金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

亀の食欲についての学術的考察

  1. 2017/09/18(月) 12:02:05_
  2. リアル亀
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うちの亀たち、食欲がない。秋だからねえ。

亀についてよく聞かれるのは、
「エサは何を?」と「冬眠するの?」ということだ。
エサは、常食は「亀プロス」という配合飼料で、
たまにオヤツとして乾燥糸ミミズを固めたものをやっている。

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亀プロスを食べるキメラ。8月下旬。

8月中旬くらいから、オスのガメラとミニラの食欲が落ち、亀プロスを食べなくなった。
しかたなく、糸ミミズをやる。
しかしそれも、9月に入るとほとんど食べてくれない。
メスのガメラは、8月いっぱいくらいまで食欲旺盛だが、
9月の声を聞くとやっぱり小食になっていき、
10月末には「いらんわー」とエサを手ではらいのけるようなしぐさをする。
三匹とも、3月中旬までエサなしの生活となる。

暖かい家のなかに水槽を置くため、冬眠はしないが、
食べずに五か月以上生きているというのは、さすが亀さん、ばつぐんのコスパ!

気温が下がれば食欲が落ちるわけだが、ちょっと腑に落ちないこともある。
盛夏とたいして変わらない気温でも、9月はろくに食べず、
まだまだ寒い4月に、バクバク食べるのだ。
もしや、日照時間が関係しているのかな。

考察してみました。
しっかり食べ始めるのは・・・春分の日くらいから?
一番多く食べるのは・・・6月から7月。つまり、夏至のころ。
食べなくなるのは・・・「男子」は秋分の日くらいから。
           「女子」はその一か月あとくらい。
この差、「女子」が食いしんぼであるためではない(実際、食いしんぼだけど)
5月後半から6月、キメラは産卵期で、
1か月間くらいエサをまったく食べなくなるため、
その分を取り戻しているのだと思う。

う~~む、やっぱり、亀の食欲は日の長さに関係しているのだな。
基本的に、「一年間のうち昼が長い時期に食べる」。
「夜が長くなると、食べない」。

おお、なんてナチュラルな亀たちだこと。見直したよ(何を?)。
よし、これを学会に発表しよう!(何の?)

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 ガラス戸に写った木の枝が、さらに水に写り込んで、ちょっと不思議な画像です
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文字によって失うものもある

  1. 2017/09/10(日) 15:39:45_
  2. 読み語りは楽しいな
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もらっちゃった。かわいいお手紙。
小学二年生の女の子から。

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わたしの本「逢魔が刻のにおい」(学研)がおもしろかったって!うれしいなー。
でも、この本、中学年向きでわりと長いんだけど・・・
と思ったら、「まい日ねるまえにお母さんがよんでくれる」んだって!
いいなあ。素敵な母娘さんにこの本を選んでもらえて、幸せだなあ。

大人はついつい、小学生なら、いや、幼稚園児であっても、
早く自分で読んでほしいと思いがち。
でも、ゆっくりでいい。
耳から入る文章を頭のなかで映像化するおもしろさを、まず感じてほしい。
だって、人類の進化の道すじは、そうだもの。
ことばがあり、絵や図形や造形があり、それから文字だもの。

文字を持たない民族は世界中にたくさんある。
記憶力がすごくいいらしい。
アイヌの人々もそうだった。
三日もかかる長大な英雄叙事詩をよどみなく語ることができた。
ケルトの民には、吟遊詩人というロマンに満ちた職業があった。
アイヌと同じく、膨大な詩物語をそらんじていたのだろう。
数年前に訪れたモンゴルも、その昔は文字を使っていなかった。
たまたまかもしれないが、ツアーのガイド嬢は記憶力抜群で、
電話番号のメモなど不必要、すぐに覚えてしまうから、とのこと。「みんなそうですよ」だって。
モンゴルの力士たちがみな驚くほど日本語の習熟が巧みなのも、
無関係ではないかも。

人類が文字を持つことによって、失うものもあるに違いない。
記憶力や音声からのイメージ力やら。

図書館へ絵本の読み語りボランティアに向かうと、
絵本を一心に「読んでいる」小さい子がいる。
小さな声で、たどたどしく文字を読んじゃっているのだ。
「おばちゃんが読んであげようか」というと、
ママから「自分で読めるからいいです」なんてやんわりと断られるときもある。
あらら、残念。でも無理強いは禁物だ。

