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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

ハンコツの絵本

  1. 2020/02/16(日) 15:46:03_
  2. 読み語りは楽しいな
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月に三回ほど、絵本の読み語りをしています。
小学校の放課後児童クラブと、図書館が主な訪問先です。
何の絵本を読むか、毎回思案のしどころ。
選ぶ絵本の基準は「子どもの気持ちによりそったもの」。
できるだけ、広く愛されてきた絵本を選ぶようにはしていますが、
どの本にするかは、最後はどうしても自分の感性です。
ある日小学校一年生へ読んだ絵本の選び方に、自分で笑えた~。

『しりとりのだいすきなおうさま』
中村 翔子 文 はた こうしろう絵 すずき出版

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王様は、しりとりが大好き。
食事の料理もしりとりの順番に出すよう、家来に命じています。
ある日家来たちは王様のその困った習慣をやめさせるために一計を案じ・・・。

『ちゃんとたべなさい』ケス・グレイ・文 ニック・シャラット 絵 小峰書店  
 
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 デイジーはおまめがだいきらい。ママはいつもデイジーにいいます。
「おまめもちゃんとたべなさい」。
ママは、「アイスクリームあげるから」「遊園地につれていってあげるから」と、
交換条件をどんどん出してきますが、返事はいつも「おまめだいきらい」。

『かたあしのひよこ』 水谷 章三 文 いとう ひろし 絵 ほるぷ出版

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金の足のひよこがいました。それを知った王様は、片足を取っていまいました。
取り返しに出かけたひよこは、ライオンや「川」たちを味方につけて、お城へと向かいます。

王さまに対抗する家来、そして一本足のひよこ。
ママのいうことを頑として聞かない女の子。
そうか、わたしって、こういう本が好きなんだわ。
いくつになっても素直じゃないというか、
「権力者」をやりこめる物語に共感するのでしょうね。

あ、この本は三冊とも、子どもたちに人気です、念のため。

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不思議な家庭科

  1. 2020/02/09(日) 19:12:57_
  2. 金亀のひとりごと
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ふと思い出す料理がある。
高校時代の家庭科教科書に載っていて、
調理実習で作った、というか作らされた料理だ。
「かぼちゃの牛乳煮」「ホットビスケット」「海老のパン揚げ」。

「かぼちゃの牛乳煮」、今では「かぼちゃのミルク煮」として市民権を得て、
ちゃあんとクックパッドにも載っている。
けれども、埼玉の田舎娘たちは、「オエー。なんで甘辛味じゃなくて牛乳なの?」
とクエスチョンマークをとばしながら、先生の指示に従って、牛乳でコトコト煮込んだっけ。
出来上がりは、おいしくもまずくもなかった。

ホットビスケットは、塩味でごろっとした形。
今でこそ、ああ、スコーンね、とわかるのだが、
埼玉の田舎娘たちは、「オエー。お菓子じゃないビスケットってなによ!」
とクエスチョンマークをとばしながら、先生の指示に従って、小麦粉をこねたっけ。
出来上がりは、おいしくもまずくもなかった。

「海老のパン揚げ」、中華のオードブルらしい。
今ではこれもちゃんと、クックパッドにある。
海老をすりつぶし、卵白としょうが汁と片栗粉かなんかをまぜ、
小さい四角に切った食パンの片面に塗り、油であげる。
埼玉の田舎娘たちは、「オエー。なんで食パンを揚げちゃうの?」
とクエスチョンマークをとばしながら、先生の指示に従って、油に投入したっけ。
出来上がりは・・・揚げたてはけっこうおいしかった、ような気がする。
その後、家で一度再現してみた。
母には不評だった。パンの油の吸収がパンパなく(そりゃそうだよねえ、)
胃もたれがする、という。
わたしの調理が未熟だったというより、
若い胃袋でないと、ムリなしろものだったのかもしれない。
当時、このヘンな料理って、都会では、フツーにテーブルに乗っかるのだろうか?
わたしが知らないだけ? 
クラスメイトたちみんな、そんな気分でいたように思う。

今でも、たいして回数の多くない家庭科の調理実習で、
よりによってなぜこのメニューだったのか?と 首をかしげてしまう。
もっと一般的なお惣菜で十分じゃないか。
一人暮らしをしても困らないための料理、でいいじゃないか。
教科書会社のエライ先生が、
女子高校生なら、カレーやら肉じゃがやら豚しょうが焼きなんて、
だれでも作れるだろうから、ちょっと変わった料理を作らせてみよう、と
考えたのだろうか。
そうだとしたら、認識不足もはなはだしい。

