金亀苑 金治直美ブログ

児童書を追いかける日々

ビブリオバトルがやってきた

  1. 2016/09/25(日) 16:46:03_
  2. 児童書のぐるり
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 地元図書館のオープンスペースで、
 ビブリオバトルが開催されました。
 わたしはすみっこで見学。

 この日は、京都で行われる全国決戦のための予選会です。 
 バトラーは、上智大学、明治大学、聖学院大学など、
東京、埼玉の大学生五名。
 ルールは、バトラーがおもしろいと思った本を、順に一人5分間で紹介、
その後、その場にいる参加者全員で質疑応答。
バトラー全員の発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を
参加者の挙手により決定。一番票を集めたものが『チャンプ本』で、
次の大会に進出できます。

この日登場した本は、
『世界で一番美しい分子図鑑』セオドア グレイ(創元社)2015

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おお! こんな理系の本もアリなんですね。ほんまにきれいです。

『八王子七色面妖館密室不可能殺人』倉阪鬼一郎 (講談社)2016

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この本は、「バカミステリ」などとカテゴライズされるそうです。
「バカミス」は、ばかばかしいほどの労力をかけ、意外性や娯楽性を追求している本ということで、カナジは初めて知りました。
わ、読んでみたい。

『七十歳死亡法案、可決』垣谷 美雨 (幻冬舎)2015

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『サクリファイス』近藤史恵(新潮社)2010

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『明日の子供たち』有川浩(幻冬舎)2014

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学生さんたち、弁舌さわやかに本の魅力をアピールいていました。
それにしても、ネタバレしないように紹介するって、たいへんです。
また、参加者の多くがすでに読んでしまったようなメジャーな本を持ってくると、
「読んでみたい」の票を集められません。
 参加者の年齢層や地域性も考えて、紹介する本を決めるという、
かなりハイレベルな戦略が必要でしょう。

この日は、「明日の子どもたち」がチャンプ本として選ばれました。
バトラーの聖学院大学の学生さん、おめでとうございます。

バトルとは似合わないと思われていた文学の世界ですが、
このところ、こういったイベントが増えてきました。
俳句甲子園や、テレビの「プレバト‼」の俳句の査定バトルなどなど。
文字で、文章で遊ぶのって、楽しいですよね。


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糞コーヒー豆入りチョコレートのワルツ

  1. 2016/09/18(日) 16:54:36_
  2. 金亀のひとりごと
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先日、会議の席上のお茶菓子で、珍しいものをいただきました。
沢田俊子さんのインドネシアのおみやげで、「ジャコウネコの糞コーヒー豆の入ったチョコ」

ジャコウネコは、コーヒーの実を食べるそうです(童話的ですな)
でも、種子であるコーヒー豆は消化されません。糞として出てきます。
現地の人はそれをきれいに洗い、乾燥させて
コーヒー豆とするそうで、それはそれはおいしいコーヒーとなるらしい。
ジャコウネコの消化管内の酵素の働きや腸内細菌の作用で、
コーヒーに香味が加わる、ということみたいです。
とにかく高価で(日本円で一杯8000円だそう)、
一生、縁がないと思っていましたが・・・

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このチョコのなかに、その貴重なウンチ豆が、一区画に一粒入っているのです。
やったー! ついに糞コーヒー初体験!
カリッとしたコーヒー豆、うまい! 
ウンチから出てきたとかは、まったく気になりません。
チョコ本体も、苦みがしっかりあっておいしい!
しかし、人間の貪欲さってすごいものですね。

このところ、素敵なものがつぎつぎに到来します。
その沢田さんが「亀なら金ちゃんでしょ」とくださった、
ガラスの綺麗なおしゃれ亀さん。

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友人から沖縄のおみやげでいただいたのは、「海の生き物クリップ」。
イルカやエイ、海亀もいます。

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兵庫のお友達が送ってくれた、紅茶とクッキー。
わたしは、コーヒーよりもだんぜん、
紅茶、日本茶、ハーブティといったお茶党です。
ダージリンのセカンドフラッシュ、さすがに茶葉がしっかりしていて、
おお~~、熱湯を注ぐとティポットのなかでおもしろいくらいにジャンピング。
さわやかでフルーティな香りが、ようやく涼しくなってきた午後にぴったりです。

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クッキーもアイシングがかわいい! 甘さ控えめでおいしい!