なかには、「読んで」と差し出してくれる子もいる。
ゆっくり読み語ると、おお、目線はちゃんと絵に注がれていて、満面の笑顔。
そう、絵本の場合、字を読んでしまうと、
絵のおもしろさをつかみ取る力が弱まるのですわ。
大人も同じ。ほかに人に読んでもらうと、絵本は2倍おもしろいですよ。
絵の魅力、細部にこめられた画家さんのこだわりや遊び心が見えてくる。

できたら一対一か一対二くらいの少人数で、
ゆっくり絵を楽しめるスピードがいいな。

もし、図書館などで絵本の読み語りをしているところに行き会ったら、
どうぞ子どもたちにまぎれこんで、
絵と、耳から受けとる情景を楽しんでみてくださいな。

わたしの好きな、細部も楽しめる絵本 

『かいじゅうじまのなつやすみ』 風木 一人 作 早川 純子 絵 ポプラ社

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『ちょろりんのすてきなセーター』 降矢なな 作・絵 福音館

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『ちゃんがら町』 山本孝 作・絵 岩崎書店

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『魔女ひとり』 ローラ・ ルーク S.D. 作 シンドラー 絵 小峰書店

無題


走っているけどアンダンテ

  1. 2017/09/03(日) 15:33:19_
  2. 金亀のひとりごと
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プチ乗り鉄のカナジ、このところ電車旅はご無沙汰で
寂しい思いをしていましたが、
ようやく乗ってきました! 
SLです。埼玉の秩父鉄道のパレオエクスプレス。
東京から一番近いSLなんですよ!

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パレオというのは、太古の昔、
秩父地方にまだ海があった時代に
生きていた古生物、パレオパラドキシアに由来しているそう。
カバさんみたいな風貌で、のたのたとユーモラスな動物です。
詳しく知りたい方は、埼玉県立自然の博物館HPへどうぞ。
そう、秩父は昔、海でした。古秩父湾という名前もあるそうです。

SLって、想像以上にでっかいです。
黒光りして堂々と、すごくかっこいいです。

機関室の石炭の釜から炎が見えます。
当たり前だけど、ああ、ほんまに燃やしているんや! と興奮。

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ホームには、煙のにおいが。
あら、なつかしい! 石炭ストーブがあった小学校の教室の匂いです。
朝10時10分、びょぼぼぼ~と雄たけびをあげて
ガッタン、ドッドッドッドドドドドと熊谷駅を出発!

SLは、ゴットンゴットン走ります。
熊谷から三峰口までの約57キロが、2時間40分もかかります。
「エクスプレス」という名が「うふふ」でしょ?
走っているけれど、アンダンテ(歩く速さで)という感じ。
のどかな里山の景色をゆっくり楽しめます。

荒川の渓流
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この速さは、なんだろ、人間の体に合っている? すごく心地よいのです。
人類が得たスピードって、上は宇宙に行けるほどですが、
あのスピードに日常さらされたら、体はあっというまにおかしくなるでしょうね。

ゴットンゴットン、ああ、くつろぐなあ。駅弁食べて、ちょっと居眠りして。

 車内販売の「SL弁当」1000円。
おかずの一つ一つの味付けがていねいで、おいしかったよ。
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持っていた本は、一度も開きませんでした。

機械との関係って、身の丈にあったレベルがあるように思えてきます。
思い出すのは、昔の足踏みミシン。
子どものころ母が使っていて、
雑巾とかを縫わせてもらった記憶があります。
その後電動になりましたが、足踏みミシンの「自分でキカイを動かしている感」は、
なかなかよかったな。

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 三峰口で。 ここで折り返します。

熊谷着、16時18分。
合計5時間のSL体験で、リラクゼーション効果あったみたい。
慢性的な肩こり腰痛が、あれえ、ちょっと楽?
やっぱり人の体にあっているのかな。
今の人類は、あきらかに急ぎすぎなのでしょうね。



縁側のパソ子

  1. 2017/08/27(日) 15:09:58_
  2. 金亀のひとりごと
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先月の終わりころ、パソコンが壊れた。
2012年の春に買ったものだから、やっぱりちと惜しい。
ワタシ的には早すぎる。

