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金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

つばさ賞で羽ばたいて!

  1. 2018/10/14(日) 16:10:16_
  2. 児童書のぐるり
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昨日は、日本児童文芸家協会主催・創作コンクールつばさ賞の授賞式でした。

DSC_0362.jpg


二年に一度のこのコンクール、受賞作が毎回、出版化になっています。

DSC_0365.jpg

今回の受賞者は14名。
どうかどうか、プロデビューされる方が現れますように!

さて、この授賞式でちょっと自慢できるのは、
一次選考通過者にもお声をかけて、
参加していただいていること。
今回も、17名もの方がご参加くださいました。
次回には、壇上にあがれますようにと、祈らずにはいられません。

そのなかには、なんと、詩・童謡部門で8歳の少年が!
すばらしいですね。ずっと書き続けてくれるといいなあ。

もうひとつ、うれしいサプライスが。
橋口さゆ希さんから、祝電をいただきました!
橋口さんは、前回のこのコンクールの優秀賞受賞者であり、
受賞作「わすれんぼっち」は、PHP研究所から出版になっています。

   9784569786889.jpg

橋口さんの祝電、受賞者にお友だちがいらして、その方あてかと思ったら、
「受賞者のみなさまへ」ですって。
「この会場にいらっしゃるのは、みなさんを応援している人ばかりです。
たくさんお話をうかがってください」という内容でした。
なんてありがたいメッセージ、主催者のわたしたちとっても、
とても励みになる祝電でした。

そう、「つばさ賞」は
書きたい人、デビューしたい人を応援するコンクールなんですよ!

出版事情の厳しい昨今ですが、
フレッシュで勢いのある作品を、
編集者さんは求めているはず。

今回生まれた作品たちよ、
羽ばたいて~~!

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受賞者へのプレゼント、深紅の薔薇。
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知覧特攻平和会館でもやもや考えた

  1. 2018/10/07(日) 17:29:54_
  2. 金亀のひとりごと
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先月のことになるが、鹿児島と屋久島に行ってきた。
女子三人旅だ(へへ、今どき、『女子』というのは中高年ばかりなり)。

一日目は、鹿児島泊まり。
鹿児島空港から、「知覧特攻平和会館」に向かう。
ここは、太平洋戦争末期、特攻隊として海に散っていった
二十歳前後の若者たちの遺影、遺品、記録などを
「恒久平和を願って」展示している。

入館して、最初に目にした太平洋戦争についての解説で、「え?」
ものすごい違和感。
「第二次世界大戦において、
欧米列強の植民地とされたアジア諸国を救うために、日本は戦争へと突入・・・」
こんな説明だった。
なにそれ? アジア諸国を救う?
日本がぶん捕る意図は見え見えだったのに?

こんな説明を読んでしまうと、
そのあと何を見ても、心に染みてこない。
写真に残る、出撃前に子犬と遊ぶ少年兵たちの笑顔に、胸を衝かれはするが・・・。

 練習機

      ①1知覧特攻平和会館


若い兵士たちが乗り込んだ戦闘機は、
そのほとんどが整備不良や燃料不足、飛行技術不足で、
目的を達することなく海の藻屑と消えてしまった、と聞いている。
そのことも、館内ではほとんどふれていない。

死んでいった隊員は、「勇士」とされている。
そりゃ、遺族の気持ちを考えたら、勇士、英雄としたくはなるだろうが、
ここははっきりさせたい。
彼らは犠牲者だ。国家に殺された被害者だ。
そこが踏みはずされていると、「恒久平和を願って」と掲げてあっても、
どこか危ういものを感じてしまう。

死んでいった若者の命は、もちろん尊い。
けれども、悲劇性や悲しみが、
国家のために若者を殺す「特攻」という愚策を覆い隠してしまわないか?
あんな史上最悪の、作戦ともいえない残虐行為を、
若者の「尊い思い」の結果として括ってほしくない。

何によらず、若者を死に駆り立てる大人は、みな醜い。

鹿児島のシンボル、開聞岳。
飛び立った若者たちの目にも、この山が映っていただろうか。
 
   ①9

海はどんな時代でも、美しい。
若者たちが「消されて」いった海原に、続いている。

 ①3


家電様に秋が来た

  1. 2018/09/30(日) 15:26:25_
  2. 金亀のひとりごと
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今の家に引っ越して、ちょうど一年になる。
昨日、ようやく意を決して引っ張り出したものがある。
エアコンや換気扇などの取扱説明書だ。
ハイ、引っ越し時に新調したこれらの電気製品、
取説いっさい見ずに,一年間もテキトーに動かしていました。
家電を動かす前に、取説の1ページ目から精読できる人を
尊敬しちゃうなあ。

