育つことでしょう。
そして、見ず知らずの人のためにも、ささっと動ける人になってくれることでしょう。
きっと、ここの神さまが、そうはからってくれるよ。

       20180415150212254.jpg

神社といえば、自分の七五三のことをよく覚えている。
慣れない草履で、30分以上かかる遠い神社まで歩き、
(もちろん自家用車などなく、タクシーに乗るなんて贅沢は考えられなかった)
ようやくたどり着いたら、ふつうにお賽銭入れて、パンパンして、
また30分以上歩いて家に帰ってきた。それだけだった。ヘトヘトになった。
「シチゴサン」て、もっと特別なイベントかと思ったのに。
朝からあんなに大騒ぎして、
美容院でヘアセットとメイクと着付けをしてもらったのに・・・。

それ以上にもの悲しかったのは、
母と二人きりだったこと。
なぜか父も姉もいなかった。
予定の日に熱を出して、一週間遅れでやったせいかな?

うちは核家族で、親戚はみな遠い。
そのうえ、わたしは祖父母を知らない。
全員、あの世にいってしまっていた。
でも、それについては、なんとも思っていなかった。
よその子が「おじいちゃんちに遊びに行ってきたよ」なんてしゃべるのを、
「うちはおじいちゃんがいなくてよかった~」と思っていたくらい。
というのは、わたしはものすごく人見知りで、
家族でもよその人でもない、ビミョーな立場の大人に、
どうふるまったらいいのか、想像するだけで不安だったのだ。
そんな超ネガティブな子だった。
(しかし、親戚が近くにいたら、人見知り度が減っていたかもしれないなあ)

でも、この七五三のときばかりは、寂しかった。
「大きくなったね」
「着物、良く似合うね、かわいいね」
とほめてくれる人がいない。
「草履、いたいよー」と泣きべそかいたとき
「よしよし、もうちょっとよ」と足をさすってくれたり
「おんぶしてやろうか」と甘やかしてくれる人がいない。
11月下旬の神社は、ひと気がなく枯れ葉が舞っていた。
着物の襟元が寒かった。

えむちゃんのために、新しい命のために、親戚が集まる。
それだけで、なんて美しい一日でしたでしょう。
えむちゃん。大きくなったら、この日の写真を見てね。
パパママ、ひいばあば、じいじ、ばあば、おじちゃんおばちゃん、
みんな、あなたのことが大好きだよ。
どんなときでも、親衛隊だよ。


食いしばらず、くっつけず

  1. 2018/04/07(土) 11:21:56_
  2. 金亀のひとりごと
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歯が痛くなって歯医者に行った。
でも、「虫歯はありませんよ」とのこと。
「痛いんですけれど」というと、歯医者さんがのたもうた。
「歯をくいしばっていませんか?」
「えっ、いいえ?」
 首をふるわたし。
「そうですか? 歯をくいしばることで歯茎に負担がかかって、痛むことありますよ」
 歯なんて、ぎりぎり食いしばったこと、ないよなあ。

というのは、大間違いだった。
この一件以来、ちょっと歯に意識がいっていたらしい、
歯をくいしばっている現場を「発見」!
切羽詰まった時や超忙しい時、ぎゅむっと食いしばっているではないか!
これじゃ、痛くなるわけだわ。

そのうえ、とんでもないクセに気が付いた。
歯をカチカチ打ち鳴らしていたのだ。
それは子どものころからのクセで、いまだやっているとは、
ご本人も預かり知らぬことだった。

頭のなかでなにかの音楽が鳴っていて、それに合わせて
マリンバのように、カチカチさせる、というもの。
ご丁寧に、低い音は口の中の左のほうで、
高い音は右のほうで、ちゃんと音階を意識して「奏でている」。
子どものころは、「あたしねー、口のなかで木琴ひけるんだよ、ほら」と
姉にカチカチやってみせ、
「ぜんぜん聞こえない。ばーか」と笑われたことがあったな。

何の曲が頭のなかで鳴るかは、まったくのランダムで、
自動的にさまざまな音楽が流れてくる。
よく聞くシベリウスやドビュッシーの曲のこともあるし、
ふだん全く意識していない曲も「かかっている」。
なんだっけ、この曲は?と脳内リサーチして、「キャベツUFO」とわかったり、
好きでもない「悲しい酒」だったり、あ、これラジオ体操第一だあ、なんてこともある。
これって、一つの特殊能力?(でも、なーんにも使えないよなあ)

ところが、このカチカチ、良くないらしい。
歯というものは、上下をかみ合わせていいのは、食べるときと会話するときだけだそう。
上下がくっつくと、それだけで脳に刺激が行き、
肩こりや頭痛の原因になる、とテレビの健康番組で知ってびっくり!

この「音楽性カチカチ現象」、気が付くとやめるようにしているが、
カチカチをやめると音楽も止まっちゃうのだ。残念。
カチカチなしで音楽が流れるような「装置」を、開発したいなあ。

・・・と書いている今、カチカチしていたのは、朝ドラのオープニング曲でしたあ。

読み語りによく使う、歯医者さんの絵本です。
 『歯いしゃのチュー先生』ウイリアム・スタイグ 作 評論社 1991年

歯医者

ネズミの歯医者、チュー先生の診療所に、ある日、虫歯のキツネがやってきて、チュー先生夫妻がピンチに?
 食うか食われるかのお話は、いつの時代も子どもたちはハラハラドキドキです。
長めですが、一年生でも十分楽しめます。

『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』五味太郎 作 偕成社 1989年

     わにさん
 
虫歯が痛いわにさんは、治療におびえ、治療をする歯医者さんはわにさんにおびえ・・・。
反対の立場なのに、コワイのはいっしょ。
だから、同じ場面で、それぞれの胸中は同じ文章、同じセリフ。
小さい子でもOKなように見えますが、
読み語りの場合、この状況を一発でわかっておもしろがってくれるのは、
小学校2年生以上かな?