異変は、このあいだ送られてきたMicrosoftの更新プログラムを受け入れたあと。
「う~う~~う~~、重いっス。しんどいっス」
パソ子がギシギシ体をふるわせる。
去年の5月、例の暴挙Windows10への強制アップデートをなんとか受け入れ、
よろよろと持ちこたえたというのに。
だが、おそらくあれがこの子の寿命を早めたのだなあ。
ワードを開くにもえらく時間がかかる。文字入力も遅い。
誤作動もある。
ただのファイルの名称変更なのに、フリーズ。
「起きて~~~!」
「はっ?  ああ、寝てました。すまんでしゅ・・・」
おいおい、検索した画像が出ないよ?
「よーっこいしょ、どーっこいしょ、ああ、ダメでしゅ、ひらけましぇん」
息を切らせ、うなだれるパソ子。
これはもう、待ったなしで買い替えだ。
「え? ワタシ、まだまだ働けましゅ!」
だが、ぐずぐずして完全に息の根が止まったらえらいことになる。

新しいPCを買ってきた。
データの保存もれがないよう、旧パソ子をおそるおそる起動させ、
拝むようにデータの整理。
電源が入るのに10分かかったときもあったな。
「ほんとうにすまんことでしゅ・・・」
パソ子、急激に老いていく。
昨日できたことが、今日はできなくなっている。
幼児の成長の逆回転を見るようだ。
四角い顔に寂寥感がただよう。

身につまされるなあ。これって、20年後の我が身だろうか。
そう思ったら、もはや老々介護・・・。

機械やロボットに名前をつけてかわいがるというのは、
日本人の特質らしい。「鉄腕アトム」のおかげかもね。
「スターウォーズ」のキャラでも、ロボットのR2-D2は
人気投票のベスト10にはいっているようだ。

こんなコミックもあります。
『機械仕掛けの愛 』 ①~④  業田 良家 著 小学館(ビッグ コミックス
あらゆる業種にロボットが開発された時代。
兵士ロボット、子育てロボット、家族用の少女ロボット、神父ロボット・・・それぞれに深い苦悩が。
機械と人間が織りなす愛と葛藤を切なく描いています。

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「パソ子、こんなに早くお別れだなんて・・・」
「う~う~う~、無念でしゅ」

新しいパソ美がやってきた。
大きく、画面も美しい。
でも、メールのデータがうまく移せず、
たまに旧パソ子を起動させ中身を見る必要がある。
「パソ子や、おまえさん、もうしばらくここにいて、昔話をしておくれ」
「ハイ、ここで涼んでいまっス。ご用のときは呼んでくだしゃい」
 定位置をおいやられ、床の上でうずくまりながらも、
旧パソ子はけなげに応えてくれた。

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縁側?で夕涼み中。 




『わすれんぼっち』出版おめでとうございます! さて、次はだれ? 編集者さんを招いての講座のお知らせ

  1. 2017/08/20(日) 15:05:55_
  2. 児童書のぐるり
  3. _ tb:0
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橋口さゆ希さんのデビュー作、『わすれんぼっち』が、
8月22日、PHP研究所から出版になります! 
つじむらあゆこさんの、愛らしい絵がたっぷり。
この作品は、2016年の日本児童文芸家協会主催
第17回 創作コンクールつばさ賞・童話部門にて優秀賞、
さらに文部科学大臣賞受賞作品です。
橋口さん、おめでとうございます!

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黄色いカサの「ぴかちゃん」は、電車の中にうっかり置いていかれ、
「わすれものセンター」行きとなってしまいます。
ぴかちゃんは、持ち主のメグちゃんが迎えにきてくれることを、ひたすら願いますが・・・。小さなカサの思いや、忘れられたものたちの悲しみと一すじの希望が、
切なく暖かく伝わってきます。

第18回つばさ賞は、ただいま受付中。といっても、締め切りは来年1月末ですから、
たっぷり練ってたっぷり推敲してから、応募してくださいね。

さて、明日のデビューをめざすみなさまにお知らせ。
児童文芸家協会主催の講座「現役編集者が語る いま、こんな原稿、まってます!」が
開催されます。

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8月21日10:00~ 申し込み開始です。
最近の出版傾向は? 編集者さんの目って、どういうもの? 
コンクールにいくつも入賞しているのに、デビューのチャンスがない。
書けば書くほど、どう書けばいいのかわからなくなっていく・・・。
こんな方々、ぜひ来てね!




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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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