つまり、教科書だってもちろん絶対ではないってこと。
間違いもあるし、現状を把握していないこともある。
おかしなことが、どうどうと載っかることもあり得るんだな。
と、この調理実習を思い出すたびに、「教訓」を得ている、というはなし。

それに比べて、小学校の調理実習は清々しかったなあ。
「目玉焼き」と、「青菜の油いため」。
どちらもとってもおいしくできた。
だれでもどんな時代でも、飽きることのない味だ。

うちの目玉焼きは、専用のミニミニフライパンで作ります。
小さすぎてガスの火には載せられないので、魚焼きのグリルやオーブントースターにいれます。

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ふっくらしておいしいの。ルックスもかわいいでしょ。




ウイルス、バイオハザード、そして憲法改正も恐い!

  1. 2020/02/02(日) 17:05:01_
  2. あんな本、こんな本、どんな本?
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新型コロナウイルスが、連日ニュースで取りあげられている。
武漢という地名もすっかりメジャーになってしまった。
この地球規模の厄災を、国境超えて研究し力を合わせて撃退できたら・・・
なんて思うのだけれど、
それより速く地球規模で、風評だの、中国籍の方への偏見、
はては東洋人全般への偏見が出てきそう。
身近にも、「中国人がいそうなところには行かない」という人が現れた。
正しく恐がるって、難しい。

そして、こっちはほんとに怖い!
自民党内から緊急事態に「一時的に国民の権利を制限する」ことのために、
憲法改正を訴える声が出ているってこと。
感染地域からの帰国者の移動などを制限することが必要になるかも、
との考えによるものだそうだが、
それに憲法改正が必要かあ??? フツーの法律や条例で十分対処できるでしょ!
現政権はなにがなんでも憲法9条改正に持っていきたくて、
国民に憲法をいじることを慣れされようとしてるな。

それはともかくとして。
こんな物語を思い出した。

『泥』ルイス・サッカー作 小学館

 泥

 世界中で数百万部超えのベストセラー、『穴』。

穴

その作者、ルイス・サッカーの作品だ。

舞台は近未来、アメリカ・ペンシルバニアの小・中一貫校。
そこは立ち入り禁止の森に囲まれている。
森のなかの農場では、クリーンなエネルギーを研究している、らしい。
しかしその森には、ブクブクと泡を吐いている生暖かい泥がある。
それに触れた三人の少年少女の体には水ぶくれができ、どんどん広がっていく。
この泥はなに? 被害は瞬く間に拡大し・・・、

『穴』同様、映画を見ているような感覚。ていねいな描写に緊迫感が漂う。
こちらの厄災はウイルスではなく、バイオハザードなのだが、
終わりのほうは武漢が置かれた状況を見ているよう。
そして、ラストは子どもたちの友情にほろり。

こちらは、体の仕組みがよーくわかるコミック。
『はたらく細胞』清水 茜 作 講談社 シリウスKC

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人体を構成するのが細胞。
その細胞を擬人化しちゃったコミックだ。
赤血球さんに免疫細胞さん、血小板さんたちが大勢で日夜守っている体内に、
ウイルスや細菌やらスギ花粉やらが侵入したり、ガン細胞が発生したり。
さて、彼ら彼女らは、テキとどう戦うのか?
キャラ(細胞)がアイドルっぽかったり、
クールなイケメンだったりしてドラマを盛り上げ、
なかなか感動的。

そういえば、かの昔、『ミクロの決死圏』というSF映画があったな。
 
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医者が細胞サイズに小さくなって、脳内出血を起こした患者の体内に潜入し、
病原を取り除くというもの。
CG全盛の現代から見たら、映像的にはおそらくチャチいだろうが、
内容はすんごく面白かった!

医学の進歩は素晴らしいけれど、
ウイルスや細菌のほうが上手を行く場合も多い。
早く収束することを祈るばかりだ。
そして、くれぐれも、『泥』のような新な厄災を背負いこみませんように。



冷製と温熱のあいだ

  1. 2020/01/26(日) 14:56:58_
  2. 金亀のひとりごと
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しばらく前に、「無限キャベツ」という料理を知った。
無限にわしわし食べられる、という意味のようだ。
千切りにしたものをレンジ加熱して、調味料を混ぜるという方法もあるが、
わたしがやってみたのは、お湯をかける、というもの。
お湯をかけ回す、ただそれだけ。
しゃっきりとくったりの中間となり、
歯ざわりがすんごく魅力的。まさに「冷製と温熱のあいだ」だ。
中華スープの素が、なぜかよく合う。ツナやしらすをまぜるとよりおいしい。