どれも一年間使って、汚れている。手入れしなくちゃ。
「お手入れ方法」のページを開き、「どれどれ・・・」そして気が遠くなった。
エアコンには、こんなにたくさんの機能があったのか!
そして、こんなに何種類もの手入れが必要なのか!
「内部クリーン」? 「掃除アシストブラシ?」
「プラズマクラスターパトロール」ってなんや?? 
こんなにお手入れを要求するとは、えらい家電様やったのねえ。
 
      エアコン
   エアコン様

 三台のエアコンの取説を必死で読んで、
とりあえず「内部クリーン」を手動で操作して
エアコン様自身で夏期の汚れを落としてもらう
(おいおい、冬の汚れも積もっていたはずだろ)

取説にはさらに、「オープンパネル」やら「気流パネル」やらをはずして掃除せよ、
とあるが、それにはまずいろんな扉や部品をはずさなくではならず、
そこをクリアし掃除できても、
今度ははずしたものを、はめこむことがデキナイ自信100%だ。
ごめんよ、エアコン様。もはやこれまで。

次に、換気扇の取説に立ち向かう。で、またも気が遠くなる。
「整流版」とやらをはずして、中のファンをはずして、オイルパックをはずして・・・。

    kannkisenn.jpg
        換気扇様

こちらも、たとえはずせても、きれいに洗う根性はないし、
またしても、はずしたものをはめこむことがデキナイ自信100%。
換気扇クリーニングの会社に電話して、プロにお任せすることに。カネで解決だ。
 
へろへろになって扇風機に向う。
わたしの愛する「カモメファン」、
昨日最終回の朝ドラ「半分、青い」にも登場した、そよ風の扇風機だ。

   扇風機
   扇風機ちゃん

買ったのは一昨年、二夏使っているが、昨年の秋はひっこしのドサクサにまぎれて
手入れしないまま、しまい込んだんだっけ。
今年こそは、羽のほこりをふいておかなくちゃ。
いくらわたしでも、このくらいはできるだろう。
・・・と思ったけれど、前面のガードが、は、はずれない!
どこにどう手をかけていいやら、さっぱりわからん。
うーむ、ここまでアホのぶきっちょやったとは。
苦闘15分、泣き泣きガタガタゆすっているうちに、パコッ。
はずれたあ!  扇風機2


・・・そんなこんなで、家の中もようやく秋本番となりました。

友人が作った、バターナッツかぼちゃ。
このフォルムを見たら、

 bata-.jpg

こうしたくなるよね。

 かぼちゃの

遊んだあとは、ポタージュに。余さず食ってやるからね。

     スープ

あまーい! これぞバターナッツの真骨頂!
家電様にふりまわされた疲れが癒えました。身も心もとろとろ。


月、あれこれうれしい日

  1. 2018/09/23(日) 11:09:09_
  2. 新しいインクの匂い
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わーい! お友だちのひろいれいこさんの本が、初出版になりました。

『月あかり洋裁店』ひろいれいこ 著 よしざわけいこ 絵 PHP研究所 刊

ひろ

 美しい絵童話です。
「月あかり洋裁店」をひらいたあかりさん。けれども、お客さんの足は遠のくばかり。ある夜、うさぎがやってきて・・・。
低学年の子はもちろん、大人もぐぐっとくる物語です。
そう、今までいっしょけんめい生きてきた人生を、
まるごと包み込んで、胸にあかりを灯してくれるような・・・。
ぜひ、手に取ってごらんください。

わーい! すとうあさえさんの絵本『だんごたべたい おつきさま』おもしろいよ!

suto.png

   中谷靖彦 絵 ほるぷ出版
お月見の晩、縁側に供えられたおだんごを見て、お月さまは食べたくなってしまい・・・。
雲とお月さまの連携プレーが楽しくて、
最後の見開きの、ぴっかぴかのお月さまに、思わずほ~~~~っと見惚れました。

月をいえば、もう一つ、わーい!
長い長い間、練習していたピアノ曲『月の光』ドビュッシー 作曲、
昨日ようやく、先生からマルをもらいました。
ええ、ほそぼそとピアノのレッスンを受けていたんです。
で、どれだけ長いことかかったかって? 
驚いてください、丸三年ちょっと!
なんせ、譜読みに一年、指をちゃんと動かすのに一年、
つっかえて手が止まりアタマがホワイトアウトする、が止むまでに一年。
やれやれ、なんというペースか。
でも、この曲、大好きなので、何度引いても厭きるってことがなかったな。
この曲に出会えたことに感謝です。ありがとう、ドビュッシーさん!