パラアスリートさん、まぶしいぞ

  1. 2018/04/01(日) 17:11:33_
  2. 金亀からのお知らせ
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新刊出ました! 『乗りこえた壁の先に 車いすテニス 三木拓也』新日本出版社

テニス

 ロンドン、リオデジャネイロと二回のパラリンピックに出場し、
 東京パラではメダルの有力候補である、
 車いすテニス選手、三木拓也さんの物語です。

三木選手は、テニスの選手、そしてトレーナーをめざしていた高校三年生のときに、
膝関節に骨肉腫を発症、手術により人口関節となりました。
その後、車いすテニスの道へ。けれども、壁はいくつも立ちはだかり――。

テニスにかけるご本人の思いもさることながら、
ご家族の温かさやクラスメイトの友情に、執筆しながら泣けました。

パラアスリートの物語は、二作目。
『わたしが今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』学研プラス

mei.jpg

この一ノ瀬メイさんといい、三木拓也さんといい、
アスリートさんの努力って、すごすぎます。
ひたすら球を追う姿は、水をかく姿は、求道者のよう。
まったく運動できないカナジには、どちらも超人、雲の上の人で、
とにかくまぶしいです。
でも、やっぱりフツーの若者でもあります。

今回は、パラリンピックのアスリートたち」というタイトルで、
4巻シリーズです。
『可能性は無限大 視覚障がい者マラソン 道下美里』高橋うらら

うらら


『勇気ある一歩で世界が変わる! 車いすバスケ 香西宏昭』光丘真理

まり

『もっともっと、速くなれる パラ水泳 山田拓郎』沢田俊子

山田拓郎


仲良し作家さんたちとごいっしょできて、
うれしいなあ


冬の忘れ物旅行記

  1. 2018/03/25(日) 17:27:58_
  2. 金亀のひとりごと
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この冬は寒かったね~。
12月初旬ですでにめちゃ寒かった、そんな時期に友人と北陸旅行をしたのですが、
旅行記をサボってました。
本格的な春になるギリギリに、冬の思い出をちょっと書いておこう。

「北陸グルメ旅行」と銘打った二泊三日の旅で、それはそれは、たくさんの蟹や河豚料理をいただきました。
蟹はまるごと一匹、河豚は鍋、唐揚げ、お刺身、一夜干しと、食べ放題。
富山の江戸時代からの薬屋さんの二階では、薬膳料理をいただきました。
薬膳料理、初めてです。

これは黒米の山菜おこわ。むっちりした甘味。
 ②富山薬膳料理 黒米の山菜おこわ

金沢・近江市場でのお鮨もおいしかったなあ。

一日目の民宿、お刺身と蟹だけでおなかいっぱいでした。
                ⑤海鮮民宿女岩荘にて

ところが――国際的激烈雨女のカナジ、なんと今回も悪天でありました。
連日雪混じりの氷雨、寒いこと寒いこと。
雨晴温泉という、日本海の絶景が見られる景勝地も、氷雨。

本来は、立山をバックにした日本海の、こんな絶景なんですが・・・。
これは、雨晴駅前にあった観光客用のパネルを映したもの。

           ⑥雨晴海岸駅のパネル

民宿のおやじさん(でもまだお兄さん)が、「雨だから、せめてそれを撮っていってねー」と。
それにしても、雨晴駅だなんて、なんて童話ゴゴロをくすぐる名前!
 
二日目の金沢・兼六園はどしゃぶり。東山のお茶屋街も雨。
雨は、あがったと思うとまた降ってくるという感じ。でも、金沢あたりでは、それがフツーで、
「弁当忘れても傘忘れるな」という言い習わしがあるそうです。
だから、このお天気は金沢らしさを味わえる、粋なはからいなのだ!  

三日目、東尋坊は、かろうじて晴れました。
友人の一人は、アマチュアカメラマン。高所恐怖症というのに、
強風びゅうびゅうの断崖の上で三脚使っての撮影。さすがです。

  ⑪


今回、驚いたのは、富山の複合施設、TOYAMAキラリ(トヤマキラリ)と、
金沢の21世紀美術館。
なんてオシャレな建物! どっちも静謐な落ち着き感じがありながら解放感があり、
透き通った清浄な空気を感じます。
このなかにいるだけで、自分まで透明感のある素敵なオバチャマに思えてきました。
ハイ、思っただけですが。

TOYAMAキラリは、富山市立図書館本館、富山市ガラス美術館、
富山第一銀行本店が入っているそうです。
吹き抜けのエスカレーターをながめるだけでも値打ちモノ。
DSC_1812.jpg

ガラス美術館の展示品も、すごくよかった。図書館もハイセンスで、うらやましか~。

金沢21世紀美術館
 無題

写真は同美術館HPからお借りしました。なんせ雨で、スマホを出すこともできなかったの。

北陸って、ほんとうにいいところですね。
食べものはおいしいし、ゆったりとした豊かさを感じました。
特に、わたしは富山が大好き。これまで、取材や講演で四回訪れ、
今回五回目。また行きたいなあ。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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