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山梨のお友達から、ハリネズミちゃんのカードとともに送られてきたのは、
アニマルペン。木の枝をそのまま使ったのでしょうか、手触りがとっても暖かいの。
ペリカン、アシカ、オオカミ、ウサギ、ウマ。
ヘンにキャラ化されていなくて、リアルさがすごーいかわいいです。

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ああ~。しみじみと幸せ。
日ごろ、女子力ゼロを感じているカナジ、
小さなかわいいモノたちに囲まれると、しばしお姫さま気分。
なにより、カナジのためのセレクト品、それがバラのお風呂に浸かったように
(浸かったことないけど)うれしいです。



「知里幸恵物語」の思い出

  1. 2016/09/11(日) 16:32:23_
  2. 金亀からのお知らせ
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『知里幸恵物語 アイヌの「物語」を命がけで伝えた人』(PHP研究所)が、
「第二回児童ペン大賞」をいただくことになりました!
ただただびっくりです。

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いっしょに大賞を受賞したのは、
堀米薫さん『あきらめないことにしたの』(新日本出版社)

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そして、詩集賞に、こやま峰子さん『未来への伝言』(未知谷)、

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絵本賞に、かさいまりさん『くれよんがおれたとき』(くもん出版)

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童話集企画賞に、KHODS『いただっきー!』(銀の鈴社)。

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おやおや、存じ上げている方ばかり!
創作ユニットKHODSのメンバーともお友達です。
うれしいなー。

賞をいただいたといっても、わたしの手柄ではないことは、
自分が一番よくわかっています。
まさに、知里幸恵さんの、真摯な生き方に対しての賞です。

書き始めたとき、わたしは、一日も休まずに書こう、と決めました。
自分の内側へ、幸恵さんにすっかりと居ついてもらうためです。
途中、関西の病院へ母の面会に行ったり、山陰に旅行したりの日々もありましたが、
ポメラと資料を持参して、ワンシーンだけでも、数行だけでも、とにかく書きました。
高齢の母に娘と認識してもらえない日でも、
鳥取の砂丘から日本海を眺めた日でも、
寝る前の10分間、あるいは温泉につかる前の15分だけでも、
資料と開くと、不思議なほど頭がすぐに切り替わりました。

そして、《その日》の前日となりました。
わたしは、家人にもらしました。
「明日、死んじゃうの・・・」
幸恵さんは、一九歳で急逝するのですが、
そのシーンを書くのがいよいよ翌日となったのです。

文章は、すでに頭のなかでできています。
早く書き上げたい。でも、終わりにしたくない。
その晩は、妙に気持ちが冴え冴えとしていました。

翌日。図書館のいつものPC持ち込み席で書き上げました。
「死んじゃった・・・」
 悲しいけれど、ほっとして、でもやっぱり寂しくて、
 その日の午後は脱力して、モンロワールのリーフチョコをお伴に、
こたつで猫のように丸くなって過ごしました。
 
そんな思い出のある『知里幸恵物語』です。


パラスイマー、一ノ瀬メイさんの本です。

  1. 2016/09/04(日) 18:29:43_
  2. 金亀からのお知らせ
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リオ・パラリンピック開会まで、あと四日となりました。
このタイミングに合わせ、
新刊「私が今日も、泳ぐ理由 パラスイマー 一ノ瀬メイ」(学研プラス)が
8月末に出版になりました!

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パラリンピック水泳の日本代表選手である一ノ瀬メイさんは、19歳の大学生。
先天性右前腕欠損で、右腕はひじから先がありません。
好奇の目、偏見の目にさらされることもありましたが、
持ち前の明るさと好奇心とチャレンジ精神で、
「メイにもできる!」と、いろいろなことに挑戦してきました。
そして、一番自分の力を発揮でき、また思いを発信できる場として競泳の道を選び、
ついにパラリンピック初出場。
そんな彼女が、「今日も泳ぐ理由」とは?

それは、筋肉ゼロ・運動能力ゼロの完全インドアおばさんのカナジが、
「アスリートの物語を書く理由」とも一致するわけなのですが・・・。

それにしても、今回のパラリンピックは、これまでになく注目度が高いですね。
パラスポーツが「福祉政策」としてだけではなく、
スポーツであり、アスリートのハイレベルな戦いであることが、実感できます。
障がい者のイメージが、大きく変わってきたかな?

それなのに、あの相模原での殺傷事件・・・あまりの明暗の差に
めまいがしそう。

ともあれ、各国のパラリンピックの選手のみなさんが、
自分自身のために、
そして国家間のメダル争いという小さいものを越え、
この世に生きる人すべての明るい未来のために、
いいプレーをしてくれますように。

がんばれ、メイさん! 