外に出たら、空にはこんな月が。あ、これは・・・。

月2

『空がレースにみえるとき』だ!

rsu.png

『空がレースにみえるとき』
エリノア・ランダー・ホロウィッツ 著 バーバラ・クーニー 絵  ほるぷ出版 刊

月に、レースみたいに薄雲がかかった晩には、ふしぎですてきなことが起こります。
輪になっておどるかわうそ、甘いにおいを放つ草たち・・・。
はっきりとしたストーリーがあるわけではないですが、
バーバラ・クーニーの絵は
さすがに美しく、月あかりが照らす世界を楽しむ本です。

さて、明日は中秋の名月。晴れるといいね。


 シベリア旅行記 その3 ロシアあれこれ、ちょっと不思議あり

  1. 2018/09/18(火) 18:17:43_
  2. 金亀のひとりごと
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5日間のシベリアツアー、観光は中3日だけ。
その最終日は、イツクーツク市内と、リストヴィヤンカでのバイカル湖観光だ。
この日、2か所の日本人墓地を訪れた。
太平洋戦争でシベリアに抑留され、強制労働させられたあげく、
この極寒の地で果てた人々の墓だ。
イツクーツク市内のものは、お骨は遺族に返還されたので、
墓地ではなく慰霊碑だった。

④イツクーツク 日本人慰霊碑

リストヴィヤンカの墓地には、いまだ遺骨が眠っている。
④リストビヤンカ日本人墓地2
片仮名の墓標。かの地の石工さん、当然漢字は書けないけれど、片仮名は美しかった。

持参した日本酒をまいている男性がいる。
わたしも、せめておせいべいでも持ってくればよかったなあ。

シベリアには、思いがけぬつながりがある。
義父が、戦後2年間ほど抑留されていたのだ。
義父が収容されていたのはこの地ではなく、
もっと満州寄りであったらしいが、
身内が同じ災禍にあっていたと思うと、合わせる手に力がこもる。
義父はすでに亡く、抑留時代の話を聞かずじまいだったことがくやまれる。

この日、午後はバイカル湖クルーズとバイカル湖博物館見学。
青い青いバイカル湖、琵琶湖の46倍の面積を誇り、
その水量は地球上の淡水の20%にものぼるそうだ。
こりゃもう、「真水の海」だ。

  DSCF8767.jpg


そしてここには、「バイカルアザラシ」がいるのだよ!
めっちゃでっかい目玉のアザラシだ。
その存在は、この本で知った。

『すごい目玉をもったアザラシがいる! (動物ふしぎ発見)』 山本省三 著 喜多村武 絵
 アザラシ
 
 バイカル湖面から、たまに顔を出すそうだから、クルーズのあいだじっとながめていたけれど、お目にかかれず。
バイカル湖博物館の水槽で泳いでいるそうなので、
わくわくしながらご尊顔を拝みに行くと――。
あらら、顔が全然見えない! 水槽を泳ぐ横向きの姿しか見えないのだ。
お目目が大きいかどうか、わからなかった。ああ~~!

写真、こんなボケボケしか撮れず。
    ④

しかも、現地ガイドさん、目の大きさについては、何も言わないし、
どうやら説明のパネルにも書かれていないみたい。
お目目が大きいこと、現地ではスルーされているのかな?
それとも、当たり前すぎて言及しないのか? 解せぬ・・・。

今回のツアーで、唯一のおみやげさやさん。
  
 ④おみやげやさんのオームリ燻製

といっても、「お魚市場」と呼ばれる屋台で、
バイカル湖名物の「オームリ」という魚の燻製が中心。
あとは、民芸品が少々。
日本のおみやげ攻勢に慣れている身には、
あまりの商売っけのなさにびっくり。
でも、ツアーのコースにおみやげやさんが組み込まれているより、さっぱりしてていいや。