で、お湯をかけるのにはまった。

 DSC_0852.jpg
シチューと合わせるので、今回はセロリ、人参、コーンと共に、オリーブオイルと酢、塩、砂糖少々で和えました。
でも、冬キャベツはお湯かけだけではちょっと固かったな。湯通しのほうがよかったかも。

水菜のナムル。
水菜は、茹でるとどんなに短時間であっても、
歯ざわりがゴワゴワになるので、
お湯かけー!
おろしにんにく少々とゴマ油と塩、味付け。
すりごまと韓国海苔と和えた。

DSC_0840.jpg

あら、ベストな歯ざわり、ごま油がいい香り。

少し前、温泉旅館に泊まったら、夕食はバイキングだった。
そこに出された「小松菜とハムのサラダ」が、
ふしぎにおいしかった。
小松菜は、生。歯ざわりシャッキリ。
小松菜って、生でも食べられるのね。
うちでやってみたら、
しかし茎の部分がちょいと辛い。

で、これもお湯かけ―!
ただし、茎の部分だけ。
おお! いい歯ごたえで辛味も抜け、旅館で食べた味になった。

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   小松菜とハムって、「出会いに感謝します」というくらいに、
   見事に合う食材やねえ。
   食べる少し前にドレッシングで和えておくと、
   葉っぱの一部にくたっと沁み込んで、
   いいカンジになります。
   お試しを。

野菜が好きでよかった、と思う。
季節を一番味わえるもの。
次は何にお湯をかけようかな?

それにしても、調理法は進化する。
わたしは、栄養士の資格があるのだが(資格だけあってもイミないねえ)
当時学んだ調理法よりも、すごくバラエティに富んでいるのは確かだ。
家庭料理は、手軽にちゃちゃっとできる方法がいいよね!





知らないで観たから

  1. 2020/01/19(日) 16:09:04_
  2. 金亀のひとりごと
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話題の映画、「パラサイト 半地下の家族」を観た。
そういえば、韓国の映画ってほとんど観たことないな、
おもしろそうだから行ってみよう。
それで大笑いしてこようっと。 
そんなノリだった。
というのは、その前日かなり残念な出来事があり、
どよーんと落ち込んでいたから。
(なぜか同じ日に企画が二つともつぶれたってだけのことです、はい。
よくあることですよね、よくあること・・・うおーん)
 
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 映画は、韓国の格差社会を見事に描いている。
セレブの家の娘の英語の家庭教師に、身分をいつわって入り込んだ貧しい青年。
彼は、自分の妹を美術の家庭教師としてこの家に送り込み、さらに妹は・・・。
 この貧しい一家のしたたかさとスキルの高さに、
前半はくすくす笑ってばかり。
でも。あれれ? まわりの人、笑っていないな。ここ、笑うとこだよねえ。

――そう、私はこの映画を、笑って泣けるコメディと思いこんでいたのだ。
是枝裕和を練り込んだ三谷幸喜映画、という認識だったのだ!

だから、後半のまったく予測外の展開に、
あわわわ、これって、コメディじゃないよ、
コメディじゃない、こんなのアリ? 
うそでしょうそうそ、となった。
終盤にワタシ的には納得の行かない展開があったものの、
ラストはこの上なく劇的で、苦くて苦しく、しばし呆然。
こういう映画、ジャンルはなんというのだろう。
Wikipediaでは、ブラック・コメディとなっているが、
コメディといえるのかなあ。
 
いいや、ジャンル分けって、要らないんだ。 
 〇〇映画、というカテゴライズはじゃまなんだ。
 この映画、笑えるところはたくさんある。
でも、もしわたしがミステリー映画として観ていたら、
いつ酷い展開になるのかと身構えて、
笑えなかったかもしれない。
まわりの観客があまり笑ってなかったのは、
映画情報をちゃんと知っていたせいなのかも。
なにも知らずに観たせいで、むしろどっぷり、
主人公一家の目線で映画の世界に浸れたのかもしれない。

 映画館を出るときは、「チキショー、やられたぜい」という、
気持ちよーく負けた気分になっていた。

「おもしろい」は最強のカンフルだ。 
よーし、これで明日からまたがんばれる。
 



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
イラスト:大塩七華
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』『マイヤ・プリセツカヤ』(学研プラス)『読む喜びをすべての人に 日本点字図書館を創った本間一夫』(佼成出版社)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師

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