スイスは今日も雨だった

  1. 2016/08/28(日) 15:27:31_
  2. 金亀のひとりごと
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6月に、友人と二人で、スイス7日間ツアーに行ってきました。
(なんで今ごろブログに? ハイ、写真整理が手つかずだったんです)
メインの観光は、ユングフラウ、モンブラン、マッターホルンの三つの名山、
そして首都ベルン、世界遺産の街ザンクトガレンなどの見学、それにハイキングも。

ところが・・・連日、雨か曇天で、山は一度も見えず。うっすらと形がわかる程度です。
 ユングフラウ 19ユングフラウ、メンヒ、アイガー、雲のなか
 
 マッターホルン 2マッターホルンも雲のなか

 でも、展望台から氷河が見えた! 好きだ~、こういう景色。
 5チョコケーキみたいな氷河

ベルンの旧市街も雨。    
     4世界遺産ベルン旧市街

  ザンクトガレン。かろうじで青空。街並みが美しい。 
                   17旧市街


マッターホルン観光の拠点のツェルマットでも曇り空。
 ツツェルマットは自動車乗り入れ禁止。かわいくて素敵な街です。
    21ツェルマットの街

お天気には恵まれませんでしたが、電車好きのカナジは、きれいな登山列車をたっぷり楽しみました。
  氷河特急の車内。パノラマカーで開放的。
           23氷河特急の車内、ガラス張りでキレイ

  よく旅番組に出てくる、ランドヴァッサー橋(高さ65m)を通過中
              34通過中


 ヴェンゲンアルプ鉄道
   17これぞ山岳鉄道

今回で、よーくわかりました。カナジは国際的雨女でした。
十年前に行ったオーロラ・ウォッチングのアラスカでも、
天気が悪くてオーロラは一回も見ずしまいだし、
数年前のオーストリアでは十何年ぶりとやらの大雪に見舞われ、
モンゴルでは、めったに雨が降らないはずなのに、どしゃぶりで宿泊していたゲルが浸水。
去年の奄美大島も連日雨で、エメラルドグリーンの海は一度も拝めず・・・。

それから、カナジは人間気圧計でした。
登山列車で訪れた展望台では、肩が重い、足が上がらない。
うわ、なんか悪い霊に憑かれたか?
いえいえ、展望台はどこも3000m以上の高さにあるので、高山病でした。
ほかの方たちはピンピンしているのに~~。
わたしはエベレストを見に行こうとか、大それたことは考えないほうがいいな。

印象に残ったのは? スイスは徹底して観光立国だということ。
美しい山を見せる、そのためだけに、
トンネルを掘り鉄道を通しロープウエイを造り、観光客を迎えています。
昔は、山に閉ざされ、ヨーロッパのド田舎扱いされ
(そのせいで戦禍にあわずに済みましたが)、
でもそれが観光資源として生きたわけですね。 
 
きつい勾配をごっとんごっとん登り、
小さな草花が咲く野原がどんどん根雪と岩山のモノトーンに変わっていく風景は、
のどかさと厳しさがいっしょに感じられて、とってもよかった。
   
それにしても登山列車は観光客のための電車ですから生活感が無い!
普通の街中の電車や路面電車にも乗りたかったな。

思い出に残る風景は?
なーんの変哲もない景色がよかったなあ。
山と野原、古い納屋、羊…そんな、現地の人から見たらありふれた風景がよかった。
 
 ハイキングでの景色    15.jpg

 顔だけ黒い羊さん、シュバルツナーゼ。かわいい~。
         14顔の黒い羊は、スイスでもツェルマット地方だけ。「シュバルツナーゼ」という羊
 
街も小さいほうが好きです。
  立ち寄ったアッペンツェル、人口約7000人という小さな村のかわいいおもちゃやさん。
 3小道の奥のおもちゃやさん、こういうふうにペイントされている家が多い。
 この村では、こんなチロリアンテープみたいなデザインがペイントされた家が多い。

そういえば、海外ではいつもそんな感想を持ちます。
次の観光地へ向かう車窓からの景色が一番心に残っていたりします。
小川や野原、はるか彼方まで続く草原、小さな村、廃墟になった教会など・・・。

  ツェルマット近くの野原で   
 19古い納屋
 

よっしゃ! なんだか自信がつきました。
旅行先の世界遺産や観光名所が期待はずれでがっかりしたとしても、
フツーの町や村や自然の景色だけで、たっぷり楽しめることができそうです。



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プロフィール

金G亀美

Author:金G亀美
かなじ・なおみ 児童書作家 埼玉県在住。
主な著書に『さらば、猫の手』『マタギに育てられたクマ』『ミクロ家出の夜に』
『花粉症のない未来のために』
『子リスのカリンとキッコ』『知里幸恵物語』
『私が今日も,泳ぐ理由』など。
日本児童文芸家協会会員。
よみうりカルチャー・大宮教室
「童話を書いて楽しもう」講師
イラスト:なかむらしんいちろう

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