ここで買ったのは、自分用の「マトリョーシカ」と、「シャーマン」のフィギュア。

  ④マトリョーシカ

              ゴースト,

シャーマンは、大好きな「ゴースト・ドラム」を思い出したもんで。
先住民族なのだろうか、荒々しい雰囲気がいいなー。

 ゴースト

『ゴースト・ドラム――北の魔法の物語』スーザン・プライス 著 中村仁 絵 福武書店

旧ソ連の名残りもあった。
二日目に行った、ウラン・ウデのソビエト広場、巨大なレーニンの頭像。
  ②51レーニン頭像

ガイド嬢に「こういうの、正直どう思うの?」と聞いてみたら、
「観光になるので、今ではありがたいです」という優等生のお返事だった。

そして、これを書くがどうか、迷ったのだが、
「バイカル湖の悲劇」という話がある。
観光旅行では語られないものだ。
ロシア革命のとき、負けた軍が敗走し、女性や子どももいっしょに、
冬というのに東へ東へと旅してバイカル湖にさしかかり、
凍結した湖を渡る途中でマイナス70度もの雪嵐にあい、
全員凍死したというのだ。
その数、25万人。
遺体はほうむられることなく、春になって氷が溶けると湖底に沈んでいった。
本当の話としたら、いまだ湖には・・・。
ほかのツアー客に聞こえないように、ガイド嬢に聞いてみた。
「本当なの?」
「そういう可能性もあります――でも、一般的な話ではありません」
うーん、可能性あるのか。歴史の暗部だなあ。

前々回にも書いたけれど、ホテルの設備やアメイティは、
どんなもんじゃろと不安だったが、
まずまず困ることはなかったし、
シベリア鉄道も正確に着き、その他レストランの対応やらなにやら、
不満を感じることは、ほとんどなかった。
なんせ、ホテルに蚊がいっぱいいたらどうしよう、
蚊取りマットを持っていこうか、とか、
トイレにペーパーあるんだろうか、ロールを一巻き持っていこうか、
なんてことまで考えていたんだもの。おみそれしやした。
ソ連が崩壊して17年。名残りはあるものの、シベリアの地も時代の波が寄せていた。

で、そのトイレ事情。
書くかどうか迷ったが、実は一点、大いに困ったことがあった。
水洗トイレはどこに行っても、ほぼあったけれど(100%ではない)、
ペーパーを流していいのは、ホテルだけやった。
あとは、備え付けのバケツなどに入れるのだ。しかも、蓋というものがまず、ない。
それは、シベリア鉄道のなかも、なんと飛行機のトイレも同じ。
でもね、安心してください、涼しくて湿度が低いので、びっくりするほど匂いません!
とはいってもね~、一番まいったのは、飛行機内。
ゴミ入れは、バケツ型ではなく、せまい差し込み口に押し込むタイプ。
その状態で、7時間ほど飛ぶわけで、時間が経過するにつれ、
ゴミ入れは満杯に・・・。押し込むには、勇気と技術が要ったわ。
成田までがまんしてトイレに行かなかった人もいたくらい(体にめちゃ悪い!)
こんな話でごめんなさい!

ま、そんなこともあったけれど、興味津々のシベリア、
楽しんでまいりました。
お隣の国なのに、知らないことがいっぱい。
今度は、冬の雪原をシベリア鉄道で越えたいなあ。なーんて、また行くんかい?

最後に、心惹かれた風景を。イルクーツクのホテルの真ん前に残っていた、昔ふうの家。
 DSCF8739.jpg

古ーい家でしょうけれど、細工が細かい! 
廃屋かと思ったら、ロシアの母娘さんが家に入っていきました。失礼!
童話ゴコロを動かされるおうちです。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』(岩崎書店)『マタギに育てられたクマ』(佼成出版社)『ミクロ家出の夜に』(国土社)『花粉症のない未来のために』『子リスのカリンとキッコ』(佼成出版社)『知里幸恵物語』(PHP研究所)『私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー一ノ瀬メイ』(学研プラス)『となりの猫又ジュリ』(国土社)『クレオパトラ』(学研プラス)など。
日本児童文芸家協会会員 
童話サークル「かざぐるま」会員
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:大塩七華

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